もう暫くは行けないであろうお気に入りのお店。 日本のフレンチ最高峰で老舗の銀座レカン。 ここで7代目総料理長を務めた渡邉幸司シェフの料理をお手ごろに楽しめるフレンチビストロ。 気軽にフレンチを食べてもらいたいとの思いから2022年7月門前仲町に自身のお店をオープン。 店名は「わたなべりょうりみせ」と読む。 渡邉シェフの育った大阪や京都で使われる言葉を店名にしたそう。 ――― 以前はお店に行った時に予約が取れたが、現在では予約が超困難となっており、月イチの予約日には電話が全く繋がらない状況。 以前お店で予約できていた頃に確保したテーブル2席。 過去3回はコースだったので、今回はアラカルトで料理を楽しむ。 〇 スパークリングワイン 泡で乾杯。 ▪️シャルキュトリー盛合せ ・白レバームース ・ブーダンノワール ・ポークロースハム ・パテドカンパーニュ 注文必須。 前菜として料理が出てくるまでの間楽しむ。 白レバーノムースとブーダンノワールは特に絶品。 これらを摘みながらワインを楽しむ。 〇 Louis Chèze Marsanne 2021 フランス コリンヌ・ローダニエンヌ産の白ワイン ▪️前菜 ・ウニ、北寄貝、フレッシュトマトムース、新生姜 これもここに来たら食べたい一品。 小さな器に詰め込まれた雲丹と北寄貝がごろりと、なんとも贅沢。 少量ながら満足度が高い。 ▪️しらうお桜海老ガレット生のりソース 桜海老のサクサク感と香りがとてもよく、合わせるソースも磯の香りが漂う。 和とフレンチの融合。 日本人だからこその感性が素晴らしい。 ▪️伝助穴子フォワグラロールムニエル この店のスペシャリテ。 大きなふっくら穴子とフォアグラの濃厚なコク深さ。 2種のソースがまた秀逸。 炙られた筍が香ばしさを醸す。 ▪️宇治京鴨ハチミツロースト ローストしてロゼ色に仕上げられた京鴨はとても柔らかで濃厚な味わい。 赤身の肉の旨味はもちろん、脂身(皮)の部分に旨味を蓄えている。 極太の新鮮なアスパラも食感がよく食べごたえがある。 〇 赤ワイン(銘柄忘れ) ▪️和牛ほほ赤ワイン煮込み 皿に盛られている時点で、よく原型を留めていられるなと思うほどに柔らかい。 スプーンの背で軽く抑えるだけで解れる肉。 濃厚な赤ワインソースには肉の旨味も凝縮しておりかなりの深みと粘度がありながらも円やか。 持て余すソースもパンでしっかり拭い去り、食べ尽くす。 ――― 結局、今までのコースに近いものばかり食べてしまった。 デザートも食べたかったが、お腹がいっぱいになってしまい断念。 相変わらず何を食べても想像を超えてくる美味しさ。 素材はもちろん全てのソースが秀逸すぎる。 そして会計は驚きの1人1.6万円ほど。 会計を済ませて外に出ると必ずお見送りをしてくれるシェフと奥様。 とても優しいお二人の笑顔を見るだけで元気が貰える。 しばらく来られないと思うととても残念。 次の予約はできていないため、何とかして予約争奪戦を勝ち取り必ずまた来たい。