昭和42年創業の食堂の「とん汁」が人気となり、現在では県外からもこのとん汁を目当てにお客さんがいらっしゃる人気のとん汁専門店です。こちらのレシピを入手して我が家の定番料理となったとん汁、やはり本家の味を確かめたいということで、遠征の途中で寄り道しました。11:30過ぎに到着、幸運なことに連日の雪のせいか土曜日なのにお客さんの出足はやや鈍く、すぐに入店して同行者全員が同じテーブルになることができました。 メニューにはとん汁、焼肉、野菜炒め(それぞれ単品、定食)、とん汁ラーメンやつけそば、漬物などのつまみにもなる小皿、ドリンクが並んでいます。焼肉や野菜炒めは元の食堂の面影を残したメニューですね(^ ^) 私はもちろんとん汁定食、、、と思ったら限定の特製いなりを発見‼︎ すぐにプラン変更で、とん汁(並) 830円、特製いなり 180円、野沢菜 200円 でオリジナル定食にしました。卓上には薬味として一味唐辛子、マレーシア産のブラックペッパーがありましたが、せっかくなので自家製の かんずり 100円 も追加です。 待つこと10分弱で私たちのグループのオーダーが続々と運ばれてきました。丼に入ったとん汁はトロリとした潤いのある輝きを放っていて、とろける玉ねぎ、豚バラが渾然一体のなり、よく煮込まれた木綿豆腐が顔を覗かせています。我が家の出来栄えも玉ねぎのクタりかたはやや固さを感じるもののほぼ同じ、まあまあの及第点を貰えそうかしら? 味は忠実に再現しているので、味噌の違いはありますが大正解‼︎ でも大鍋で作る本家の方が味噌汁と豚の脂がしっかり乳化されていてより一体感のある汁になっていました。これだけはかないませんσ(^_^;) かんずりで味変したら、辛味で味噌の甘味が引き立ち、これは我が家でもできそう、勉強になりました。特製いなりは見たことのない俵形の巻きいなり、シミシミに出汁を吸ったおあげはキッチリ固められたご飯に二重に巻かれていて、小さいのに食べ応えがありました。自家製の野沢菜はシャキシャキで茎の部分は瑞々しく、出来立ての新鮮な野沢菜を楽しみました。 このとん汁は引き算の美学の集大成なので、自宅では敢えてプレーンで食べていましたが、お店の薬味のラインナップを試してみて納得、今後は柚子胡椒、美味しい七味、ブラックペッパーなどで味変も楽しむことにしました。百聞は一見にしかず、ですね。とん汁やラーメンを楽しんだ私たちが出るときには、待ち行列が始まっていました。停まっている車のナンバーも地元以外が多く、本当に近い方はタッパーや鍋持参でテイクアウトしています。とん汁一本で全国で名前が知られるようになった老舗食堂、恐るべし‼︎