神戸太郎

神戸太郎さんのMy best 2024

シェアする

  • facebook
1

東京都

フランス料理

神戸太郎

四規七則。千利休が説いた茶の心。 旬の食材を用いたフレンチと日本茶を組み合わせることができる神楽坂らしいお店がHASABON。 カウンターの左隅にはコポコポと湯釜が静かに音を立て、微かに御香が漂います。 約一月半でメニューの入れ替えがあるとか。 長月の今宵は、重陽の節句を感じさせる月見の皿にて始まります。ワインペアリングでコースを堪能。日本茶のペアリングもあるのでご希望で。 甘鯛の鱗焼きの皿には金木犀が散らされていたり、 焼き芋のキャラメリゼはりんごチップを合わせて、焚き火をイメージした季節の先取り。 一皿一皿に物語があり、豊かな気持ちになれます。 最後はお抹茶を点てていただき、爽やかに。 カウンターを挟み、客と店主が、料理人が和して敬い合うそんなお店です。 隠れ家デートでの利用に、オススメ。

2

京都府

うどん

神戸太郎

久々に「うどんを女性の太ももに例える」シリーズ書いちゃうかな。 暮れ押し迫る肌寒さと紅葉の京都。 祇園の小径にこの名店があります。 「萬屋」 舞妓や芸妓、祇園の旦那衆が愛するこちらはここ数年ミシュランビブグルマンに選ばれ続けており、10席あるかないかのお店ゆえ、普段は行列必至。小径に溢れ出る出汁のかおりが次々とお客さんを行列に加えます。 15時過ぎと時間をずらしたけどやっぱり30分ほど並びました。 冷えた身体。 温まるうどんは何よりの贈り物。 九条ネギたっぷりのネギうどんをベースに卵とじ餡、通称「太陽」のトッピング。 餡とはいえ、サラサラしてたっぷりの卵が程よく解けています。餡には生姜が入っていて体を温めてくれます。卵とじの下にはこれまたたっぷりのネギ、そして、うどん。 おぉ、これは、、、 例えるなら髪を結い着物を凛と着た後ろ姿の京都美人の若妻が、着物の裾から覗かせる細い足首から勝手に男子が想像する白いつるんとした太もも。 筋肉などないけど、細く、無駄のない程よい柔らかさ。 冷たい冬もぬくもりがあり、次第に情熱的に温まる。ネギの甘さ、黒胡椒の風味を卵とじという着物で隠し、ああ、隠すからこその魅力ってありますよね。※注 あくまでうどんの話です。 日本を代表する京うどんの名店と言ってよいでしょう。並んでも食べたい。オススメします。