児玉直彦

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神奈川県

フランス料理

児玉直彦

久しぶりの[STEREO]さん。 まるでスピルバーグ映画の様に、全コース息もつかせぬ味のスペクタルの連続を体験。 異次元の味に進化した32℃豚のローストポークのメインを固める卵かけご飯と氷イチゴ⁉️等々・・・・・・(笑) 2月に厨房設備を一新するや、スウェーデンの★★レストランで研鑽を積んだシェフが、旬の食材を遊び心溢れる腕を振るっているとの噂が聞こえてきていた。 猛暑の12:50にドアを開けるや、真っ直ぐカウンター席に着く。店内には3組の女子会ランチと一組のカップルが楽しそうに召し上がっておられる。 カトケンさんこと加藤賢一オーナーソムリエは、奥のテーブルのお客様に接客中、新しいシェフがおしぼりとお冷やを出してくれる。 加藤さんが戻ると 、にこやかに「お待たせしました。いらっしゃいませ」と迎えてくれる。 さて、ランチは3コース * 気軽に軽めのセット【KOMACHI】(¥2500) *イチ押しメニュー【STEREO】(¥3500) *ちょっと特別な日に【SAISON】(¥4500) 新しいシェフの味を楽しむのに最適なのは、看板セットとも言える"STEREO"と狙い打ち、選べるメインディッシュはこれまた看板メニューの32℃豚低温ローストをセレクトする。 先ずは、シェフの挨拶代わりとも言える、遊び心を凝縮されたアミューズ『枝豆と白ミル貝』 手に取って一口で味わう。器も枝豆で作られたミニタルトに納められ、枝豆、白ミル貝に、"枝豆タルト"のクリスピーな感覚が加わり、各々の味わいと食感の違いを打ち上げ花火の様な余韻を残して、一気にシェフのステージに引き上げられた感覚に陥る。 前菜は、『白桃、根セロリ、ビーツのサラダ ストラッチャテラ』 ビーツ本来の味を楽しませる嗜好となっていて、程よい白桃の甘酸っぱさを覆う様に、ストラッチャテッラのチーズ風味に、根セロリを雪の様に振りかけ、まるで、イチゴのかき氷の様にビーツがトッピングされている。 スプーンですくいながら味わうと、これまた、多種多様な味と食感をメリーゴーランドの様に味合わせた後に見事に一体化した旨みとなって消えていく。まるで、味のマエストロが口の中でタクトを振っている様だ。 小さなスープは、『カボチャの冷製ポタージュスープ』 滑らかにひんやりと涼を呼び、アーモンドの食感がアクセントとなっている。 メインディッシュは、宮城県高清水養豚組合生産の32℃の低温で脂が溶ける究極ポークをじゅっくり低温ローストした私の大好物。出荷数が僅かな為、湘南エリアではこちらだけの扱いとなっている超貴重品。 これが、シェフの手になるとキメの細かな柔らかさにとろける旨みとなって楽しめる。(実は、4/11にテイクアウトして味わっているのだが、似て非なる味に見事に昇華されている) 明らかにシェフの熟達した肉の焼き方が味に表れていること歴然。 これにとうきびソースに、ワサビの様に見える唐辛子のペーストを絡めると最早極上の一品となる。 デザートは、パイナップルのマリネを床に置き、ココナッツチーズケーキを仕込み、シャンパンのソルベで覆い、パッションフルーツの球体を載せたもの。 近くの若いカップルの女性が少し前に、「わぁー、卵かけご飯みたい」と評した品で、「これが先ほどから評判になった"卵かけご飯"です」と加藤さんが茶目っ気タップリに出してくれた。 スペクタクル映画にコメディまでと私も心から笑えた(^-^) スプーンでパイナップルとシャンパンソルベを絡めて味わう。次に、パッションフルーツを割り酸味のある果汁が行き渡ると味変するデザートカクテルの感覚を楽しめる。実に甘酸辛苦旨みの五味を内蔵した不思議なデザートであった。 小さな珈琲とおやつは、バリスタでもある加藤さんがハンドドリップで淹れてくれるフレンチローストの珈琲に、さりげなく遊び心を盛り込んだおやつが付いてくる(^-^) ある鎌倉グルメマダムが〆のおやつと評した一品である。毎回異なる一品が供されるから、一生に一度のおやつである。ミニケーキに寄り添うスティックの先に付いた球体。大好物のショコラだ(^-^) 一流シェフは一流パティシエでもある証だ。 こうして、コロナ禍の中、久々に心から美味しかったと言える料理に巡り会えた。と同時に、コロナがなければ、行列のできるお店になっていただろうし、大きな声では言えないが『イイ女をエスコートして味わいたいお店』とも思った(^-^) ただ、ひとつ残念なこと。今、ライスを常時用意されていないので、鎌倉屈指のハヤシライスは幻と化してしまった。 #カジュアルデートに使える #ご褒美ランチ #新しいシェフの腕の冴え #鎌倉 #小

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神奈川県

ラーメン

児玉直彦

鎌倉にラーメン・ニュー・ウェーブが押し寄せている。 その旗頭が若宮大路の[馳走 かぬこ]さん。 遂に、8/20大船に[麺處 かねこ]を立ち上げられた‼️ 2年前、ラーメン好きの金子辰之さんが、[馳走 かねこ]開業と同時に、粋(いき)な和風割烹のランチメニューに、ちょっとした料理人の遊び心が産んだ究極のおもてなし、旬の食材を主人自ら調理してもてなす馳走精神溢れた和食の粋(すい)を結集した出汁と、青さをアクセントにしたラーメンを作り上げた。所謂、ラーメン専門店のアブローチとは趣を異にする面白さと旨さが、口コミで拡がり、一部のお客さまには、新規のラーメン店がオープンしたと勘違いさせてしまう程の話題となった。 最初は、ラーメン好きと遊び心の融合みたいな軽い気持ちで始めたが、人気衰えず、病膏肓に入り、遂に、姉妹店として、昼はラーメン、夜はおばんざいを揃えたラーメン居酒屋を作ってしまったのだ。 昼の開店11:30には、SNS告知だけながら、行列が出来ている。幸いにも辛うじて1R目に入店が叶う。 ユミさんの案内で引戸をくぐると、カウンター5席の小ぢんまりとはしているが、居心地の良い空間演出の設えで、金子さんが迎えてくれる。(当面、御大は本線である若宮大路の和食割烹の板場に立ち、予約のない時には、大船の夜営業を不定期でやられるそうだ) メニューは、コロナ感染防止の観点から持回りを止め、急遽、黒板メニューを作成したそうである。 *馳走の汁あり(¥850) *馳走の汁なし(¥850) (中盛1.5玉+¥100、大盛2玉¥200) トッピングは、 *チャーシュー4枚(¥250) *ピリ辛胡椒入りネギ(¥150) *半熟煮玉子(¥100) これに、 *極み(全部のせ)(¥1250) 先ずは、基本の【汁あり】+煮玉子トッピングを注文する。 程なく、歌舞伎十八番「暫(しばらく)」の鎌倉権五郎景政が描かれているお馴染みの丼に盛られた"汁あり"に"煮玉子"が加えた一杯が供された。(実は、1Rのお客様は全員コレだった) 先ず、スープを漆のかかった木匙で味わう。 定評のある[馳走かねこ]の出汁の極みとは一線を画した鶏白湯ベースに返しに和風出汁を使ったスープは、遠くに和風出汁を意識させ、鶏のコクと旨みを前面に打ち出して、鎌倉の鶏白湯の代表ビブグルマンにも選ばれている[銀座 篝]さんの味以上にコクを追及したインパクトのある味わい。 (尚、スープは若宮大路で作り、大船へ毎日開店前に御大自ら運んでいるそうだ) 次に、大きな綾瀬豚の肩ロースを使った自家製チャーシューと、岩沢ポートリー(横須賀)の"姫様たまご"の半熟煮玉子を、塗箸でよけながら、鎌倉の美味しい麺の代名詞、大町の[邦栄堂製麺所]の中細ちぢれ麺をすくう。スープが絡まり滑らかに喉ごしよく、口に吸い込まれていく。更に、絶妙な戻しを施した穂先メンマ、そして、アクセントとなる青さ海苔と揚げ牛蒡をあしらった和風らしく豪華な一杯となっている。 二筋三筋麺を味わい、チャーシューにかぶりつく。この食べ応えを想定しての大きな一枚。妥協のないとろける味に暫し酔う。 絶妙な戻しの穂先メンマのしゃきしゃき感と優しい味わい、出汁を邪魔しない為と思われる味玉ではなく"半熟煮玉子"にした意図が察せられる。 ここで、こだわりのあるタップリの青さが磯の香りを運び、素揚げの牛蒡が和食のアイデンティティと食感の変化を楽しませてくれる。 食べ終わってから美味しいと感じるのではなく、終始変化と味のスペクタクルを楽しませる一杯は、やはり、ラーメン大好き金子さんならでは、脚本金子辰之とでも表現した方が良いと思われる仕上がり。やはり、味のシナリオ立てがしっかりと出来ていた。 尚、最近の鎌倉のラーメン・ニュー・ウェーブ御三家、[銀座 古川]さんの冷やしカレーラーメン、ラーメン好きが高じてヨガインストラクターが転身して出店した[中華そば トランポリン]さん、そして、[麺處 かねこ]さんだ。何れも、ビジネスより、ラーメン好き故の、外連味のない、妥協のない、ワクワクする様な旨さがそこにあった。 更に、金子さん、そば打ち名人でもあり、味わったことのある極親しい常連からはそれも期待されているが、これは、当分、若宮大路に通い詰めなければならないかも・・・・・・(笑) 更に更に、表看板の筆は、書道家でもあるユミさんのお母様の手になるものだそうだ。 話題の尽きない面白麺處の今後に大いに期待したい(^-^) #和食の粋 #出汁の利いた鶏白湯スープ #鎌倉ラーメンニューウェーブ #鎌倉 大船

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神奈川県

洋食

児玉直彦

日本の二大国民食、カレーとラーメンの融合、カレーラーメン。 これが冷やしカレーラーメンとなると、私には全く未知との遭遇。 銀座から鎌倉移転二年目にして揺るぎない人気を博している洋食の[銀座 古川]さん。 その古川智久シェフは、ラーメンをこよなく愛する人として、周辺ではよく知られている。 病膏肓と言うか、好きこそものの上手と言うべきか【冷やしカレーラーメン】を8/8から提供開始とのSNS告知に触れ、矢も盾もたまらず、開店11:00にはお店の前に立っていた(笑) (私は昨日から数えて3番目のお客だそうだ) 所謂、カレーラーメンは、カレーとスープと麺の三味一体の妙が難しい。それ故、カレーうどんに比べて普及度は今一つ。 鎌倉最古のカレーラーメンは八幡さま近くの[カレーとラーメンの店 蓮]さん、中華料理店ではレンバイ横の[大新]さん、ラーメン専門店では御成通りの[太陽堂]さんと提供店も限られている。 それが【冷やしカレーラーメン】となる最早、私の記憶に残っていない。 (ヒョッとすると、大船のまつもとちえこさんが営む人気店[ちぃりんご]さんが、スポットで提供されたかも知れない・・・・・・) さて、その報に触れた次の瞬間、食べたァ~い、興味あるゥなどと、こと旨いモノにはグズグズしてはいられないせっかちな性格の私、久しく鳴りを潜めていたフードアドベンチャーの血が騒ぎ出し「明日伺います❗」とコメントを書き込んでいた(笑) 11:00丁度、OPENの表示になり、店内に入ると先ず感染防止の手洗いを済ませる。マダムがスクリーンで仕切られた奥、贅沢にも4人掛けテーブルへと案内された。 席に着くや、盛りの量ではないとは予想がつくが、数量限定「冷やしカレーラーメン」(¥1000)とスペシャル(¥1400)の二種類の違いを質問。 すると「スペシャルには海老フライがのっていますョ」という返事。あのスケキヨカレーにV字に突き刺さっている海老フライである。 「では、スペシャルを❗」とオーダーする。 程なく、サラダサービスが供される。 相変わらず、野菜高騰何するものぞと富士山盛りにドレッシングタップリの新鮮サラダが供された。 サラダを食べ終わるタイミングを計った様に漆黒の陶器に盛られ、ど真ん中にあの海老フライが鯱の様に立ち、カラフルな夏野菜に玉子が盛られ、麺が全く見えない一杯が運ばれてきた。洋食屋さんの美味しいごはんも添えられている。 先ずは、野菜を掻き分けた下にタップリのチャーシューが覆い、その下に鎌倉美味しい麺の代名詞[邦栄堂製麺所]さんの平打ち麺に到達。銀座古川さんの面目躍如たる質量共に重厚な具沢山。 どちらかと言えば、混ぜ麺に近い感覚だが、モチモチ食感のパスタとも言える。 その下に潜むスープは、定評のある銀座古川の欧風カレーに、冷製ボロネギ風味のジャガイモのポタージュであるビンソワーズを合わせたもの。 海老好きはやはり、海老フライに箸が向いてしまう(笑) 衣サクサク身はプリプリな食感の美味しさである。(単品なら¥450) 次に表面の野菜が各々持っている甘酸辛苦の味をひとつずつ噛み締めながら平らげると、これは"チャーシュー麺"と言った方が正確な位に食べ応えのある量のチャーシューを平らげ、合わせると丸々1個の味玉を口に頬張る。 ここで、箸休めと舌のリセットをごはんで行い、一気に混ぜ麺の要領でよ~く麺とスープを混ぜ合わせると、これこそ、ラーメンの醍醐味とばかりに一気にすすり上げる。そして、何一つ残さずキレイに完食\(^o^)/ さて、鎌倉には、ラーメン屋さんとは畑違いの料理の達人たちが、自分が食べたい旨いラーメンをメニューアップしている方がおられる。その御三家は、 和食の出汁の旨さを集約し、一時観光客にラーメン屋さんと誤解するまでに至った[馳走 かねこ]さん。 腰越で大好きなラーメンに真正面から向き合い妥協しない味と丁寧な仕事をされる[トランポリン]さん。 そして、[銀座 古川]さんである。 更に、麺ズと称した賄い、一度は何とかして食べてみたいフレンチシェフのTさん。 どうやら、鎌倉の料理人はラーメンがお好きの様だ(^-^) 辞する前に「お客様が続けてと迫られることが予測されますが、どうされますか❓️」と尋ねると、「さて、どうしましょうかネェ」と微笑み返し(^-^) ラーメン好きが自分が食べたいラーメンを自らの技を駆使して作るのだから旨いのは当然。ただ、不動の旨さを誇る本線は外すことはないだろう。密な小町通りを避け路地を抜けながら家路についた。

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神奈川県

ピザ

児玉直彦

日本一に輝いた手作りチーズ工房を併設し、カラフルなナポリピッツァ薪窯を備え、美味しいピッツァとチーズとワインで、入店待ちの苦痛を一気に笑顔に変えてしまう素敵なお店、鎌倉御成町の路地裏に、月曜定休以外は人で溢れる"鎌倉のリトルイタリア"、超人気店[Latteria BeBe]さん。 小学生なら7秒程で駆け抜けてしまう超至近、御成通りとS字路地の諏訪小路間、私の生活路となっている路地にあり、オーナーである山崎健太郎、大志郎のお二人のご兄弟とは、2016年4月16日のオープン以前、物件視察時から偶然のお付き合いが始まった。だが、意固地な迄にアポなしを貫こうとする私はここ2年入店が叶っていなかった。何しろ嵐の日だって、先日の三連休でさえ、キャンセルさえなく満席だった。(ご兄弟からは「いつでもご一報いただけれはお席をご用意致します」とまで言っていただいていたのだが・・・・・・) ところが、コロナウイルス渦に伴い、突然、その日がやって来た。チャンスは今日(4/3)だと、12:30入店を果たし、通常より間隔を空けたカウンター席奥に着くや、今、どうしても食べたいメニュー2つ。正確には【Pranzo-A】(¥1400)で、メインチョイスがピッツァ・チチニエリ(+¥100)にし、これに【プーリア州名産ブッラータとトマトマリネ パルマ産生ハム添え】(¥1800)をオーダー。 まず、スープとフォカッチャが運ばれてくる。濃厚なコクを伴うスープを飲み干すと、私のお腹は一気にイタリアン(笑) 続いて、チーズ工房で手作りされた繊維状のフレッシュ・モッツァレラとリコッタチーズをカードと呼ばれる巾着の中に生クリームと一緒に"パスタフィーラ"と呼ばれる製法で封じ込めた、チーズ好きには羨望の美味【ブッラータ】 大志郎さん自ら運んでくれた逸品は、これだけを目当てに、わざわさ遠路来店されるお客様も少なくない。しかも、パルマ産プロシュート、ミニトマト、バジルに取り囲まれた純白のお皿中央に鎮座するのが、南伊プーリア州の名産"チーズブッラータ"。所謂生ハムの塩味、トマトの酸味、バジルの微かな苦味を調和させるコンダクターの役割を果たし、自らの旨みを更に発揮するブッラータ。ここで、お皿に残るエキスを拭う様にフォカッチャがフル稼働。これだけで今日の満足度は120%❗ 頃合いを見計らって、健太郎さんが、ピッツァ生地にトマトソース、その上に3/11解禁となった"湘南しらす"をピッツァ全面にタップリと盛り、ニンニク、オレガノ、バジルをあしらって薪窯に投入されたピッツァは、何度か微妙な窯内のポジションチェンジが行われ、遠赤外線効果もあって短時間で焼き上げられた【チチニエリ】 湘南しらすは、カタクチイワシ(アンチョビ)の稚魚であり、"アンチョビピッツァのBeBe"とも言える(^-^) このピッツァにはチーズが使われていない。しらす自体の旨みを十分味わい、その塩味とトマトソースの酸味に、オレガノとパジルの甘く爽やかな香りと微かな苦味をまとめてピッツァ生地ごと、ナイフで切ってロールして口に運ぶと、ウェーブの様な旨みとなって口一杯に拡がる。美味しさの波状攻撃だ(^-^)実は、チーズが使われていないピッツァは、敢えて至高のチーズブッラータとの味の調和を考えての私なりの計算(^-^) いずれも一度口にすると病みつきになる、兄健太郎さんがピッツァを、弟大志郎さんがチーズを極めた本場イタリア仕込みの美味しさを堪能。時節柄、ピッツァのテイクアウトも出来るが、やはり、焼き立て、作り立ては格別だ(^-^) また、チーズは店頭でもオンラインショップでも購入ができる。因みに、ブッラータは150g(¥980)である。 だが、これだけでは終わらないのが超人気店[BeBe]さんの真骨頂。締めに供されたドルチェとカフェ。ドライフルーツとナッツが味の変化と微妙な食感を楽しませ、甘さを抑えた大人の甘味アイス。今日の食事に甘美な充実感を与えてくれるものだった。 私が入店した時はまだ空席があったものの、一気に満席となった。通常のランチタイムで何回転もする来客には及ばいものの、この時期、流石の人気である。 あと2週間でめでたく5周年を迎えられるが、最早、もっと昔からあった老舗の風格さえ漂わせている。あの分かりにくい狭い路地裏でこれだけの集客を達成し、リピーターは勿論、ご新規さんも多い実力店でもある。 帰りは「アァ、食った、食った」と30秒もかけてユックリ家に戻った(笑) #手作りチーズ #ナポリピッツァ #本場イタリア仕込み #日本一に輝いたチーズ #行列が絶えない #鎌倉 #路地裏の超人気店

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神奈川県

オムライス

児玉直彦

私の鎌倉四大オムライスの一角をなすをレストラン・バー[Words Worth]さん。 そのオムライスと大人のスパイシーカレーの融合した【オムカレー】(¥1000)は以前から食べたかったメニュー。 創業23年を数え、嘗ては旨くてリーズナブルなランチも提供されていたが、今回、新型コロナにより、はじめて1ヶ月半の休業を余儀なくされ、ようやく復活されたところ。 敢えて言うなら『洋食居酒屋』の表現がピッタリの、洋食メニューが充実している味のあるお店である。 今夜は、18:00開店と同時に伺い、名物のオムライスではなく、年期の入ったメニュー帳を見るまでもなく、気になっていた【オムカレー】(¥1000)に【イタリアンサラダ】(¥500)を添えてオーダーする。 程なく、手前をゆで玉子が囲み、イタリアン・ドレッシングの入ったミニポットが添えられた、鎌倉野菜に地ダコを和えたサラダが供された。 野菜とタコと玉子のマリネサラダである。ワインやビールとの相性もよい、旨いツマミになるサラダである。 (流石、鎌倉の隠れ洋食の名店の味わいである) 何と、旨いと本能が感ずる悪い癖、一気喰いが出てしまった。 それを読んだかの様に、オムカレーが出された。 スパイスの利いたカレーの香りが鼻をくすぐる。 先ず、カレーだけを味わう。 臭覚が感じた通りのスパイシーな大人の味わい。所謂、激辛受けを狙ったものではなく、稲村ヶ崎のスパイスの名店[アナン]さんのスパイスを調合した本格味。 辛い、旨い、辛い、旨いとついスプーンが止まらなくなったのを自制して玉子とライスを絡めて口に入れる。 玉子がマイルドさを演出し、辛いのが苦手な方でもスンナリ美味しく味わえるレベルとなる。 私は、玉子にカレーを追いかけしていただき、丁度よい味加減を見つけ出してこれを繰り返す。 オムライスの名店ばかりか、カレーの名店にも列せられる味と感じた。 『洋食居酒屋』の面目躍如たる、お酒のアテとしても、〆としてもピッタリの相性と旨さ。 嘗て、ワザワザ足を運んでいただいたランチも今はなく、30秒の超至近に引っ越してきてからは夜だけ営業になっていて、困った迷った時の"駆け込み店"としての贅沢使い。 余り荒らされても困るが、未だの方には是非味わっていただきたい逸品揃いのお店である。そして、支援して長く遺したいお店である。 因みに、私のいう"鎌倉四大オムライス"は、フワトロの[cafe vivement dimanche]さん、オーセンティックな味[浮(Vory)]さん、ユニークなフォルムの[パーラー扉]さん、バリエーション豊富な[Words Worth]さんである。 #味のあるお店 #洋食居酒屋 #オムライスの名店 #大人のカレー #鎌倉 #御成町

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神奈川県

魚介・海鮮料理

児玉直彦

今日は食べ頃‼️ 夏の逸品(^-^) 超ご贔屓へ限定提供されていた鎌倉裏駅直ぐの[仲の坂]さんの夏季限定『裏』メニューの【かつお漬丼】(¥1420)。遂に、表メニューへ登場。 実は、提供は1ヶ月程前から始まっていたのだが、梅雨が明けると一気に夏空へとフェイズが変わった今日の鎌倉。目覚めると同時にランチはコレと決めていた(笑) 今日は正に絶好のタイミングと、お昼のピークを避けて13:10に暖簾をくぐる。 丁度、食べ終わったご夫婦とお店へのアプローチでスレ違い、奥の座敷席には数組のお客様がおられる。 私はいつものカウンター端から2番目の定席に着く。 コロナ対策の施された板場では、マスク姿の加藤正和親方が「オッ、いらっしゃい」と相変わらずの鋭い包丁の切れを見せながら、注文の刺身を造りながら迎えてくれた。 若女将の亜美ちゃんが「さて、今日は何を召し上がりますか❓️」と尋ねる。メニューを見るまでもなく「本日はお日柄もよろしく"かつお漬丼"をお願いします」と注目する。 カウンターの飛沫防止スクリーンを通して、先行注文の鯵の刺身を仕上げると、漆黒の丼に、かつおの漬けをごはんが見えなくなくなるまで盛りつけ、玉葱を散らした上から、生姜風味のタレを回しかけ、大葉を刻んでまぶされる。 これと、ワカメとネギの味噌汁、ふろ吹き大根、刻み昆布、ぶぶ漬け風沢庵の小鉢と共に膳に載せられ供される。 京風和食を修めた和食の技と、相模湾の海の幸に、女将の故郷から直送される、今なら朝どれのホヤなどの三陸沖の珍味が彩りを添える旬の活魚料理が楽しめる。 先ずは、かつおの漬けを一枚口に運ぶ。 よくいわれる海水温の上昇につれ、世界最高の漁場である三陸沖に暖流の"黒潮"に乗って春から初夏にかけて太平洋岸を北上する初鰹。寒流の親潮とぶつかり秋に三陸沖から南下するのが脂が載った戻り鰹。 受け売りだが、よく耳にする不飽和脂肪酸の、脳を活性化する「DHA」と血栓予防効果のある「EPA」の含有量は魚の中でも群を抜いて多いらしい。 また、造血作用のあるビタミンB12、カルシウムの吸収を促進するビタミンD、肝機能の働きを助けるタウリンなどの栄養素もたっぷりな魚なのだそうだ。 しかも、戻り鰹よりカロリーは低く、夏の食欲不振とコロナ禍の自粛に伴うコロナ太りにも良い様だ。 さて、この一枚は太平洋高気圧の張り出しが遅れて獲れた北上中の名残の初鰹。成長期にある透明度の高い赤身の旨さに生姜と大葉の味わいからサッパリとした味わいだ。正に『涼を呼ぶ逸品』‼️ ごはんにかつお漬けを一枚のせて味わい始めると、モォ~止まらない。一気に半分を平らげ、ようやく味噌汁を口に含む。そして、リセットされた舌にふろ吹き大根を味わう。必ず、春夏秋冬定食に付いてくるのだが、よく出汁の染みた大根。刻み昆布も漬物も含め、芸の細かな仕事でメインを引き立てる夏仕様の味付けに仕上げてある。 鬱積したコロナ禍で唯一良かったことは、自粛の嵐が吹き荒れたことで、絶品『裏』メニューがヒョッコリと表舞台に登場したことかもしれない。 仕込みに手間のかかる、今年限りかもしれない『かつお漬丼』。是非、初鰹が尾を引く今、食べる価値ある一品としてお勧めしたいと思う。 尚、蛇足ながら、私見として、先般放映された"アド街"御成町には、実力隠れトップ10が存在して、こちらを含めた10店舗を乗せたのが正規ランキングだと思うのは私だけではないと思うのだが・・・・・・ #活魚料理 #京風和食 #かつお漬丼 #裏メニューか表に #鎌倉 #御成町 #鎌倉裏駅直ぐ

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神奈川県

自然食

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『典座』(てんぞ)は、曹洞宗高祖道元禅師が、食も修行と中国から導入され『典座教訓』に著された、所謂、禅寺の料理長のことである。 その『典座』を店名に配する鎌倉小町通り二階の[なると屋+典座]さん。 使われている野菜は鎌倉農協連即売所から仕入れる新鮮な鎌倉野菜。 精進料理とも、ヴィーガン料理とも言え、しかも、鎌倉内外の老若男女の舌を唸らせる美味しさを誇り、2004年創業以来、鎌倉を代表する名店の名をほしいままにしている。ある意味、最も鎌倉らしいお店でもある。 小雨の降るお昼過ぎ、流石にコロナ禍、席は空いていると思い、階段を上がると何と満席の盛況。表のベンチで10分程待つと、7月とは言え、降雨の為に4月並みの気温で、意外にも"葛とじうどん"を召し上がる方々が目立つ店内の窓際、たった一卓だけある二人掛けソファー席に案内される。 メニューを見るまでもなく【7月のごはん】(¥1600)を注文する。 野菜を沢山使った月替わりの献立と野菜は、 先(胡麻豆腐) 飯(トマト・ししとう) 汁(南瓜・青柚子) 鉢(茄子・蓮根・ズッキーニ) 小鉢(冬瓜・もずく) 私の家は曹洞宗で、幼い頃から永平寺へは曾祖父母、祖父母の分骨に訪れ、菩提寺の寺格もご住職も高位にあったことから、当時の禅師さまや典座の高僧にお会いする栄に浴し、宿泊と食事をいただく幸運に恵まれた。 差し詰、こちらの典座は、野菜の匠イチカワヨウスケさんである。今日は、厨房とフロアーを男女5人が無駄のない流れるようによどみなく動かれている。 10分程して膳が運ばれてきた。 盆には、漆黒に染められた麻の敷物に、深緑の皿に山葵の載った胡麻豆腐、白地に茶の紋様の陶器に軽くトマトを和えてししとうの甘辛煮をトッピングしたごはん、朱色の漆器に裏ごしされた南瓜と青柚子の入った冷製汁、鮮やかな青の磁器に茄子・蓮根・ズッキーニを海苔で巻き素揚げされた鉢、冬瓜ともずくの冷製煮浸しの一汁三菜に、胡瓜の香の物と自家製梅干が添えられて載っている。 毎回、何色の敷物で、どの器で供されるかも楽しみのひとつ。 (既に、何十回もいただいているが、二度と同じ組合せに出会ったことはない) そして、何年か前に、1月から12月まで毎月のごはんをいただいた経験から言えば、毎月の献立は、旬の野菜を使うことからほぼ不変。但し、味付けや調理法に手が加えられている。つまり、美味しく進化しているのである。 7月は季節柄、貫かれているコンセプトは私流に解釈すれば『涼』である。 冷製、爽やかな酸味、後味スッキリ、梅雨の鬱陶しさを払拭し、来るべき暑気に備える栄養補給などに配慮されているように感じる。そして、野菜嫌いが自然と箸が進む不思議さも内在した料理と言えるのではないだろうか。それが、長く人気を保っている原動力になっているのであろう。 もうひとつおまけに、こちらのごはんをいただくことで、バランスの崩れた食事を1ヶ月に一度、正しく軌道修正してくれる効果も期待出来るのである(^-^) #鎌倉野菜尽くし #精進料理 #ヴィーガン料理 #行列が絶えない #身体に優しい #鎌倉 #小町通り

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旨さダントツ❗ 鎌倉一番、蕎麦粉のクレープ、"ガレット"を提供されている[クレープリー アルモリック]さん。 勿論、デザートクレープやフレンチスイーツ、アイスクリームに至るまで全て自家製。カヌレやラムレーズンアイスクリーム、イチゴのクレープ等は是非味わっていただきたい逸品である。 さて、時折冷たい北風が吹く小春日和の昼下り、鎌倉大町のフランス三色旗がたなびく白亜のお店のドアを開ける。 吉崎ご夫妻に「今年初めてですよネェ、明けましておめでとうございます」と迎えてくれる(^-^) 先客が2組とご常連がお一人。 やや傾きはじめた陽の射す温かなテーブル席に着くや、いつも通りに、メニュー帳は開かず、手書き黒板に記されたガレットにフレンチアラカルトを載せた2種類の『今日のおすすめ』をチェック。 *ミートボール 鎌倉野菜添え *鎌倉野菜のホウレン草とホタテと芝海老のルーランド 私は、この日替りフレンチの食事ガレットを楽しみにやって来るのを常としている。 今年初のガレットは、"ホウレン草のムースでホタテと芝海老のフィリング(詰め物)をロール状に包んで焼き上げ、鎌倉野菜のポロねぎ(地中海沿岸を原産とする西洋ネギ)のクリームソース仕立てのガレット"をオーダー。 これに卵を落として貰う。 メニューを読んだだけで美味しい予感が湧いてくる(^-^) 野菜は全て近くの鎌倉市農協連即売所(レンバイ)で、ご夫妻揃って、毎朝買い付けてくる新鮮な鎌倉野菜が使われている。 ご主人がガレットを焼き、マダムが料理を作られる、本場仕込みの二人三脚だ。 「お待たせしました」と供されたガレット。 先ずは、ビジュアル的に目にも美味しい一皿。ホウレン草のムースとホタテと芝海老のルーランドのグリーンと白が、この店舗兼ご自宅の色彩とリンクしている。 ナイフを入れ口に運ぶと、ホウレン草の野菜の旨みを感じさせた刹那、芝海老風味を楽しませるや、ホタテの味わいが舌を支配してクリームソースの円やかさを楽しませた後、後味に淡い酸味とスッキリ感。多分、ポロねき効果か。 次に、ガレットを短冊状に切り、具材を絡めてロール状に巻いて食する。蕎麦粉の風味が芳ばしく香り、食感はしっとり。 落として貰った卵が余熱で絶妙な超半熟となっていてガレットと絡むとコクがより一層深く味わえる。 鎌倉野菜サラダは、やや酸味のあるドレッシング仕立てで、料理の邪魔をすることなく、味のハーモニーをサポートしてくれている。 吉崎ご夫妻の調理のシンクロの妙か(^-^) お隣のテーブルのカップルは、2種類のデザートクレープを召し上がりながら、美味しい❗を連発されていた。 また、鎌倉周辺在住のフランス駐在経験のおありになる方々やパリでアートを学んだ方々とご一緒になることがある。これも本場仕込みの美味しさの証拠だと思われる。 さて、次回は、どんなガレットミックスを楽しませてくれるのだろうか(^-^) (だが、今日のガレットは、今年初だけではなく、私史上最高に美味しい一皿だった(^-^)) #本場の味 #ガレット #フランス三色旗がたなびく白亜のお店 #鎌倉 #大町

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神奈川県

立ち飲み

児玉直彦

立呑ビストロ[RANDEZ-VOUS DES AMIS]さんが、ランチタイム(11:30~14:30)には、欧風カレーをベースにした酸味を大切にした咖喱を提供される[鎌倉 檸檬]さんに変身する。 何やら『檸檬』梶井基次郎さんの代表作である短編小説を思わせる不思議な美味しさを醸し出すカレーでもある。 今年初のカレーは、やはり、鎌倉駅東口起業ビル2階の階段を13:20に上っていた。 入口でこれぞ鎌倉夫人と言える令夫人とスレ違う。玉木 拓店長が迎えてくれ、定位置のカウンター角の席につく。店内は丁度貸切状態となる。 檸檬さんの咖喱は、スパイスチキンカレーとしらす花山椒カレー(¥1000)の定番に、今月のカレー(¥1200)の三種類。1月は酸味を効かせた【真鱈のゴア風カレー】。 いつもの様に、定番(スパイスチキンカレー)と今月のカレー(+¥200)の二種類のあいがけカレーをオーダーする。 コンロに2つのフライパンで、スパイスチキンと真鱈のゴア風カレーが温められる。 白い大皿に、レモン風味のライスに、キャロットラペ、レンズ豆のマリネ、紫キャベツのコールスローが盛られ、二種類のカレーがライスにかけられ、パクチー、玉子のピクルスが添えられ、レモンを付けて供される。 カレーの中に真鱈の塊が「僕、結構いけるョ」と自己主張している様に思えた。 私の右手に握られたスプーンは迷わずその塊に向かっていた。 口に入れると嬉しい大誤算(笑) 実は、真鱈のカレーを噺の種程度にしか見ていなかったのである。 インド洋に面したインド・ゴアの代表的料理は、よく煮込まれた"ゴアフィッシュカレー"だそうである。 それに、複雑で微妙な酸味がたおやかに口の中で踊っている。思わず玉木店長に「これは美味しい❗ 言われた通りに酸味が絶妙(^-^)」と告げた(^-^) 間に、レモンをかけ回してから、付け合わせ野菜を味わい、スパイスチキンカレーを味わう。安定の味わいだ。 こうして、安定の定番チキンと驚きの真鱈のゴア風カレーの味のコントラストを味わい、舌の快楽を楽しんだ。 また、来月のカレーが待ち遠しい(^-^) #カレー #あいがけカレー #ゴア風カレー #酸味が魅力的 #鎌倉 #鎌倉駅東口 #小町

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神奈川県

ラーメン

児玉直彦

鎌倉ラーメンのニュー・ウェーブ御三家、〆を飾るのは紅一点、新田直子さんの営む[中華そば トランポリン]さんの限定そば【しおそば】 江ノ電鎌倉~藤沢間10kmの内、500mだけトラムとなる区間がある。 そんな江ノ島~腰越駅間にある、カウンター7席のキュートなラーメン屋さん。(コロナ対策で、通常7席を5席に減らし、4名のみ店内に案内されている) ラーメン大好き新田さんは、どうしても美味しいラーメンを作ってみたくなった。その背中をお父様が押してくれ、ヨガ・インストラクターから転じて、2018年6月17日にようやくお店を構えた。その日は残念ながらお父様は天に召されてしまっており、感謝を込めての『父の日』だった。 又、鎌倉幕府を滅ぼしたのが新田義貞だったことから、店名は何気に浮かんだ"トランポリン"とした。(大半のお客様は、どんな深い意味があるのだろうかと考えてしまうが、鎌倉に最大限の優しい配慮をしてくれたのだった) さて、彼女の作るラーメンは、自分が食べて美味しく、味と素材に妥協がない。難を言えば、ラーメン屋修行をしておらず、丁寧な仕事だから少々時間がかかることと、美味しさを追及し、できるだけ価格を抑え、自家製と素材にこだわるのでチョッとコスト高かもしれない。裏を返せば、コストパフォーマンス抜群と言える一杯である。 オペレーションで、一番ユニークなのは、オーダー方式だ。 入口に、中華そば(¥820)・限定そば(¥870)・大盛(¥130)・味玉(¥138)・チャーシュー飯(¥330)の木札がその日の仕込み分が積まれており、食べたい札をピックアップし、入店するとその木札に従って支払いを済ませる。木札がなくなれば売る切れだ。(どうも、何気にかわいい味玉の注文が多い様だ(笑)) 今日は、SNSでチェック済みのようやく巡り会えた【限定そば】(しおそば)+【味玉】をオーダーすることに決めていた。尚、お父様の墓参も済ませたチョッと長い夏休み明けの初日でもあった。 この"限定そば"こそ、初訪問時に基本の"中華そば"の美味しさに触れると、どうしても出汁にこだわった限定の一杯も食べてみたくなってしまうのである。しかも、塩好きが、なかなかタイミングが合わず、ようやく口にすることができた人気メニュー(^-^) 11:05に到着。既に4名が案内され5名が列をなしていた。(行列嫌いがここだけは別。猛暑炎天下黙って順番を待つ) 注文が通れば、あとはひたすら待つのみ。 それはひたむきで美しく丁寧な作業であった。 既に、入口で木札を渡しオーダーが通っており、ご常連らしき女性と共に、店内に案内された。 程なく、透き通った黄金色のスープに自家製細麺、自家製チャーシュー、メンマ、小松菜、刻みネギに、味玉が盛られた純白の逆円錐形の陶器が供された。 先ずは、バイカル湖の透明度と言われるスープを味わう。ほのかに魚介系の味を漂わせ、一気に塩好きのハートをわしづかみにする味わい。 麺は細麺と平打ち麺が選べるが、スープが滑らかに絡みながら、味のコーティングをする様に流れ、程よい自分好みの味になる細麺を選んだ。 味玉を二分すると、きれいな黄身を真っ白な白身が包む姿。半分を口に運ぶと、しっかりとした味が施され、スープと麺ともシンクロした味わいを醸し出している。 大きなチャーシューは歯応えを確かに感じさせるや、とろける様な食感を楽しませてくれる。 メンマのシャキシャキ感と小松菜の旨みがアクセントとなり、ラーメン自体の味を引き締めている。 正に、優れたシナリオに従って創り上げられた至極の一杯と表現すればよいのであろうか。旨い‼️ [銀座 古川]の古川智久さん。[馳走 かねこ]の金子辰之さん、そして、[中華そば トランポリン]の新田直子さん。ラーメン好きが高じて、妥協のない創造性豊かな一杯を提供してくれている。鎌倉はだから楽しいグルメタウンなのである。 #鎌倉ニューウェーブラーメン #透き通った黄金色のスープ #行列が絶えない #鎌倉 #腰越 #江ノ電がトラムになる区間