木曜日のランチで訪問しました。
伊勢佐木町の天ぷらの名店「登良屋(とらや)」。
天ぷらの名店でその腕を堪能します。
その店舗はかなりの年季が入った外観に、店内の雰囲気はまさに昭和。
まるで映画のロケのセットのような外観。
店内は広くて昔ながらの建物なのですが、清潔感もありますし、古きよき日本家屋で頂ける雰囲気は格別です。
席は様々でカウンター席にテーブル席、畳敷きにテーブルと椅子が置かれた小上がりと様々な形で楽しめます。
ランチでも予約しておかないと厳しくて、今回は事前に予約してもらって訪問しました。
ランチメニューはシンプルで分かりやすく、
ざっくりと「天ぷら」か「刺身」か「一品料理」という構成。
メニュー表は毎日変わるのか、本日の日付が入っています。
ちなみに今回は「天ぷら」狙いだったので席だけの予約でしたが、「刺身」の場合は予めオーダーしておかなければならないとのこと。
11時過ぎには到着しましたが既に何組かのお客さんが席に着いています。
お客さんたちは明らかに高収入層ばかりであり、さらにメニュー表には値段が表示されていないのでちょっと心配に。。
では、「1人前盛り」に「海老」を1本追加でオーダーです。
そう、これがこちら「登良屋」の名物であり真骨頂の王道メニューです。
さて、提供までには少し時間を要します。
ゆっくり揚げられるようで供されるまで時間がかかります。
今回は20〜30分程待ったかと思います。
これではビジネスマンの仕事中のランチとしてはなかなか厳しそうです。
自分たちは営業系の仕事なのでどうにか時間を調整しながら滞在出来ましたが。
さあ、「天ぷら」は1つの皿に全て盛り付けられた状態で提供されます。
「1人前盛り」の内容は中央の「車海老」を筆頭に、「白ぎす」「穴子」「いか」「まいたけ」「さつまいも」「いんげん」「はす」というラインナップ。
「車海老」はなんと頭だけの部分と、メインの身の部分と分かれて、合わせて1匹分の提供となります。
香ばしい胡麻油により食欲が高められます。
もちろんいずれも揚げ立てですし、最後の一品までほぼ温かい状態で楽しめます。
カラッと綺麗に気持ちよく揚がった「天ぷら」は迫力があります。
サックサクの衣は薄めなため、素材の美味しさをしっかり感じられます。
素材の味をそのまま衣が包み込んだような感じで、不思議なほど重さを感じません。
名店の本物の「天ぷら」とはこのようなレベルのものなのかと勉強になります。
使っている油は「岩井の胡麻油」とのことで、この横浜の老舗の胡麻油の香りがたまりません。
「車海老」はもちろん頭から足から尻尾までバ
リバリと頂ける、“天ぷらの大定番”として文句なしの美味しさです。
「穴子」な身はフワフワ系の一方で、「白ぎす」がしっかりとした身であり、それらの違いを楽しめます。
特筆すべきは「野菜」類はいずれも秀逸ということ。
「野菜」のすべてが上質のものです。
もちろん新鮮、甘みを楽しめます。
「胡麻油」の香りがとにかく素晴らしく、さらに濃いめの「天つゆ」と備え付けの「おろし」により、サッパリとどんどん食が進みます。
以上の「天ぷら」にふっくら「ご飯」と熱々の「味噌汁」、いい塩梅に漬かった「漬物」が付きます。
「ご飯」は少なめなのでおかわりしないと。
メニューに値段が表示されていないのは時価なのか、本日は2,420円でした。
「天ぷら百名店」では高級店がひしめく中、ここ「登良屋」のように価格が抑えめのランチを楽しめる店は貴重な存在だと思います。
こりゃたまらんわ♬
訪問してよかった♬♬
(2023年11月9日再訪)
早速、接待で利用しました。
コース予約で「刺身」の盛り合わせや、ランチと同じ内容と量の「天ぷら(海老も含む)」を含む豪華でボリュームのあるものでした。