児玉直彦

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鎌倉のフラりアポなし、お気に入り店のランチを勝手気儘に書き綴るフード・アドベンチャー。どうぞよろしく(^o^ゞ

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2020

腰越駅

ラーメン

鎌倉ラーメンのニュー・ウェーブ御三家、〆を飾るのは紅一点、新田直子さんの営む[中華そば トランポリン]さんの限定そば【しおそば】 江ノ電鎌倉~藤沢間10kmの内、500mだけトラムとなる区間がある。 そんな江ノ島~腰越駅間にある、カウンター7席のキュートなラーメン屋さん。(コロナ対策で、通常7席を5席に減らし、4名のみ店内に案内されている) ラーメン大好き新田さんは、どうしても美味しいラーメンを作ってみたくなった。その背中をお父様が押してくれ、ヨガ・インストラクターから転じて、2018年6月17日にようやくお店を構えた。その日は残念ながらお父様は天に召されてしまっており、感謝を込めての『父の日』だった。 又、鎌倉幕府を滅ぼしたのが新田義貞だったことから、店名は何気に浮かんだ"トランポリン"とした。(大半のお客様は、どんな深い意味があるのだろうかと考えてしまうが、鎌倉に最大限の優しい配慮をしてくれたのだった) さて、彼女の作るラーメンは、自分が食べて美味しく、味と素材に妥協がない。難を言えば、ラーメン屋修行をしておらず、丁寧な仕事だから少々時間がかかることと、美味しさを追及し、できるだけ価格を抑え、自家製と素材にこだわるのでチョッとコスト高かもしれない。裏を返せば、コストパフォーマンス抜群と言える一杯である。 オペレーションで、一番ユニークなのは、オーダー方式だ。 入口に、中華そば(¥820)・限定そば(¥870)・大盛(¥130)・味玉(¥138)・チャーシュー飯(¥330)の木札がその日の仕込み分が積まれており、食べたい札をピックアップし、入店するとその木札に従って支払いを済ませる。木札がなくなれば売る切れだ。(どうも、何気にかわいい味玉の注文が多い様だ(笑)) 今日は、SNSでチェック済みのようやく巡り会えた【限定そば】(しおそば)+【味玉】をオーダーすることに決めていた。尚、お父様の墓参も済ませたチョッと長い夏休み明けの初日でもあった。 この"限定そば"こそ、初訪問時に基本の"中華そば"の美味しさに触れると、どうしても出汁にこだわった限定の一杯も食べてみたくなってしまうのである。しかも、塩好きが、なかなかタイミングが合わず、ようやく口にすることができた人気メニュー(^-^) 11:05に到着。既に4名が案内され5名が列をなしていた。(行列嫌いがここだけは別。猛暑炎天下黙って順番を待つ) 注文が通れば、あとはひたすら待つのみ。 それはひたむきで美しく丁寧な作業であった。 既に、入口で木札を渡しオーダーが通っており、ご常連らしき女性と共に、店内に案内された。 程なく、透き通った黄金色のスープに自家製細麺、自家製チャーシュー、メンマ、小松菜、刻みネギに、味玉が盛られた純白の逆円錐形の陶器が供された。 先ずは、バイカル湖の透明度と言われるスープを味わう。ほのかに魚介系の味を漂わせ、一気に塩好きのハートをわしづかみにする味わい。 麺は細麺と平打ち麺が選べるが、スープが滑らかに絡みながら、味のコーティングをする様に流れ、程よい自分好みの味になる細麺を選んだ。 味玉を二分すると、きれいな黄身を真っ白な白身が包む姿。半分を口に運ぶと、しっかりとした味が施され、スープと麺ともシンクロした味わいを醸し出している。 大きなチャーシューは歯応えを確かに感じさせるや、とろける様な食感を楽しませてくれる。 メンマのシャキシャキ感と小松菜の旨みがアクセントとなり、ラーメン自体の味を引き締めている。 正に、優れたシナリオに従って創り上げられた至極の一杯と表現すればよいのであろうか。旨い‼️ [銀座 古川]の古川智久さん。[馳走 かねこ]の金子辰之さん、そして、[中華そば トランポリン]の新田直子さん。ラーメン好きが高じて、妥協のない創造性豊かな一杯を提供してくれている。鎌倉はだから楽しいグルメタウンなのである。 #鎌倉ニューウェーブラーメン #透き通った黄金色のスープ #行列が絶えない #鎌倉 #腰越 #江ノ電がトラムになる区間

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excellent

七里ヶ浜駅

ラーメン

開業以来の人気No.1メニューが【牛乳ラーメン】 一見、豚骨スープの様にも白湯スープの様にも見えるが、味はたしか。 江ノ電七里ヶ浜駅の改札口を出て直ぐ、駅ナカと言ってもよい徒歩0分のラーメンと丼物の[ハイブリット]さん。 12:30にお店の前に立つと、鎌倉海の幸『めかぶラーメン』とハイブリットの『牛乳ラーメン』の二本ののぼりが二大看板メニューをあらわしている。 暖簾をくぐると、地元ご常連の方々と入れ替わり。 カウンター越しに七里ヶ浜の永ちゃんこと、石橋勝さんが迎えてくれる。壁には和製ロックの帝王矢沢永吉さんのポスターやレコードジャケットがところ狭しと飾られている。(熱烈なファンであることは明らか) 6席のカウンターと2卓のテーブルの地元密着型のお店の佇まいだが、日本語、英語、中国語、韓国語のメニューが揃うインターナショナルな顔も垣間見られる。 メニューを見ると、麺類と丼物、定食とそのバラエティー豊富なメニューに驚く。 正に、ハイブリットの名に恥じない構えだ。 目的の"牛乳ラーメン"と、ニンニク入りの肉餃子・ニンニク抜きのしそ餃子(5個¥450)の肉餃子を注文する。 いきなりフルスロットルの無駄のないテキパキとした動きで調理が始まる。 そこに、常連らしき若者が冷やしトマトラーメンを注文された。 予想外の早さで仕上げられた牛乳ラーメンが出される。やや間を置いて肉餃子も供された。 この時点でも、まだ、どうせ興味本位、所謂、"イロモノ"だろうとの先入観で、スープを味わってみる。 すると、鶏ガラベースの旨みと優しい牛乳の味わいが絶妙なハーモニーを奏でているではないか。 目から鱗。 麺をたぐってすする。平塚の麻生製麺の中細ストレート麺。スープが麺をコーティングする様に絡む。 具材は、チャーシュー、ワカメ、メンマと敢えてシンプル。牛乳の味わいを控えずでしゃばらず楽しませる為か。 スープ、麺、具材の"三味一体"の妙と言うべきか。既に、ハートに訴える様なロックンローラーの造り出したラーメンをしっかりと受け止め、味わっていた(^-^) (地元の方々がハマっているのも納得だ) 時々、肉餃子を夏らしく酢を多めのタレにして味わう。最後の1個まで、熱々ジューシーさが失われない味わいだった。 お店を出ると、サウナに入った様な猛暑。熱いラーメンと餃子をいただいた後だけに暑さが増すと思いきや、思いがけない味を楽しめ、海からの風が心地よく、江ノ電に乗って鎌倉に戻った。運よく300系の車両に乗れ、今日は良い日だと益々感じた。 #牛乳ラーメン #地元の名店 #鎌倉 #七里ヶ浜 #駅から0分

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2020

鎌倉駅

洋食

日本の二大国民食、カレーとラーメンの融合、カレーラーメン。 これが冷やしカレーラーメンとなると、私には全く未知との遭遇。 銀座から鎌倉移転二年目にして揺るぎない人気を博している洋食の[銀座 古川]さん。 その古川智久シェフは、ラーメンをこよなく愛する人として、周辺ではよく知られている。 病膏肓と言うか、好きこそものの上手と言うべきか【冷やしカレーラーメン】を8/8から提供開始とのSNS告知に触れ、矢も盾もたまらず、開店11:00にはお店の前に立っていた(笑) (私は昨日から数えて3番目のお客だそうだ) 所謂、カレーラーメンは、カレーとスープと麺の三味一体の妙が難しい。それ故、カレーうどんに比べて普及度は今一つ。 鎌倉最古のカレーラーメンは八幡さま近くの[カレーとラーメンの店 蓮]さん、中華料理店ではレンバイ横の[大新]さん、ラーメン専門店では御成通りの[太陽堂]さんと提供店も限られている。 それが【冷やしカレーラーメン】となる最早、私の記憶に残っていない。 (ヒョッとすると、大船のまつもとちえこさんが営む人気店[ちぃりんご]さんが、スポットで提供されたかも知れない・・・・・・) さて、その報に触れた次の瞬間、食べたァ~い、興味あるゥなどと、こと旨いモノにはグズグズしてはいられないせっかちな性格の私、久しく鳴りを潜めていたフードアドベンチャーの血が騒ぎ出し「明日伺います❗」とコメントを書き込んでいた(笑) 11:00丁度、OPENの表示になり、店内に入ると先ず感染防止の手洗いを済ませる。マダムがスクリーンで仕切られた奥、贅沢にも4人掛けテーブルへと案内された。 席に着くや、盛りの量ではないとは予想がつくが、数量限定「冷やしカレーラーメン」(¥1000)とスペシャル(¥1400)の二種類の違いを質問。 すると「スペシャルには海老フライがのっていますョ」という返事。あのスケキヨカレーにV字に突き刺さっている海老フライである。 「では、スペシャルを❗」とオーダーする。 程なく、サラダサービスが供される。 相変わらず、野菜高騰何するものぞと富士山盛りにドレッシングタップリの新鮮サラダが供された。 サラダを食べ終わるタイミングを計った様に漆黒の陶器に盛られ、ど真ん中にあの海老フライが鯱の様に立ち、カラフルな夏野菜に玉子が盛られ、麺が全く見えない一杯が運ばれてきた。洋食屋さんの美味しいごはんも添えられている。 先ずは、野菜を掻き分けた下にタップリのチャーシューが覆い、その下に鎌倉美味しい麺の代名詞[邦栄堂製麺所]さんの平打ち麺に到達。銀座古川さんの面目躍如たる質量共に重厚な具沢山。 どちらかと言えば、混ぜ麺に近い感覚だが、モチモチ食感のパスタとも言える。 その下に潜むスープは、定評のある銀座古川の欧風カレーに、冷製ボロネギ風味のジャガイモのポタージュであるビンソワーズを合わせたもの。 海老好きはやはり、海老フライに箸が向いてしまう(笑) 衣サクサク身はプリプリな食感の美味しさである。(単品なら¥450) 次に表面の野菜が各々持っている甘酸辛苦の味をひとつずつ噛み締めながら平らげると、これは"チャーシュー麺"と言った方が正確な位に食べ応えのある量のチャーシューを平らげ、合わせると丸々1個の味玉を口に頬張る。 ここで、箸休めと舌のリセットをごはんで行い、一気に混ぜ麺の要領でよ~く麺とスープを混ぜ合わせると、これこそ、ラーメンの醍醐味とばかりに一気にすすり上げる。そして、何一つ残さずキレイに完食\(^o^)/ さて、鎌倉には、ラーメン屋さんとは畑違いの料理の達人たちが、自分が食べたい旨いラーメンをメニューアップしている方がおられる。その御三家は、 和食の出汁の旨さを集約し、一時観光客にラーメン屋さんと誤解するまでに至った[馳走 かねこ]さん。 腰越で大好きなラーメンに真正面から向き合い妥協しない味と丁寧な仕事をされる[トランポリン]さん。 そして、[銀座 古川]さんである。 更に、麺ズと称した賄い、一度は何とかして食べてみたいフレンチシェフのTさん。 どうやら、鎌倉の料理人はラーメンがお好きの様だ(^-^) 辞する前に「お客様が続けてと迫られることが予測されますが、どうされますか❓️」と尋ねると、「さて、どうしましょうかネェ」と微笑み返し(^-^) ラーメン好きが自分が食べたいラーメンを自らの技を駆使して作るのだから旨いのは当然。ただ、不動の旨さを誇る本線は外すことはないだろう。密な小町通りを避け路地を抜けながら家路についた。

児玉直彦

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2020

大船駅

ラーメン

鎌倉にラーメン・ニュー・ウェーブが押し寄せている。 その旗頭が若宮大路の[馳走 かぬこ]さん。 遂に、8/20大船に[麺處 かねこ]を立ち上げられた‼️ 2年前、ラーメン好きの金子辰之さんが、[馳走 かねこ]開業と同時に、粋(いき)な和風割烹のランチメニューに、ちょっとした料理人の遊び心が産んだ究極のおもてなし、旬の食材を主人自ら調理してもてなす馳走精神溢れた和食の粋(すい)を結集した出汁と、青さをアクセントにしたラーメンを作り上げた。所謂、ラーメン専門店のアブローチとは趣を異にする面白さと旨さが、口コミで拡がり、一部のお客さまには、新規のラーメン店がオープンしたと勘違いさせてしまう程の話題となった。 最初は、ラーメン好きと遊び心の融合みたいな軽い気持ちで始めたが、人気衰えず、病膏肓に入り、遂に、姉妹店として、昼はラーメン、夜はおばんざいを揃えたラーメン居酒屋を作ってしまったのだ。 昼の開店11:30には、SNS告知だけながら、行列が出来ている。幸いにも辛うじて1R目に入店が叶う。 ユミさんの案内で引戸をくぐると、カウンター5席の小ぢんまりとはしているが、居心地の良い空間演出の設えで、金子さんが迎えてくれる。(当面、御大は本線である若宮大路の和食割烹の板場に立ち、予約のない時には、大船の夜営業を不定期でやられるそうだ) メニューは、コロナ感染防止の観点から持回りを止め、急遽、黒板メニューを作成したそうである。 *馳走の汁あり(¥850) *馳走の汁なし(¥850) (中盛1.5玉+¥100、大盛2玉¥200) トッピングは、 *チャーシュー4枚(¥250) *ピリ辛胡椒入りネギ(¥150) *半熟煮玉子(¥100) これに、 *極み(全部のせ)(¥1250) 先ずは、基本の【汁あり】+煮玉子トッピングを注文する。 程なく、歌舞伎十八番「暫(しばらく)」の鎌倉権五郎景政が描かれているお馴染みの丼に盛られた"汁あり"に"煮玉子"が加えた一杯が供された。(実は、1Rのお客様は全員コレだった) 先ず、スープを漆のかかった木匙で味わう。 定評のある[馳走かねこ]の出汁の極みとは一線を画した鶏白湯ベースに返しに和風出汁を使ったスープは、遠くに和風出汁を意識させ、鶏のコクと旨みを前面に打ち出して、鎌倉の鶏白湯の代表ビブグルマンにも選ばれている[銀座 篝]さんの味以上にコクを追及したインパクトのある味わい。 (尚、スープは若宮大路で作り、大船へ毎日開店前に御大自ら運んでいるそうだ) 次に、大きな綾瀬豚の肩ロースを使った自家製チャーシューと、岩沢ポートリー(横須賀)の"姫様たまご"の半熟煮玉子を、塗箸でよけながら、鎌倉の美味しい麺の代名詞、大町の[邦栄堂製麺所]の中細ちぢれ麺をすくう。スープが絡まり滑らかに喉ごしよく、口に吸い込まれていく。更に、絶妙な戻しを施した穂先メンマ、そして、アクセントとなる青さ海苔と揚げ牛蒡をあしらった和風らしく豪華な一杯となっている。 二筋三筋麺を味わい、チャーシューにかぶりつく。この食べ応えを想定しての大きな一枚。妥協のないとろける味に暫し酔う。 絶妙な戻しの穂先メンマのしゃきしゃき感と優しい味わい、出汁を邪魔しない為と思われる味玉ではなく"半熟煮玉子"にした意図が察せられる。 ここで、こだわりのあるタップリの青さが磯の香りを運び、素揚げの牛蒡が和食のアイデンティティと食感の変化を楽しませてくれる。 食べ終わってから美味しいと感じるのではなく、終始変化と味のスペクタクルを楽しませる一杯は、やはり、ラーメン大好き金子さんならでは、脚本金子辰之とでも表現した方が良いと思われる仕上がり。やはり、味のシナリオ立てがしっかりと出来ていた。 尚、最近の鎌倉のラーメン・ニュー・ウェーブ御三家、[銀座 古川]さんの冷やしカレーラーメン、ラーメン好きが高じてヨガインストラクターが転身して出店した[中華そば トランポリン]さん、そして、[麺處 かねこ]さんだ。何れも、ビジネスより、ラーメン好き故の、外連味のない、妥協のない、ワクワクする様な旨さがそこにあった。 更に、金子さん、そば打ち名人でもあり、味わったことのある極親しい常連からはそれも期待されているが、これは、当分、若宮大路に通い詰めなければならないかも・・・・・・(笑) 更に更に、表看板の筆は、書道家でもあるユミさんのお母様の手になるものだそうだ。 話題の尽きない面白麺處の今後に大いに期待したい(^-^) #和食の粋 #出汁の利いた鶏白湯スープ #鎌倉ラーメンニューウェーブ #鎌倉 大船

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2020

鎌倉駅

フランス料理

久しぶりの[STEREO]さん。 まるでスピルバーグ映画の様に、全コース息もつかせぬ味のスペクタルの連続を体験。 異次元の味に進化した32℃豚のローストポークのメインを固める卵かけご飯と氷イチゴ⁉️等々・・・・・・(笑) 2月に厨房設備を一新するや、スウェーデンの★★レストランで研鑽を積んだシェフが、旬の食材を遊び心溢れる腕を振るっているとの噂が聞こえてきていた。 猛暑の12:50にドアを開けるや、真っ直ぐカウンター席に着く。店内には3組の女子会ランチと一組のカップルが楽しそうに召し上がっておられる。 カトケンさんこと加藤賢一オーナーソムリエは、奥のテーブルのお客様に接客中、新しいシェフがおしぼりとお冷やを出してくれる。 加藤さんが戻ると 、にこやかに「お待たせしました。いらっしゃいませ」と迎えてくれる。 さて、ランチは3コース * 気軽に軽めのセット【KOMACHI】(¥2500) *イチ押しメニュー【STEREO】(¥3500) *ちょっと特別な日に【SAISON】(¥4500) 新しいシェフの味を楽しむのに最適なのは、看板セットとも言える"STEREO"と狙い打ち、選べるメインディッシュはこれまた看板メニューの32℃豚低温ローストをセレクトする。 先ずは、シェフの挨拶代わりとも言える、遊び心を凝縮されたアミューズ『枝豆と白ミル貝』 手に取って一口で味わう。器も枝豆で作られたミニタルトに納められ、枝豆、白ミル貝に、"枝豆タルト"のクリスピーな感覚が加わり、各々の味わいと食感の違いを打ち上げ花火の様な余韻を残して、一気にシェフのステージに引き上げられた感覚に陥る。 前菜は、『白桃、根セロリ、ビーツのサラダ ストラッチャテラ』 ビーツ本来の味を楽しませる嗜好となっていて、程よい白桃の甘酸っぱさを覆う様に、ストラッチャテッラのチーズ風味に、根セロリを雪の様に振りかけ、まるで、イチゴのかき氷の様にビーツがトッピングされている。 スプーンですくいながら味わうと、これまた、多種多様な味と食感をメリーゴーランドの様に味合わせた後に見事に一体化した旨みとなって消えていく。まるで、味のマエストロが口の中でタクトを振っている様だ。 小さなスープは、『カボチャの冷製ポタージュスープ』 滑らかにひんやりと涼を呼び、アーモンドの食感がアクセントとなっている。 メインディッシュは、宮城県高清水養豚組合生産の32℃の低温で脂が溶ける究極ポークをじゅっくり低温ローストした私の大好物。出荷数が僅かな為、湘南エリアではこちらだけの扱いとなっている超貴重品。 これが、シェフの手になるとキメの細かな柔らかさにとろける旨みとなって楽しめる。(実は、4/11にテイクアウトして味わっているのだが、似て非なる味に見事に昇華されている) 明らかにシェフの熟達した肉の焼き方が味に表れていること歴然。 これにとうきびソースに、ワサビの様に見える唐辛子のペーストを絡めると最早極上の一品となる。 デザートは、パイナップルのマリネを床に置き、ココナッツチーズケーキを仕込み、シャンパンのソルベで覆い、パッションフルーツの球体を載せたもの。 近くの若いカップルの女性が少し前に、「わぁー、卵かけご飯みたい」と評した品で、「これが先ほどから評判になった"卵かけご飯"です」と加藤さんが茶目っ気タップリに出してくれた。 スペクタクル映画にコメディまでと私も心から笑えた(^-^) スプーンでパイナップルとシャンパンソルベを絡めて味わう。次に、パッションフルーツを割り酸味のある果汁が行き渡ると味変するデザートカクテルの感覚を楽しめる。実に甘酸辛苦旨みの五味を内蔵した不思議なデザートであった。 小さな珈琲とおやつは、バリスタでもある加藤さんがハンドドリップで淹れてくれるフレンチローストの珈琲に、さりげなく遊び心を盛り込んだおやつが付いてくる(^-^) ある鎌倉グルメマダムが〆のおやつと評した一品である。毎回異なる一品が供されるから、一生に一度のおやつである。ミニケーキに寄り添うスティックの先に付いた球体。大好物のショコラだ(^-^) 一流シェフは一流パティシエでもある証だ。 こうして、コロナ禍の中、久々に心から美味しかったと言える料理に巡り会えた。と同時に、コロナがなければ、行列のできるお店になっていただろうし、大きな声では言えないが『イイ女をエスコートして味わいたいお店』とも思った(^-^) ただ、ひとつ残念なこと。今、ライスを常時用意されていないので、鎌倉屈指のハヤシライスは幻と化してしまった。 #カジュアルデートに使える #ご褒美ランチ #新しいシェフの腕の冴え #鎌倉 #小