元滋賀県民です。『滋賀?なんもないやんw』とかよく人に言われます。特に大阪の人に。主に相方とか。 あと、京都の人には、やんわりそれらしいことをニュアンスでいわれます。 『そんなこたーない!琵琶湖とか…他にもいろいろ…』と心の中ではゴニョゴニョ反論しつつ、確かに、これといって形のあるものがないので語尾に力無く…。 今回こちらのお店に行ってみて『見よ!滋賀にも、こんなに美味しい素敵なお店があるのだよ!』とすっかり嬉しい気分になってしまいました。 折しも前日に京橋の人気店、二刀流に行って、その美味しさに感動したところでした。なのにここに来て、またその驚きを超えてくる、という… まずは入店、ご近所の常連さん達で賑わっている。 入ってすぐのカウンターはお話で盛り上がっています。 そこを通り過ぎて、予約していた2人席へ… 予約時、2人席しか空いてないですけど大丈夫ですか?と言われて、2人なのに2人席でいいですかって聞いてくるの、よっぽど良くない席?すごい狭いとか?と思ったけど、全然そんなこともなく。あえて言うなれば、そこだけなんかお家のテーブル持ってきました的な雰囲気を醸し出していたのと、ちょいガタガタしたのが、アレ?と思ったのですが…お料理が運ばれてきて、食べてる間にそのような瑣末なことなど、ぶっ飛んでしまうぐらいの美味しさだったのですよ。 手書きのメニュー、美味しそうなものいろいろあって目移りします。せっかく来たので、その土地にまつわるものが食べたい…何にしよ? お通しから、なんか素敵です。 なんやらのくらげとにごごりをうんにゃらかんにゃら… 雲子と、カボチャもあった。 忘れた…アホなので耳からの情報はすぐに忘れてしまいます。 でも初球からいきなり感動レベルに美味しくて、うわー!っとなる。 穴子のお刺身、私は初めて食べました。 ふぐ?ふぐみたいな味です。美味しいです。 薬味の感じもポン酢で食べるのも確かにそれに似て、 でも、ふぐよりもう少ししっかりした旨味。 意外、お刺身だとこんな味なんや… もともと穴子大好きだけど、また違う側面を知る。 あと、軍鶏が美味しいってレビューに書かれていたので絶対食べようとおもっていましたが、これもまた、感動レベル。お塩でシンプルに焼き上げた軍鶏、噛むと旨味じんわり… 旨しね!! お通しから始まり、この辺りまで来たところで、 いつも、もうおもろないのに滋賀のあらゆることをディスってくる相方の態度が変わる、という。 『美味いな…ここ』 ほら!見たか!滋賀にはこんな美味しいものがたくさんあるんやぞ!めっちゃドヤりたい気持ち…はっはっはっ!今日はまた一段とお酒が美味しいね!! 日本酒も、いろいろありましたが、もちろん滋賀の、しかも私の故郷、甲賀市の笑四季で行きます。 店主様がニコニコして出してこられたのが笑四季劇場のリーラリーラなるお酒。ふくよかな味。好き過ぎる。 お刺身も、美味しい。 『二刀流より、刺身はこっちの方が美味しく感じるわ…』 と相方。比較するもんではないだろうけど、昨日の今日だったこともあり、ちょっと意識してしまうのは確か。ガツンと腕前披露的なお通しの感じとか似てる点があったしね。どうしても。 昨日あれほど感動したのに、またそれ超えてくる?っていう。 最後にお隣の席で食べておられて美味しそうだった土鍋ご飯を注文、おそらく信楽で焼かれた土鍋、なかなかの大きさ、2人で食べれるかなぁーと心配していたら、『おにぎりか、そのままか選べますが持ち帰れますよ』とかわいいお姉さんが。 土鍋で炊いた白いごはんとたまごかけご飯にするか、 軍鶏の炊き込みご飯かめっちゃ迷ったけど、軍鶏の炊き込みご飯にしました。 時間がかかるので、銀杏とわかさぎの天ぷらをアテに日本酒をいただきながら待つこと30分。 いい匂いがしてきて、土鍋が運ばれてきます。蓋を開けた瞬間、蒸気がふわぁーっと上がり、すごくいい匂い。すでにもうお腹いっぱいなはずなのに、めっちゃ食べたい気持ちになります。目の前でお姉さんがご飯を混ぜ、よそってくれます。 一口… あぁ… やっぱり…間違いない…美味しい… お上品な薄味の炊き込みご飯に軍鶏の旨味、こんなん作れへんわ!無理やわ!自分だと、このレベルの薄味だと自信が持てへんから、ついいろいろ足してしまうねんな。 それをこんなにシンプルに堂々と!なんという小気味よさ!本当に美味しい! 食べれるかなあ、とか言ってたのに2人でほとんど食べてしまい、あとおにぎりしてもらったけどちょっとしか残ってなくて、逆に恥ずかしかった!笑 今回の小旅行は、ほぼここに来るのが目的でしたが、 いやいや、予想以上でした。 またわざわざでも絶対来ます! ごちそうさまでした!