今年もやってきました、別所温泉の松籟亭‼︎ 毎年伺うようになってもう10年以上経ちます。予約は1月からできるのですが、今年は3月くらいに日程をまとめて連絡したら、なんと10月11月の週末は全て埋まってしまっていてやむなく9月の取れるところで一番遅いところで押さえました。毎年予約争奪戦が激化していますね。 予約したのはいつもと同じく松茸焼き1本が含まれる 琥珀コース 18900円 です。水菓子を除く全ての料理に松茸が使われた、松茸好きには堪らないコースなのです。この日のコースの内容は以下となります。 ・先付 松茸だけの土瓶蒸し ・前菜 松籟亭名物鯖の棒寿司と玉子焼き 信濃雪鱒昆布締め味噌だまり漬け松茸巻き 信州太郎ポークのナチュラルハム ・蒸物 松茸の玉地蒸し ナッタードのせ ・進肴 松茸と鰻の飯蒸し ・合肴 松茸と法蓮草のお浸し 信州豚肩ロースミニステーキ 松籟亭玉葱醤油ソース スモークサーモンいくら掛け ・揚物 松茸の天麩羅と松茸のフライ、紅葉麩、藻塩 ・炭火焼 焼き松茸 ・鍋物 信州産牛サーロインと松茸のすき焼き ・お食事 長野県風さやかと松茸の土鍋焚きご飯 香の物 ・留椀 信州上田のブランド味噌「奏龍」のお味噌汁 ・水菓子 飯塚果樹園「ゴールドナイトとクイーンルージュ」 杉山農園「シナノドルチェ」 抹茶餡こんにゃく餅 まずはメルマガ特典でフリーファーストドリンクをチョイス、私は軽井沢ビールにしました。すぐに土瓶蒸しがセットされます。松茸のみのシンプルな土瓶蒸し、三つ葉もなくただ出汁と松茸の旨みのみの滋味深い味わいをじっくりと楽しむのです。最初はそのままで、酢橘を絞ってややさっばりと、最後は出汁で煮含められた松茸をいただきながらお酒を楽しむ、至福のスタートでした。 前菜は玉子焼き、鯖の棒寿司、今回お初の太郎ポークのハムと雪鱈昆布〆です。棒寿司はムッチリとした鯖の旨みが酢飯に融合した、安定の旨み炸裂な棒寿司、太郎ポークのハムは、これからブランド化を目指している上質な三元豚ベースの豚を育てている牧場のもので、きめ細かくて柔らかく脂が甘い肉質の良さを感じるものでした。昆布〆巻きは松茸を昆布〆のブランド鱈で巻くという、なんとも豪勢な素材の組み合わせにびっくりしました。蒸し物は松茸の茶碗蒸し、昨年も出たナッタードが食感と風味に刺激を与える良い仕事をしていました。 続いて酒肴となる盛り合わせです。信州豚のステーキは玉葱をしっかり炒めた醤油ベースのソースと共にいただくもの、松茸とほうれん草のお浸しはむしろここでは定番の一品、贅沢なお浸しです。 揚げ物は定場の松茸の天ぷらとフライ、フライにした松茸の美味しさはこちらで教えてもらったのでした。細かいパン粉でカラッと上がったフライは、噛めば中から旨みのエキスと森の香りが爆発、この季節だけの贅沢な楽しみ方です。 お待ちかねの松茸一本焼きは、2名に1つ七輪がセットされ、手で割いてじっくり焼きます。ついてくる酢橘、塩、もろみ醤油、お好みでいただくのです。小ぶりな蕾ですが凝縮した香りと旨みと中から迸るエキス、この瞬間のために来たという実感があります。 メインのすき焼きは信州牛がてんこ盛りと言っても良いくらいボリュームがあり、さらに松茸もほぼ1本分乗っていて、最後に追加オーダーした白飯で雑炊にして旨みを余さずいただきました。 最後は松茸炊き込みご飯と地元ブランド味噌の味噌汁、食べきれないので残った炊き込みご飯はおにぎりにしていただき、翌朝美味しい朝食としました。水菓子は地元農園のブランドりんごと葡萄で秋の味覚の先取りしました。 こちらの中居さんの動きの良さ、気づきの良さにはいつも感心します。新しいスタッフさんもいらっしゃり、お店全体の雰囲気も明るく生き生きしていて、今年も料理、雰囲気とも大変良いひとときを過ごせました。