南 たすく

南 たすくさんの My best 2014

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南 たすく

感動しました。実に素晴らしいお店です。 店主の老婦人にお伺いしたところ、三代続いたお店で今年で丁度100年目とのこと。 建物も内装も戦火や地震に耐え、当時のままです。 まず、看板建築の様式を持つ、建物正面がみごと。食品サンプルの年季。年代物の内装。窓に嵌め込まれたガラスの文様。今も現役だという大きな珈琲ミル。昭和9年に1000円(家が建つ程の値段)で購入したというYenとSenの表示がある大きなレジスター。壊れたら直しようのないものばかりとのことです。 ハヤシライス850円とバナナジュース300円を注文しました。 ハヤシライスは、牛肉がゴロゴロ入り、甘味のある懐かしい味です。 バナナジュースは、注文を受けてからミキサーを回し、鮮度が感じられます。 居るだけで気持ちが穏やかになれる空間で、気持が穏やかになれる食事でした。 以前は横の店舗で「万定」という青果店をやっていて、こちらのお店は付属のフルーツパーラーだったとのこと。 お店を出てから確認すると、隣のシャッターが降りた店舗の上に「万定」の文字がありました。 東大正門前のお店です。東大にあるイチョウの大木が散りぎわでみごとでしたので、画像を追加しておきます。 #看板建築

2

東京都

スイーツ

南 たすく

年末の午後、若干の空き時間。 心穏やかに寛げるお店はないものかと考えて、こちらのお店を思い出しました。 ここの坪庭を眺めるのが、好きなんです。 定番の餡団子と焼き団子が各1本に煎茶がついたセットが540円です。 羽二重団子は1本270円ですから、団子2本分の値段で、煎茶と歴史(文政二年創業)ある老舗観賞が楽しめることになります。 しかも、煎茶は急須で提供され、飲み放題です。 団子は竹の青さを残した串に四つづつ扁く丸めて刺さっており、団子を串から外すための大きめの楊子も付いてきます。 渋抜き漉し餡の団子は、なめらかな紫で、本当に店名の由来となった羽二重のよう。深みのある美事な味わいです。 焼き団子は生醤油の香りと味が素晴らしく、実は私はこちらの方が好きです。 辛党の方には、岡倉天心の好みに由来する「陶然セット」864円があり、冷酒グラスと焼き団子2本です。 甘党には、正岡子規の好みに由来する「漫録セット」1080円があり、餡団子3本と焼き団子1本に煎茶です。 日暮しの里・呉竹の根岸の里での、穏やかな時間でした。

3

千葉県

寿司

南 たすく

Retryでここまでやって来たものの、店構えで若干心配に。でも、入店して納得です。 地魚にぎり8貫に味噌汁とデザートが付いて1,050円。これになめこ蕎麦が付くと1,250円です。 今日は、早めの昼食なので、蕎麦なしにしました。 ここは、安房勝山や岩井でとれたばかりの内房の地魚だけをにぎります。今日の8貫は、シマアジ、マトウダイ、クロダイ、スズキ、イシダイ、ブダイ、コチ、及びメジナでした。 写真のように、女将さんが分かりやすく書き出してくれます。 色合いの違う白身の魚が8貫並んでいる様がまず美しい。そして、食感の違いが楽しい。ネタの新鮮さがなんとも素晴らしい。 大将のお話しでは、常連さんを大切にし、マスコミの取材は受けないとのことで、名古屋から日帰りで来る方もいるそうです。 味噌汁には、予め焼いたアジが一尾丸ごと入っています。 デザートは、キウイを浮かべたココアを水羊羹のように固めたもの。デザートもこちらのお店で作られているそうで、食感がいい。 貼り紙にあったサザエのつぼ焼き500円が、きっと美味しいに違いない。食べれなかったことが、心のこりです。