並木藪蕎麦、麦とろ、ヨシカミは浅草勤務の間に必ず一度は行くと決めすでに試したが、駒形どぜうもいつかチャレンジしたいと思っていた。この日は昼食に出るのが遅れ何軒か飲食店をまわるも満席で、ウロウロしていたときにふと目の前に駒形どぜうがあった。えいままよ!と引き戸を開けると意外にもガラガラ。座敷にあぐらかいて座ってなべ定食2,808円をオーダー。出てきたなべにネギをたんまり載せ、ネギがしんなりしたころ、だしが焦げるなんとも言えない香りが漂う。皿によそって山椒をかけて長さ5㎝ほどの泥鰌をいただく。これは美味である。あっという間にペロリと平らげ席を立つ。足が痺れてふらふらする。職場にもどると女子に醤油の良い香りがすると言われた。駒形どぜうに言ったことを白状した。
いつもクルマで横を通る度、長蛇の列。調べてみるとジローインスパイアの人気店。これは試さねば。井の頭線池ノ上駅から歩いて行くことにした。途中体重120kはありそうな3人組の巨漢達が自転車でオレを追い抜いて行った。その顔がとても嬉しそうだったので、此奴らも千里眼行くのだなと思ったら、やはり店に着いたときには行列に並んでた。頼んだのはラーメンと生卵。ニンニク、生姜、からあげをトッピングしてもらう。からあげとは鳥の唐揚げではなく辛あげ即ち「あげたま」に一味をふったものである。いただくとジロー系にしては塩味がややマイルドであった。もしくは、生卵をすき焼き風に使ってたべたからか。旨かったので再訪必至である。ふとみると件の巨漢は「アサヒ 食事の脂にこの1本」を合わせて頼んでいた。人間どこかでバランスを取ろうとするのだなと思った。 #もはやインスパイアではない
高井戸西小学校の桜が綺麗だ。大多数の蕎麦屋は仕入れたそば粉を使うであろう。蕎麦の名店と言われるところは自分でそばを挽いているだろう。自分でそばを栽培している蕎麦屋は地方ではあるかもしれないが、東京では稀であろう。ここの店は土日祝日しか営業しておらず、毎年8月は蕎麦の栽培のため店を休む。店も高井戸の住宅地に普通の民家のように存在する。実際民家を改築して階段をつけて2階に入口を設けたらしい。料理は蕎麦とガレット。妻はタンドリーチキンのガレット私は蕎麦(白蕎麦と黒蕎麦)をいただいた。おそらく蕎麦はご主人、ガレットは奥様が作っているのだろう。蕎麦は10割で私の蕎麦ヒストリーのなかでもかなり旨い位置づけだ。蕎麦湯はそば粉を溶いたものを囲炉裏においてくれる。妻とまた来年桜の季節に来ようと約束した。