Hiroko Matsubara

Hiroko MatsubaraさんのMy best 2015

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福島県

アイスクリーム

Hiroko Matsubara

福島に来て、趣味と実益を兼ねてあちこち食べ歩いて、いろんな美味しいものを見つけたけれど、洋食とデザートの美味しいお店が見つかっていません。 そんな中、今のところ福島県で一番美味しいデザートだと思うのはこちらの「ハニービー」。 ハニービーは、店名を冠したミルクと蜂蜜のアイスクリーム。オーダーすると「蜂蜜をかけてよろしいですか?」と聞かれますが、絶対にかけるべき! この蜂蜜がとても美味しいの。 フレーバーは結構あるのですが、ハニービー以外は普通の美味しいジェラート。 ハニービーのみ「交通費をかけてでも食べに行きたい」ジェラート(for me)。でも行くと、他のも食べたくなって何種類か食べちゃうんだけど。 他のフレーバーを試すなら、ミルク感の強いものをお勧めしますね。 ハニービーを食べてると、昔読んだ絵本(「ゆうちゃんのみきさーしゃ」というタイトルだったことが今回調べてわかりました)を思い出します。タンクローリーに牛乳とはちみつと卵と雪の塊を入れて回しているとアイスクリームになる、というお話なんだけど、あのタンクローリーから出てきたアイスって、絶対こんな味だったんだろうなと思う。子どもの頃、「いったいどんな味なんだろう」とわくわくしながら読んだあの絵本にこの年についに出会えた!って感じです。 アイスクリームって氷菓だから賞味期限がないんだけれど、そうは言ってもできたてが一番美味しい。ハニービーの場合、ミルクが新鮮なのが食べるとわかります。隣にある県の農業試験場から直送しているのかしら?と思えるくらい。この、乳牛と製品の距離感が(アイスの質は全然違うけど)清泉寮(山梨県)のソフトクリームを思い起こさせる。 どちらも「そこに行かないと食べられないアイスクリーム」。 マイベストアイスクリームは今のところボストンのJPLicksなのだけれど、乳製品の質がヨーロッパやアメリカに比べて低い日本国内で食べられるミルクジェラートの中では清泉寮に並んでベストといって良いので、福島(市)にお越しの方はぜひ一度お試しください。 インターネットでお取り寄せもできます(でも取り寄せだと蜂蜜はついてこないのであしからず。<m(__)m>)

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福島県

サンドイッチ

Hiroko Matsubara

ついに訪問しました!! 前回は地図を調べて行ったのに場所がわからず、泣く泣く帰って来たのでしたが、その話をいわき出身の職場の人に話したら、「ウェブだけで調べて行ったんですか~?そりゃあ、無理。むしろ、1回であの場所を見つけられたら、それはそれですごい。」と返され、「しかし初いわき訪問で、ウェブだけで調べてジュネスに行こうと思ったのがすごい。そしてその判断は多分とても正しい。」と締められた。 いや、地図だけでビルの正面までは行けたんですよ!! しかし、まさか何の看板も出ていないとは思わなかったんです!!! そうです。看板、ありません。 場所はばっちりだったのに、看板があると思ってミスしちゃったのです。 地図通りの場所に着いたらそのままビルに近づいてください。ガラス窓に白いテープで「ジュネス」って貼ってあります(笑)。 外見はすごく古びた喫茶店。 中に入ると、やっぱり古びた喫茶店。 カウンターに、テーブル席が4卓。カウンターでは常連客らしい男女(中年)が3人ほど、まったりとだべりながら相撲を見ておられました。 7時半までに郡山に戻りたかったので、玉カツサンド(750円)をテイクアウトでオーダーしました。玉子サンドで有名なお店ということでしたが、他にも美味しそうなサンドイッチがメニューに並んでいました。玉子とカツサンドのミックスが玉カツ。 オーダー後、ほとんど待たないでサンドイッチが出てきました。 とても仕事が早い。 パックの中は前評判通りの、1切れが5センチくらいあるボリュームのサンドイッチが4切れと、バナナ。カツは豚ヒレカツがソースにくぐらせてあり、玉子は卵焼きタイプ。もった瞬間、「全部食べられるかなあ?」と思うほどのずっしり感にビビりましたが、車を運転しながらぱくついて、平田村に着く頃には完食してました。 このボリューム、食べられます。 パンが薄くてふわふわなので、全然おなかにもたれないし、ヒレカツがからりさっぱり上がっていて、しかも柔らかい。卵も、ふわふわに焼いてあるのに油分が少ない。ついつい手が出て、気づいたらバナナしか残ってないよ(笑)。 そこで後悔したのは、やっぱりお店で食べるべきだった、ってこと。 今回時間がなかったこともあったのですが、このサンドイッチは絶対に作りたてを食べるべきです。サンドイッチは少し味をなじませてから食べる方が美味しいのが「普通」ですが、ジュネスのサンドについては例外視して良いでしょう。 次回いわきに行ったら、今度はあの古びた店内でテレビを見ながらゆっくり完食したいと思います。 あ、ちなみにジュネスは、サンドイッチ以外のメニューもあります。 いわきの同僚に聞いた話ですが、ジュネスは近くの葬祭ホールの仕出しをやっていて、そちらが商売のメインらしいのです。その人は、葬祭ホールで仕出しがジュネスだと「ちょっと気分がアガル(←不謹慎)」と言ってました。 いわきグルメはいろいろと奥が深いらしいのですが、初回訪問でど真ん中を攻めてしまったために、この店に匹敵するインパクトのグルメが見つかるかどうか不安です。

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福島県

ラーメン

Hiroko Matsubara

職場仲間と不定期に「こおりやま食べ歩き倶楽部」という集まりを開催しています(話題の美味しいお店で食事をしながらグルメ情報を交換するというもの)。 そこで「郡山周辺の麺類で美味しいところ」について話し合ったところ、この店のスーラ―タンメンが美味しいということになったので、評価を定めに訪問してきました。 訪問時間、日曜日の夕方6時。夜の営業は16:30~20:00なので、およそ中盤というところでしょうか。約半分の席が埋まり、私が麵を食べている間(7時前)にほぼ満席となりました。 人気店。 半分くらいの人がスーラ―タンメンか焼きそば(人気No.1とNo.2らしい)で、あとの半分が他の中華料理。酢豚、麻婆豆腐、海老チリなどの定番中華に、チャーハン、餃子という感じです。「ザ・中華料理店」とはこのこと。そしておそらくどれもはずれなく美味しいだろうというのが、見た目、食べっぷりから伝わってきました。 私はスーラ―タンメンです。もちろん。 で、意見としては、「これがスーラ―タンメンだろうか…?」。 酸っぱくも、辛くも(私にとって)ない。特に、私がスーラ―タンメンに求める「胡椒の辛さ」が全然ない。もちろん、美味しいあんかけ麵ではありましたが。 技術のある調理人が作っていることは明らかなんですが、無駄に本場風にしていないところが非常によろしい。なぜならば、客の半分以上が子ども連れ、ファミリーなの。 隣のテーブルに小学生くらいの息子を連れた父親の2人連れがいたんですが、この息子が「うっめ~」を連発しながらスーラ―タンメンを食べていた。 お父さん、そんだけ喜ばれたら、連れて来甲斐があるだろうとも! と、ほほえましい気持ちになったのでした。 またこの店が優れているなと思ったのは価格の安さ。 特に持ち帰り弁当が、430円(税込464円)~580円(税込626円)の価格帯で、大盛りにしてもワンコイン前後で買えます。単品料理も店内で食べる半額ちょっと超えるくらいの値段設定なので、夕飯作れない、作りたくないご家庭には超便利な選択肢となっていることが必定です。 来店した時はテイクアウトカウンターがすでに閉まっていたので(休日のテイクアウトは電話注文し、17:30までに取りに来てもらうシステム)、実際にどのくらい混んでるのかわからなかったけど(郊外店なのですごく混んでる、ってことはないだろうけどね)、多分引きも切らないのではないだろうか。 調理人の労働効率を最大限に上げているからの、この価格帯でのご提供というところに、こんな田舎の中華料理店には珍しい経営努力を見て感動しました。 もうちょっと家に近ければひいきにするところなんだけど、ちと遠いので、今後近くを通った時の有力な選択肢の1つとしたいと思います。

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福島県

ラーメン

Hiroko Matsubara

正月屋はやはり旨かった、という話です。 先日宝塚から友人が来て1泊し、朝温泉に入りに行って、帰る前にランチをすることになり、会津そばかラーメン、という選択肢を提示したら、「そばは大好きなので結構良く食べるけど、ラーメンは好きじゃない。こういう時でないとラーメン食べないと思うからラーメン。」と、非常に逆説的な返事が帰ってきました。 で、来訪。日曜日、午前11時少し過ぎでしたが、駐車場最後の1台でした。 軽だったから停まれた。並びは3番目くらいにつけられたので、12時前には座れました。 私はこの店は普段仕事帰りの最終ギリギリ8時頃に使うので、並ぶのは初めてです。 ちなみに日曜日利用も初めて。 友人は私が勧めた味噌ラーメンを細麺で。 私は初めて「数量限定・鶏とろそば(950円)」を食べました。 これで全種類制覇したことになります。とろそばは夜はいつも終わってて頼めなかったのです。 鶏とろそばとは、会津地鶏のスープで食べるあんかけラーメン。 鶏胸肉のチャーシュー(というかロースハム?的な鶏肉の薄切り)と千切り野菜がたっぷり入った餡がかかった塩ラーメン(細麺)でした。「とろそば、ってこういう意味だったのか!」と妙に納得。餡が熱々で唇上下とも火傷。猫舌の人は食べられません、これ。要注意です(あんかけって冷めちゃうと美味しくないから、猫舌の人は気の毒だね)。 私は塩ラーメン好きなので、これはこれで美味しかったのですが、結論としてはやっぱり味噌ラーメンの方が美味しいかな。この店ではチャーシューがロースと豚バラ軟骨2種類から選べるのですが、オリジナルで注文すると塩、醤油はロース+細麺、味噌系はバラ軟骨+太麺で出てくるのです。このバラ軟骨チャーシューと味噌の組み合わせが旨い。 で、今回これを食べた私の友人(ラーメン好きじゃない派)の感想。 「おいしいやん。私ラーメンいつも半分くらいで『もうええわ』と思ってしまうんやけど、見て(どんぶり)これ、全部食べれたわ。見た目より全然あっさりしてるなあ。こんなちゃんとラーメン食べたのはじめてやわ。」 私もラーメン好きじゃない派、なのでこの意見を強く支持します。 はっきり言って、「家系」とか名乗ってるラーメンがなんでもてはやされるのかさっぱりわからない。 しかし正月屋は、ラーメン好きじゃない派でも美味しく食べられるラーメン店、ってことで、当分は「MyBestラーメン店リスト」不動の1位を当分築くような気がしております。これ以上のお店に出会うことはあるのでしょうか?日本国内で。

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福島県

焼きそば

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ついに行きました。 先日、福島に行く機会があり、いつもなら電車を使うのだけど台風で停まってしまったと聞いて(実際には福島―郡山間は走っていたらしいが)車で移動。 仕事が終わったのが5時だったのでダッシュで帰路につき、市民文化センターの駐車場に車を停めて(停める場所があるかどうか心配だったけど余裕。1時間まで無料です)大相撲終盤戦が放送中の5時50分に無事入店しました。市民文化センターという公共施設の中なので7時閉店なんじゃないかと思っていたら、8時までやっているらしい。 慌てて損した。 当たり前ですがなみえ焼きそばをオーダー。 あ、ちなみになみえ焼きそば以外のメニューもありますよ。 しかし、これも当たり前ですが、多くの人がなみえ焼きそばか、なみえ焼きそばの定食を食べています。行った時間が時間だったので、それほど混んではいなかったけど(台風来てたし)、焼きそば持ち帰りの注文が常時入っているようで、オヤジさんはずっと鍋を振ってました。 相撲の後のニュースを見ながら待つことしばし。 写真などでみているのと全く同じ「なみえ焼きそば」が出てきました。 大きめにカットされた豚バラ肉の薄切りともやしたっぷりの太麺焼きそば。 麵がこれだけ太いのは、もやしと絡みやすくするためにもやしの太さに合わせて作って(打って)いるからなのだな、と納得。 多くのグルメの皆さんが「焼きうどんのように太い」「これはそばというよりうどん」と書かれていますが、私的にはこれは「そば」です。関西で食べる焼きそば(太麺)よりちょっと太いけど、見た目も食感(歯ごたえというべき?)もうどんではない。 この焼きそばは、いかに上手に煽って麺ともやしを短時間に均一に絡めるかが、美味しさの鍵だと思う。この煽りはかなり力がいるよ。 そしてその点、さすが浪江町の看板店というか、非常に上手だと思いました。 豚バラ肉は先に焼いておいて、麺ともやしをソースで絡めながら煽って最後に加えて最後に麵の上に盛りつける、って感じなのかな。 出てきた瞬間は非常にボリュームを感じるのですが、もやしが多いので実はそんなに麵の量が多いわけではないと思う。ご飯とニンニク七味を添えて食べるのが本場風らしいですが、私はご飯はいらないので、ニンニク七味をたっぷり利かせていただきました。 杉乃屋さんでは「半分はそのまま食べて、後半は七味をかけて」と勧めてくれたけど、結構早い段階から七味で食べてました。その方が味にインパクトが出て美味しいです。ちなみにこのニンニク七味、気に入ったので自宅用に購入しました。 店内には「がんばろう浪江!ありがとう二本松」という横断幕がかかり、いろんな人からの応援メッセージや寄せ書き、色紙が所狭しと飾ってあります。私は浪江に視察も行ってるし、避難者の相談支援もしているので、焼きそばの好き嫌いはともかく、多くの方にこの店を訪問して、この風景を見てほしいなと思いました。 なので、焼きそばやB1グランプリにあまり興味がない方のために、繰り返しになりますが一言。杉乃屋さんでは、なみえ焼きそば以外の食事も召し上がれます。

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福島県

カフェ

Hiroko Matsubara

6月28日(書いている時点で今日)はパフェの日だそうですね。 春先から郡山パフェめぐりを続けてきましたが、一応の決着をみました。こちらのカフェの「フルーツパフェ(980円)が、現在リサーチした中でのBest of bestsです。 私のパフェ=パーフェクト(パフェはフランス語でパーフェクトという意味)と認める条件は、 1.アイスクリーム2種類以上 2.フルーツは3種類以上(フルーツパフェの場合) 3.ソースと生クリーム(乳脂肪)が使ってある 4.パフェグラス(背の高いスリムなガラス食器)に入ってる 5.コーンフレーク等で下の方をかさ上げしてない というものなのですが、なかなかこの5条件を満たすパフェにお目にかかれない。 その中でこちらのフルーツパフェは、アイスクリームこそバニラ1種類なものの、その他の条件が揃っている上に、フルーツソースが2種類にキャラメルが入っているので、むしろアイスはバニラ1本勝負の方が良い、という優れ物だったのです。 季節のフルーツパフェ(6月)の中身ですが フルーツはすべて生(缶詰でない)で、 1.ダイスパイナップル 2.ダイスマンゴー 3.カットキウイ 4.カットバナナ 5.ブラッドオレンジと普通のオレンジ 6.カットメロン 7.さくらんぼ(国産・佐藤錦) ソース、アイスクリーム、生クリームなどその他のアイテムは 8.マンゴーソース(一番下にたっぷり入ってる) 9.バニラ・アイスクリーム 10.その上に折パイ生地(パート・フィユッテ)の仕切りがあり、その上に 11.ラズベリーソース 12.アイスクリームスクープ(バニラ) 13.キャラメルソース ここに前述のオレンジ、サクランボ、メロンがのっていて 14.トップの生クリーム(シャンティイクリーム) 15.ラズベリーのマカロンと 16.流し飴細工の飾り(シュクレ・クールという) 出てきた瞬間、Beautiful!と思わず唸ってしまいました。 郡山でここまでやってくれる店は、多分ここしかないんじゃないでしょうか。 これで1000円切ってるのは破格です。 パフェのみでなく、カフェとしてみてもBest of bests。 外のテラスこそないものの、道路側がガラス張りのフレンチスタイル。 東京と違って外の歩道には誰も歩いていませんが(笑)、このまま表参道あたりに持っていっても全然オッケーな店構え&調度です。 店の3/4がカフェ、1/4がケーキのテイクアウトカウンターという感じの仕切り方なので、ケーキを買いに来た人が3組もたまれば店外で待たなければいけない構造になっているのですが、カフェスペースはゆったり取られていて、落ち着いてカフェ時間が過ごせそうです。 ケーキはフレンチスタイル。 雛には稀なるコーヒークリーム(色合いからモカだと思ったけどキャラメルかも)のサントノーレが置いてあって、あとで買って帰ろうと思っていたら、帰る頃には売切れてました。次回は入店時に目に止まったケーキはすぐに取り置いてもらおうと思いました。 最後にこの店の最大かつ致命的な欠点。 木曜日定休。 …。 私の平日休みの日(泣)。 お気に入りのカフェベスト3中、2軒が「木曜休み」という事実に、職場の休日を真剣に変えてもらえないかと思った日でした。

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福島県

懐石料理

Hiroko Matsubara

H26年11月のこおりやま食べ歩き倶楽部はこちらのお店でした。 9月にアメリカ旅行をした際に知り合った郡山出身の方に「正谷は美味しい」との情報を得てのチョイスです。アメリカで郡山グルメ情報を仕入れることになろうとは思わなかった。 参加者は今まで最高の18人。 今回は初めて男子が参加しています(もっともこの男子は職場では女子にカウントされているんですが)。新人が多かったので4000円のコースを予約。 電話して「一番安いのは4000円からですか?」と聞いたら、3000円からあるようです。これにはちょっと驚きました。飲み物は別でしたが、みんなそれほど飲まなかったので、6000円でおつりがくるくらいでしたね。 びっくりしたのは、1品1品のボリューム。 先付け、蒸し物、酢の物、刺身、焼物、煮物、揚げ物ときて、ご飯とみそ汁、香の物、水菓子とオールキャスト出て、確かに懐石料理なんだけど、それぞれがしっかり量がある(京都の料亭の2倍と考えてもらえれば)ので、最後の方は完全におなかいっぱい。 次回は3000円のコースにします。 料理の洗練度は京都(比較対象「たん熊」)に勝ててないと思ったけど、ちまちま盛ってあって値段の半分はうんちくです、という京都の料亭と比べたらフェアではない。 これだけコスパが良かったら何の文句もありませんわ。 この店はもともと南相馬にあった料亭とのこと。 南相馬では庭があったんでしょうが、現在は郡山市内の雑居ビルの2階にあります。ビューホテルアネックスの裏で構えが目立たないので、出かける際はお気をつけください。 外から見るより店内は広くて、カウンター席もありました。落ち着いた感じではありますが、私の認識する各種料亭のイメージよりはるかに気さくで敷居が低かったです。給仕してくれるのも仲居さんではなく見習いの料理人のような若者でしたし。 今回私たちは18人でお座敷だったのですが、座敷にテーブルが入れてあり椅子で食事ができるようになっていました。高齢者に優しい作りと言えますが、入口は急な階段。この点マイナスと言えなくもないですが、避難中と思えば仕方ないですね。 人数が多ければ予約が無難。私たちは前日に2名増えたのでその日にお店に連絡したら慌てられました。仕入れの関係で急に困ることがあるみたいです。 総合的に評価して、大変良いお店であった、とさせていただきます。

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福島県

カフェ

Hiroko Matsubara

昔(80年代)、「女たちの便利帳」という本があった(持ってた)。 あの本が今あれば、このカフェはきっと載るんだろうなと思う。 おんなたちのカフェ。 私の「良いカフェ(カフェらしいカフェ)」の定義には「コンセプチュアル」という条件が含まれている。どんなコンセプトでも良いんだけど、オーナーの価値観とかこだわりとかがはっきりしていて、客に媚びていない(このコンセプトが好きな人に来てほしいという主張がある)店。 こういう店は、都会には多いんです。 人が多いから。ニッチニーズでもファンがつく。 しかし田舎では「コンセプトを前面に出す経営」が難しい。 人が少ないから。 30万人規模の人口を擁する郡山は大きな町だが、入った瞬間「ある種の郡山のフェミニズムの牙城だなここは」と感じ取れる空気が漂っているコンセプトのカフェ経営は、儲けようと思っていたらできないだろう。 (どんなお店なんだろうと思った人は行ってみてください) 私は「ふくらぼ!(福島県内で配られているフリーペーパー)」で見て訪問したので、コンセプチュアルについては予想外だったのだけど、空気感はともかく、カフェのしつらえ(調度と空間の使い方)が割と好き(考えるスペースとして使える)なので、ごくたまに、止むなく遅いランチになってしまった時利用してます。 昼休憩がないお店が少ない郡山なので。 メニューですが、 ワンプレートランチ(5種類くらい。950円~)とデザート(3種類くらい450円~)、ドリンク(コーヒー450円~)と、数はそんなにない。 ランチタイム(14時まで)はドリンクがつきますが、ランチタイム以外はプレート+ドリンクを頼まなければなりません(ドリンクのみのオーダー不可)。 なので、ランチをはずしてしまうと1500円くらいの出費になってしまうのね。 コーヒー紅茶はポットサービスで2杯くらい飲めるので、単品の値段が高いとは必ずしも言えない。長居されることを含んでのサービスだから。しかしやはりこの価格では、頻繁に利用するお店にはなり得ません。 この単価の高さがこの店の最大の欠点。 とはいえ、ここのワンプレートランチはかなり美味しいです。 炒めものをメインに野菜、五穀米など身体に良さそうな素材を盛り合わせたワンプレートは結構ボリュームがあり、食べてみると、一つ一つの素材の素性が良いことがよくわかります。値段に文句を言うと、「だから、この値段じゃないと経営できないのよねっ!」とお母さん(オーナー)に叱られてしまいそう(いや、実際に叱られたことはないです。ちゃんと話したこともありません。あくまでも私のイメージ)。 また、デビルズパンケーキという看板のチョコレートパンケーキがあるのですが、これが焼き立てチョコレートケーキのように濃厚で、でもこってりしてなくて(ココアたっぷりでチョコレートは使ってないと思う)美味しい。オーダー通ってから生地作って焼いてくれるのでふわふわだし。郡山エリア在住のパンケーキ好きは要チェックかな。 しかしこの店のコンセプチュアルな感じに耐えて長く足しげく通うには、若干ハードルが高すぎる店構えかもしれない。今風の女の子たちは。 私が学生だったら、結構よく通う店になったかもしれないけれど、今の私でさえ、ちょっと「足しげく通う店」にはなりそうにないもんね。 ま、私が通わない理由の一つは「知人に偶然会ってしまう確率が高い」からなんだけどさ。平日昼間に行ってる限りは会わないだろうから、今後も平日(木曜午後)にたまに利用する(そして原稿を書く)店であり続けるでしょう。

Hiroko Matsubara

久しぶりに行きました、丸十製パン。 須賀川で午後仕事だったのに、午前中の仕事が立て込んで、昼飯食べずに職場をダッシュで出かけ、14時40分にプロジェクト(用件)は終了したものの、今度は社用車を15時30分までに戻さなければならないというギリギリの時間。 でも訪問先がこの店のとても近くだったので、「5分なら寄れる」と決断。 昼休憩とってなかったんだから、このくらいの寄り道は許されるだろ、と、一緒に行った同僚に「この近くに美味しいパン屋があるんだけど、寄らない?」と提案したところ、彼女も昼を食べておらず、このまま夜勤に突入するというので、二人でパン屋に駆け込みました。 前行った時と違って、本格的っぽいヨーロッパ風パンに交じって、普通のあんパンや焼そばパンが置いてあった。それに出てきたのも、60代くらいの女性(前は30代くらいの若い男性だった)。多分親御さんだな、と思って聞くとその通りで、そしてわかったのは、息子の店は春日部なんだって。普段は春日部にいて、時々帰ってくる(その偶然のタイミングが前回訪問に重なってた)。で、実家である須賀川のお店は、ご両親が切り盛りしてる。 お母さんによれば、息子さんは大学時代からドイツやらフランスやらに行ってパン屋の修行(?お母さんはパンの勉強、と言ってた)をしていたらしく、帰って来て自分の実家を、「ヨーロッパ風のパン屋」(メニュー、内装ともに)にしたらしいです。 この店、窓が小さくて外からは何屋さんかよくわからないのですが、これも息子さんの意見とか。他のお店のように、外からは何屋かわからない方が良い、ということだったと。私は表の看板読めたけど(フランス語表示の方。日本語でも店名書かれてるけど、「ブーランジェリー・マルジュー」とかな表示)、わからない人はわからないと思うな。そしてわからない人、この辺には多いと思うな。 でも、いいのか。 お母さんによれば、目玉の「ライムギとフルーツのパン(1300円也)」は、白河や福島(市)からもお客さんがいらっしゃるとのこと。普段そのパンを作っているのはお父さんなんだろうけど、息子のレシピに半信半疑だったのが、評判が評判を呼んで小さい須賀川のパン屋さんの知名度が上がっていることに、文句はないんだろうと思う。 お母さんの語り方も嬉しそうでしたしね。 私はこの息子さんに会ったことがあるので、本当にパンを愛しているのだな、ということが良くわかり、それはとりもなおさず、お父さんがパンを愛する姿勢を見て育った結果であろうかとも思うので、今風のレシピでパンを焼きつつ、昔ながらのあんパン、焼きそばパンも店頭に出してるお父さん。その姿勢、好きですよ。 でも私はこの店ではヨーロッパ風のパンを買わせていただきます。 だって他の種類は他のお店で買えるもん。 ということで今回は、カンパーニュのクロックムッシュとリュストック、チョコレートのプティバケット(バケット生地のロールパン)を買いました。私は運転してたので食べなかったけど、同僚は「帰ってから食べる時間は多分ない」と車内でクロックムッシュを食べ、「えーこれ、めっちゃ美味しいです!!」と感動していました。 私は、ちゃんとしたバケットは晩酌(ワイン)用なので、食べずに自宅に持ち帰り、ひそかに一人晩酌いたしました。もちろん、ブリーチーズ添えです。 ああ、また太ってしまふ…。