児玉直彦

児玉直彦さんのMy best 2018

シェアする

  • facebook
1

神奈川県

バー

児玉直彦

今夜の"孤独"のディナーはプチ贅沢(^-^) 鎌倉裏小町の[Clobhair-ceann(クルベルキャン)]さんに、ディナーにはチョッと早い訪問。 イタリア産【フレッシュ・サマートリュフのカルボナーラ】(¥2000)を イタリア・プーリア州、フィアーノ種100%の辛口白ワイン【ジンセレーノ サレント ビアンコ】(¥1300)と共にいただく(^-^) 私は毎年、この時期にサマートリュフいっぱいに覆われ、パスタが見えないカルボナーラをいただく。 遡って、2011年の秋、黒トリュフのカルボナーラ、クリームリゾット、クリームピッツァのトリオを此方で味わって以来病みつきとなった。 翌2012年6月には、ウンブリア産のサマートリュフの同じくトリオを味わった。 何れも、中が見えない程タップリのトリュフの、滝澤シェフの大盤振る舞いとその美味しさにハマったのである。 今年は、カルボナーラとクリームリゾットの2種類がいただける(^-^) 今夜のカルボナーラは、チーズと黒胡椒とパンチェッタと卵のコクのある味わいに、トリュフが加われば天下無敵。 それが、フレッシュサマートリュフとなると、更に、香り高いこと、パルミジャーノと玉子との相性が抜群となり、しかも、貴重性と鮮度保持の点で、イタリアから運ぶスピードが命。(長年の仕入先とシェフとの固い信頼感により優先的に届けられている様だ) この絶品カルボナーラには、所謂、ストラクチャーのしっかりしたワインが最適。この最近お気に入りの辛口白ワインがピッタリなのである。 こうして、五月"最後の晩餐"は満ち足りたものになった。 幸い私には、来月もクリームリゾットを続いて味わうことが出来る幸せがタップリ残されている(^-^) 今宵も、ゲール語の"酒蔵の番人"は、昼間の右足だけしか作らない靴職人から酒蔵に入り、天使の分け前(エンジェル・シェア)をいただこうと私たちを秘かに見つめている。(あなたのグラスの減りが早かったら、きっと、伝説の妖精Clobhair-ceannと差し向かいかも・・・・・・(笑)) #レストランバー #イタリアン #サマートリュフ #カルボナーラ #鎌倉 #裏小町 #最強のコスパ

2

神奈川県

魚介・海鮮料理

児玉直彦

「旨いカキフライが食べたい」という友人を誘って、鎌倉駅西口直ぐの[活魚料理 仲の坂]さんへ11:30開店と同時に伺う。 丁度、ご主人の加藤正和さんが、形の良いヒラメやカワハギを水槽に移す作業を終えた処だった。 若女将に案内され、テーブル席に着く(^-^)v 友人に、加藤さんを紹介し、和食料理人になる前に洋食でも腕を奮っていたことを案内すると、メニューを眺めながら「このアジフライにもそそられますネェ」と結局【アジ・カキフライ定食】(¥1730)を二人共注文する(^-^) やがて、美しい黄金(こがね)色に揚げられたアジフライとプックリと大きなカキフライが三個。 自家製タルタルソースとレモンが両脇に添えられ、キャベツとパセリが盛られたお皿を真ん中に、ごはんと大きめの椀にワカメとネギの味噌汁、ふろふき大根の小鉢と白菜の漬物が載った膳が運ばれてきた。 先ず、そのままカキフライを一口。サクサクの食感を感じた刹那、衣に封じ込められていた牡蠣のエキスいっぱいのスープが口の中で一気に弾け、クリーミーな牡蠣の身の旨みがゆっくりと寄せてくる。 相当に鍛えられた舌を持つ友が、沈黙の後に唸り「おいしい」としみじみ呟いた。(ゆっくりと染み渡る旨さを実感した感想だと思う) 私は、毎シーズン、先ず、出立ての牡蠣を味わい(今年は10/5の初出の日にいただいた(^-^))、初冬にアジフライとのミックスを楽しみ、年明けの春牡蠣で名残と、最低三回は味わっている。 今シーズン初から1ヶ月半を経過し、牡蠣は更に大きく成長し、旨みも増してきた様だ(^-^) これに、鎌倉一と思う自家製タルタルソースが加わると、日本料理店に居ながら、老舗洋食店で味わっている錯覚に陥ってしまう(^-^) そして、アジフライに箸を付ける。 フライをお箸で二つに分け、タルタルソースで味わう。 洋食で培った技で揚げられたアジフライは、吟味された鯵の素材自体の旨みを可能な限りそのままを貫いて、ふっくらとして味わい深く仕上げる。(手間をかけて美味しくしたいのが"料理人の本能"だと思うが、手間をかけることを敢えて抑えて、本来の旨さを引き出す。私はこれを"料理人の理性"だと考える) これに、カキフライ同様、兎に角、加藤さん自ら作られたタルタルソースは、味、キメ、滑らかさ、繊細さ、絡み、何を取っても超一級品。これが合わされば更に旨さが増幅される(^-^) こうして、二重の美味しさを堪能し、友にも喜ばれ、大いに愉しいランチとなった。 来春、もう一度、春牡蠣のフライを味わい、その後暫くすると、鯵の旬がやって来る。 此方の美味しい「お魚カレンダー」は、相模湾、三浦半島、東京湾から水揚げされる魚介と、女将の郷里の世界三大漁場三陸からの直送品等で、間断なく廻っている(^-^) #活魚料理 #カキフライ #アジフライ #洋食の技 #極上の魚介 #鎌倉 #御成町 #鎌倉駅直ぐ

3

神奈川県

ビストロ

児玉直彦

「鎌倉でフレンチなら何処が一番?」 と問われたら、私は迷わず[Brassiere Chez Aki]さんと答える。 正統なフレンチの系譜を[丸山亭]から引き継ぎ、オーナーの渡部さんが、より手軽にカジュアルに本格フレンチを味わって貰おうと、レストランほど堅苦しくなく、ビストロほどはくだけていない「Brassiere」を名乗るChez Akiさん。 だから、独りでフラリとカウンターでも、テーブルで記念日やファミリーディナーや女子会ランチやデートに、と幅広く利用できる。 波に乗る藤間シェフの冴えわたる料理を楽しめ、渡部オーナーの含蓄がズバリ、ピッタリのお酒のアドバイスが得られる(^-^) 13:00を過ぎ、フラリと覗いて空き始めたお店のカウンターに着く。 藤間シェフから、今日のお肉(いわい鶏)と鮮魚(真鯛)の案内があり【Menu A】(¥2500)をお肉でオーダーする(^-^) *日替りアミューズ(キビナコのカナッペ)    ⇒オリーブオイルで風味付けされた相模湾産のキビナコを一口で味わう。繊細なキビナコの旨みだけにフォーカスされた味わいは、舌を一気に味わい堪能モードに誘ってくれる(^-^) *パン(バケット w/オリーブオイル) ⇒ピゴの店仕入、日本のフランスパンの系譜(^-^) *本日のスープ(三浦のバターナッツとカボチャの冷製ポタージュ)     ⇒今日はこのところの気温の激変に対応して、温かいポタージュの用意もあったが、やはり、今日は透き通った、突き抜ける様な味わいの冷製ポタージュがピッタリ(^-^) *日替り肉料理(いわい鶏のコンフィ 湘南・鎌倉野菜のソテー添え)    ⇒奥州岩手の磐井地方で、環境、餌に拘った養鶏で、風味、コク共に申し分のないヘルシーな鶏肉と野菜をソテーした肉と野菜のソースに浸し、合わせてソテーした抜群の奥深いコクを堪能できる。 (勿論、バケットにソースを浸し味わったことは言うまでもない(^-^)v) *デザート(洋梨とアイスクリーム)     ⇒洋梨のコンフィの絶妙な甘みと酸味のバランスにアイスクリームの甘さとがシンクロした味わいは、見た目より遥かに凄い❗ コクのある肉料理のデザートとしては最適なミックスではないだろうか(^-^) *カフェ(コーヒー)     ⇒コンチネンタルテイストのビターなコーヒーはフレンチの旨いコースの〆として納得出来る演出(^-^) 最近、鎌倉の山海の珍味を地産地消で提供するフレンチ、イタリアンが林立し、高級・高額化にはしる嫌いがある中、此方は、正統な鎌倉グルメとそれに繋がる人たちに愛されるオーセンティックなフレンチとして、歴史、味、雰囲気、価格共に貴重な存在であろう(^-^) (私もそれに便乗し、楽しませて貰っている) #オーセンティックなフレンチ #ブラッセリー #老舗の系譜 #波に乗るシェフ #鎌倉 #由比ガ浜 #シルバーウィークキャンペーン

4

神奈川県

魚介・海鮮料理

児玉直彦

しらす丼で溢れる鎌倉~江の島エリアで、[はま善]さんほど魅力的な御膳がいただけるお店はないといっても過言ではない❗ 紫陽花シーズンのランチは【はま善御膳】(¥2000)のみの提供となる。 (通常は、"いわし尽くし"と"地魚刺身盛合せ"の二種類の定食が提供される。夜は、酒と肴の旨い店となる) その御膳は、 *地魚刺身盛合せ(いわし・鰹・鯛・鯵) *いわし天ぷら *いわし南蛮漬 *生しらす(湘南しらすはカタクチイワシの稚魚) *あら汁(いわし他、地魚のあらの身沢山) *サラダ(釜揚げしらすと鎌倉野菜) *ごはん *漬物 の構成で、"いわし尽くし"の様々な調理のバリエーションも楽しめる。 (私は、初めてコレをいただいた時の感動は今も忘れない) 12:00開店に5分遅れて到着。 7席しかないカウンターは既に4人の先客。 私の直ぐ後に、3人と2人のお客様が来られたので、正に危機一髪。 ご主人の浅川初男さんと奥様のお二人で、鎌倉で水揚げされた地魚を中心に、特に"いわし"に拘っての丁寧な仕事を施して提供されている。 しかも、今日は、"生しらす"が入荷している(^-^) 嘗ては、「"しらす丼"は扱っておりません」との告知があった時代が懐かしい。 今では、このカタクチイワシの稚魚である湘南しらすと、その成魚を使っての"いわし尽くし"が知れ渡り、此方に来られるお客様で「しらす丼ないのォ」何ておっしゃる野暮なお客様は激減し、今では、評判が評判を呼んで行列のできるお店となっている。 (この処、長谷、坂ノ下にあしげく来ていたのは、実は、此方が目的だったのだッ。開店前から行列のできる盛況ぶりで、そのリベンジだったのだ) ご主人がカウンター奥の揚場で天ぷらを揚げられている。先ず、膳が運ばれ、やや遅れて天ぷらが供される(^-^) 膳の中央手前に、いわしの南蛮漬と生しらす、その奥に、いわしを中心にして旬の脂の載った地魚の刺身、左にご飯と鎌倉野菜サラダに釜揚げしらすが載り、レモンが添えられたサラダ、右に、身がタップリあるあら汁、お漬物、天ぷらの塩。そして、膳に載らない、しし唐といわしの天ぷらが二尾。 先ず、メタボな野暮天はサラダから(笑) 夏らしくレモン風味のサッパリとした、後味爽やかな味わい。 ここで、刺身か天ぷらかと言えば、揚げ立てだから、ふっくらサクサク骨まで食べられるいわしの天ぷら。 次に、山葵と生姜を使い分けて、いわしの刺身から地魚の刺身盛合せをいただく。夏が旬の魚は、冬ほど脂のこってり感が少ないが、その分、新鮮さと旨味がしっかりと味わえる。 ここで、ごはんと汁を味わう。あら汁は味噌に隠れて見えなかったが、身がタップリで食べ応え充分。しかも、骨付きの旨味タップリ。魚の旨味エキスもしみ出した汁は格別(^-^) いわしの南蛮漬は、甘辛酸っぱで、カルパッチョ感覚。これが、メインイベントへの切り替えスイッチ。 ごはんを2/3も余らせた謎解きが、ここで始まる(^-^) 生しらすをごはんに載っけて「生しらす丼」をいただくのである(^-^) ここで、いつも、やろう、やろうと思っていたことを、またまた忘れてしまっていた。 所謂、いわしの親子丼⇒生しらすといわしの刺身を載っけて味わう積もりだったのだが、毎度の事ながら、余りの旨さに、刺身は既にお腹の中(笑) 流石、しらす漁師ダイレクト、拘りの生しらすだけに、量は少なくても極上の味を満喫\(^o^)/ (私だって、旨いしらす丼なら食べるのだッ) こうして、"いわし尽くし"を食べ尽くす(^-^) 帰り際に、即席"いわしの親子丼"の話をご主人にすると「お客様にお出ししたものは、お客様のお好みで如何様にも。美味しく召し上がって下さい。お近い内にまた」と笑顔で言われた。 #地魚料理 #いわし尽くし #湘南しらす #生しらす丼 #鎌倉 #由比ヶ浜通り #一押し居酒屋特集

5

神奈川県

割烹・小料理屋

児玉直彦

鎌倉でうまい『穴子』と言えば[左可井]さん。衆目の一致するところだ。 今日は、その[左可井]さんを味わって貰うべく友人を案内した。 予約を取らないお店なので、開店11:30に伺うもほぼ満席。幸い床の間前のテーブルが空いていた(^-^)v メニューは、穴子丼、そうめん、季節の魚押し寿司(限定)、穴子押し寿司、マグロ漬丼(限定)、雲水うどんに大別でき、何れも、看板商品である穴子と名物玉子焼が付くセット構成。(尚、今日は(限定)の用意がないとのことだった) 友は基本定番の【穴子丼セット】(¥1550) 私は好物【穴子押し寿司セット】(¥1650)を注文。 ※何れも、汁椀・小鉢・玉子焼付き。 先ずは、雨上がりでチョッと蒸す中、麒麟(中瓶)で喉を潤し、供されるのを待つ。 次々に先客のもとに配膳され、程なく、我々にも二つの膳が運ばれてきた。 穴子丼と穴子押し寿司、実は、私は基本の2品と呼んでいる。 そうめん、うどんのセットには、この2品何れかが付くか、選べるからだ。 鎌倉最古の寺[杉本観音]、竹の寺[報国寺]、鎌倉三大洋館[華頂宮邸]等の鎌倉観光必須名所近くのロケーションだから再訪必至、その日の気分でアレンジすれば良いのでは、と思うのである。 さて、友が、穴子丼を味わい、私のお裾分けした穴子の押し寿司を口にしたところで「これはどちらも旨い」と言って彼は気が付いた。此方の山椒の使い方❗ 穴子とごはんの間に挟む様に山椒が振られていることを。 山椒には、脂を抑えて胃もたれを防ぐ効果があるそうだ。上から直接振り掛けると山椒がダイレクトに舌を刺激する。 ごはんに振り、挟むことで香ばしさ、タレの味、山椒の香りを程よく美味しく味わえる(^-^) (これは、TVで鰻の食べ方でも同様の内容が流れたことがあるが、此方ではズーッと以前からやられていた) また、穴子を美味しく提供するのは当然だが、此方の人気の秘密は副菜にもある様に思える。 いつも名前を聞き忘れる(白くて大きくて甘い)煮豆、胡瓜の酢の物、焼き茄子の小鉢が、甘酸辛苦塩の五味の旨さを間に挟んで、主菜の穴子の味をより引き立てていると思うのは私だけであろうか・・・・・・ (友は、しっかりとそれを見抜いて、どうやらお気に入りにリストアップしてくれた様だった(^-^)) #穴子 #リピート必至 #穴子丼 #穴子押し寿司 #鎌倉 #浄明寺

6

神奈川県

イタリア料理

児玉直彦

北陸冬の味覚『AKB』というのがあるらしい。 A(甘エビ)K(カニ)B(ブリ)である。 今年は帰省しないので、我が故郷加賀の味を味わいたい❗と[Trattoria INOUE]さんの西川シェフに10日程前に、鎌倉で入手出来る一番の品をとリクエストを出していた。 18:00前に暖簾をくぐる。 オープンキッチン割烹の奥の席に着くや、シェフが即座に「表AKBと裏AKBをご用意しました」と言った。 ならば、お酒は日本酒と、 【十四代 中取り 純吟 愛山】を注文する。 シェフはそのAKBメニューを急いで書いている。 書き上げられた今夜のシェフのスペシャルメニューは、表が北陸冬の味覚AKB、裏がAKBで始まるシェフの創作料理である。 『A』:【甘エビ 茶碗蒸し】・【あん肝最中】 『K』:【カニ 雌の甲羅盛り】・【カニ 雄のカニ真丈】・【自家製カラスミ】・カワハギ 肝和え 『B』:【ブリしゃぶ】・ボラ 白子焼・【ボラ 白子粥】 本場の品が揃わない分は、シェフの和食の妙でカバーすると言う明確なメッセージが読み取れる(^-^) そこに来られたお客様は、しばらくぶり来れたと言う女性と、見るからに鎌倉グルメの上品なご夫妻。 さて、供された品を順に追うと、 ①あん肝最中〈裏〉     ⇒あん肝と奈良漬を最中にしたもので、食感とあん肝の深いコクと奈良漬サッパリ感のコントラストを味わう工夫が昨シーズンを上回る味わいに仕上がっている。 ②甘エビ 茶碗蒸し〈表〉     ⇒口にした瞬間、甘エビの味噌の濃厚さに驚く。この味わいまでに濃縮された手間は凄いと感じる。 ③カニ 雌 甲羅盛り〈表〉     ⇒残念ながら郷里石川県水揚げの"香箱ガニ"ではないが、外子が黒褐色の所謂「クロコ」の上物❗ 内子の甘みも、身の旨さも申し分ない(^-^) ④自家製カラスミ おろし添え〈裏〉     ⇒シェフが相当時間を掛けて、端正込めて仕込んだカラスミを生(き)と炙りの二通りで味わう。カラスミを生で口に運び、十四代を含むと、カラスミ本来の旨みが口中に拡がる。呑兵衛垂涎の肴(^-^) ⑤カニ 雄 カニ真丈〈表〉     ⇒カニ身 95%と表記されている様に殆ど雄カニのすり身をお吸い物に仕立てた碗。カニの旨みが染み出した上品な味わい。お酒も進む。 ⑥ブリシャブ〈表〉     ⇒所謂、しゃぶしゃぶとは異なり、旨みと軽い歯応えを感じさせる、シェフ自らのしゃぶ仕上げ。 ⑦ボラ白子粥〈裏〉     ⇒白子をこして、白米と軽く煮込み、白子の風味にお米の旨み、甘み、歯応えまで楽しめるお粥。 (これを〆にして、カワハギの肝和えとボラ白子焼は後日とした。最早、お酒が止まらなくなる気配を察知したもう一人の私が歯止めをかけてきた(笑)) 私は20:00に帰路についたが、3人の方は、AKBスペシャルの表裏全九品を堪能された模様(^-^) 実は、我々四人の状態がズーッと続く。こんなに空いているINOUEさんは確か随分前の嵐の夜だった様な気がする。(こんな日に落ち着いていただける幸せまで堪能してしまった) それにしても、西川シェフ、表だけでなく、裏も返して来る辺り、最早、鎌倉若手料理人の先頭を駆けるのは揺るがない様だ。 #トラットリア #オープンキッチン割烹 #若き才能 #北陸冬の味覚AKB #鎌倉 #鎌倉駅西口ロータリー

7

神奈川県

和食

児玉直彦

女性らしい細やかな和の粋を極めた"御膳"を提供されている鎌倉由比ガ浜通り[橘]さん。 [わらび餅 こ寿々]さんの製販一体化に伴う移転の後、2017年1/5北鎌倉からお店を移され、美味しいと評判の人気店である。 先ずは、大好物のハヤシライス(¥1000)の美味しさに鎌倉らしく、いさぎよく『源氏の白旗』を揚げた私(^-^) (美味しくて美味しくて参りました印(笑)) 今日は、メインが選べる三種類の御膳(各¥1500)をいただく積もりで訪れた。 〈メイン〉 *お魚と彩り野菜 *合鴨の和風仕立て *お肉と野菜の吹き寄せ     (牛スネの赤ワイン煮とあめ色玉葱のオムレツ) 〈前菜(二品)〉     ・豆腐の味噌漬けと小さなサラダ     ・ふろふき大根 〈※白米・汁・小付が付く〉 以前に、"春"の【お魚と彩り野菜膳】をいただいたので、"冬"を味わうことにする(^-^) 程なく、前菜の一品目、豆腐の味噌漬けとサーモンをあしらった小さなサラダが、 「いつもは冷たいお豆腐をお出ししているんですけど、寒くなってきたので軽く炙ってあります」との言葉と共に供された。 炙りを入れることで、豆腐自体が温かくなるのは勿論、 これ以上でもこれ以下でもない絶妙なタイミングでの炙りで、味わい深く、味噌が軽く芳ばしさを醸し出している。 これに、酸味を微妙に抑えたドレッシングにサーモンとグリーンサラダにより、舌のウォームアップ完了(^-^) 前菜二品目は、ふろふき大根。濃い目の肉味噌と青菜が載り、大根は春を待つかの様に梅形に仕上げられていて、お箸の通りの滑らかな感覚が、手から口へ運んでも失われることない。味の染み加減、肉味噌との絡み、一瞬、そこまで考えられているのかと感動(^-^) いよいよ、メインのお魚の四種盛りと彩り野菜七種の精進揚げが載った白の長皿に、白米ごはん、アサリと海苔の海の幸お澄まし、ヒジキと揚げと野菜の和え物が運ばれてきた。 ・鰆の酒塩     ⇒関東では『寒鰆』(12~2月が旬)と言われ、決して春の魚ではない。その塩焼きにお酒を使うことで、臭みのないフワフワの食感と旨みが楽しめる。 ・かじきの西京     ⇒やや低めの温度でふっくらと焼き上げ、焦げのない西京味噌本来の上品な甘みが引き出されている。 ・穴子の南蛮漬け     ⇒穴子の上品なフンワリ感が堪らない旨さとなって、ごはんが進む。 ・海老のおにがら     ⇒甘海老をジューシーに焼き上げ、敢えて薄味仕上げながら、頭も尻尾も平らげてしまう旨さ(旨い甘海老なら丸ごと食べるのが私流(笑)) ・精進揚げ(南瓜・筍・蕗・蓮根・薩摩芋・春菊・茄子)     ⇒七種類の野菜の味が衣で封じ込まれ、甘酸辛苦の五味の味わいと旨みが、魚の旨みとが同調し、得も言われぬ味わい(^-^) ここで、敢えて付け加えるなら、わざわざガス釜で炊いたごはんの旨さたるや、本年一番かもしれない(^-^) ふっくらとチョッとだけ好みの硬さで、何と言ってもお米本来の甘みが堪能できた(^-^) 春にいただいた時より更に美味しくなった様に感じた。 此方には、一定の地元固定客がおられ、場所が場所だけに、観光客の飛び入りもあって満席が続いて、秋の味覚を味わう積もりが、冬にズレ込んでしまった。結果はラッキーとしか言い様のない旨いお昼ごはんがいただけた(^-^) #日本料理 #繊細な味わい #三種類から選べる御膳 #鎌倉 #由比ガ浜通り

8

神奈川県

フランス料理

児玉直彦

「これは、旨い‼️」と、思わず口を衝いて出たのが、宮城県高清水養豚組合生産の【32℃豚ロースの低温ロースト ガストリックソース】(¥1500)のワンプレートランチ(パン・珈琲・おやつ付き) ソムリエであり、バリスタでもある加藤賢一さん(通称:カトケンさん)が、ノビシロたっぷりの若きシェフと営まれている鎌倉小町[STEREO]さん。 先ず、火入れをする前の骨付きブロックを見せて下さる。その姿が既に美しい。否や応でも期待が膨らむ(^-^) 待つこと暫し・・・・・ 流石、選び抜いた素材を最高に美味しく提供しようと、妥協を許さない姿勢に溢れている。 壁には、三渓園の夜桜の絵画が季節に合わせて、粋に掛け変えられている。 均等に熱が加えられた絶品ポークは、シェフの腕による低温ロースト、何と32℃。少々焼き上がるまで時間はかかるが、待つ甲斐のある一皿に仕上がっている(^-^) 何処にナイフを入れても、何処を噛み締めても、均一の柔らかさと肉本来の旨み、甘みを味わい尽くせるウマさ(^-^) フレンチのガストリックに骨付きポークの骨髄をも合わせたコクのあるソースと、付け合わせの様々な野菜ローストの味の変化も楽しめる味の三段構え。 (美味しく味わわせるに隙はない❗) 実は、低温ローストは、時間が掛かるので、前菜として【鎌倉の彩りハーブサラダ & キャロットラペ】(¥600)をいただいた。 これが、完璧な"露払い"の役目を果たしている。 甘酸辛苦塩の五味、ひとつとして尖る味を出さず、ドレッシングも淡くされている。何の変哲もないと思ってはいけない。野菜、ハーブ、ハッサク等の各々の素材の味が重なると、所謂、味の相乗効果が舌の上で展開されるのだ。 私が、此方へ定期的に訪れる訳は、加藤さんとシェフが絶えず試行錯誤を繰り返しておられる。その最たる品が、今や名物化した特製ハヤシライスの8回に及ぶ味の改訂がある。常に進化しているのである。 それ自体に、味の広がりがあり、時系列の味の変化も楽しめる。これ全てが美味しいワインを味わわせる為、必然的にランチはそれのみでも美味しい訳なのである(^-^) 次は、何を楽しませてくれるのだろう。 [TANE ROASTERY COFFEE]さんが、インド産の豆をステレオさん向けにオリジナルローストした珈琲を味わいながら思った。 #32℃低温ロースト #進化する味 #ソムリエがいる店 #バリスタのいる店 #鎌倉 #小町

9

神奈川県

フランス料理

児玉直彦

神奈川県産食材に拘り、お箸でいただくフレンチ。 神奈川愛に溢れ「ALL KANAGAWA」を略して、店名は[ALEQUNA(おるかな)]さん。 12:10 久しぶりにドアを開けると、佐々木隆平マネージャーに迎えられる。 シックな木目調の設えに、緑溢れる庭が臨める店内の奥のテーブルに着く。 本日のお肉とお魚のALEQUNAワンプレート・ランチ(11:30~14:00 L.O.)は4種類。 *栗豚肩ロースのポワレ(¥1380)     ~ビガネードソース~ *鰹のソテー(¥1380)     ~ブール・ノワセットソース~ *牛ハラミのステーキ(¥1580)     ~マデラソース~ *鴨むね肉のロティ(¥1680)     ~カシスソース~ ※バケット+コーヒーor紅茶付き。 チョッと迷って"牛ハラミのステーキ"をお願いする。 程なく、湯気が立ち上る温められたバゲットが供され、厨房では、シェフが肉と野菜をローストする、いやが上にも食欲を増すジュージューと音が聞こえてくる。 窓に目をやると、筧と石灯籠が配された和洋折衷ながら、落ち着いた和みの庭が眺められる(^-^) 四角の鉄製と思える黒金の陶器皿に、牛ハラミのステーキ、秋野菜のローストに、マデラソース、マスタードソース、野菜のドレッシングが、フレンチの真骨頂、アートの様に配されている。 先ず、何も付けずにそのままのハラミ肉を口に運ぶ。 すると、驚く程、柔らかな肉質、チャンとした歯応え、肉本来の旨みと甘みご味わえる。 二枚目は、マデラソースを絡めて食する。 デミグラスソースにマデイラ酒(ポルトガルの島マディラ産のワイン)を加えて作るソースとハラミ肉との相性は抜群‼️ 赤のコクが加わり旨みが増す(^-^) 野菜のローストも、デニッシュ・キャロット・オニオン・ポテト・シメジ・ネギ・海苔と、甘酸辛苦塩の吾味を味わわせて、肉の旨みを際立たせてくれる。 この牛は、神奈川県の銘柄牛である"葉山牛"ではない。それでいてこの旨さ❗ 鎌倉に住んでいると、三浦半島や相模湾の海の幸は「追駈(おっかけ)」と言う神奈川県独特の最短で、お店や消費者に届ける競りの仕組みが昔からあり、その恩恵に我々も浴している。 此方は、そう言った山海の珍味の迅速な流通を活かして料理が提供されている。神奈川県侮れないゾォ(^-^) #神奈川県産食材 #お箸でいただくフレンチ #鮮度と旨み #鎌倉 #小町 #裏小町

10

神奈川県

日本料理

児玉直彦

私の信頼する鎌倉の食のプロたちが、口を揃えて「食べる価値あり❗」と評価するラーメン。 6月1日に、若宮大路[シャングリラ鶴岡]2階にオープンされた[馳走 かねこ]さん。 『旬の品をさりげなく、主人自ら調理しもてなす』という伊達政宗の言葉を範とし、食材を獲り或は育て、食材を買い集め、店に並べる為に、携わる多くの人たちが走り回ったことに由来する「馳走」に思いを馳せ、鎌倉を中心とする地産地消の旨い和食を提供する店主金子辰之さん。 芦ノ湖プリンスホテルで和食を担い、由比ガ浜[かまくら和久]さんを立ち上げ、[Brassiere Chez Aki]さんで鎌倉を学んでから独立。 13:40に漆黒の引戸を開ける。 白い漆喰と木肌を活かした明るい店内。 先客がお一人。どうやら、会食の打合せ兼昼食を終えられてお帰りになる処だった。(カウンター8席、4人掛けと2人掛けテーブルが常設。予備を入れて8人掛け可) 「和食の出汁を引いた旨いと噂のラーメンお願いします」とオーダーする(^-^) ランチは、11:00~15:00で二種類。 *ラーメン(¥1000)〈1日限定30食〉 *松花堂弁当(¥1800)(前菜・御造り・焼物・揚物・煮物・御飯・味噌汁・漬物) (晩餐は、17:00~23:00で、コースでも一品でも楽しめる様だ。尚、一品料理は基本二人分だが、お一人様に量も価格もアレンジして下さるとの事) 程なく供された丼は、傾奇いている(笑) 歌舞伎十八番「暫(しばらく)」の鎌倉権五郎景政が描かれている。(もうひとつ忍者柄があるそうだ) さて、蓮花でスープを一口。鶏ガラに、鰹本枯れ節の風味が拡がる。多分、ユックリと後から湧き出す様なこの上品な味わいは昆布との合わせ出汁とみた。 麺は、鎌倉老舗中華屋さんや新進の人気店で使われている大町[邦栄堂製麺所]さんの中太ちぢれ麺。 具材は、綾瀬豚の自家製チャーシュー、岩沢ポートリー(横須賀)の所謂"姫様たまご"の半熟玉子、青海苔、魚粉、ガーリックチップ、ワケギ、刻み白ネギが麺を完全に覆う様に載っている。 実は、ご主人曰く、青海苔を活かしたラーメンを作りたかったそうで、食べ進めると、魚介風味のスープに、青海苔が絡み、絶妙な味わいに変化していく。更に、チャーシューが一枚、二枚、三枚・・・・・・五枚(^-^)(これって、チャーシュー麺⁉️と思わず金子さんに聞いてしまった(笑)) それにしても、スープも具材も全てのインディケーションは旨い出汁(^-^) しかも、ベースはしっかりした味わいながら、具材が絡むと千変万化の味が楽しめる、何ともファンタスティックなラーメンである。 最近、鎌倉観光に見えられる外国人のラーメン人気が高いが、これは何れのお店もしっかりと出汁を引いてスープを作り出すところにある日本の食文化にある。 特に、中国人や台湾人が「好吃(ハオチー)」を連呼するのをよく見聞きする。 彼らが、このラーメンを食べたら何と言うのか興味津々(^-^) (敢えて、鎌倉一ウマいとは言わない。程なくその様な評価が自然と湧いて来るだろうから(^-^)) でも、これはまだ序章に過ぎないのかも。 夜にこそ真価が発揮されると、プロが言っていた・・・・・・ #和食 #地産地消 #和風出汁に拘るラーメン #鎌倉を #雪ノ下 #若宮大路