【肉のデパートで、パコリタンダブル大盛りを】 パコリタン、この五文字を思い浮かべるたびに、 生唾ゴクリ。あのジャンクの鑑といえる素晴らしい 一品は、破壊力抜群、いちどあの味が頭にのぼると さいご。他の食べ物じゃ、替えが効かず、舌が疼く。 ここ数年、元日の昼、年明け初の メシは決まってここ、肉のデパート“肉の万世”だ。 秋葉原に総本山をもち、ステーキにハンバーグ、 しゃぶしゃぶ、すき焼きと、なんでもごされ。 年中無休、元日も十一時から開店。 寒風吹きすさぶ中、身を縮こまらせながら、 目白通りをえっちら歩き、豊玉陸橋をこえると 見えるのがあの“万”と書かれた赤い提灯。 さっそく店内に入り、いつものように窓際の席へ。 注文は *生ビール(400円) *厚切り牛タン塩焼き 小鉄板(1848円) この牛タン、これがまた、ちゃんと美味いんだ。 サクッとした歯切りの良いタンは、肉々しさがあり 噛む旨さがあり、鉄板焼きの野菜もシャキシャキ。 これをつまみ、ビールを追加! ビールを呑みながら、本命を頼まなくちゃね。 *ダブルパーコーナポリタン(1419円) +ナポリタン大盛り(132円) しばし、待っていると蝶ネクタイ姿の店員さんが 物々しく運んできたのが、パコリタン! ふふ、こっちはパーコーダブル、しかもナポリタン 大盛りで、これにライスと豚汁がつく、完璧な布陣だ。 もちっとしたアルデンテ無視のスパゲティに、 カリッカリ、サクッとした衣に、ジュワッと脂身が 甘く、豚肉の旨味がぎっしりつまったパーコー、 このジャンクな旨さを助長する、ピーマンと玉葱の 素朴な具材に、グッとくる。 スパゲティを巻き巻き、これを頬張り、ライスを ガシガシ食らい、豚汁をクイッと呑んで、追いビール。 嗚呼、元日から、ジャンク魂、炸裂だ… 庶民の味方、肉の万世でつつくパーコーナポリタンは どこまでも哀愁を誘う、国民食の貫禄充分な逸品だ。 #練馬 #パコリタン #パーコーダブル、ナポリタン大盛り #国民食