長らく「行きたいお蕎麦のお店リスト」に入っていた『和邑(わむら)』さんにやっとお邪魔することができました! このお店に興味を持って調べていたら、「そば打ち名人」と呼ばれた、一茶庵の創始者片倉康雄の一茶庵蕎麦教室に通った店主が、1996年(平成8年)に鬼子母神前にて開業して以来、蕎麦通の評価を積み重ね話題になってきたお蕎麦屋さんだという事を知りました! お蕎麦は、端正でのど越しがいい十割そば「せいろ」、中太麺でより蕎麦の香りが強い「挽きぐるみ(全粒粉)」、そばの実の中心部分だけを挽いて打つ「しらゆき」、これだけで満足感は満たされるはずなのですが、季節で配合が変わる「季節の変わりそば」まで準備されています。今回の変わりそばは「紫蘇(しそ)」でした。女将さんに初めての来店であることを告げ、頼み方の教えていただきました。その結果頼んだのは・・・ ・せいろ ・3色盛 ・鴨つくね汁 ・天ぷら一人前 「せいろ」と「挽きぐるみ」は蕎麦の香りが素晴らしく、「しらゆき」は蕎麦とは思えない繊細な味わいが特徴です。鴨汁はダシの香りが効いて、濃すぎず薄すぎず。本当に美味しいお蕎麦をいただくことができました!そうそう、女将さんから薦められた「天ぷら」もまた最高!薄くて軽い衣をまとった海老は素揚げのお頭つき、熱いうちにいただいたのでプリプリ感がたまりません! 鬼子母神西参道入口にほど近い場所で、小さいですが店構えは割烹風。店内は、数奇屋づくりで居心地のいい雰囲気です。女将さんの気さくな接客は、お人柄を表わしていますし、お店そのものを表現しているのだと思いました。 決して安い金額ではありませんが、本物の蕎麦を食べたくなった時は此処は絶対にお勧めです!