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Mihoko Kumagaiさんの My best 2020

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東京都

イタリア料理

Mihoko Kumagai

ちょっとしたお祝い事で、念願のこちらに予約して伺いました。常々自分の料理で参考にさせていただいている日高シェフのお店です。まだ日本ではアクアパッツァという料理が一般的でない時から店名に郷土料理のアクアパッツァを冠したのも、イタリア郷土料理への熱い想いがあったのかもしれません。 予約名を告げるとフルネームで確認され、コートを預かっていただきます。この呼吸の間は言葉では表わし難い絶妙のタイミングがありました。この時点で自分の中では期待度Maxとなり、興奮状態に突入です。 まずは最初のドリンクを選びます。全く予備知識がない状態で臨んだので、無難なスプマンテにしました。その後で本日のメニューが手渡され、料理を決めていくことになります。せっかくなので創業30周年特別コースをいただくことにしました。 前菜の前のアミューズはかぼちゃのスープとモッツァレラチーズの生ハムのせです。この取り合わせはあまり見ません。ぐい飲み風の器で供されたかぼちゃのポタージュにはシナモンが香り、カボチャの種で食感を楽しめる演出が憎い!! もう一品の吉田牧場のクリーミーなモッツァレラも素晴らしいのですが、のせてあるパルマ産生ハムが舌の上でとろけるようでまるで絹のよう!! これは出だしからノックアウトでした。 続いて冷菜は金目鯛のカルパッチョ、ソースはアサリを極限まで煮詰めた出汁にオリーブオイルと柚子を合わせたものでした。ねっとりした金目鯛がアサリの旨味でさらにグレードアップ、そこにほのかな柚子の香りで爽やかさを感じられる一皿は、組み合わせの妙とともにシェフの旨味へのこだわりがひしひしと伝わってきます。 温菜はホタテのフリットです。ベースに山芋のピュレ、その上に貝柱のフリットをのせてパルミジャーノレジャーノを散らした立体感のある盛り付けも素晴らしい!! ビールを加えた衣できめ細やかに仕上がった特大の貝柱のフリットは、サクッとした衣の中からのぞくふわっとした身がたまりません。添えられたシークワーサーを絞ると味全体が締まるのも計算しつくされていました。 ここからパスタが2品続きます。最初はお店が開発したバジルペーストを使ったもの、ペーストがバジルの風味をしっかり保っていて食べたことのない爽やかさでビックリ!! おそらくチーズや松の実の量とのバランスだと思いますが、バジルの苦みを出さずに鮮烈な風味を引き出しているのは驚愕です。もちろんその場でお土産に購入してしまいました。 2品目のパスタは牡蠣と牛蒡の自家製ビーゴリです。大きな牡蠣はふっくらとしてジューシー、牡蠣と牛蒡の相性の良さは日本の鍋でおなじみですが、それをモチモチのパスタで組み合わせており、 素揚げしたトレビスがほのかな苦みとパリパリ感で食感のアクセントになっていました。これこそシェフたちの料理への発想の凄さだと感じました。驚いたのはこのパスタのソースです。アサリや魚介出汁を使わず牡蠣のみのエキスでこんなにも濃厚なソースになるとは!! 最大限コクを引き出す手法、それに耐えうる素材、こういう料理に出会えることは、まさにレストランで食事する醍醐味ですね。 いよいよメイン1品目のアクアパッツァです。この日の魚は鰆でした。ふっくらと仕上がった身厚で脂ののった鰆の切り身、トマトとアサリと鰆の旨味が凝縮したスープ、もうワインをいただくのを忘れるほど美味しさです。 メインの2品目はエゾシカのロースト、付け合わせはサツマイモのピュレ、白菜の燻製です。素揚げした銀杏を散らし、スライスされたトスカーナ産黒トリュフがあしらわれている、見た目も香りも素晴らしい一品でした。レアで仕上げられたエゾシカは柔らかく臭みも皆無、もしかしたらビーフよりも食べやすいと感じました。イタリアでもジビエはよく食べるそうですが、このような臭みの全くないジビエは日本ならではなのかもしれませんね。 素晴らしいメインのあとはモンブランのデザートです。ねっとりとしたマロンクリームを惜しげもなく重ねてあり、栗の量はどれほど使ったのだろう?という質量の詰まったものでした。これに合わせたのがデザートワインです。私はヘーゼルナッツの香る修道僧が作り始めたといわれるリキュール、連れはナッツとフローラルの混じった華やかなリキュールで、どちらもモンブランとの相性が大変よく、しかも飲みやすい!! これは危険なお酒ですね。 最後はエスプレッソとリコッタチーズのアミューズとともに、素晴らしい料理の数々の旅を終えました。 こちらはデクパージュしなければならない料理がありホールスタッフの役割は大きいですが、技量、気配りとも大変すばらしく、キッチンとの連携もスムーズでタイミングも心地よいものでした。季節感のある料理を求めて、また訪ねたいお店です。

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東京都

日本料理

Mihoko Kumagai

たまにはカニではなくてフグを楽しもうと集ったのは、葛西にあるいつものかに猿さんです。こちらでは表の看板にも書いてある通りフグも名物料理なのです。1階を貸し切りにしていただき、総勢約20名の大所帯でお邪魔しました。 ふぐを主体にしたレギュラーコースもあるのですが、今回は幹事が大将と練りに練ったフグ三昧の内容となりました。内容は、 ・煮こごり ・刺身盛り合わせ ・フグの白子焼 ・フグのしゃぶしゃぶ ・フグの唐揚げ ・ふぐちり ・かにコロッケ です。 まずは泡で乾杯、つき出しの煮こごりはプルンとして出汁が効いたもので、粗煮の魚肉も風味アップで最初からお酒が進んでしまいます。 次にいつもは大皿に豪快に盛り付けられた刺身なのですが、今回は個別に盛られてきました。 鮪の赤身、中トロ、タイ、エビ、シマアジは、新鮮な魚を気持ちの良い切り方で余分なストレスをかけない切り身となり、噛むと表面のサクッとした歯触りにねっとりとした中の食感で、魚がもつ風味と脂の甘味が素晴らしいものでした。 いよいよここからフグ三昧となります。まずはフグの白子焼き、一人一貫ずつとのことですが、炎られてさらっとした白子の表面からは想像もできないほどトロトロにとろけて甘いエキスがほとばしる白子はめったに食べられません。一貫だけというのが恨めしい(;^_^) テーブルにコンロがセットされ、昆布が入った土鍋が出てきました。ぐつぐつ鍋の中が沸騰してきたら、最初はしゃぶしゃぶから始まります。個別にしゃぶしゃぶ用のフグの皿が運ばれてきましたが、内容は花びらのように並べられた薄切りの本身、白子、鮫皮(ザラザラの皮)、とうとうみ(本皮(プリプリした皮))、身皮(フグの身が少しばかり付いた皮)の3種の皮、それに薬味がわりの春菊と長ネギです。これをさっとしゃぶしゃぶして紅葉おろしと小葱を加えたポン酢でいただくのですが、皮のおいしいこと!!香り高いフグの皮をこんな形で楽しめるのは賛沢の極みでしょう。たまに春菊やネギを食べる順番の中に挟むと、口の中がリセットされてふたたびフグの旨味を感じることができました。もうこのサイクルは無限に続いてほしい!! しゃぶしゃぶが終わる頃にフグの唐揚げがでます。ヒレがある下腹や背びれの骨の多い部分ですが、フグが大きいせいか骨の周りにちゃんと身があり、ぼくぼくと外しながらいただけば至福の時間です。みんなおしゃべりを一時中断してもくもくと骨までしゃぶっていました。 第4のメインは本日の主役、ふぐちりです。ぶつ切りのフグがこれでもかと盛られている大皿が運ばれると一同ため息とも感嘆ともとれる「あ~~~」という声が洩れました。白菜、ネギ、シイタケ、えのき、春菊、豆腐、葛をさきほどのしゃぶしゃぶの鍋に投入、ややしんなりしたところを狙ってフグを追加投入、フルフルとフグが踊ってきたら食べごろですね。ホクホクの身を骨から外し、まるでピラニアに食われたかのように野菜とともにあっという間になくなりました。 ここで終わらないところがかに猿さんのすごいところ、名物のかにコロッケまで出てきました。このベシャメルソースが絶品、しかもかに身がたっぷりで、キンキンに冷えた生野菜のキャベツとトマトときゅうりの付け合わせもさっぱりとさせてくれる素晴らしい箸休めになりました。 最後はフグしゃぶとふぐちりで素晴らしい出汁となったスープでフグ雑炊を作っていただき、海苔とポン酢を垂らしてほっこりしたまま一通りが終わりました。 20名でフグ5匹とのことで、これだけの身が取れるなんてとても大きなフグでお値段も凄そう、と想像たくましくしてお会計はドキドキでした。飲み放題ではなかったのでそちらもドキドキ、でも1名当たり税込で10000円弱というとんでもない破格な金額で良い意味でびっくりです。これだけの人数分のフグをさばき、仕込みをし、かにコロッケまで用意するのはとんでもなく手間がかかることばかりなのがわかります。大将の「旨いものを食べさせよう!!」という心意気がひしひしと感じられ、それに応えられるよう私も精進しなければ、と思うのでした。

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千葉県

パン屋

Mihoko Kumagai

つい最近、近所にオープンした素材にこだわったパン屋さんです。チラシが入っていて気がつきました。土日しか営業していないので、ようやくこの週末に伺えました。 私は 食パン 250円 を購入、それを食べた家人があまりにも美味しかったようで夕方に再度訪問、あるだけ買ってきたのは 全粒粉ショコラパン、オリーブパン、全粒粉のプチパン です。どれも素材の味がしっかり出ていて、食パンはそのままでも焼いても美味‼︎ 全粒粉パンもとにかく香りと味が良いのです。買ってきたパンは瞬殺されたのは言うまでもありません。 とても小さいお店なので陳列棚の幅は1間くらいしかありません。私が行った時には食パンと惣菜パンが4種類くらいありました。ブログによると30種類に増えたそうなので、時間差で出てくるものが変わるのでしょうね。全制覇を狙って通わなくてはなりません‼︎ イートインスペースもあり、トーストやケーキセットも楽しめるようです。近くにこんな店ができて、私はとても嬉しい‼︎ #テイクアウト

Mihoko Kumagai

ちょっとした慶事があり、今宵は奮発して割烹で会食です。こちらは以前銀座で利用した「日本焼肉」と銘打った焼肉割烹が昨年オープンした表参道店です。表参道からイッセイミヤケの角を入り住宅街を少し入ったところのビルの地下1階にあります。閑静な場所でシンプルなエントランスのセンスの良さが光っていました。扉を開けると地下に向かう階段が続き、隠れ家のようです。 この日のために選んだのはハレの日にふさわしい 「平家(17品) 20000円」を予約、席はゆったりとしたカウンターをお願いしました。到着し名前を告げるとすぐに板長の目の前の席(特等席!!)に案内され、シチュエーションに合わせたおもてなしに感心しました。 コースの内容は以下の通りです。 ・吸い物 季節野菜のすり流し ・先付 日替わり旬の三品 ・冷野菜 はせ川厳選 早採り野菜のサラダ ・お造り 旬のお造り ・和牛五種   幻のタン 青森県産黒毛和牛タン元厚切り   黒毛和牛極上ハラミ   山形県産霜降り和牛いちぼ   福島県産黒毛和牛ざぶとん   近江牛シャトープリアン 賛沢トリュフ掛け ・海鮮 旬の海の幸 ・進め着 冷製和牛のそば仕立て ・変わり焼肉 近江牛サーロイン網焼きすき ・食事 和牛のにぎり雲丹とこぼれいくら ・留椀 赤出汁 ・氷菓子 プレミアムアイスクリーム 乾杯が終わったころ、すり流しが供されました。このタイミングの良さは心地よいですね。聖護院大根のすり流しはねっとりとした口当たりで出汁の濃さも程よく、血糖値を抑える効果でこの後の食事に向けての気持ちと体の両方をリセットしてくれます。 季節感あふれる先付は海老真丈 奉書揚げ、恵方巻、大船煮添え、旬菜炊き合わせです。輪切りされたいくら乗せの恵方巻は、今年の恵方を教えていただき形だけですがその方角に向かって一口でいただきました。 サラダはオリーブオイルと塩昆布で朝採れ野菜を和えたもので、ほのかな苦みのある野菜が春の間もなくの到来を予感させます。 お造りは淡路島の鯛と北海道の帆立でした。ねっとりと甘い帆立に爽やかな香りの鯛、バラの花を模して盛り付けされた華やかな一品です。 網焼きに移るので薬味とタレが並べられました。藻塩、醤油ダレ、味噌ダレ、日本一の山葵、レモンです。この山葵がまろやかかつ軽やかな風味でビックリしました。市場には出回らないそうでよい経験ができました。タンはじっくりと焼き上げて藻塩とレモン、山葵でいただきます。厚切りタンは噛めばさっくりとした歯触りで中からプルンとした触感のジューシーな肉、下処理、隠し包丁、焼きと三拍子揃わないとこうはなりません。ハラミとざぶとんは焼きダレをくぐらせてから香ばしさを出すように焼き、醤油ダレ、味噌ダレと好みのものでいただきます。タレもよいのですが、焼きダレの切れのいい醤油がたまらなくおいしくて、私はこのままでも十分楽しめました。イチボはシンプルに塩、山葵でいただきましたが、とろけるお肉の甘味と旨味にはノックアウト!! 最後はシャトーブリアン、焼きあがったところにトリュフをすりおろしてトリュフ塩でいただくのです。こんもりと擦られたトリュフの香りのよいことといったら言葉もでません。トリュフ塩といっても香り控えめなので、すり下ろした生トリュフそのものの味を楽しむことができました。 海鮮は長崎県産天然師の幽庵焼き、鰤はみっちりとした身がおいしく添物の干柿とクリームチーズの重ね合せもオシャレです。 和牛のそば仕立ては細長く刻んだ肉を蕎麦に見立てて白出汁でさらさらといただくものです。上質な肉、肉の管理、包丁の技が必要な高度な一品で、このような料理を組み合わせているのは自信がなければできないでしょう。 サーロインの焼きすきは、サシの美しい肉を脂を保ったままじっくりと温めて奈良吉野の卵の卵黄に絡めていただく賛沢な一品、肉汁がまざったタレと卵黄が余ってしまいもったいないと思っていたら、一ロご飯を勧められて至福の一口TKGで大満足!! 食事は肉寿司と赤だしですが、雲丹といくらが盛られた和牛握りの下に海苔が敷かれていて、自分で手巻きを作って豪快にかぶりつくワイルドな趣向が面白い!! デザートは滋賀県宝牧場のプレミアムアイスクリームで、血糖値をあげてEVオリーブオイルで酸化防止という身体に配慮された〆でした。 内装は左官職人 久住有生氏による土壁、器も陶芸家 内田鋼一氏の作品が要所で使われ、ミニマルな美を追求する茶室をイメージした素晴らしい空間でした。それに見合うだけのクオリティとホスピタリティを提供できるこちらは、日常のアクセントとして普段でも利用できるお店だと思います。 カウンターで板長の包丁さばきを見ながら上質な肉を数枚軽く炎って1杯だけワインを楽しむ、近くにあればそんな利用をしてみたい!!

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千葉県

フランス料理

Mihoko Kumagai

家人のお祝いで恒例の地元のフレンチにディナーで訪問、もちろんこの時期の特別メニュー狙いです。今年はコロナの影響もあり、お店のお盆休みはほとんどなく、特別メニューの期間も8月いっぱいまで延長されていました。今年はシェフが高知県の生産者と直接つながったこともあり、素材に高知産を使った料理が選べるのも特徴です。 いつものごとく窓際の席にご案内、メニューは決まっているので相方がワインを選んでいると、高知繋がりで1杯ずつ高知県の酒蔵から日本酒の試飲の用意があるとのこと、ありがたい申し出なので利用しないわけにはいきません。今回はアペリティフとして日本酒をチョイス、という異例のスタートとなりました。私は高知県土佐の亀泉、相方は同じく高知県安芸の有光酒造場の安芸虎をいただくことに‼︎ シャンパングラスで供される亀泉はキリっとした辛口、安芸虎はふくよかな香りが楽しめるもので、どちらも食前酒としてふさわしいものだと感じました。 料理は「サマーシャンパンフェア」フルコースディナー 6600円(全て税別) で内容は以下となります。 ・前菜の盛り合わせ ・トウモロコシの冷製スープ ・本日のお魚料理 ・お口直し ・本日のお肉料理 ・デザートまたはお好みのフロマージュ ・コーヒーまたは紅茶 前菜はブリのカルパッチョ、冷製ラタトゥイユ、高知産鹿肉のパテ 赤ワインソースという内容です。宿毛湾の荒木家から来た鮮度のよいブリは適度に〆られていて魚の持つ歯ざわりと香りも秀逸、しかもバジルソースの使われ方が控えめなのに爽やかさを印象付けられるという高度なもので感動ものでした。ラタトゥイユはトマトのエキスを活かして、おそらく素材別に仕上げて合わせたと思われる手の込んだ煮込みで野菜の旨味もたっぷりなのでいくらでも食べられそう!! 「梼原(ゆすはら)ジビエの里」の鹿肉のパテはグリーンペッパーが効いたものでジビエのクセは皆無、ねっとりとした赤身のパテを甘めの赤ワインソースでいただくゴージャスな一切れです。 冷製スープはこの季節のお約束で今年もとうもろこしなのですが、今年は千葉県産とうもろこしですっきりとした飲み口になっていました。 魚料理は宿毛湾産マトウダイのポワレ 四万十しじみのソースをチョイス、ぽっくりと焼きあがったポワレにしじみの旨味たっぷりの アメリケーヌソースがベストマッチ!! それにしても四万十しじみは赤色の貝でとても大きく、初めて見たしじみの大きさでした。 お口直しは高知の酢みかんであるぶしゅかんのソルべで、すっきりとした酸味でリセット完了、これからメインの肉料理です。 肉料理は黒毛和牛のロティ(プラス550円)、相方は仔牛スネ肉の煮込みをチョイス、敢えてA4ランクで脂を落としたビーフのロティは芯の部分だけトリミングされていてどこまでも均一な絹のような肉質、 しかも箸でも切れるくらい柔らかく、 外側はパリッと香ばしさ が残る焼き具合が最高です。仔牛の煮込みはクリーム系のソースなのに思いのほかさっぱりと仕上がっていて、夏にふさわしい一品でした。肉だけでなく付け合わせも最高、空芯菜、カブ、緑豆とベーコンをスチームコンベクションで加熱加圧、野菜の旨味が凝縮された非常に手がかかったもので、毎度のことながら野菜の扱いの凄さに驚かされます。 デザートはメロンソルベ、メロンのコンポート、 オレンジタルト、 チョコレートケーキという豪華な盛り合わせで大満足の中、 素晴らしいコースが終わりました。 季節の定番コースですが、毎回いろいろなシェフの冒険を楽しむことができます。料理だけでなく今回は日本酒を取り入れたりと全体の構成にアクセントを付けるとともに、最近はフランスでも大人気の日本酒と料理のマリアージュに挑戦されているのは流石という言葉しか出てきません。シェフのこの情熱があるからこそ、毎回楽しみにできるのです。 さあ、次は冬のイベントメニューです。今から楽しみだ!!

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長野県

イタリア料理

Mihoko Kumagai

いつも料理の参考にさせていただいているプロ料理人YouTuber ChefRopia さんのお店です。レシピや技を参考にさせていただいていますが、自分で作ったものが正しい方向なのか是非とも目と舌で実物の料理を確かめてみたいと思っていて、ようやく念願かなって伺うことができました。お店は長野インターからすぐのところ、幹線道路から少し奥まったところにある戸建てレストランです。駐車場の台数は多いのですが、区画が狭いところもあるので大型車の方は駐車スペースを選ぶ必要があるかも知れません。 エントランスの通路を抜けて店に入ると、落ち着いたダークブラウンの木を活かした内装がオシャレです。こちらはランチも予約できますが、今はランチ開始時間のみの予約しかできないとのことで、我々も一番早い時間で予約して伺いました。 ランチメニューはパスタかピザのランチコース、もちろんパスタもピザも単品でオーダーできます。ここのピザは12月でメニューから外れるので、パスタランチにして単品のピザをシェアすることにしました。コースには前菜、サラダ、ドリンクが付いています。せっかくなのでドルチェも追加することにしました。 我々がいただいたパスタはカルボナーラ 1550円(全て税別)、野菜のバーニャ風クリーム 1480円、小エビのトマトクリーム 1550円、ピザは マルゲリータ 1300円、ビスマルク 1580円、フンギ 1580円 です。 すぐに前菜が運ばれます。アンチョビポテトサラダに自家製のピクルス、なんといってもピクルスのお酢がマイルドで美味しい‼︎ アンチョビポテサラは車でなかったらワインが欲しくなりますね。サラダはまさかの大皿で、山盛りの生野菜、温野菜が色彩も美しく取り付けられてきました。これ、東京ならサラダだけで1000円以上はすると思われますが、惜しげもなく盛られた野菜は新鮮で味が濃く、農家から直に仕入れている強みだと思います。 パスタはどれも絶妙な仕上がり、私はまだまだ修行が足りませんσ(^_^;) 特に驚いたのがカルボナーラ、私は生クリームを使ったカルボは好まないのですが、こちらのはクリームを使う意味があることを教えられました。また卵も上質なものを使っているのでしょう。コクがあるのに軽やか、パスタにしっかりと味が染みて、都内でよく遭遇するクリームバシャバシャ系和えただけカルボとは大違い‼︎ 私にとってはリスキーなカルボですが、こちらではお勧めしたくなる逸品でした。バーニャ風パスタは新鮮な野菜があればこその一皿、バーニャカウダとパスタの組み合わせは目の付け所が最高です。 12月に終了するピザは、セモリナ粉を使った軽やかな食感が印象に残るもので、特にマルゲリータでクオリティと焼きのレベルの高さを感じました。こんなに素晴らしいピザですが、リストランテであるが故に敢えてメニューから外す、という常に前進する姿勢には脱帽です。 ドルチェはティラミス 580円、クリームブリュレ 580円、セミフレット 500円をお願いしました。なんと全員の皿に異なる可愛いイラストが描かれていて心憎いサービスです‼︎ しかもどれも美味しい‼︎ ちょっとしたことだけれどパティシエの325氏のあたたかい気配りのほどが感じられました。 YouTubeや動画サービスのお陰で料理の楽しさに目覚めた方、料理の腕を上げられた方がたくさんおられると思います。プロが自分の技を惜しげもなく披露する、一昔前では考えられないことでしたが、シェフはその先駆けとなった方のお一人です。今回実食させていただき、この先も様々な形で驚かせてくれることを確信しました。また来年も訪れたいお店です。

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東京都

ラーメン

Mihoko Kumagai

閉店時間が早く、なかなか行けない神保町の人気店の黒須さんですが、この時期にしかない冷汁を求めて一人早上がり(と言っても19時半ですが…)で並びにいきました。閉店時間が近いのに5組待ち、こりゃスープか麺がなくなって…、なんてことになって危ないかも? と思いつつヒヤヒヤでした。 なんとか中に入ることができ、食券を買って待ちます。大人の冷汁 1500円、地鶏のタタキまし 300円、塩トマトごはん 300円 をポチって席の準備ができるまでさらに待ちます。店内はカウンターで10席もないくらいこじんまりしています。テーブルセッティングは板の平盆が使われて、なかなか演出も良いですね‼︎ 待つこと10分弱、キッチンの中で盛り付けの仕上げをしているのが見えます。トレイの上に冷や汁、鰹節、地鶏のタタキ、箸休めのネギサラダ、追いがけ用の醤油が載せられて出てきました。トマトご飯もすぐに運ばれます。 大人の冷汁はまぜそばで、別メニューの冷汁とは違うのです。どろっとしたつけ汁に全粒粉の細麺が入り菊の花、青ネギ、紫蘇が散らされています。見た目は完全に和テイストなれど、冷水でキリッと〆た麺と合わせるとまごう事なき冷し麺になります。つけ汁はゴマベースですがネバネバ系の野菜の摺流しと思われ、これは手がかかっています。ここに別添えの鰹節の薄削りをたっぷり添えて混ぜていただくと、スープコクと旨味に麺の香りと歯触りが核融合をおこしたかのような強烈な印象を受けます。箸休めのネギサラダは鶏とネギを塩だれで和えた一品、適度な塩分とネギの香りがまさに箸休めになります。 宮崎産地鶏のタタキは芸術品のような美しさ、鬼おろしと柚子胡椒をのせていただくと、薄いにもかかわらずしっとりとした肉質を楽しめました。 塩トマトごはんは色鮮やかなトマトと青ネギが美しい色合い、ご飯は玄米も入っていて食感と香りがとても良いのです。適度なトマトの酸味と穀物の甘味をうまく引き出した秀逸なごはんものでした。考えてみたら今回の組み合わせは、鶏タタキやネギサラダ以外はベジタリアンの方でも食べられるものでした。こちらのらーめんは塩にこだわった超絶澄んだスープで有名ですが、ドロドロで和風感満載の真逆の限定らーめんもまた食べたくなるであろうと確信した絶品の一杯でした。 本当に小さいお店ですが、スタッフはホールスタッフもいれて4名もいらっしゃいます。エプロンサービス、配膳のタイミングや食べ方の説明、自販機の使い方に至るまで大変気が遣われた接客も印象に残りました。料理だけだなく隅々まで気が行き届いたお店だからこそ、みんなに愛されているのだと感じました。 #並んでも食べたい

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東京都

居酒屋

Mihoko Kumagai

嬉しいお誘いがあり、人生はじめてのとだかさんに連れて行っていただきました。予約は昨年の8月のものだそうで、私なら絶対に忘れてしまうと思うなσ(^_^;) 時間前に行ったらまだ前の方々がいらっしゃるので、店の前のテラスにあるテーブルで待ちます。2部制らしく、時間になったら皆さん一斉に退出し、スタッフの店内清掃とセットアップがあってからの入店となります。この頃には他のグループの方も待っていて、後半も満席なのですね。 こちらは料理の予約はなくてもよいらしく、その場で 9000円コース を選びました。ドリンクは全種類飲み放題、デザート付きです。おのおのドリンクをオーダーして始まりました。 一品目は半熟卵のウニいくらです。最初からガツンと魚卵づくしの一品、いろいろな方のレビューを見ていて私の憧れの一皿でした。これはもう調味料なんかいらない、そのままの味の組み合わせでいただくべきものですね。 次にくるのが海老とあん肝の冷たいうどん、ここに一品目で皿に残ったいくらを薬味がわりにしてのせていただくのです。なんと海老とあん肝といくらという、うどんの具材が一皿目に劣らない内容になります。いくらの塩気とねっとり感が加わってそれはもう美味、こんな工夫ってあるものなのですね。 温かい料理はゴボウ豆腐と牛もつのお椀、豆腐にゴボウのすり身を貼って蒸したものをさらにお椀仕立てにした手の込んだ汁物で、牛モツとゴボウの土の香りが素晴らしいハーモニーでした。 次に出たのが親鳥のなまつくね、親鳥の歯ごたえのある肉質を楽しむもので、柚子胡椒がいいアクセントになっていました。 揚げ物は子持ち昆布フライです。いぶりがっこのタルタルの上にのった実厚の子持ち昆布フライはサクサク感とプリプリした食感が印象に残り、いぶりがっこの軽めの薫香も香辛料になっていました。傍らにはシャインマスカットの白和えが付け合わせとして添えられていて、これもフルーティで上品な味わいです。 焼き物は鴨ネギ、汁物ではなくローストされた鴨は濃いピンク色のきめ細かい肉質に目を奪われます。上には香ばしい揚げネギが盛り付けられていて、この組み合わせは斬新なアイディアですね!! いよいよ本日のメイン、和牛(鹿児島産)と松茸のしゃぶしゃぶです。カウンター席でどうやってしゃぶしゃぶになるのかと思ったら、なんとお椀仕立てで供されました。三つ葉と松茸の香り、肉の甘味、酢橘の爽やかな酸味、出汁の旨味、全てが混然一体となった絶品だと思います。 〆は2品あり、最初は松茸の雑炊でした。先ほどのしゃぶしゃぶの出汁を使い、スライスした松茸とかき玉に海苔を散らした雑炊です。敢えて私の好みを言うと、松茸は山のものなので、薬味は海苔の磯の香りよりも三つ葉の香りの方が合うかもしれません。 〆の2品目は赤だしの素麺、冷たい赤だしのツユに刻んだ山芋とタクアンとミョウガを薬味にした素麺は、異次元のものかと思えるほど私には衝撃の組み合わせでした。 水菓子はその場で作る葡萄大福、こし餡とシャインマスカットを交互に積み上げて上から餅でくるんで供されました。その大きさのすごいことと言ったら、もう見ただけでおなかが膨れそうな大きさでした。コンビニのおにぎりくらいあるといえば、どれだけ大きいか想像できますねσ(^_^;) 最初から最後まで、驚きと感動の嵐に翻弄されたまま、時間はあっという間に過ぎていきました。 コースが終わり、私たちを含めて2ラウンド目の客たちが席を立つとスタッフ総出でお見送りとなり、これにはかえって恐縮してしまいます。こちらは次に予約できるのは来年の秋以降とのことで、さすがに自分では予約しませんでした。でもいつか家人をつれていきたいと思うお店となったので、時間ができたらじっくりと腰を据えて予約して行きたいと思います。

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東京都

パン屋

Mihoko Kumagai

食べ友から金町で一番好きなパン屋に行こうと誘われて、ホイホイと連れて行っていただいたのがこちら、間口1間半ほどの小さなパン屋です。到着するやいなや扉の外にパンのよい香りが漂っていて期待度MAX‼︎ 狭いので当然入店制限があり、一度に1組しか入れません。3組目で並びました。こちらは店内は写真禁止なので外観だけ写真を撮りカメラは封印、後は自宅で食べるときに撮りました。 所狭しと並べられたパンの数々、目移りすること数分、後に待っている人がいるのでエイヤ‼︎で決めてしまいました。この日の夕食用に ビールパン 230円、バインミーを作ろうかな?と ベトナム風フランスパン 230円、オヤツに クリームチーズあんパン 180円 を購入、どれも素晴らしい価格付けです‼︎ クリームチーズあんパンはもっちりしたパンが特徴でこし餡が上品、しかもみっちり詰まっていて最高です。ビールパンはサッと焼いてステーキと共に肉汁を含ませて食べたらこれまた絶品‼︎ これだけでもワインやビールのアテになりそうかな? このお店はとらやビルの1階、ということはビルのオーナーでもあるのですね。下町で本格的なハードパンを取り揃えている素敵なお店に出会えました。また行きたきけれど、一人で行けるかな⁈ #こだわりのパン #テイクアウト

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東京都

飲茶・点心

Mihoko Kumagai

TOHOシネマズシャンテの1階にある、すでに日本でも不動の地位を確立したと思われる香港でミシュラン一つ星を獲得した香港点心専門店です。一番安くミシュランの味を楽しめる店としても有名ですね。このご時世なので並んでいないかな?と思って覗いたら、なんと2組目に並べる状態で、これなら行くしかないと突撃しました。正確には2組目ではなく店内にも1組待っていたので3組目となりました。ちょうど入れ替わりで列が進んだあとだったらしく、20分程度の待ちで入店です。う一ん、待たずに入れると思った私が甘かったσ(^_^;) 店内は広々としたフロアですが、比較的通路を広くとってあってテーブルは小さめなので密集感があります。飲茶スタイルなのでしょうか? 並んでいるときにオーダーシートへ記入していたので、席につけばあとは運ばれてくるのを待つだけです。 いただいたのは 温レタス 480円(全て税別、別途お茶代として10%チャージ)、牛挽肉のチョンファン 680円、蓮の葉ちまき 780円、スペアリブの豆鼓蒸し 580円です。 温レタスは蒸しレタスに特製の醤油をかけただけのシンプルな一品、この醤油が決め手なのでしょう、レタスから出たスープと合わさると少し薄まってスープのようになります。 チョンファンは薄い米粉生地でアンを包み筒状に丸めた形がブタの腸に似ていることから「腸粉」と名付けられた、飲茶では一般的なものです。今回いただいたのはアンの具材がハーブや香辛料を使った牛挽肉となったものです。卓上でオイスターソースベースのタレをなみなみと注いでくれました。ツルンとした触感と香辛料の香りとコクのあるタレで、こんなに複雑なテイストのチョンファンは初めてでした!! ちまきはとても大きなもので、ゴロンと蓮の葉にくるまれて出てきました。蓮の葉を開けると、蓮の香りと中の具材のタレの香りで味覚中枢を刺激されます!! 様々な醤で味付けされた野菜、 鶏肉や豚肉と蓮の香りが移ったもち米とのハーモニーは芸術ともいえる一品だと思います。 スペアリブは豆鼓の旨味をたっぷりと感じられる蒸し物で、 控えめながらちゃんと豆鼓の風味を残した蒸し物です。スペアリブといっても関節部分が多くて軟骨が多いのがちょっとも足りないかも? もちろん軟骨はプリプのコラーゲンの塊ものようなものなので、それはそれでおいしくいただきました。 待っている間にメニューを配って最初のオーダーを済ませることや、並びの列を定期的に確認にくるところなど、全体的なオペレーションはとてもよいと感じました。こんな時でも並んで入るくらいの集客力があるのは、ひとえに魅力的な料理とストレスを感じないオペレーションとリーズナブルな価格帯(高くても780円)の賜物だと思います。 願わくば、 早くコロナ事態が収拾となってまた2時間待ちとなり、「あー、今日も並んでいるよね!!」と並ぶかやめるか悩む日常が早く戻ってくることを願ってやみません。こんなことを願う私は天邪鬼ですね!! #ミシュラン #飲茶