表参道で仕事終わり。「福蘭」の餃子が無性に食べたかった。餃子ではなく「福蘭」の餃子が… キラー通りの怪しげな中華屋、「福蘭」への道を足早に急ぐ。 カウンター席に着き、瓶ビール(700円)とギョーザ(700円)を注文。 大ママふたりが切り盛りするこの店は料理が出てくるのが遅い。もう大瓶が空くって頃になってやっとギョーザが到着。 たっぷりの油で揚げられた餃子は、油切りをしてからさらに中華スープで煮込まれる。 だから揚げてあるのにフニャフニャのデロンデロン、片栗粉がまぶされてるのでとろみがついてる。 いわゆる餃子の概念がイッキに粉砕されるシロモノなのだ。 このデロンデロンを、ニンニクの微塵切り+醤油+酢+辣油+αのパンチの効いたタレに付けて食べると旨いのなんの! この皮の、煮たことによるフニャと揚げたことによるちょいカリ、そしてとろみコーティングにところどころ混ざって貼り付いてる片栗粉のダマ、そして、具のキャベツ、挽き肉、ニンニク…これらが綯い交ぜになったユニークな味と食感。 そして、胡麻油の香り豊かな辣油が冴える秘伝のたれ、コイツが麻薬的に旨い。 こうして書いてきたけど、「福蘭」の餃子の旨さは筆舌に尽くし難い。一度お試しあれ! #summer2016
平日谷根千ひとり歩き5軒目は、東京芸大「大浦食堂」名物、バタ丼こと、豆腐のバター焼き丼(味噌汁付き480円)。 芸大は美術学部と音楽学部の敷地が都道452号線でピシッと分かれてるんだけど、大浦食堂は美術学部側の大学美術館に併設されたカフェテリア。 トレーを持って並んでいる人の半数以上がバタ丼を注文してた。 バタ丼と言いながら、マーガリンで木綿豆腐ともやしを炒めて醤油で味付けたヤツを、ごはんに載っけた超シンプルなどんぶり。 でもコレがうんまいの! おいら小さい頃から、ごはんにバター載せて醤油垂らして食べるの好きだからさ。あのテイストなワケ! 具が豆腐ともやし、バターじゃなく実はマーガリンってチープさがいいんだよな。 芸大の学生さんがあんまりリッチなもの食べてもねぇ… 元々は豆腐のバター焼き単品で、ごはんに載っけるどんぶりは裏メニューだったらしい。あまりに人気なので、昼の一段落した13時から提供してるとのこと。 谷根千散歩の合間にぜひお試しあれ! 【平日谷根千ひとり歩き】 1軒目:鷹匠 2490円 2軒目:みかどパン店 140円 3軒目:神名備 1296円 4軒目:芋甚 120円 5軒目:東京芸大大浦食堂 480円 #summer2016
朝起きた時、「ああ、角萬のヒヤダイシルベツが食べたい」そう思った。 年に何度かこの衝動に駆られる。 足立区梅田。この辺鄙な場所に「角萬」はある。都内にいくつかある角萬の中で“シルベツ”を扱ってるのは梅田店だけだ。 午前10時半開店だが、この日10時過ぎに訪ねると、すでに8人の行列が出来ていた。 暖簾が掛けられ、中に招き入れられる。帳場でまず注文を告げ、空いてる席に着く。 「ヒヤダイシルベツ!」 冷やし肉南蛮そば大盛りを汁別(かけではなく、もりで!)の意味だ。 冷やし肉南蛮そば(通称:ヒヤニク)1000円、大盛りが100円で〆て1100円。 もおね、盛りがヤバいの! うどんと見紛う平打ちのぶっとい麺がチョモランマのようにてんこ盛り。一部せいろからハミ出ちゃってます! こいつを武蔵野うどんのようなめっちゃ味の濃い肉汁につけて、ワシワシ喰う。もうひたすら喰う。甘辛く味付けられた豚バラ肉と大ぶりにカットされたねぎが無造作に放り込まれてるので、合間合間につまみながら、さらにチョモランマを突き崩しつつ、ワシワシと喰う。止めどなく喰う。 1本のそばのボリュームがスゴいもんだから、周りの常連からは「5、6本少なくね」「こっちは10本」なんて注文も聞かれるくらい。 喰い終えた時にはまさに世界最高峰を征服したかのような達成感を得られる。 最後はラグビーの魔法の水のようなどデカイやかんに入った蕎麦湯で〆。またヤッちまった! さ、早く家に帰って横になろう。
堀切菖蒲園グルメ旅、3軒目にしてオーラスは「大衆の店 富吉」のミノサンド(650円)。 コチラのお店、2階はふつうの焼肉屋、1階はV字カウンターの焼肉居酒屋。 がっつり焼肉じゃなくても、焼肉系のつまみで気軽に一杯呑れるのがウレシイ。 まずはもやし(200円)をつまみにハイボール(270円)。 200円なのに豆もやしの量がハンパない。思わず顔がほころんじゃう。 ハイボールは炭酸強めでドライな味わい。堀切はボールのレベル、どの店も高いよね。 ボールのおかわりをもらって、さてと、満を持してミノサンドをオーダー。 ミノの歯応え、周りをコーティングしてる脂の旨み、それとなんてったってタレがめちゃウマ! もう至福ですよ、至福! これ、ごはんにも超合いそう! 〆て1500円。いやぁ、堀切菖蒲園、立石に勝るとも劣らないB級グルメワンダーランド。 今日は夏休みなのか、きよしも小島屋もタカノもやってなかったけど、家からも近いし、また伺わせていただきます! 堀切菖蒲園グルメ旅PARTIIをお楽しみに! 【堀切菖蒲園グルメ旅】 1軒目:哈爾濱餃子の水餃子(350円) 2軒目:カレーショップ アルーのポークカレー中辛(630円) 3軒目:富吉のミノサンド(650円)
三条京阪の老舗食堂、「篠田屋」で念願の皿盛(650円)。 見た目はかつカレーだが、カレーソースがカレーうどんのようなあんかけになっていて、味も和風だしテイスト。 このカレーあんかけの粘度がスゴい! スライム状のとろみがある。 実際、同んなじ値段で「かつカレー」ってメニューがあり、まったく別物の料理であることが分かる。 薄くて小さいかつをスプーンでカットし、ライスと福神漬けとカレーあんかけをバランスよく載せて口に含むと、はじめて食べたのに何故か懐かしい、シアワセな味がする。 おいしいというのとも違う、でもまた食べてみたくなる、ユニークな料理。 今度はふつうのかつカレーを頼んで食べ比べてみよう。 #GW2016
赤羽に安くて旨い名店数あれど、おいらのお気に入りはココ、「大衆酒場まこと」。 居酒屋のくせにハムトーストが旨いってコトで有名だけど、マジ旨いから! この日はまず、豚のスタミナ炒め(400円)つまみに、レモンサワー(300円)。 飲食店業界では“スタミナ”って言えば“ニンニク”のことね。 こちらの豚のスタミナ炒めも御多分に洩れず、たっぷりの豚バラ、もやし、ニラにガーリックスライスを交え炒め上げた一品。マジ、スタミナつきまっせ! 順序逆だったかな?と思ったけど、ここでビール大瓶投入、ドーン! (カウンターに置く音)。しかし、これ420円だかんね。立ち飲みのいこいで410円だもん、安過ぎだろ! モチロンお通しとかチャージも無いし。 で、いよいよ、ハムトースト(300円)をオーダー。 トーストっつーてもホットサンドメーカーで作るヤツ。パン2枚のあいだに具を挟んで、上下からプレス。 焼きあがったヤツを四つ切りにして出してくれる。 パンのサクサク具合、みみのカリカリ具合、半熟気味のたまごとハム、マヨネーズの塩梅、もぉ神だよ、神! おなかいっぱいになって、この膨満感、多幸感ったらないよ! お会計〆て1420円。安ッ! 帰りがけ、知り合いでもないのにカウンターの常連さんたちに挨拶されたりしてさ。 ここはまた何度もイカネバの娘です!
名古屋に来たらゼッタイ食べたいと思ってた「喫茶 亀」のどてスパ(700円)。 コレ、旨かったなぁ〜! 鉄板に薄焼き玉子を敷いて具にウインナー、ピーマン、玉ねぎ、ここまでの建て付けは名古屋風スパゲッティ。 さらに八丁味噌仕立ての牛スジ、だいこん、こんにゃくに青ねぎを振った名古屋めしのどて煮。 この2つが上手〜くミックスされてるワケ。 以前はどて焼きそばとかどて焼きうどんなんかもあったらしいんだけど、どてスパだけが残ったらしい。 どて煮×スパゲッティの組み合せがよかったんだろうね。味の主導権はどて煮でさ。プレーンなスパだから合うんであって、焼きそばとか焼きうどんだと味が濃過ぎて飽きちゃいそう。 どてスパは一気に喰っちゃったもん! B級グルメのメソッドとして“組み合せ”ってあるよな。 ママさんによるとネットのブログとかで火がついて、テレビや雑誌の取材がけっこうあるらしい。嵐やKAT-TUNも来たし、来週の週刊ポストにも載るんだとか。 ホントおいしかったんで、ママさん、ゼッタイまた伺います!
大宮B級グルメツアーの5軒目にしてオーラスは、これぞB級グルメと言うべき「漫々亭」のスタミナラーメン。 もぉ、この末枯れた店構え、500円って値付けだけでも涙モノ。 丼相は赤黒いあんかけの中に、挽き肉、ニラ、赤唐辛子、ねぎが垣間見られるが、麺は一切見えず。 これ、テイストは台湾ラーメンだね。 箸で中細ちぢれ麺を持ち上げようとすると餡が絡んで右手にズシリと重みを感じる。 構わず啜り上げると、しょっぱ辛い味覚が口内に広がる。スタミナってくらいだからけっこうニンニクも効いて、旨いってゆーよりクセになる味わい。 いやぁ、大宮、まだまだ引き出しがありそう。とりあえず、今度来たら漫々亭でスタカレー食べよう。 【大宮B級グルメツアー】 1品目:「カフェ&デリ 伯爵邸」の沖縄山原風パスタ 2品目:「立飲処 なごみ」の大阪焼 3品目:「多万里食堂」のラーメン 4品目:「いづみや本店」のもつ煮込み 5品目:「漫々亭」のスタミナラーメン