ついに行けることになった、トゥラジョア。2分遅刻した。にもかかわらず、シェフをはじめとするスタッフの方々は外で待っていて、迎え入れてくださった。 ヨーロッパの田舎の名店にありそうな素朴な外観。東京のレストランではあまり見かけることのない温かさ。 個室に入ると雰囲気は一変。金色とナプキンの紫色が映えるゴージャスな空間。 シェフの義父(うえはらまなぶ氏)のコレクションだったという名画にも囲まれて、とてもわくわくする。 しみじみ感動する絶品料理が続く。和食に近いすっきり感で、食後も腹八分目の爽快感。シンプルに素材の味が極上☆ シェフは大きな通る声で、料理・食べ方についてとても詳しく説明してくださるので、感動が倍になる。食材・調理へのこだわりや、料理にこめられた遊び心(説明がなければ気づけない食べ方)などを教えてくださった。 ミシュランの真似になってしまうけど^^、再訪のチャンスがあるなら、「このレストランに来るためだけでも、名古屋に来たいと思う。」 1回訪問すると、電話番号等トゥラジョアへの連絡先を書いたカードをいただける。 これで12月に翌年分の予約を入れる電話をかける権利を入手。電話は驚異的につながらず、常連さんも2回目のゲストも、チャンスに差はないそう。1人4回分まで予約できる。個室は10人用と6(たしか)人用があり、2名からの予約も可能とのこと。 また、訪問者カードに記入することで訪問履歴が残る。すべてのお客につき、すでに提供したメニューを記録し、原則同じメニューは2度出さないようにしているそう。 20000円のコースに、おすすめのソフトドリンク1杯いただいて22200円。支払いは現金もしくは後日振込。クレジットカード利用不可。 特に感動したのは↓ ★10冬瓜の海鮮椀仕立て ひとつひとつの素材がシンプルに絶品☆究極の和の一品☆ ☆8軽くかつおだしで炊いた冬瓜。ジューシーでやわらか。 ☆10ブルーオマール。つい今までで生きてたものだそう。表面だけ高温でさっと火入れ、内側半生。表面と内側のはっきりしたコントラスト、食感、香り、味、完璧な絶品。 ☆9ふかひれ。ハンマーシャークという頭が四角いサメ。一からトゥラジョアで戻したもの。口の中で繊維がほどけていくのがしっかりわかる。こんなにシンプルに、ふかひれ自体をしっかり味わえるものは初めて食べた。 ☆9昆布だしで炊いた蝦夷アワビ。1/4カットで1辺3センチほどの特大のもの。うまみもしっかり。 出汁はブルーオマールを大量につぶして作ったコンソメ。贅沢すぎるが、個人的にはこの絶品オマールをそのまま食べたいような^^ お椀は明治初期の輪島塗だそう。この凹凸出すには50回くらい上塗り必要で、今作れる技術を持っている職人はいないそう。下に敷かれたお皿との調和も抜群。