厳選したワインと創作中華料理を提供する予約必須の人気店。 中野駅北口からサンモールをブロードウェイ方面に向かい、すぐ右折して1分ほど歩くとレンガ調の外壁のお店。 煌々と「関飯店」のエンブレムが格好良く照らされている。 ありがたくお誘い頂き®️友の皆様と共に初訪問。 レトロな白熱球と暖かみと木の温もりを感じる店内。 白壁が照明を反射し明るく清潔感がある。 4席のカウンター席とアレンジ可能なテーブルを数卓設置。 ソムリエの奥様から分かりやすい説明を受ける。 注文は最初の1回のみ(デザートは追加可能)。 メニューのおすすめ料理には〇が付けられており、2種類ある海老料理はどちらかを選択し、あとは〇の着いているものを全部注文するのがおすすめとの事。 初めてなので、その教えに従い注文。 本日のおすすめと別紙に書かれた「柿の白和え馬告の香り」もお願いして料理は全10種類。 料理は有名中国料理で修行されたシェフがワンオペで作っているそうで、出来上がった順に運ばれてくる。 ワインは奥様に泡,白,赤を伝えておすすめのボトルを数本持ってきてもらう。 この説明の際の例えがとにかく分かりやすく、めちゃ面白くて聞き入ってしまう。 なんとも言えないクセと人懐っこさのある接客。 料理を食べる前から雰囲気にのまれテンションも上々に、楽しくなる。 〇 ハートランド まずはこちらで喉を潤してからワインを注文。 ▪️ 前菜3種盛り合わせ(1人前) ・自家製叉豚 ・赤海老の紹興酒漬け ・里芋の惣山椒和え 胡椒の効いたチャーシューに紹興酒漬けの酔っ払い海老、山椒の香る熱々の里芋。 どう足掻いても酒が欲しくなる最高の盛り合わせ。 〇 Pépin Pét Nat 2020 フランス アルザス産のスパークリング ▪️クラゲとフルーツの甘酢合え ・ゴールデンキウイ ・クラゲ頭の部分 コリっと固めの食感に甘酸っぱいキウイと爽やかなミントがよく合う。 ▪️美桜鶏のよだれとり ・骨ごと調理しエキスを出し骨を取り除く ・醤油、八角、クローブ 骨ごと調理しエキスまで吸収したジューシーな肉。 醤油をベースに八角やクローブを使用したソースとの相性はまさにヨダレもの。 ▪️かもの中華風香料煮込み ・八角,五香粉 しっとり肉質に旨味たっぷりの甘い脂。 中華らしいスパイスの香るソースが印象的。 ▪️柿の白和え馬告の香り ・葱塩ベース ・固めの柿をあえて使用 ・馬告(マーガオ) ・オレンジ風味のオリーブオイル ほんのり甘みのある固めの柿にふんわりと白和えを纏う。 レモングラスのような香りとスパイシーな刺激を持つ馬告が少し単調な味わいを引き立たせる。 〇 Charles Frey Granite Riesling 2021 フランス アルザス産の白ワイン ▪️ポルチーニの春巻き ・ポルチーニの戻し汁を利用した春巻き ・桜えび,生えのき,エリンギ パリッと皮を破ると芳醇な香りが広がる。 桜えびの風味のポルチーニの香りを余すことなく使用した至極の1本。 ▪️大海老とセロリの発酵きのこ炒め ・新潟、青森の菊 プリプリの海老とシャキシャキセロリの食感にキノコの酸味と菊の苦味が調和。 〇 Ciù Ciù Sangiovese Saggio 2019 イタリア マルケ産の赤ワイン ▪️角煮の黒酢酢豚 ・塊の豚バラ ・味入れ,整形,味入れ直し3日間寝かす 絶対に食べてみたかったこちら。 光をも吸収してしまいそうな漆黒のソースは中国のたまり醤油がベース。 片栗粉で表面を仕上げられ、煮込みなのにカリッとした食感に、中は肉汁を閉じ込めてとても柔らか。 選んだ赤ワインとの相性が超絶に良く、濃厚で酸味のあるソースの後に飲むとスっと溶け込むように調和する。 ▪️関飯店自慢の麻婆豆腐 ・牛肉豚肉あらびき 3種の豆板醤を使用した旨味,辛味,痺れの三つ巴の味わい。 旨味とカラシビの刺激に食欲も刺激され、ご飯も自ずと進み、お裾分け頂いた大盛りご飯もペロリと完食。 ▪️関飯店風ラムレーズンアイス ・紹興酒を使用 ・キャラメリゼしたナッツとレーズン 創作中華は興味を唆られるものばかりで、意外な素材の組み合わせと味わいに思考を巡らせ、食べていても楽しい。 シェフの料理とソムリエの奥様おすすめワインとのマリアージュも素晴らしい。 料理はもちろん、店全体が明るく楽しい雰囲気に作り上げる奥様の接客とプレゼンを楽しむだけでも来る価値がある。 ここに来れば美味しい料理とワインに楽しい時間が待っている。 必ずまたリピートしたい。 ご一緒頂いた皆様ありがとうございました!