「東の次郎、西の弥助」と言われる日本を代表するお鮨屋さん。ずっとずっと行ってみたかったので、入店する前から緊張。 鮨6種(鮪漬け、赤いか、トロ、甘海老、平目、蛤)、白山(うにマグロヅケ山かけ丼)、鰻きゅうりの手巻、お吸い物の一人前に加え、酒の肴に鮑、握りで雲丹、穴子、ねぎとろを追加で注文しました。 森田さんに「はい。」って手渡され、手のひらに乗せ、口に運ぶ。 お、おいしい。すごく美味しい。何だろうこの感覚。 すると森田さんは笑顔で「うまいやろ。」と優しく声をかけてくださる。まさにレジェンド。 森田さんの握りはふわっと柔らかく崩れそうなのに崩れない神業。酢は強くないからお米の味もふんわり香る。都内で流行りのシュッとした小さく締まったシャリとは逆行し、ふんわり、かつ大きい。 一瞬もっとシャリは小さくても良いのでは?と思った自分を恥じるほど、そのふんわり大きいシャリとそれを包み込むネタとの相性は良く、それはまるで幸福感に包まれているような感じである。 特に鮪漬け、穴子、蛤との相性は魅了された。 いわゆる高級鮨店とは一線を画している。 「東京の高級な鮨屋はどや!って出されて緊張するやろ?それよりも良心的な値段で親子孫世代まで通ってもらえるお店が良いんだよ、孫世代が来てくれた時はさ、本当に嬉しいんだよ」とクシュっとした笑顔でおっしゃっていた言葉、そして若い世代に全てを注いで教える姿、お客様への真摯な姿勢に、森田さんのお鮨がいただけて幸せを感じた。