2017年10月オープン。毎月1日の12時に、2ヶ月後の予約争奪戦がネット上で繰り広げられるわけですが、3回目か4回目のチャレンジでようやく確保。と思ったら、予約当日が2回目の緊急事態宣言期間にバッティング。通常19時一斉開始のところ、18時開始の2時間勝負に変更となりました。お店側も大変ですよね、ご丁寧に電話をいただきました。 料理にペアリングドリンク、サービス料、税込で2万円という明朗会計。そして、19時(通常時期)一斉開始というのが特徴的。シェフの藪中さんはスペインのエルブジでも働いていたんですね。 15分前からオープンしており、トイレでの手洗い後にウェルカムドリンクが振る舞われる。そしてダイニングへ。黒を基調とした内装で、アイランドキッチンをぐるっと囲む全席カウンター。シックでモダン。そこに藪中シェフが登場し、テンション高く挨拶、そしてコース開始。 まずはスペシャリテの1つ、秘密のハート。みかんジュースが中に入っており、口に入れた瞬間に流れ出す。おもしろい。その後で印象的だったのは、富士山の薪で燻製されたという寒鰤。燻製もそうですが、寒鰤の絶妙な火入れが素晴らしかった。メインの京赤地鶏はレアに近く、苦手だった。もう少し火入れが欲しかった。その後の毛蟹を使った土鍋ご飯はおかわり自由ですが、1杯食べ切るのも大変なくらい満腹…。最後はスペシャリテの1つである吐息、これは一瞬手が凍傷みたいの起こしてリアルに痛かった…。 シェフが能登出身ということで、能登の食材がふんだんに使われている。こういうコンセプトって好きだな。ペアリングのドリンクも遊び心があってしっかり設計されているが、ワインは価格相応な印象。食を楽しむのはもちろん、都度シェフからジョーク交えて料理の説明があり、エンタメショーといっても過言ではないくらいの演出。濃淡はありましたが、値上げしたとはいえ2万円ぽっきりと考えると超優秀。お土産としてセクレトロゴが入ってるスプーンももらえたし。 季節ごとにメニューは変わるよう。一般的には前年ラインナップを一部アレンジする程度が多いですが、セクレトは割とガラッと変えるようですね。頑張って予約取ってまた行きたいなあ。