重要文化財(国指定)の古民家で、 朝食をいただきました。 囲炉裏で暖を取りながらの、冷たいお蕎麦。 美味しい ‼︎ これって、ちょっと贅沢?なのかも。 通い始めて10年近く、 年に一度は、必ず来ている所です。 こちらで、お蕎麦が食べたくなり、 この日は8時半過ぎに到着、一番乗りです。 (お蕎麦は早い時間に無くなることが多い) すると御主人が、 ちょうど火が入りました、 どうぞ中にお入りになって下さい。 享保6年(1771年)に建てられた吉田家住宅。 建築年の判明されるものでは、 県内最古の古民家と言われます。 囲炉裏の煙による黒ずみが、 長い年月の重みを、ひしひしと伝えてくれます。 近頃、古い家を改装した古民家カフェを、 見かけるようになりました。 しかし吉田家住宅を知った私には、どうしても、 どこか<作り物>の感が漂ってしまいます。 それほど、此処は本物、いや別格でしょう。 さて、お蕎麦の味ですが。 お汁は私好みの味と濃さ。 細麺の蕎麦は、風味もコシも少々物足りない。 なので強くオススメ出来ませんが---- 美味しい ‼︎ のです。 それは何故か? 私の独断と偏見です。 この吉田家住宅では、 名店の味なんか必要ありません ‼︎ 邪魔なだけです。 ここでは、家庭の味、田舎の味と言った、 手作り感に溢れた味の方がふさわしい。 私は、そう思っています。 つまり、この家が味の後押しをしている、 と言うことになるわけですね。 お蕎麦に添えられた煮物も、手間ひまの かかったもので、とても美味しかったです。 この日は、どうやら餅つきが行われる様子。 お手伝いの皆さんが次々にやって来て、 準備にかかります。 こうした場面にも、気持ちが和みます。 1時間ほど居ましたが、お客は私一人。 すっかり、くつろいでしまいました。 吉田家住宅を知らずして、 古民家を語ることなかれ。 と言っては大袈裟でしょうか? でも、こんなに素晴らしい所が、 足の届く範囲にあります。 こちらで、普通の味なのに何故か美味しい? お蕎麦や、うどんを お試しになられては、いかがでしょうか。