デリー上野店【デリー納めはこれ】カレー237店492食 2021.12.29 ■コルマカレー ¥1,020 ライス半分 ▶︎ラサム ¥510 新幹線で上野駅に降りたその後、帰宅前にデリーのカレーが食べたくて寄りました。 今年は神田のスタンプラリーが113店舗にも及んで、実際まだ終わっていないのですが、ものすごく時間を要しているので、デリーに来るチャンスもなかなか作ることができませんでした。それも年明けに終わらせる目処が立ったので、このチャンスを逃すまじときてみたわけです。だって、何よりもどこよりも好きなデリーを食べなくちゃ、年を越せませんから。 注文はコルマカレー、何よりもどれよりも、一番好きなカレーを年の瀬に食べます。せっかくなので、この寒い日に身体の温まりそうなラサムも注文しました。 コルマカレー やはり、デリーのコルマカレーは世界一好きなカレーなのだと思います。デリーは何を食べても一段も二段も上のうまさを体験させてくれるのですが、特にこのコルマカレーは今まで何十回何百回も食べたかわかりませんが、何度食べても生きててよかったという気持ちにさせてくれる、私ゴーグル仮面にとっては世界中のカレーの集大成的存在であり最上級なのです。一皿のカレーに玉ねぎ3個使用するという玉ねぎの甘みと旨みをとてつもなく凝縮して、なおかつ時間をかけて作り込まれた鶏がらスープのような旨みを背後に感じ取ることができます。そこにデリー独特のスパイス使いが最上級の楽しみを与えてくれるのです。世界中のカレーが滅びるときに神様が一つだけ残してくれるというのであれば、私ゴーグル仮面は、間違いなくデリーのコルマカレーを残してほしいといいます。 ラサム デリーは、いずれのメニューも、一般的なあるいはインド現地で称されるメニュー名とは異なる、一捻りもふた捻りも加えた違う存在の品が出てくるものだと思うといいでしょう。前述のコルマはインドのコルマとは全く違うタイプのものです。このラサムもインド現地や一般的なインド料理店で食べるラッサムとは全く異なります。ラッサムは簡単に言えば、豆とトマトと黒胡椒のスープなのですが、デリーのラサムは、トマトの味を前面にに押し出しています。トマトの酸味の主体はクエン酸なのですが、クエン酸は175℃で構造の中央に位置する水酸基が不飽和構造に変換されてアコニット酸に変性されるため、一気に酸味の弱い存在に変換されます。ですから、多くのインド料理やスパイスカレーでは、水分を飛ばした油の影響を受けやすい環境下で、トマトにしっかりと熱を加えます。一般的なラッサムはトマトの酸味を消すところまで熱を与えて、酸味は別途タマリンドを加えたりするのですが、デリーのラサムではトマトの酸味をそのまま活かしているように感じます。さらに、おそらくパプリカやナツメグのようなスパイスを活用することで、西洋的な風味を与えているあたり、デリーの個性って面白い表現をするものです。これは、とても身体が温まります。 年の瀬のデリーを大いに楽しませて頂きました。やっぱりデリーは最高です。 めでたしめでたし #ゴーグル仮面 #デリー #コルマカレー