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Hitoshi TanakaさんのMy best 2025

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東京都

寿司

Hitoshi Tanaka

4月の夜、店を出る間際に幹事さんが次の予約の話、「3月」と聞こえたので来年の話かと思ったら再来年の2027年の3月のことであった。今回の食事もかなり前からの予約だったと知り、幹事さんに深くお礼申し上げたい。 ■訪問日 2025.4.12(土)19時〜23時半 ■お料理 お飲み物含む会計¥32,000税込 ■予約 グルメ先達の貸切会にて 1.桜えび、太刀魚と大阪は木積の白子たけのこ 椀を眼の前にした客は誰もが「良い香り」と声を上げた。それは最強の海苔と呼ばれる「すじ青のり」と桜えびの香りである。そして蕎麦粉でとろみを付けた素揚げの太刀魚と貴重なたけのこの歯応えで、椀ラウンドノックアウトされるのである。 桜えびは二通りの使い方をしており、駿河湾で採り煮干ししたそのままと。桜えびの素揚げを出汁にして炊いたたけの汁に沈めたものである。 木積は京都西山と並ぶたけのこの名産地であり、白子とは地上に頭が出る前のたけのこである。たけのこ畑(竹林)で積み重なった枯葉が僅かに盛り上がっている所を早朝に掘り出すのである。 普通はぬかで湯がいてアク抜きをするのであるが、白子たけのこはその必要がないので、そのまま米油で素揚げをしてから米のとぎ汁で戻している。 太刀魚は蕎麦粉を付けて揚げ、汁も蕎麦粉でとろみをつけている。太刀魚の旬はまだであるが、桜えび、たけのこ、青海苔は春の今の時期である。 2,宮城県東松島の生牡蠣 旬は2月なのであるが、今年は天候が悪く二ヶ月ほど遅れているといういことでまさに旬の牡蠣である。ぬめりをよく取り除いてあり、また以外にしっかりした歯切れの良さがあるのは、何か仕事がしてあるのであろうか。私の人生で一番の生牡蠣であった。 私の親戚の家の近くに片山さんという仲買人がいて、そこに頼んで牡蠣を買っていた時期があったので、少しは舌が肥えていると自負しているのであるが、畏れ入りましたという感想である。 3,南部美人 瞬間冷蔵純米大吟醸生原酒 精米歩合50%の4合ビンを数名で分けた。何しろお値段がピンなのである。冷凍庫から出した酒は溶けるまで待つのである。一度冷凍したからか揮発成分の刺激がまろやかになり、グイグイと呑んでしまう。実は幹事さんが日本酒を冷凍する企業と関係があって、冷凍によって味は変わらない筈だとおっしゃておられたので付記しておく。その会社は「テク二カン」といい、横浜港北区に冷凍食品+冷凍酒だけの実店舗を構えているので、お近くの方はお試し頂きたい。 4,蛍烏賊のなめろうのようなもの 蛍烏賊に蕗の薹、味噌と○○を叩いて混ぜたものである。固茹での莢隠元をそえて歯応えのアクセントとしている。お酒が進む。 5,アオリイカ ねっとりとした食感と食べでがある厚み、そして煮切り醤油?で引き立つ甘みが押し寄せてくるのである。 6,イカ焼き 醤油で焼いたイカは無敵だ。身の部分とゲソのそれぞれに香り、噛み心地、味に違いがある。 7,牡蠣 生まれてこのかた、一番旨い牡蠣であった。産地の説明があったが最高の食材を仕入れるルート、そして歯触り歯応え舌触り、口に拡がる旨味。誤解を恐れずに書くならエロさを感じてしまったのは私だけではあるまい。 8,平目と平目の縁側 何もかも絶賛しているが、平目の白身と縁側を合わせたのは如何なものかと唯一感じた握りであった。どちらの食材も超一流のものだったが、「個人の感想」です。 9,平貝の海苔包み 海苔の焼いてカリカリになった部分が美味しい。 10、さより 11,水蛸、真蛸 12,鮪の赤身 13,茹で海老 既に同じ事を繰り返し書いているが、茹で立ての熱々を出すために一度に茹でる海老の数を抑えている。旬は当然ながら瞬を食べる寿司である。 14,帆立 15,中トロ 16,メヒカリ 17,すみません 18,春子鯛(かすご) 19,ボウズギンポ 以下、略

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神奈川県

うなぎ

Hitoshi Tanaka

食べ物の描写に「とろける」という陳腐な言葉は使いたくないが、本当に鰻がとろけるのである。そして鰻の厚みとご飯の層の厚さがほぼ同じである。ご飯は決して少なくない。鰻の身が厚いのである。こうなると蒸さない関西風にかえって野趣を感じるのである。 店員さんの談によると、20年くらい下田で店をやっていて、その後風祭に引っ越して、隣に新店舗を建て道路の向かいに別館を作った。風祭りは水が良くて仕入れたうなぎをしばらく寝かせるのにとても良い所である。三島のうなぎがうまいのもやはり水がうまいせいだと聞いた。 ゴルフコンペの表彰式に出ないで店へ急ぎ、15時55分に到着。予約済みであるが、16時00分を過ぎると強制的にお持ち帰りとなって、店内でゆっくり食事できないのである。 鰻重¥8,000。 店へ入り予約済みを告げると肝焼きのキャンセルが出たのですが、如何ですかと来た。断る理由はない。値段も確かめずに発注した。肝焼き¥1,400である。 お会計の時、女将さんから鰻のたれについて濃くなかったかどうかと問われた。季節によって濃さを変えているのだが、今の季節は天候不順なので調整が必要なのであろう。真摯な姿勢に感心したのである。