Hiroyasu TabataさんのMy best 2018

神田まつやで蕎麦屋飲み。菊正のぬる燗三合を冷奴と棒ニシンで戴いて、迷った挙句にもり蕎麦で締め。蕎麦湯もたっぷり、あー幸せ。久しぶりに蕎麦打ちに近い席でじっくり観察、匠の技が美味しさを倍増させてくれました。ここの入れ込みはさすが、お店が客を作っている。これが風格です。

いよいよ寒風が吹き始めた今宵は外神田末広町の割烹で旬のお品を美味しい銘酒と共に満喫。まずはエビスビールでつきだしのとんぶりと菊花の和え物、ボラの白子ポン酢を戴き、ふぐの刺身は鄙願大吟醸で、加賀鳶極寒純米ぬる燗に移って、蟹しんじょうのお吸い物、鰆の塩焼きを合わせる最後は黒帯悠々純米ぬる燗で、山口県仙崎のくえ鍋、名物の海老しんじょう、あん肝の酢の物、 かやくご飯と赤だしの味噌汁に香の物を戴き、最後は白玉ぜんざいで締めました。旬の素材のとても美味しい部分を集めた趣向に亭主の凄みわ感じます。とてもあたたかいもてなしの中に、きりりと引き締まった逸品を繰り出してくるこの店の風格にあつも感服します。お正月の御節を予約させてもらい、今宵の宴は終了、空から満月も微笑んでいます。

神田須田町交差点から徒歩2分、とても分かりにくい場所にひっそりと佇む秀逸なお蕎麦の名店で、素晴らしい酒と蕎麦を堪能。入り口は普通のおウチに上り込むような仕立てで楽しい。スタートはサッポロの赤星で牛肉と大根のバーボン煮を戴く。ちょっと酸味の強い肴はビールにピッタリの味わい。お酒を静岡銘酒「磯自慢」に切り替えて、煮豆腐とチーズの味噌漬け、そして出汁巻たまこ、丸干イカをと続く。どの酒肴もとても丁寧な作り、出汁巻のダシは秀逸な旨味、チーズには味噌の味がしっかり染み込んでい、炙ったイカもアミノ酸満載のヨダレものです。締めは栃木県産と佐賀県産の二種のそば粉の饗宴、蕎麦に必要な野趣、風味の違いが鮮明で蕎麦の面白さを良く伝えて貰いました。さすがミシュランも目につけた訳がわかる。