#クラウンエース3部作 第1部「上野店」 何と言ってもクラウンでエースなのだ。 悪の組織ジョーカーに対抗できるのは、クラウンでエースな奴だけなのである。 赤いテントは、正義のマント。 アメ横、上野直前の高架橋下。 南北にのびる線路。 その東西両側に出入口がある。 もし、いずれかの出入口からジョーカーが襲ってきたら、反対側から客を逃がせる仕組みだ。 食品サンプルを、そして券売機を見る。 「チキンカレー」や「ポークカレー」は400円。 最も高い「カツバーグカレー」で600円。 この価格は、国家が何と言おうとも正義である。 ジョーカーの戦闘員に、贅沢者として目をつけられそうだが、「カツバーグ」を選択。 きっとクラウンでエースな奴が護ってくれる。 並盛でも、かなりの量。 こってりとしたスパイシーなカレー。 カツとハンバーグが、そのデカさ故に、重なるように載っている。 カツもハンバーグも、デカイ割にペラペラだが、そんなことは、価格の正義の前には、些細なことである。 更に、脂身が多かったり、スジが歯に引っかかったりするが、そんなことは、価格の正義の前には、些細なことである。 赤い福神漬、黄色いらっきょう、そして、緑の青紫蘇の実漬。 この三色を利用して信号を送る。 悪に対抗する新兵器、金属のノズルに驚く。 横の黒い部分を握るだけで、コップに冷水を注ぎ込めるのだ。 先程、「翼をください」がかかり、今、「メリー・ジェーン」がかかっている。 しかしながら、最大のBGMは、上を電車が通る度に響き渡るゴウゴウという振動だ。 ここにクラウンでエースな奴の強さの秘密が隠されている。 今、地下にある秘密基地から、ゴウゴウという音に合わせ、巨大ロボットが!! ■風雲急を告げる第2部「茗荷谷店」は、2016年11月5日投稿。 #スタンドカレーここに立つ