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東京都

日本料理

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日本料理の名店で研鑽を詰んだ荻野氏が、旬の食材を最大限に活用し、季節感を重視した極上の日本料理を提供する。 店主の荻野聡士氏は京都の名店「嵐山吉兆」や「銀座小十」「銀座奥田」などの名店で修行を積み2020年東京赤坂に「赤坂おぎ乃」を独立開業。 開店以降コロナ禍を乗り越え、その卓越した技術と料理への情熱は美食家の心を捉え、今や予約の取れない人気店となっている。 今回、常連さんに有難くお誘い頂き初訪問。 白木のカウンターが眩い明るく清潔感のある7席のみの店内。 料理はおまかせコース一本。 荻野さんからの挨拶と料理の説明を受け、さらに期待が高まったところでコースがスタート。 ----------------------------- 6月のは「夏越しの祓」の伝統的儀式「茅の輪くぐり」を夏の始まりのテーマとして料理が始まる。 半年間の穢れを祓い清め、残り半年の無病息災を願いに込めて、小さな茅の輪から手を伸ばして盃を手にする。 ▪️赤紫蘇のジュース ・赤紫蘇の果汁を搾ったジュース 〇 プレミアムモルツ ▪️とうもろこしのすり流し ・愛媛の赤雲丹添え ・枝豆の屑豆腐 ▪️夏野菜の和え物 ・車海老添え ・出汁の中に山葵とすだち醤油 ・氷に見立てたトマトのゼリー ・熊本の赤茄子 ▪️お椀 ・毛蟹の真蒸 ・ずいき ・柚子の花と皮 ・鰹の一番だし 〇 磯自慢 純米吟醸 ▪️お造り ・いさき 神経締め熟成 ・1枚はそのまま、もう1枚は熱した鉄棒で香ばしさを出したもの ・アオリイカ ・包丁の切れ目を細かく入れ甘くねっとり ・すだち&塩,醤油 ▪️熊本天草 黄金鱧のおとし ・わさびと梅肉 ▪️平貝の貝柱 ・炭で香り付け ・煎りたての胡麻 ▪️和歌山那智神楽の本鮪 ・中トロと大トロ ・備長炭で香り付け ・自家製海苔の佃煮 ・細かく刻んだ長芋 ・黄身醤油 ▪️蒸し鮑そうめん ・鮑のすり流し ・超極細のそうめん神杉 ▪️八寸 ・筏に新緑があしらわれた水辺のイメージ ・フルーツトマトのお浸しとじゅん菜 ・能登のもずく酢はしっかりとした食感 ・蛸と小豆を甘辛く炊いたもの ・揚げたアボカドに豆腐のソースの白和え ・但馬牛ヒウチの焼きしゃぶとホワイトアスパラガスのソテー ・煮穴子と蓮根の餅 〇 今西 純米酒 備前雄町 ▪️シルクスイートの天ぷら ・焼き芋にしてから揚げたもの ▪️長野県天竜川の鮎 ・成魚の塩焼き ・胡瓜の甘酢漬け蓼の葉添え ・鮎のおしりを少し上げて焼くことで、頭は唐揚げ状、お腹は塩焼き、おしりは干物状になる様に焼き方を変えている ・手で持って3口で部位ごとの焼きの違いを楽しむ ・鮎の苦味と相性が良い黒ビール ▪️太刀魚の天ぷら ・炭火で炙った賀茂茄子 ・すじ青のり ・餡かけ ▪️鰻丼 ・炊きたて白ご飯 ・漬物 ・味噌汁 ▪️とうもろこしとキンキの炊き込みご飯 ・万願寺とうがらし ・キンキの脂でご飯をコーティング お代わりで鯛茶漬けやご飯のお供も沢山出してくれるがお腹が一杯で断念。 ▪️水無月胡麻豆腐 ・黒蜜 ・大納言を炊いたもの ▪️天使音(あまね)マスクメロン ・世界一美味しいと言われるマスクメロン ・ココナッツのシャーベット 季節感を取り入れて見事なまでに料理として具現化する。 伝統的な技法と季節の恵みが融合した料理は、単なる食事ではなく、芸術作品のように美しく、味覚だけでなく視覚や嗅覚など五感を刺激する。 日本料理の真髄。 開放的な調理場の臨場感を味わいながら季節を感じつつ料理を嗜み、最高の時間を過ごせる至福の場所。 季節ごとに何度でも訪れたくなる。

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東京都

フランス料理

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恵比寿のオーセンティックフレンチ「アーティショー」の姉妹店「PLATE」を間借りし、ランチのみのコースを提供する「L'inconnu(ランコニュ)」。 夜はアラカルト料理を楽しめるワインバーの「PLATE」として、昼はフレンチコースを楽しめる「L'inconnu」としてワンオペでシェフが腕を振るう。 シェフの川床稔氏は地元や都内のレストランで修行を積んだ後に渡仏。 パリにてレストラン「Qui plume la lune」や「Maison Rostang」で研鑽を積み帰国。
恵比寿のイノベーティブレストラン「H (アッカ)」でスーシェフとして立ち上げから携わる。
 恵比寿と広尾の中間地点にあり、どちらからも徒歩10分ほどの距離。 PLATEの店名が外壁にあり、入口手前にはL'inconnuのメニューが掲げられている。 扉を開けて足を踏み入れると物腰の柔らかなシェフがお出迎え。 カウンター席に案内される。 店内は厨房を見渡せるカウンターが6席、4人掛けテーブルのボックス席が1卓。 洗練され落ち着きを払った雰囲気が漂う空間。 コースはおまかせの1種類のみ。 国内外から厳選した旬の食材を取り入れたコース料理を提供。 メニューは季節のお任せコース全5皿。 なんと料金は驚きの5,500円(税・サ込)。 コースの内容は前菜2品,魚料理,肉料理,デセールにコーヒーor紅茶まで着いてくる。 ◆季節のおまかせコース 5,500円 ◆ワインペアリング 3杯 (泡・白・赤) 4,800円 ※ワインペアリングは杯数と泡,白,赤の組み合わせを選択可能。 コースは予約をしておきペアリングをその場でお願いする。 泡や白などの選択ができるのも嬉しいところ。 〇 Arnaud de Cheurlin Réserve Brut Champagne シャンパンで乾杯してコースのスタート。 提供時にシェフからの説明をいただきながら楽しむ。 ▪️3年牡蠣 グリンピース 新玉葱 ・三陸産牡蠣 ・つぶ貝 ・新玉ねぎのピューレ ・グリーンピース ・ハーブのオイル 濃厚クリーミーな3年牡蠣を甘く滑らかな新玉ねぎのピューレが優しく纏う。 つぶ貝の食感が程よいアクセント。 ハーブのオイルが爽やかに香る。 ▪️桜肉筍 ・熊本県馬刺し ・鹿児島たけのこ ・セルバチコ ・新生姜のソース ・山椒 表面を焼いてたたきのように仕上げた馬肉は、赤身肉の旨みが秀逸。 焼き上げた筍が香ばしい。 ピリリとした生姜のソースと山椒の香りが絶妙にマッチ。 〇 Olivier Leflaive Bourgogne 'Les Sétilles' 2020 魚料理の前に白ワインを。 ▪️桜鯛 蛍烏賊 ・徳島県桜鯛 ・ホタルイカ ・マッシュルーム ・椎茸 ・網脂 ・ミニアスパラ ・ヴルーテソース 網脂で包まれた桜鯛の中に蛍烏賊と椎茸の具材がたっぷりと。 ほろりと崩れる淡白な桜鯛に濃厚なヴルーテソースがよく絡む。 魚の出汁をしっかりと抽出したソースからは素晴らしい旨味が感じられる。 〇 Château Peyrabon Haut-Médoc 2017 そして3杯目は赤で肉を楽しむ。 ▪️仔羊 ・アイリッシュラム ・腰の部分の肉 ・骨から抽出したソース ・ジャガイモのミルフィーユ ・ハナビラタケ ・ズッキーニ ローストされた程よく羊の香る腰の部分のお肉はとてもジューシーで柔らか。 脂身で包み込み旨味をしっかりと閉じ込めている。 仔羊の骨から抽出したソースは至極当然ながら相性抜群。 このソースをハナビラタケにたっぷりと纏わせてソースの味わいを楽しむ。 ジャガイモのミルフィーユの食感が面白い。 ▪️とちあいか ピスタチオ ・とちあいか ・ピスタチオクリーム ・マスカルポーネのアイス ・スポンジ ・ガトー仕立て 下からスポンジらマスカルポーネ、ピスタチオクリーム、苺、ガトーまで美しく重ねられたアシェットデセール。 しっとりと柔らかなスポンジに、冷たいマスカルポーネとコクのあるピスタチオクリームが合わさり、甘さの際立つ酸味の爽やかな苺と、香ばしくカリッと焼き上げられたガトーが一体感を生む。 〇 京都の紅茶 川床シェフのとても優しく程よい距離感のある接客で寛ぎながら料理を楽しむことができる。 クラシカルな要素も採り入れながら創作されるモダンフレンチ。 その料理は驚くべきクオリティの高さ。 料理はボリュームがありワインの量も多めで満足度が高い。 落ち着いた空間で手軽に楽しめるフレンチコース。 4名からの貸切やカウンターで小ぢんまりと楽しむなど様々なシーンで利用可能。 2ヶ月事にメニューの構成が変わるそう。 また季節が変わった頃にぜひ訪れたい。

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フランス料理

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日本のフレンチ最高峰で老舗の銀座レカン。 7代目総料理長を務めた渡邉幸司シェフの料理をお手ごろに楽しめるフレンチビストロ。 気軽にフレンチを食べてもらいたいとの思いから2022年7月自身のお店を門前仲町の地にオープン。 店名は「わたなべりょうりみせ」と読む。 渡邉シェフの育った大阪や京都で使われる言葉を店名にしたそう。 現在では予約が困難となっており、月イチの予約日には電話が全く繋がらない状況。 そんな状況下でありがたくお誘い頂き、初のランチでの訪問。 久しぶりにこちらの料理を食べられると思うと必然的に心が踊る。 11時30分開店。 奥様に出迎えられ入って右奥のテーブル席に案内される。 ランチのコースメニューは、メインのみ4種類から選択できる。 デザートの追加も可能。 シェフと奥様からご挨拶をいただき、飲み物とメインをお伝えする。 まずはスパークリングで乾杯してコースのスタート。 〇 Ackerman L'Esprit Nature Crémant de Loire Blanc de Blancs ▪️季節の前菜 ・旬のアスパラ ・ホタルイカ ・桜海老 新鮮野菜をメインにした前菜。 桜海老の香りとホタルイカのワタも良いソースに。 ▪️アミューズ ・シュー生地 ・チーズ ・りんごのピューレ ・生ハム 指でつまんで一口でいただく。 シュー生地のような皮に包まれた中にはチーズが入っており、そこにリンゴと生ハムが合わさって絶妙に一体化。 この小さなアミューズだけでもクオリティの高さが伝わる。 ▪️パン 門前仲町の超人気ベーカリー「たむらパン」のバゲット。 小麦の香りがとても良く外はカリッと中はもっちりの美味しいパン。 この後のソースを拭うのに活用。 ▪️新玉ねぎのスープ ・グリーンピースのソース ・チョリソー風味のオイル 玉ねぎの甘みが程よくとてもクリーミーな至高のスープ。 ソースと具材にもグリーンピースを用いてフレッシュ感を演出。 風味と辛味のチョリソーオイルがアクセントに。 〇 Domaine Antonin Guyon Chardonnay Bourgogne 2017 ▪️桜鯛のポワレ 春キャベツ 生のりソース ・筒菜 皮目をパリッと焼かれた桜鯛の身はしっとり。 春キャベツの甘味と筒菜の食感を楽しむ。 ソースが筆舌に尽くし難いほど美味で、生海苔の香りが和のエッセンスを付加する。 〇 Louis Chèze Syrahvissante 2021 ▪️牛フィレ肉のポワレ 赤ワインソース ・人参のピューレ ・マッシュルーム ・そら豆 鶏肉,豚肉,牛肉,魚介の4種類のうちから牛フィレを選択。 断面がロゼ色の牛フィレ肉のポワレは肉の旨みがギュッと詰まっている。 煮込まれた赤ワインソースの濃厚な味わいに、人参のピューレが優しい甘さを加え、これもまた絶品のソースが仕上がる。 ▪️びわのコンポート アーモンドブランマンジェ ・アーモンドミルクの泡 アーモンドの泡とブランマンジェで挟まれるようにジュレで包まれたびわのコンポート。 ブランマンジェがまるで杏仁豆腐のような芳醇な香り。 見事なまでに完璧なひと品。 シェフと奥様の温かな接客がとても心地よく、ずっと居座りたくなる。 料理は言うまでもなく、どれを食べても極めて美味で特にソースが絶品。 複雑に絡み合う濃厚なソースは自分の好みに完璧にフィット。 ランチでもボリュームがあり、お腹も心も満たされる。 ワインも泡,白,赤と楽しんで1人9,000円ほど。 ここは来られるのであれば何度でも何時でも訪れたい。

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フランス料理

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多彩なフレンチの経験を持つシェフがワンオペで提供する、厳選された素材とその調理法,ソースに拘る絶品フレンチ。 少し前に4人で予約して初訪問。 至近の予約は埋まりつつある。 江戸川橋駅から江戸川橋を渡り音羽通りを直進すること徒歩数分。 看板が無いため油断していると通り過ぎてしまいそうな外観。 元は鮨屋だった面影を残す木の温かさを感じる店内。 和のインテリアにカウンター内のキッチンにはフレンチらしい調理器具が並ぶ。 壁側にはモダンな調度品飾られておりセンスの良さを伺わせる。 席はカウンターのみの6席。 調理や盛り付けは廣田シェフ1人で行い、配膳や片付けなどを1人のスタッフさんが行う。 あどけなさの残るとても物腰の柔らかなシェフ。 その表情から、初めて来店した緊張感は解きほぐれリラックスしたムードに様相が変わる。 店名の「Ciotat(シオタ)」は、プロヴァンス地方にある港町でシェフが修業された思い出の場所との事。 廣田駿シェフは豊富なフレンチでの経歴を持つ。 フランスのミシュラン三ツ星店や銀座の「ベージュ・アランデュカス・東京」、新宿伊勢丹の「ル・サロン・ジャック・ボリー」、北参道の人気フレンチ「シンシア」などの経験を経て2022年9月に独立しオーナーシェフとして「Ciotat」を開業。 カウンター席のL字部分に座りシェフからの説明を受ける。 乾杯のスパークリングを頂きコースがスタート。 ▪️サルシフィ(西洋ごぼう)のヴルーテ ・北海道産美川マスのマリネ ・マスのいくら ・西洋ごぼうの香りがとてもよく滑らかにマスを包む ・小さな器の中に拘りを感じる完成度の高い一品 ▪️ソッカ ・フランスのニース名物のひよこ豆のスナック ・さっくりとした食感にほんのりとひよこ豆とオリーブの風味 ▪️バスク地方ビゴール豚の生ハム ・フランス原産の最も古くから存在する黒豚 ・スペインのイベリコ豚と双璧をなす上質な肉と脂身が特徴の豚 ・首と脂の多いお腹の2種類の部位 ・肉の旨味が強く脂もコクがありワインにもよく合う ・合わせるのは飯田橋の超人気ベーカリー「パン・デ・フィロゾフ」のオリーブパン ・生ハムとの絶妙なコンビネーション ▪️地中海マルタ本鮪の赤身とラタトゥイユ ・エシャロットのロースト裏ごしクリーム ・赤ピーマンのコンフィ ・ケッパー ・タプナード(オリーブのソース) ・マテ貝 ・表面を軽く焼き上げたレアな本鮪の赤身に合わせるソースがスパイシーさも秘めており秀逸 ・ラタトゥイユやマテ貝などひと皿の中に集められた食材がどれも主役級に美味しい ▪️豆のサラダ ・魚介のだしを吸わせた白インゲン豆 ・タコ,ホタテ,ハマグリ ・オマールの内子を塗って焼いた海老 ・サラダとは思えないほどの具材を使用 ・魚介の出汁が存分に引き出されたソースは一滴残らずに掬いたいほど ▪️ビゴール豚のロースト ・脂身の多い部分とロースの芯の部位が上下に配置 ・シェリー酒のソース ・レンズ豆 ・ブロックのビゴール豚を低温調理とオーブンでローストし塊肉ごと絶妙な火入れ ・とろけるような柔らかな甘くコクのあるとても美味しい脂身 ・赤身も柔らかで肉の味が濃く際立つ ・シェリー酒のソースがビゴール豚にも負けない存在感で双方を引き立て合う ▪️バニラとプラリネのミルフィーユ ・シェフが目の前で作る出来たてのミルフィーユ ・生地は何十にも折り重なりサックサク食感 ・滑らかなクリームはナッツの香ばしさが漂う ▪️グレープフルーツのシロップ漬け ・ピンクとホワイトのグレープフルーツ ・香り高い甘さ控えめのシロップ 〇 紅茶 料理は前菜に魚料理が2種、肉料理等4~5皿にデザートのおまかせコース一本。 1人で調理から盛りつけを対応するため料理提供の間隔は長めだが、会話を楽しみながら時間を楽しむ。 フレンチと言えば食材にとそれに合わせるソース。 クラシックなフレンチをベースに、ソースには相当のこだわりがあり、料理の半分の時間はソース作りに当てている。 バターは極限まで使用せず生クリームを使うことでソースの濁りや分離を抑えているそう。 品数を抑えて一品一品がボリュームのある料理。 終盤はかなり満腹になり、最後のデセールは何とか食べきれたほど。 真剣な眼差しで料理の話をするシェフからは料理への情熱と拘りを強く感じられる。 経験豊富なシェフの会話もとても楽しく勉強になる。 コース料理は季節ごとに変わるのはもちろんの事、同じ季節でも前回出した料理から変更したり、相談にも応じてくれる。 次の予約も忘れずに取ってシェフに見送られつつ店を後にした。 〇 スパークリング×1 〇 白ワイン×2 〇 ロゼワイン×1 70,400円/4人

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イタリア料理

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神泉の人気イタリアンSuper Trattoria LITOが北参道の地で新生LITAとして生まれ変わった。 2024/3/25にオープン。 その数日後のLITO常連さんのみの会に®️五十嵐さんにありがたくお誘い頂き訪問。 北参道駅から徒歩数分。 とあるビルの2階に店はある。 店名は何処にも書かれておらず階段を上がると鹿の角を取手にした扉が目に入る。 対面には開店祝いの花が飾られ、新店ならではの雰囲気。 扉を開けると薄暗い空間に左手にはワインセラー。 正面に抜けるとキッチンを囲むように配置された円弧状のカウンター8席のみの店内。 カウンターの全面にはセラミックを張り巡らせており鈍い反射を放つ。 照明は限りなく落とし機能性を重視したモダンな空間が広がる。 赤い革張りの座り心地の良い椅子に腰掛け、一通り説明を聞いた後に飲み物を注文。 〇 有機農法 富士ビール まずはこちらで乾杯。 癖の少ないコクと苦味のあるビール。 ▪️生ハム&ニョッコフリット ・ピザ生地を揚げたものにフランス産ビゴール豚の生ハム。 日本に入ってきている生ハムの中で一番高いそう。 サクサクもちもちのフリットに口の中でふわっと溶けるような塩味も程よい極上の生ハム。 〇 Le Manzane Springo Blue Conegliano Prosecco Superiore 2015 ▪️魚介の盛り合わせ ・北海道噴火湾ボタンエビ 塩とオリーブオイルで。 濃厚な頭の味噌を吸って余韻を残し甘い身を楽しむ。 ・静岡産ミナミマグロ ・静岡産金目鯛 春キャベツ,ケッパーのサルサヴェルデ。 使用している器は清水焼とのこだわり。 ▪️オリーブフリット イタリア中部マルケ州の郷土料理。 通常はオリーブの中に肉を詰めて揚げるが、食べ応えを出すため、逆にオリーブに挽肉を巻いて揚げてボリューム感を出している。 メンチカツをイメージしたそう。 ギュッと詰め込まれたお肉の旨味にオリーブの香り。 ワンハンドで食べられる手軽さも楽しい。 〇 Sequerciani Verment'Oro 2021 ▪️ブリオッシュ 焼きたてほんのり甘いブリオッシュ。 いくつでも食べたくなる味。 この後にもソースを拭うためにいくつか頂いた。 ▪️子持ヤリイカのサルタート フランスの発酵バター,アンチョビ,ビネガー 鹿児島産のグリーンピース。 とてもコク深い発酵バターとアンチョビの塩気に柔らかなヤリイカが絶妙にマッチ。 口に入れる度にその美味しさに感嘆し、思わず旨いを連呼してしまう。 〇 Barale Fratelli Sergio Barale Bussia Langhe Chardonnay 2021 ▪️ホワイトアスパラ フォンデュータソースを絡ませた甘みの強いホワイトアスパラ。 黒トリュフをたっぷりとスライスして芳醇な香りを楽しむ。 〇 Cusumano Jale Sicilia chardonnay 2021 ▪️ホッキ貝と菜の花のジェノベーゼ 北海道噴火湾のホッキ貝に菜の花とオリーブオイルのジェノベーゼソース。 しじみの出汁にボッタルガ(カラスミ)を加えて塩味のアクセントに。 柔らかな弾力と甘味のあるホッキ貝に絡む少し苦めのジェノベーゼ。 この2つが絶妙に絡み合う。 ▪️ホロホロ鳥のパッサテッリ 霞ヶ浦の農場で育てられたホロホロ鳥をサイコロ状にカット。 ホロホロ鳥を12時間煮込んだスープと共に調理されるのは九条ネギ。 24ヶ月熟成のパルミジャーノとパン粉を練りこんだパッサテッリは、食感が柔らかでコクがあり旨味たっぷりのスープを吸収。 香り付けにオーガニックレモンの皮を。 ジューシーで旨味の強いホロホロ鳥を九条葱の香りが引き立てる。 〇 Forlì Bianco Viognier ▪️秋田県藤里の羊とクレソン 秋田県藤里にある農場の羊。 湧き水で山葵と共に育ったクレソン。 苦味の後に残るピリッと山葵のような辛味。 羊の脂のみで焼いた肉は臭みはなく、言われなければ牛肉を食べていると思ってしまう。 意識して食べると脂から微かな羊の香りを感じ取れ、旨さを際立たせている。 ▪️ドルチェ 自家製プリンと埼玉の苺。 ほろ苦いカラメルにまったりと優しい甘さのプリン。 苺は甘味が強くほのかな酸味。 LITOの時にはは品数は抑えめでボリューム感があったが、生まれ変わったLITAではコースのみで品数を多めにし全て1人1皿の提供スタイルに。 全ての料理に感動を覚え、その余韻に浸る。 コース料理を一斉スタートにすることで、シェフの余裕も生まれて会話も前より楽しめる。 以前より落ち着いた大人の雰囲気を楽しめるLITA。 これからの更なる進化にも期待したい。 22,00

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天ぷら

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江戸前の魚介や新鮮な食材を使用した、店主こだわりの天ぷらが食べられるミシュラン一つ星の人気店。 移転前は本郷に店を構えていた「江戸前 晋作」。 昭和60年生まれの若き店主、西村晋作氏は幼い頃から音楽家を目指していたが「みかわ是山居」の天ぷらに魅了されて幾度となく通いつめ研究を重ねる。 そして修業経験がないままに天ぷらの店を開業したという異端児。 変態と呼ばれるほど研究熱心な店主のこだわりの天ぷらは瞬く間に人気となり、ミシュラン一つ星を獲得するまでに。 低温で揚げる天ぷらはしっとりと仕上がり、焼き揚げによるメイラード反応(アミノ酸を加熱することにより褐色化させ香ばしさを生む)を生じさせ、絶妙な火入れと共に香り高い天ぷらを楽しめる。 ----------------------------- 超予約困難な人気店に®️友の五十嵐さんにありがたくお誘い頂き約半年ぶりの訪問。 整然と準備された清潔感のあるカウンター席に4人で座り、おまかせコースのスタート。 《天ぷらおまかせコース》 〇 エビスビール 小瓶 まずはこちらで乾杯して喉を潤す ▪️車海老 強い弾力の中に甘みと殻の美味しさ ▪️車海老レア レアの方がより甘味を感じる ▪️車海老の頭 ずっしり重く味噌の詰まった頭 殻の香ばしさと衣のザラりとした食感がまた良い ▪️キス サクッとした衣の中にふわふわホクホク食感 衣を割るも蓄えられた蒸気が放出されとても熱々 ▪️アスパラ フレッシュな食感 中は蒸されてジューシー 青臭さが程よく香る ▪️ほっき貝。 ちょっとレア感を残す 弾力,やわらかさ,甘みのバランスが最高 ▪️十勝蕨 山菜特有のほろ苦さと香りが爽やかに鼻を抜ける ▪️のどぐろ 身に蓄えられた潤沢な脂 サクッとした食感にジューシーな身の食感のコントラスト ▪️小柱昆布締め 何もつけずに帆立自身の甘く濃い味を堪能 ここで油を新しいものに交換。 常に新鮮な油の天ぷらを楽しめる。 ▪️蛤の出汁 蛤の優しい出汁 飲む度にその美味しさを感じる ▪️雲丹 淡路島産雲丹を大葉で包んだもの 程よく温められた雲丹 濃厚で磯の香りと甘みが溢れる ▪️穴子 カリッとした衣の中はとても軽くふんわり 穴子の香りが際立つ 口のなかでとろけるような食感 ▪️穴子(味付) ごま油とタレの相乗効果 タレによって穴子の旨みが引き立つ ▪️茄子 軽やかな衣の食感の中にとろける茄子 とてもクリーミー ▪️茄子(味付) 淡白な味わいの茄子に絶妙に絡むタレ ▪️椎茸 ジューシーな旨味を蓄えている 香りと旨味も最高 ▪️メークイン 長時間揚げられ甘味を極限まで高める これがメークインなのかと驚くほど甘い ▪️赤出汁 シンプルな赤出汁でほっと一息 ▪️穴子天丼(追加) サクサク衣に浸されたタレは甘さ抑えめで〆に最適 衣は漬けすぎずにサクサク感をしっかり残し、かつタレの味もちょうど良い ほくほくの穴子の香りと味も引き立つ ▪️鮪茶漬け サイコロ状にカットされた鮪に胡麻ダレがたっぷり ご飯に鮪と胡麻ダレを贅沢にかけて食べる 胡麻ダレは味も香りも濃厚 茶漬けにしてもその濃厚さを楽しめる ▪️熊本県 有機栽培食用ほおづき 甘酸っぱい酸味の中にココナッツのような味わい ▪️抹茶のくず餅 ほろ苦い抹茶風味のモッチりと粘りの強いくず餅 ----------------------------- 油の温度を巧みに操り、素材ごとに絶妙な火入れにより仕上げられる概念を覆す天ぷら。 食材の旨味を極限まで引き出した天ぷらは、食べる事にその美味しさに驚く。 一つ一つの天ぷらに込められた店主の情熱と拘り。 この天ぷらの世界観に没頭してしまいそう。 貴重なお店にお誘い頂き大感謝です。

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フランス料理

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小伝馬町の路地にひっそりと店を構える小さなビストロ。 ボリュームのある絶品の創作フレンチで訪れる客を魅了する。 店内は最大10席のテーブルのみで木の温もりを感じる穏やかな空間。 前回訪問時に予約し約半年ぶりの訪問。 今回も8人での貸切会を楽しむ。 山田シェフから事前に黒板メニューを共有いただき、参加されるメンバーと相談して食べたいものを予めお願いしておく。 当日の追加分も含めコースを組み立てる。 予約時間に全員が集まりシェフに出迎えられる。 各々着席してコースがスタートする。 ----------------------------- 〇 L. Bénard-Pitois  LB Brut Rosé Champagne Premier Cru ▪️豚のリエット 先ずはアミューズから。 指でつまんで一口で頂く。 小さいながらも豚肉の味がぎっしりと詰まった一品。 〇 Domaine Vigneau-  Chevreau Vouvray Sec ▪️ドイツ産ホワイトアスパラのゆでたてオランデーズソース 見事なまでに極太で巨大なホワイトアスパラガス。 バターのコクとレモンの香りが爽やかでクリーミーなオランデーズソースをたっぷりと纏わせて。 ホワイトアスパラはとても甘く柔らかな食感。 2本も食べるとかなりの満足感。 ▪️自家製パン 香ばしく中はもっちりと小麦が香る。 皿のソースを拭いながら楽しむ。 〇 Domaine Paul Garaudet  Bourgogne Chardonnay 2012 ▪️広島県産カキのムニエル焦がしバターソース 〈カリフラワーのロースト添え〉 中サイズの牡蠣をたっぷりと使用したムニエル。 バターで牡蠣の表面がサクッと焼かれとても香ばしい。 旨味をふんだんに蓄えたジューシーな牡蠣の磯の香りにバターのコクが合わさり、悶絶するほどの美味しさ。 牡蠣の旨みを吸収したカリフラワーも絶品。 〇 Gustave Lorentz  Pinot Noir Alsace Evidence 2020 ▪️岩手県産短角牛シンタマのタルタル 〈フライドポテト〉 短角牛のシンタマ(モモ肉)を使用したタルタルは赤身の美味しさをダイレクトに味わえる。 少し酸味の効いたスパイシーな風味も良い。 〇 Domaine Saint Vincent  Vinsobres 2016 ▪️フランス産鳩のパイ包み焼き 〈フォアグラ,モモのミンチ,胸肉の三層仕立て〉 美しいロゼ色のムネ肉は柔らかくキメ細やかな上質の赤身。 モモ肉のミンチには旨味がたっぷりと。 2つの肉に挟まれたフォアグラが良い感じでつなぎの役目を果たし一体感を生む。 ▪️ズワイガニたっぷりリゾット 〈ブッラータチーズがけ,ビスクソース〉 芳醇な海老の香りの濃厚ビスクソース。 ズワイガニのほぐし身が存分に混ぜられ上には脚の身とたっぷりのブッラータチーズ。 蟹の風味に海老の香りが見事にマッチ。 ▪️デザート盛り合わせ ・クレームショコラ ~ヘーゼルナッツアイス添え~ ・レモンタルト ~バニラアイス添え~ ・ヌガーグラッセ ~フランボワーズソース~ 今回も辿り着くことができたデザート。 盛り合わせにすると3種類全てを楽しむことができる。 ----------------------------- それぞれの料理が驚くほどのボリュームがあり、そしてどれも絶品。 見たことの無いような大きなアスパラに、大盛りの牡蠣のムニエル。 赤身を存分に味わえる短角牛のタルタル。 ここに来たら必ず食べたいのがパイの包み焼き。 今回は贅沢にフランス産鳩を楽しんだ。 追加オーダーのズワイガニのリゾットも運ばれてきた瞬間にテンションの上がる盛りつけ。 デザートまで食べ終えるとかなりの満腹感。 最初から最後まで圧倒的ボリュームとその美味しさに魅了され続ける。 調理を終えたシェフと和やかに会話を楽しみつつ、次回の予約も忘れずにお願いする。 次は9ヶ月後。 今度は何を食べられるのか今から楽しみ。

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イタリア料理

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イタリアの日常で食べられる郷土料理を提供する古民家リノベのイタリアン。 明大前から徒歩10分弱。 複雑に入り組んだ住宅街を歩くと、築80年の古民家をリノベーションした昭和の趣を漂わせ懐かしさを感じさせる建物が現れる。 玄関に掲げられたダンボールにマジックで書かれた店名。 うっかりすると通り過ぎてしまう。 店内に入るとまさに昭和の内装。 思わず靴を脱いで上がりたくなる。 2022年11月に用賀から明大前の閑静な住宅街に移転。 イタリア語で「食べ散らかす」という意味の店名。 シェフは日本の有名店や本場イタリアでも研鑽を積み独立。 肩肘張らないイタリアのクラシックな郷土料理を提供する。 今回ありがたくお誘いいただき初訪問。 古き良きものをそのまま残しつつ改装された空間はとても居心地が良い。 4人揃ってテープル席に座り料理とお酒を楽しむ。 〇 生ビール大(ペローニ) 1,050円 ▪️前菜盛り合わせ 1人前 1,000円 10種類以上の前菜をワンプレートに。 食べているだけでも楽しいが一品一品が抜かりなくどれも美味しい。 〇 Guccione Bianco di Cerasa 2018 白ワインをお願いして説明を聞き4本の中から決める。 ▪️カツオのカルパッチョ 酢漬けの玉ねぎが添えられたカルパッチョ。 岩塩がかけられ、この塩味と酸味が程よい。 新鮮なカツオは臭みも無く美味。 ▪️カリフラワーのフリット 990円 さっくりとした衣を纏ったカリフラワー。 程よく火が通り甘味が引き出されている。 揚げ物ながら背徳感なしに食べられる。 ▪️ちょっと良いたまごで作るフリッタータトリュフの香り 1,800円 オムレツの上からたっぷりのサマートリュフを削りかけてくれる。 トリュフとバターの香りにトロトロ卵。 シンプルながら香り高く満足度も高い。 〇 Marcarini  Fontanazza Dolcetto d'Alba 2022 次は赤ワイン。 こちらも説明を受け数本の中からチョイス。 ▪️リングイネ 超すり立てジェノベーゼ 1,900円 店員さんがすり鉢を持ってきてその場でジェノベーゼソースを作る。 このフレッシュバジルのソースが絶品で、平打ちの生パスタのモチモチ食感が見事にマッチ。 ずっと食べていたくなる。 これは毎回マストで頼みたい一品。 ▪️イカスミのリゾット 漆黒のソースに満たされたリゾット。 魚介の出汁とイカスミの香りをアルデンテの米が吸収。 具材のイカもゴロゴロと食べ応えあり。 〇 Bad Gin イタリア産スパイスを使用した刺激的なイタリアンクラフトジン。 ▪️牛フィレ肉ゴルゴンゾーラ 4,500円 レア目にグリルされた柔らか赤身のフィレ肉のゴルゴンゾーラソース和え。 濃厚な風味のソースにも劣らないお肉の旨味。 ボリューム満点で贅沢な一品。 お店の雰囲気と朗らかな接客。 そこに美味しい料理が加われば至極当然に最高の気分になれる。 ひと工夫された創作料理はどれも美味しく他にも食べてみたいものが沢山。 足を伸ばしてでも何度でも通いたくなる。 仲間と楽しい時間を過ごしたい時にぜひまた来たい。

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創作料理

Nori.K

食を追求してきた若きシェフが提供する中華要素も織りまぜた創作料理。 超人気店の「とだか」や会員制非公開の焼肉「新進気鋭」での経験を持つ。 2024年6月に独立し神楽坂の地にお店をオープン。 開店前から話題を呼び既に予約もとりづらくなっている。 神楽坂上交差点からほど近く。 看板は無いので場所は要チェック。 店内はカウンターのみの8席。 オペレーションはシェフと奥様の二人三脚。 お二人とも物腰が柔らかでホスピタリティも素晴らしい。 料理はおまかせコースのみ。 飲み物はフリーフローで良いお酒も取り揃えている。 飲み物を注文してコースのスタート。 〇 COEDO 伽羅 ▪️焼きナスのすり流し ・ホタテとウニ 茄子を直火焼きしてからすり流しに。 シンプルな味付けで食材を味わう。 口に含むと香ばしさが広がる。 ▪️海老と大葉の自家製焼売 ・稚鮎のXO醤 肉の味わいに大葉が爽やかに香る。 稚鮎のXO醤が抜群に美味しくほろ苦さも良いアクセント。 〇 スパークリングワイン ▪️前菜4種 ・よだれ湯葉 ・ブリの紹興酒漬け,からし ・生しらすの紹興酒漬け,生姜 ・スズキのたたき,葱と茗荷ソース よだれ湯葉は上品な麻婆豆腐のよう。 脂が乗り身が引き締まったブリに紹興酒が香りとコク加える。 生しらすは紹興酒の香りで生臭さも全くない。 皮目を香ばしく焼いたスズキ。 葱と生姜のソースが淡白な身に調和。 〇 仙禽 線香花火 ▪️紹興酒漬けいくらとカラスミの冷麺 ・台湾ビーフン 和の魚卵の双璧を贅沢に使用した冷麺。 冷水で締められたビーフンは細いながらも強い食感。 魚卵特有の味わいが麺に絡み絶品。 〇 来福 Bouquet Assemblage 花酵母で仕込んだお酒。 ▪️白味噌の豚汁 ・黒七味 揚げたレンコンのシャキシャキ食感と牛蒡の香り。 白味噌の優しい味わいに、口の中で溶けるような豚肉。 途中で黒七味を加えると味の濃淡が際立つ。 〇 加茂錦 荷札酒 鈴傳別誂 山田錦 純米大吟醸 ▪️鮑の唐揚げ肝バターソース 柔らか煮にしてから揚げられた鮑。 衣がサクッと心地よい食感。 濃厚肝バターをたっぷりと纏わせる。 このソースがとんでもなく美味しい。 〇 田酒 古城錦 純米吟醸 ▪️桃のフロマージュブラン ・イタリア産ロレンツォNo.5オリーブオイル 綿雪のようなフロマージュブラン。 桃の優雅な甘味に口溶けの良いチーズの香り。 〇 ポールジョン ニルヴァーナ ソーダ割り ▪️グルマニアバーガー ・和牛のパティ ・中華の蒸しパン ・自家製麻辣ソース ・福神漬け 中華風ハンバーガー。 とても柔らかなふんわりパン。 底面はバターで焼かれて香ばしい。 肉肉しい和牛のパティは旨味をを閉じ込める。 スパイシーな麻辣ソースが全体をバランスよく纏め、福神漬けの食感と酸味が良いアクセントに。 〇 鍋島 吉川産山田錦 特別純米酒 ▪️仙台牛のサーロインのすき焼き ・キノコと野菜のすきやき 見とれてしまうほどに美しいサシ。 さっとスープに通してキノコと野菜の上に。 きめ細かく繊細な肉質。 軽く咀嚼するだけで解けるほど柔らかで、口の中で上質の脂の甘みが広がる。 ソテーされた舞茸は香りも良くとても美味しい。 2枚の肉の1枚は次のご飯のために残しておく。 ▪️とうもろこし土鍋ご飯 とうもろこしご飯の上には香りの良いちりめん山椒。 残しておいた仙台牛のサーロインとキノコに野菜を盛って丼の完成。 お肉でご飯を包んでサーロインと共にコーンのシャキシャキ感と出汁が染み込んだご飯を楽しむ。 至高の味わい。 〇 油津吟(ゆずジン) ソーダ割り ▪️しじみラーメン ・香港麺 肝臓にも優しいしじみ出汁スープのラーメン。 つるりと喉越しの良い麺に旨みスープをたっぷり絡ませて。 スープも残すことなく頂く。 〇 東京スパイスジン ソーダ割り 〇 自家製コーラ ▪️自家製プリン ・チョコレートラム 密度の高いしっかり目のプリンは甘さ控えめで濃厚。 チョコレートラムをかけると見事に変化を遂げる。 ほろ苦く芳醇の香りのラムが本当のカラメルのようで一気に大人の味わいに。 〇 中国茶 ・白芽奇蘭(はくがきらん) 花のような香りを楽しめるお茶。 〆のリフレッシュ。 素晴らしく美味しい創作料理の数々。 それに合わせる豊富なお酒。 シェフと奥様のホスピタリティ溢れる対応も居心地を良くさせる。 滞在時間2時間半ほどあるが料理の出されるテンポも程よく、お酒もほとんど待たされることは無い。 おまかせコースは飲み物のフリーフロー込みで1.7万円。 コースとお酒の内容を考えればかなりのお得感。 次回の予約をしてお会計。 また季節替わりのコースが楽しみ。

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神奈川県

焼肉

Nori.K

最高に美味しく楽しい、まさに牛肉のボスが提供するホスピタリティ溢れる焼肉屋。 八丁畷駅東口を降りてすぐの「なわて横丁」に店を構える。 赤いフードに書かれた「焼肉ホルモン.Beef.Boss」の白字が良く目立つ。 店に入るといきなりボスからの大きな挨拶にちょっと驚きつつも笑顔で出迎えられ安心する。 キッチンの前にはカウンター4席、脇は掘りごたつ式のテーブル席(6席,4席)が並んでおり、テーブル席にもキッチンから手を伸ばして肉を焼いたり、料理や飲み物などを手渡せるようになっている。 ここからボスとのやり取りが始まるが、想像を超える焼肉を含む料理とホスピタリティが待っている。 ▪️リブロース ・リブロースの中心部分 ・大根おろし自家製ポン酢 目を閉じて肉の旨味と溢れ出る脂の甘味をしっかりと堪能する。 ▪️リブロースかぶり ・柚子胡椒 こちらも極上のさしが入った肉。 柚子胡椒の香りと辛味がさらにお肉の美味しさを引き立てる。 ▪️梨キムチ 梨のキムチは初めて。 辛味の中に梨の爽やかな甘さ。 ▪️ササミステーキ串焼き ・山葵 串に刺され見える断面に惚れ惚れしてしまう。 噛めばジュワッと溢れ出る極上の肉汁。 わさびの辛味は打ち消して香りが程よく鼻を抜ける。 ▪️韓国海苔 ▪️レバー串焼き2種 ・ごま油 ・青森産にんにく醤油 最初の2つは串焼きで。 ごま油とにんにく醤油どちらも甲乙つけ難いくらい美味しい。 レバーが新鮮でクセは皆無。 食べた後には良い香りが残る。 ▪️レバーバーガー ・チーズ,白味噌,ペッパー,マスタード,カシスソース 先程の絶品レバーがソースと共にバーガーに。 バンズに塗られたソースとカシスソースがレバーの美味しさと相まって秀逸。 ▪️リブマキ まず半分食べて焼きたてジューシーなお肉を愉しむ。 残りの半分を少し冷めたところで食べるとより肉の味わいを感じられる。 どちらにしても絶品。 ▪️生わかめ 酢味噌和えのわかめで箸休め。 ▪️シャインマスカット 粒の巨大なシャインマスカット。 ▪️センマイ刺し トゲトゲが尖っているほど新鮮な証拠。 水っぽさもなく食感も強くて旨い。 ▪️キムチ4種 酸味も程よくどれも好み。 この後のお肉とともに活躍する。 ▪️山形黒毛和牛タン元 軽く焼き上げたタン元はとても柔らかでサクッとジューシー。 これもまた素晴らしく美味しい。 ▪️タン喉 強めの食感のため切り込みを入れて焼かれる。 噛むほどに旨味を感じられる一品。 ▪️切り落とし ・タレ ・ライス,にんにく醤油 様々な部位を豪快に焼き上げる。 タレの切り落とし肉に合わせるのは相性最強のライス。 かなりお腹も限界に近いがこれは食べられる。 ▪️ミノ ・エゴマの葉 サクッと歯切れの良いミノ。 ガムのような噛み切れないことは無くエゴマの葉との相性も抜群。 肉や料理のメニューは無くボスのおまかせとなるが、お肉や料理はその日のお客とのやり取りの中で組み立てられていく。 なので、隣のお客さんとは違ったものが提供されたりもする。 ワンオペでそこまでできること自体が素晴らしい。 お客さんに目を配らせながら、丁寧な説明を行い、時には弄られたりもしながら、絶品お肉を堪能し楽しい時間を過ごせる。 とてもHappyな気分になれるお店。 また美味しいお肉とボスに会いに来たい。 1.2万円ほど/1人