《しっかりとした蛤の出汁》2022.12.27 中華そば醤油¥880 Kouji.Dさんの投稿を拝見し、無類の貝好きとしては心を動かされ、即座に伺いました。 荻窪駅南口を出たなら、目の前にドーンと看板があり、15秒で到着。11:50だったので10分待ちました。 蛤の出汁を推している店なので、普通にいけば「蛤麺¥980」なのですが、やはりラーメンと言えば醤油だと決めている私。しかし、「中華そば塩¥880」と券売機の前でかなり悩みましたが、初志貫徹しました。 あれこれ店内の掲示物に目を通していると、10分程して着丼しました。鮮やかな色彩です。 《スープ》 蛤、牛、鶏から採られたスープは、最初鶏油を感じる甘味があり、一拍おいてから蛤の香り、美味さが感じられます。塩味もいいですね。4〜5口連続て飲んでいると、多少塩味を強く感じますが、一口水を飲んだ後にまたいただけば、最初に味わった蛤の出汁を感じさせます。蛤度はこれで6分の2程度ですから、塩や蛤麺の出汁は、相当な蛤パンチを貰うでしょう。 《麺》 【ゆめちから】【きたほなみ】の2種類を使った麺はなめらかで、私の大好きな中細麺。もう少し固茹での方が好みですが、決して柔いわけではなく、程々に腰があります。スープにもよく絡み、秀悦でした。 《チャーシュー》 豚バラ、鶏胸肉、豚肩ロースだと思われる3種のチャーシューは、蛤出汁に合うように、単体が主張しすぎる様な下処理はしていなく、むしろ素材の旨味、繊細な味を楽しめるように出来ています。だから、3種類別々に追加購入できる様になっています。 その他の特徴としては、赤玉ねぎが採用されていたこと。ネギの代わりに玉ねぎを出すお店もありますが、そこはあまり主張させない為に、かなり細かな微塵切りにし、且つ九条ネギとも合わせてトッピングされています。やはり、蛤出汁を生かす工夫ですね。 さて、ここで気がついた方もおられると思いますが、ラーメンといえば必須の物がありません。何でしょうか? 正解は玉子です。券売機をよーく見てもありません。 また、このレビューを書いていて、さらに気が付いたものがありました。メンマもありません。 何故でしょうか? これは想像ですが、メンマを作成するときは、大体醤油か、チャーシュー作成工程の時に使う醤油ベースの煮汁を使います。これらが繊細な蛤出汁の繊細な味覚を損なうか、または合わないと判断されたねではないでしょうか。玉子は黄身が強すぎるのも、同じ理由で採用されなかったのではないかと想定されます。もしそうなら、納得がいきます。 再訪決定で、2022年のベストラーメンに値しました。 大変、美味しゅうございました。