6月30日…東麻布から "アークヒルズ仙石山森タワー1階" に移転された8年目の『Restaurant L'aube』です。たくさんのお祝いの胡蝶蘭が飾られて華やかなファサードでした。 東麻布のお店ではゲストから舞台のように見えるキッチンが大好きでしたが、移転後はその雰囲気がより近く、ライブ感覚でシェフやスタッフの方々を見ることができました…私にとってこの空間と距離感はこの上なく楽しい!テーブルのセットもセンスいいよなぁ。 今晩はフラッグシップのコースにペアリングをオーダーしています。 ミシュランスターシェフである今橋シェフの料理はコンテンポラリーな皿でありながら奇を衒わないオーセンティックなフレンチだと思います。 毎度私が楽しみなのはメニューには掲載されていないこの店のアミューズです。手間のかかった小品が5品程出されますが、どれも抜群に美味いので感心します。アミューズが適当だったりハズレの店のコースってその後で逆転することってありませんでしょ? 前菜群は「北海シマエビ/雲丹/和歌山の鮎/アーモンド/フォアグラ/長崎産鮑」を擁した3品…素材が美味いのは当たり前なんですが、私はこの前菜群にかかる今橋シェフのソースがいつも楽しみなのです。今回もどのソースも秀逸。特に「フォアグラ/鮑」にかかったソースはセップ茸で作られたとのこと…これがまたメチャメチャ美味かったなぁ。 "もったり" としたソースを今橋シェフはお得意なのです。 ポワソンの『長崎五島のクエ』やヴィアンドの『土佐あかうしのサーロイン』も言わずもがなの逸品…メインの2品はよりオーセンティック色の強いフレンチの王道のような料理だったと思います。 平瀬シェフのデセールが出される前にはテーブルクロスを交換されます。この店のパティシエは他とは違うんだ…ということがゲストに強烈に意識される瞬間です。 一品目は『メロンとジュンサイ』…ジュンサイ??ってあの "じゅんさい"?って感じなんですけど、センスが飛び抜けてる人が作ると結局メチャメチャ美味しくなるのです。 『桃とレモンヴァーベナ』は平瀬シェフらしい皿のビジュアルです。味は相変わらず素晴らしいのひと言…レモンヴァーベナの香りが効いた夏らしい逸品でした。 平瀬シェフは私の周囲の催事好き、スイーツ好き女史達からはまるでアイドルのような人気です。三越伊勢丹が主催するフランス展では『Laboratoire L'aube SHOKO HIRASE』の出すアシェットデセールは全て制覇して「やっぱりショウコヒラセは裏切らない」というのが合い言葉になっています…秋のフランス展が今から楽しみなのです。 決して堅苦しい雰囲気でなく、レストランが持つ多くの魅力を極めて高い次元で体験させてくれる都内有数の "カッコいい" レストランだと思います。 全力でオススメします。 #フレンチ #マイベスト2023 #私が応援したいお店