肉豆腐をつつき、赤星で一杯やる。 週末の昼前。 暖簾をくぐると、平日と変わらぬ風景。 自分の前に入り、左隣に座った兄ちゃんが 「瓶ビールに肉豆腐」を頼み、それに続く。 その少し後に来た、初老の常連さんも 右隣に座り同じものを頼む。 奇しくも、「瓶ビールに肉豆腐」の スリーカード完成だ。 ● ビール(640円) 週末の昼に瓶ビール。 この背徳感が、ビールの美味さを際立たせる。 それが大衆食堂の赤星なら尚更だ。 ●肉豆腐(280円) 追いかけるように、やってきたのは肉豆腐。 湯気をまとい、瓶の前に鎮座するビジュアル。 これだけで、瓶ビール1-2本は空けられる。 スッと箸を入れると、抵抗なく皿に到達。 よく味の染みた表面と、綺麗な断面。 濃すぎず、薄すぎず。 甘めの味付け、肉の旨み。 そこに、七味がビシッと効く。 食べ終わるのが惜しい… そんな乙女心が芽生えはじめたら そろそろ〆のチャーハンへ。 ●チャーハン(700円) ガッコンガッコン、中華鍋を豪快に振る その後ろ姿を見ながら、一杯やるのもまたいい。 瓶ビールが空くころに、スープが到着。 酔い覚ましにうってつけ。 これを飲むと、腹が空いていたことを実感する。 お待ちかねのチャーハンは、 ただひたすらに“旨い”の一点突破。 こいつの前では、表現する行為は意味を持たず “旨い”という感情に身を任せればいい。 あー、めっちゃ旨い。 あぁ、幸せ。 平日には平日の楽しみ方、 週末には週末の愉しみ方があり どちらも最高に好き。 ご馳走さまでした!!!!!!!