《銀座 一期》2016.6.16 続き 【一期玉子】 此方は姉妹店の麻布でも、押さえておきたい逸品で、良い塩も使い、出汁に丸2日も掛けて、黄身にまで味を染み込ませている品。 中の黄身は半熟状態ながら、これもおでんの種である。 銅鍋に入れておく時間は、3分50秒だ 店主曰く、ラーメン屋さんには、負けたくないとか。笑 【厚揚げ】 此方は絹ごし豆腐から造る。がんもとは、全く異なる味付けだ。そして、やはり何やら仕事をしている。解らない。まだまだ勉強不足である。 【半平】 流石に此方は市販物らしいが、煮る時間の調整で、身が締まって、しっとりとしていた。勿論、種自体が美味しい事には、変わりがない。 【うな茶漬け】 ご飯の量を減らしてもらった。 此方は水茄子で、またまた違う味だし、鰻は鱧とは全く違うタレを造っている拘りよう。それを塩焙じ茶をかけて頂く。そのまま飲めば塩辛いが、鰻にかける事により、全く違う味わいになる。正に、料理は科学でもあるとはこの事。 【葛とメロンのデザート】 和三盆糖を煮詰めて造る黒糖を、葛に掛けていただく。黒糖は、芳ばしさが堪らない。メロンにもジュレが。もう何だかわからなくなっている。謝罪。 どれもこれも、素晴らしい逸品ばかり。 素材は勿論だが、そこに匠が仕事をし、何倍にも奥深い味になっている。 正に、日本料理の素材を活かすベースに、西洋のソースを掛け合わせた、秀悦の料理を頂く事が出来た。 3日たった今でも、しっかり舌が覚えていた。 但し、罪作りな料理である。他が、霞んでしまった。 是非、皆様にも、足を運んでもらいたいお店である。要予約。終わりが速い。 推測の域を脱していないが、 料理だけなら、¥17,000ぐらいか? 招待者も、特別にこれよりも、安くして貰っていただろう。 しかし、結構酒代だけでも、安く見積もって、7,000円ぐらいは飲んでしまった。だが、不思議と酔っていないのは、料理のお陰かも知れない。 生涯忘れられない料理をいただき、 大変、美味しゅうございました。 おしまいになったが、女将にも、深く感謝申し上げたい。 女将の接客があるから、 ミシュランも、居心地の良さに、 スペシャルを付けたに違いない。 #ミシュラン #一期 #高石幹夫 #おでん