モダンスリランカが話題のスパイスカフェ2号店。 欧風でもインドでも無い、もちろんジャパニーズカレーでもない。 スパイスの可能性をスリランカ料理というジャンルを通して表現する、まったく新しいイノベーティヴなスリランカ料理を楽しめるお店です。 2021年のMyBestにも選んだスパイスカフェの2号店。伊藤一城氏のお店です。 もちろん、ディナーを予約して2名で行ってきました。 2022年5月3日 火曜日 17:59 *Taste of New Sli Lanka Starter Fish Meat Rice&Curry Dessert Tea *アラック *スリランカクラフトコーラ *フレッシュライムソーダ スリランカはアユールヴェーダの国。 コースのスタートも、アユールヴェーダの考え方に始まります。冷たい水ではなく、岩塩、生姜、レモンを添えたカルダモンの入った白湯。消化を助けてくれて、胃に負担がかからないものなんだとか。 ワインペアリングは付けていないので、ドリンクはお連れ様がアラック、私はスリランカクラフトコーラ。このコーラ、コーラの概念を根底から覆す、スパイシースパークリングドリンクです。 Starter 赤米のココナッツスープ(お粥)、チャパティ菜の花と玉ねぎを乗せて、エッグホッパー、牡蠣のアンプルティヤル、パティス(揚げ餃子)。 店名の『Hoppers』はこのエッグホッパーからきています。卵を乗せたクレープ料理で、通常よりミニサイズで提供。 ふた付きの小さくて深い鍋で調理しますが、作るには技術が必要で、見た目より何十倍も難しい料理。うずらの卵を使い、コンパクトサイズで完璧に作るシェフの素晴らしい腕前に感動。 お粥はアユールヴェーダの代表レシピ。 スリランカでは朝食としてよく食されています。 牡蠣のアンプルティヤルは強烈にスパイシーで、このお粥と合わせて食べるのがベスト。 Fish スリランカと言えば魚です。これはイサキを使ったマサラ蒸し。バナナリーフに包んで蒸し、玉ねぎの甘みとマサラのスパイシーな風味に、ふわっふわのイサキが完璧に調和してます。 ポーション小さめですが、満足度はサイズの何倍にも感じられます。 Meat 豚肉で、コース唯一の肉。 ソース2種にそら豆、そしてフェヌグリーフ。 フェヌグリーフは、キャラメルのような甘い香りですが、とってもビターで苦味が強いです。 これをちょこっと付けて食べると…最高ですよ。 ジューシーなポークが一瞬でご馳走になってしまいます。 Rice&Curry ご飯は日本の雑穀米とバスマティ。 副菜は全てバラバラに分解され提供。 カレーは蛤を使ったシーフード。よくあるワンプレートではなく、自分で副菜を盛り付けて頂くのが楽しい。ソイミート、ビーツ、ココナッツ、牛蒡、ダル、菜の花、茄子、カブ、アチャール、パパダム。 ひと通り味わった後に盛り付けてみたものが写真1枚目です。もちろん混ぜ混ぜして食べます。 なにより、一品ごとのクオリティが高すぎて驚き。 それらを混ぜて頂くのだから、美味しく無いはずがありません。お連れ様、美味しすぎて泣きそうだと言ってました。 Dessert&Tea ラストのデザートまで完璧。 サクサクのパイ生地とふわふわクリームにいちごを乗せたもの。そして、お茶は産地を選んでオーダーできます。 最後まで楽しませてくれる至高のコースでした。 オープンは2021年の12月、兜町の『KABUTO ONE』の1階です。伊藤氏は天才なんじゃないかと思いますが、未だに東京のフレンチやイタリアンのレストランで研修させてもらっているんだとか。また、食材の生産者さんを訪問したり、漁師さんを訪ねたり、畑や山に行ったり。『うちの料理は、国内外で学んだ様々なことが生かされているんですよ。』と仰られる通り、飽くなき探究心と自らが楽しみながら新しいものを生み出すポテンシャルが素晴らしいです。 お店のデザインは、スリランカの建築に精通した建築家さんにお願いされたとか。「スリランカの海沿いに立つ、リゾートホテルの近くの小洒落たレストラン」がコンセプトで、ミニマムな落ち着いた雰囲気。 スパイスはスリランカからの輸入で、野菜は日本全国の生産者さんと直接契約。日本の美味しい野菜を使っています。ちなみに、お皿も日本の作家さんの物を使う拘り。 カレー好き、スパイス好きな方はもちろんですが、グルメな方は是非一度体験して欲しい素晴らしいお店。 ぶっちぎりです。 激しくおすすめ。 #アユールヴェーダ #イノベ #モダンスリランカ #天才シェフ #姉妹店 #遊び心あり #スパイスの可能性を広げる #絶妙なスパイス使い #ワインペアリング #兜町