Kayo Kadono

Kayo KadonoさんのMy best 2023

シェアする

  • facebook
1

千葉県

イタリア料理

Kayo Kadono

千葉県佐倉の超名店&人気イノベーティブ。 伺ってみて、シェフのものすごさがよくわかった。 全体的に北欧を彷彿とさせるイノベーティブで、花を使った美しく可憐なプレゼンテーションや、虫を使うところ、野山の幸(なんとシェフ自ら採ってくる)を多用するところなど、コペンハーゲンのNomaやGeraniumの感動とシンクロする部分が多かった。 とはいっても、その作品は唯一無二の逸品☆発想豊かなシェフが、どんなものをご覧になってもアイディアの糧とし、熟慮と度重なる実験、いろんな生産者の方々からのいろんな素材や、一般人からすると到底おいしい料理にはならなそうな素材(カメムシなど)にも可能性を見出す、そんなすごみが伝わってきて、ものすごく感動した。 シェフが各料理の細かな説明を最初にしてくださるのだが、その説明を伺うだけでも感嘆続き。 しかも、どの料理もこだわりぬいて、ものすごい手間暇をかけた逸品続きで、わき役はいなく、超一級のスター選手が次々と現れる感じ。 全体的にガストロパックを多用していて、素材の臭みをぬき、素材の骨など普通は捨ててしまう部分から旨味を抽出して入れることで、素材の旨味は非常に濃いながら、クセなどのない「スギ料理」に仕上がる。なので、いろんなものが出てきたが、全体的にはどの料理も同じような方向を向いていたようにも思う。 骨など通常捨ててしまう部位などもあますことなく大切に使われていて、さらに、それが素材の旨味を濃厚にするなどの役立ち方をしているのも、特徴的。 今回私は頼まなかったのだが、同席した方がノンアルペアリングを頼んでいた。 ほぼ全部の料理に、料理と同じくらい工夫を凝らしたジュースがついてくる。 料理だけでも斬新すぎて、一品一品の情報量がものすごいのに、ペアリングするとそれが倍になる。私だったら、美術館ですごい作品を見続けたときのように、飽和してしまいそう^^ プレゼンテスギ、日本のみならず世界的にももっと知名度が高ければ、間違いなくWorld Best Restaurantにランクインすると思う。その点では、立地が不利に出ているのかもしれない。 シェフは海外で働いたことはないが、World Best Restaurantに関してはかなり研究なさっているようす。だからこその、独自性高いながらも、イノベーティブのトレンドもしっかりおさえている料理の数々。 料理のペースはとても早く次々に出てくる。シェフはおひとりで料理を切り盛りなさっているらしいが、一品一品丁寧に説明してくださるのもシェフ。いったいどうやって時間を作っているのだろう。 とはいっても品数もすごいので、ランチは4時間弱の長丁場だった。 郊外のレストランならではの贅沢な時間の使い方。 この内容でお会計18000円弱。東京のレストランと比べるとコスパも驚異的。 シェフの親切で温かくて腰の低いお人柄も素晴らしく、超一流の人ってこうなんだろうなと改めて思った。 アート作品としてもすばらしいメニューが配られる。モダンアートは観る人がそれぞれの解釈を楽しむのと同様、どんな料理が出てくるのか、わくわくする謎のメニュー。料理の順番すら謎^^

2

北海道

フランス料理

Kayo Kadono

10年ほど行きたいと思ってあたためていた、札幌の名フレンチ。 結果的に北海道で今まで訪れたあらゆるジャンルの食べ物屋さんの中で、最も大きな感動を残した。 まだ暑い8月末の平日の夜。名前入りのメッセージカードと、冷たすぎず、ちょうど良い快適な冷たさのおしぼりに出迎えられ、出だしからホスピタリティに感動する。 各料理のサーブ前に出てくるスプーンも、いただくとき1番心地よい温度になるよう計算しつくされてサーブされる。 27500円のおまかせコースをいただいた。 夏は北海道でおいしい食材がたくさんとれるので、それを活かしたコースとのこと。 どの料理もたくさんの素材、思いも寄らぬ組み合わせだが、いかにもおいしそう、そして実際とてもおいしい。この組み合わせ、センスが天才的☆ サーブされたとたん、プレゼンテーションの美しさに感嘆し、実際味わって、とてもおいしくて感動する。 北海道各地の食材を使用していらっしゃり、かわいらしい北海道の図柄を見ながら説明を受け、北海道各地を旅している気分にもなれた。 サービスの方々のホスピタリティもすばらしい。とても親切、かつ料理にもとても詳しくて丁寧に解説してくださるので、料理の魅力が倍増する。 私は子供の頃よく札幌に行っていて、札幌の人たちはとても温かいと感じた。サービスの方々の温かさは、そんな幼少時代の札幌の人たちの温かさにシンクロした。 税サービス料込みで27500円。内容鑑みると、良心的な価格設定。

3

神奈川県

懐石料理

Kayo Kadono

鎌倉の超名店。1年前から予約なさっていたそうで、運良くご一緒させていただいた。 正統派純和食のおいしさながら、さまざまな工夫、ひねりが加えられていて面白い。 シンプルながらものすごくおいしく、このなじみの食材がこうなるのかっている発見と感動。 大将はとてもおもてなし上手な方で、食材のこと、作り方のこと、いろいろと教えてくださって、とても興味深かったし、いただくことのありがたみが増した。 目の前での炭火焼など、華やかなプレゼンテーションがほどよいタイミングで組み込まれていて、ライブ感も楽しめた。 厨房から大将の罵声が聞こえるのはこの世界ではあるあるだが、こちらでは和気あいあいとした雰囲気で、それもよかった。 和食って奥深くて素晴らしい、と改めてしみじみ感動☆こんな機会をいただけたことに大感謝。万が一機会があれば、季節を変えて再訪したい。 以下おきまりコース。プラスソフトドリンク1杯で、お会計35000円。

4

東京都

フランス料理

Kayo Kadono

前回訪問は2019年8月。前衛的で奥深く、しかもとてもおいしくて感動した。そんな素晴らしいレストランになんと、桜の季節に訪れる機会に恵まれた。予約困難なプラチナシート。しかもなんと、一番窓際の席!かなり感謝♪ 料理は前回よりさらに素晴らしかった。とても多くの食材の複雑で繊細な組み合わせ。モダンアートのような美しさ。それでいておいしさは直球でわかりやすい。 レストランって再訪すると、初回にくらべて新鮮味がだいぶ無い分、初回ほど感動がないことが多いけど、今回は前回以上に感動が大きかった。改めてすごいレストラン☆ 目黒川沿いの桜。美しいけれど、道路はいつも辟易するほど混雑している。そんな喧騒とは無縁の上空から、極上フレンチをいただきながら長時間眺めることができる。なんて幸せ♥ そんな季節柄のせいか、今回のフロアは、グルマンのグループより、おしゃれに食事を楽しむカップルが多かったようにお見受けする。東京カレンダーに載ってそうな。 料理はとても細かな説明をしてくださる。一部はメニューに載っていて、一部は載っていない。 いただいたのは22000円の桜の季節の特別コース。ソフトドリンクはなんと、フリーフロー!なのにとても魅力的なラインナップ。

5

東京都

Kayo Kadono

あのすぎたさんの一番弟子、バンコクに5年いらっしゃって日本以外のアジアNo.1寿司を獲得した大将のお店と伺い、とても楽しみにしていた。 大将はとても若そうな少年のような方でびっくりした。ミスチルの桜井さんに似ている。 こちら(元エクアトゥール3階)は一時的な間借りで、年明けにはご自身のお店を持つそう。 機会があれば、新しいお店にもぜひ伺いたい。 お寿司は全体的に、とても質の良いネタを肉厚カット、しゃりも大きめの大振りの握りが多かった。 寝かせたおいしさ、やわらかさを楽しめるものが多く、特にマグロが化学反応を起こしたような絶品だった。 一見オーソドックスなのにものすごくおいしいところ、すぎたさんとの共通項だと思った。 この素材がこんな食感で、こんなにおいしくなるんだという発見と感動があったネタいくつか。 極上の海鮮をおいしくたっぷりいただいたっていう、シンプルで大きな幸福感。 いただいたのは28000円のお任せコースで、お会計36000円。 1日2回転制でサーブはゆっくり、2時間半のコースだった。

6

東京都

フランス料理

Kayo Kadono

日本には5軒程度しかない、ワールドベストレストランランクイン店。 ダニエル・カルバートシェフは、ロンドン、NYのPerse、パリのEpicure、香港のBELON(たしかダニエルシェフがいらっしゃったときはAsia Best Restaurantにランクインしていた)を経て、SEZANNEを開店。そんな経歴をお伺いするだけでも行きたくなってしまうレストラン。 インテリアもとても素敵だった。まずフォーシーズンホテル東京のエントランスが素晴らしい。そしてレストランに入ると、白基調の明るい空間に、センス良く渋めのピンクの椅子等が配置されている。とても明るくて、天国ってこんなところなのかなって感じさせる高揚感あふれる空間。こちらにはぜひ明るい色の服を着ていくのが、テンションも上がっておすすめ。 国際色豊かなレストランで、ダイニングはぱっと見、1/3ずつ、日本人、中国系、フランス系といった感じ。サービスの方々もそんな感じだった。 一方でサービスの印象は、個人的にはいまいちだった。 まず、電話予約の際、私は高飛車な印象を受けた。3時間もかかるランチなので、1回転のはずだが、予約は13時からしか受け付けられていない(13:30の日もあった)。そして苦手な食材やアレルギーにあるものに関しては、該当するお皿を削除する形で提供すると言われた。削除する場合には事前に連絡してほしい旨伝えたら、それは受け入れられた。 ダイニングでのサービスはテーブルごとの担当が決まっていないようすで、いろんな人が来た。ほとんどの場合英語で声が小さいので、聞き取りが困難(私のテーブルは中国人と日本人の混合だった)。帰り際にお土産的にメニューが渡されるのだが、こちらに一生懸命聞き取ったことがほとんど書いてある。それなら、最初からメニューを渡してほしい。 レストラン側との料理についての会話もあまり望めない感じだった。しかも、たくさんスタッフがいるのに皆、わき目をふらず目的地に一直線という感じで、通り際声をかけようにもなかなか気づかない。シェフにはぜひお会いしたかったが、最後に挨拶にいらっしゃることもなかった。 一方で料理は素晴らしかった。ほぼ全部のお皿が絶品続き。シェフ、例えば香港では中華のこの技術を学んできたんだろうなと思わせるような、各国料理や調理法のすばらしさが融合したフレンチフュージョンだった。 レストラン入口すぐのところにあるバーカウンターは、メゾン丸の内という別のレストラン。セザンのカジュアルラインだそうで、ダニエルシェフの料理を、幅広い時間帯、より安価にいただける。機会があればこちらにもぜひ訪れてみたい。 いただいたのは平日限定の16000円のコースで、お会計料理のみで20000円ちょっと。内容鑑みるとすばらしいコスパ。

7

北海道

寿司

Kayo Kadono

全国的に有名な旭川の名店。旭川行きが決まった1か月前ほど前に電話をしたら予約できた。 道外から来た人には、北海道の食材で提供してくださる。 つまみも秀逸だったが、握りになるとさらにグレードアップする。 握りは小ぶりで、全体的に脂がしっかり乗ったやわらかいネタ。 持つのが難しいほど、ふわっとしたシャリ。 ネタもとろとろなので、口の中でネタとシャリがとろけ合う。旨みの化学反応。 米酢9割、赤酢1割の酢飯の味わい自体もすばらしい。 そして締めはなんと、大将が打ったおそば。 これがもう、おいしすぎて驚いた。蕎麦の名店でもこんなにおいしい蕎麦はいただいたことがない。大将は蕎麦屋としても全国的な有名店となり成功するだろう。 かなり繊細なタイプ。しなやかな食感。まずはつゆにつけず、この繊細さ、みずみずしさを楽しむ。 一方でカツオと鯖の出汁は濃くてパンチのあるタイプ。魚の風味がしっかり感じられる、甘さとともにまろやかに味に深みと広がりを加える。 お会計は18000円くらい。内容鑑みるとすばらしいコスパ。東京だったら倍くらいとられると思う。

8

東京都

和スイーツ

Kayo Kadono

名店天ぷら元吉さんが手がけるさつまいも天ぷらのテイクアウト店。 こちらのサツマイモの天ぷら「丸十」は、茨城県鉾田市の農家「鹿吉」の作る、糖度の高い究極のシルクスイートを使用し、なんと1時間かけて火入れしているそう! これ以外にも、こだわりっぷり、手間暇のかけようがすごい。詳細は、店頭の説明書きにも書いてある。 メニューは丸十単品と、ソフトクリームのテイクアウト。丸十は箱詰めのお土産も販売されている。 ★9塩そふと丸十(コーン) 650円 実際手にしてみて、細工の細かさ&美しさに驚き、そしておいしくて驚く。 丸十もソフトクリームも甘みと塩気のバランスが抜群☆一流の料理人が考え抜いて作ったんだろうなっていう。 丸十、シルクスイートの甘さ、そして見事な火入れによる、もはやピューレに近いなめらかさ。竹炭の塩?(天ぷらにかかった黒い粉)で塩分を足し、バランスをとっている。 ソフトクリームは、ミルキーで上品な甘さに、能登半島産の「浜塩」が練り込まれ、上には黒い「竹炭の塩」と、あとなんと、繊細にくだいた天かすがふりかけてある! ソフトクリームのトッピングに天かすっていう発想、斬新で天ぷら屋さんらなでは^^そして見事にマッチしている。 ソフトクリームはカップだと丸十3つ、コーンだと2つ。 コーンはグラノーラでできていて、昔の和風シナモンのような独特の風味を添えている。 こんな体験が650円でできてしまうとは。。 とにかくおいしすぎて、今まで味わったことないレベルの絶品天ぷら!(私は猫舌なこともあり、天ぷら屋さんはめったに行かないです) 天ぷら元吉さんにもいつか必ず伺おうと決めた。予約できるのかな。。

9

北海道

パン屋

Kayo Kadono

農産物の工場&倉庫エリアの一角に位置する美瑛選果。アスペルジュというレストランとおみやげ物の食品と野菜等食材の売店、テイクアウトのスイーツのお店、そしてこちらのパン屋さん。 千歳空港の支店で大人気のコーンパンは別の工場で作っているとのことで、ここでは売られていなかった。 ★9びえいの牛乳ぱん 400円 パンと考えるとちょっと高く、ケーキと考えると妥当な値段。そして口にしてみて、この感動が400円で得られるなんてと感動☆ 「放牧酪農場のバターを使用した自家製バタークリームをたっぷりとサンドしました パン生地はとてもやわらかい。 バタークリームが絶品☆ふわっふわのムース状。コンデンスミルクのように凝縮した甘さに、バターというより塩気がほのかに感じられる。 こんなおいしいバタークリームは味わったことがない。エシレよりおいしい。 そんなバタークリームがおしげもなくたっぷりと。 ちなみに売店で売られているお土産のお菓子もとてもおいしかった。

Kayo Kadono

サダハルアオキ。20年ほど前に日本に上陸したとき、チョコレート系のケーキをいただいて感動した。 その後2007年に人生で初めてパリを訪問し、サダハルアオキの本店に行った。東京のサダハルアオキのスイーツは洗練されたフォルムだったのに対し、パリのお店のお菓子は武骨な見た目で驚いていた。そして買う気が失せた。 そんなこんなで、素晴らしいお店だとは思いつつも縁がなく、かれこれ20年弱ぶりにこちらのお菓子を口にした。 ★9ボンボンショコラ 4212円 パッケージを開き、まずは鮮やかな美しさに感動☆ そしていただいて感動☆おいしすぎる。 とても上品な甘さ控えめのショコラ。なめらかなんだけどほどよい硬さのある絶妙な食感。 9種類のフレーバー、それぞれ味のフレーバーの違いがくっきりとわかる。かといって、エッジが効きすぎていないのが程よい感じで、全体としては同じテイストの方向を向いているショコラ。 特にゆずとゴマが好みだった。 フルーツ系のフレーバーが多いのだが、ゆずが一番フルーツのさわやかな甘酸っぱさが強かった、レモン以上に。 ゴマと抹茶のみ、ショコラの内側が灰色、抹茶色になっている。他はダークブラウン。黒ゴマの風味が秀逸。 変わり種でわさびもあったが、わさびの風味はほとんど感じられなかった。 一言でいうとセンス抜群☆落ち着いていながらも華と個性がある。 それにしてもこのショコラ、1つ450円。。こんなにおいしいショコラも、こんなに高価なショコラも、私は数年に1回しか口にできない。