日本遺産に選ばれた茶畑を望む絶景のカフェです。 「みかの原わきて流るるいづみ川いつ見きとてか恋しかるらむ」と詠まれた歌枕の地。この歌は上句が序詞で下句をまだ見ぬ女性への恋の歌と解するのが通説ですが、いやいや、日本人の魂の原風景に恋をしたって解釈もありじゃないかなと思える景色が広がります。解釈は自由ですから、多生の縁を感じる恋をした、でもいいんですけどね。 さて、この日は和束茶源郷まつりが盛大に開催されました。このイベントは茶の町和束町が地元に拘ることなく日本中世界中のお茶を楽しもうと各地の茶農家さんお茶屋さんを招いて毎年やってはるそうです。私は今年初めて伺いまして、事前の予想を圧倒するその規模と内容に驚きました。 ひと通りイベント会場のブースを楽しんだ後、茶畑を縫って続くハイキングコースへ。 そのハイキングコースのゴール直前にあったのがこのカフェ。 席に着くとおひやではなく温かいほうじ茶が出てきてほっこりします。 本日のケーキはふわふわの抹茶シフォンケーキ。抹茶をまとったミルクジェラートが添えてあります。水出しのアイス和紅茶といっしょに美味しくいただきました。
夜にお邪魔しました。 きれいな手書きのメニューから選ぶんだけど、「魳」と「鰤」を読み間違える。まぁ、よく考えれば、この時期のお勧めに鰤の焼き霜は普通ないわな。なかなか通じずに最後は指差すと「それは魳です」と小さい声で教えてくれた。で、出てきた魳の焼き霜造りが思った以上に肉厚で美味しかった。 あと気になったのが「鱧と松茸の葛焼き」。串うちした鱧にナパージュ的に葛コーティングしてから焼くんやろかと思いながら注文。その後、「焼き栗食べたい」と追加注文すると、「じゃあ、葛焼きの焙烙に入れておきますね」とのこと。ますます謎である。 しばらくして出てきた焙烙の蓋を取ると、葛の葉を敷いて鱧や栗が蒸し焼きにされていた。松茸の香りと葛の葉の香りがふわっと広がり、狐につままれたような、でも美味な一品でした。
夜の堺駅、晩ご飯どこで食べようと彷徨いつつ見つけたお店。 大阪産にこだわるお店とのことで、箕面ビールで乾杯。 つきだしは原木から目の前で切り出してくれる生ハムと新鮮葉野菜。シンプルな野菜が美味しい。 泉州玉ねぎの丸焼きも甘くて塩だけでご馳走になる。 エゾ鹿のローストは、鹿肉もすごく柔らかく美味しかったけど、添えられた野菜もいいね。蕪や菜花のほろ苦さが鹿肉を引立ててくれる。 大阪産野菜のピクルスにはオリーブが入ってた。オリーブの実ってちょっと苦手だったんだけど、このオリーブは美味しいです。スパイスをあまり感じない、野菜本来の味を活かしたこのピクルスも気に入りました。 河内ワインもあるし、大阪産使った洋食が食べたい時にお勧めです。
堺にベトナム領事館がやってきて、何年経つだろうか? 領事館ができた時は、旨いベトナム料理のお店が近くにオープンするものと信じていた。しかし、待てど暮らせどベトナム料理店はできなかった。 だが、ついについにベトナム料理のお店ができたのだ。場所は堺東駅から南へ少し歩いたところ。 先日堺東駅前でビラ配ってたのに遭遇、さっそくランチで伺ってみた。 お店に入った途端、独特の香辛料の匂いとベトナム音楽に包まれる。お店はベトナムの調味料の販売とかもやっていて、昼から夜まで通し営業してはります。 鶏のフォーと煮豚ごはんのAセット918円を注文。サラダもついてきた。フォーはパクチーとレモンが別添えだから、パクチー苦手な人でも大丈夫。煮豚ごはんは細かく刻んで柔らかく煮た豚がのったご飯。ちょいピリ辛だけど醤油っぽい味付けで日本人好みやと思う。思った以上に麺が多くてお腹いっぱい。 店員同士の会話はベトナム語だけど、接客は凄く流暢な日本語でしてくれる。 店内明るくて清潔で、酒臭いおっさんが似合いそうにないんだけど、是非夜も伺ってみたいお店です。
「本日のおまかせ御膳は、鰻と海老のちらし寿司とうどんの入った肉吸いです」ってことで、おまかせ御膳950円を注文。 肉吸いぃにうどん入れたら肉うどん、と心の中のあのねのねが歌っているのを聴きながら待つこと暫し。 出てきたのは、綺麗なお重とうどん丼、小鉢と茶碗蒸し。 うどんは、うどんは、、、どこにあるんだ、と思うくらい丼一面を覆う肉。確かにこれは肉吸いである。食べ進めるとうどんもそれなりに入ってるんだけど、肉の量が半端ない。 そして、ちらし寿司。お重の蓋を取ると、ちらしとはご謙遜をと言いたくなるほどびっしり敷き詰められた鰻がお重の奥半分を占め、手前半分には蒸し海老と胡瓜が春の錦とばかりに並んでいる。こちらもすし飯はほとんど見えない。 これ絶対お得やで。おまかせやから明日何出てくるかは知らんけどな。