神戸太郎

神戸太郎さんのMy best 2020

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1

愛知県

和食

神戸太郎

衣被。読めますか? 美味しいですよね。 古くから初秋の季語として歌に詠まれています。 今生のいまが倖せ衣被  鈴木真砂女 正解は、きぬかつぎ。 里芋の子芋を皮のまま茹で、熱いうちに指でつるんと中身を取り出し塩をふって食べる。女性が外出の際、頭から小袖をかむっていた姿を想像させるところからそう呼んだといいます。 かわいらしいよね。 今日は料亭長坂で囲炉裏料理を愉しむ夜。 天井も高く、囲炉裏の煙を逃がすために換気も良かろうと選んだお店。窓も開けてくれて真ん中の囲炉裏がソーシャルディスタンス。 安全安心です。 到着時間に合わせて数時間じっくり遠赤外線で焼いた子持ちの鮎が仕上がっています。 この鮎は頭から尻尾までパリパリと。ここでしか食べられない独特のみそダレをつけて食べるとまた美味し。 続いて衣被。ほこほこでみんなに笑顔がこぼれます。 今年はしんどい1年だったね。よく頑張ったね。 タケノコを軽くあぶっていただいたら、 祖父江の銀杏を網の上で軽く炒って。美味いものは塩だけで十分美味い。 お肉にナスの肉巻き、粕漬けの銀鮭は囲炉裏火で焼けば、もうホロホロで 今すぐ日本酒と叫びたくなる味。 海老しんじょうのスープを飲んだら この地方ならではの角麩を。 先ほどのみそだれをつけて食べれば、みんな東海地方が大好きになるはず。 〆は炊き立て渡り蟹混ぜ土鍋ごはん。 え、まだデザート? お抹茶にぜんざい。 ゼリーに紅イモのシャーベット。 これで一人5800円のコース。マジか! 凄い!接待、デート、大切な仲間と、 誰といっても良い名店!

2

愛知県

とんかつ

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笑わない漢もあまりの美味さに笑うかもしれない。桜山にあるぶたいながき。 こんな閑静な住宅街の真ん中で行列必至。 朝ジムでしっかりカロリーコントロールをして、いざ、到着11時50分。そこから待つこと12時25分、私で特上ヒレカツ定食は売り切れです。 こちらの料理はトンカツという範疇を明らかに逸脱しています。 カツレツという料理があるが、ど分厚いカツレツに並べるのが正解。つまり、衣が極端に薄く、サクサク。このサクサクを超えると真ん中がピンクい豚ヒレのぎゅっと詰まった旨味に柔らかく到達する仕組み。 最初塩でいきましたが、完全に肉のうまさが勝ってしまうのでしっかり辛子をつけてソースが良い。 付いてくる豚汁も具沢山で、薬研堀の七味でピリッとさせていただくとより甘さが引き立ちます。 ライスは山盛り。 お値段はしましたが、その価値あり。 今日はトップリーグ開幕。 さあ、僕もしっかり明日もジムに行って、この肉を筋肉にするぜ。

3

愛知県

鶏料理

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名古屋の誇る夜の街、錦にある名古屋コーチンの味噌すき鍋の老舗。 この鍋、引き摺り鍋とも呼ぶそうで、名古屋の方は大晦日にすき焼きを食べる方が多いそうですが、これはその年の良しも悪しめ引きずり納めて新年引き摺らないようにってことから始まったそうです。 では、新年にこの鍋を食べてる僕はどうなんだって笑笑。 それはさておき、名古屋には老舗の引きずり鍋のお店が数軒ありますが、その中で僕は一番美味でした。何がって、味噌スープがあっさり?さっぱりしているから。出汁がすごく効いている。 御座敷に赤円卓テーブル。 お通しは数の子にイクラまぶしのお浸し。 続いて霜降りが出てくるのだが、この霜降りがメチャ美味い。柔らかい。新鮮な生の名古屋コーチンの噛み締めるほどに旨味が出てくる不思議さよ。 続いて、着物姿のお母さんたちが引きずり鍋を作ってくれる訳ですが、ネギから甘み、昔ながらの食紅で色付けられた紅白かまぼこに名古屋をみます。 コーチンはプリプリ、つくねは粘りあるホロホロで濃い旨味、生でも食べれる肝は半熟で口の中で溶けていきます。 鍋の後はきしめんを投入。 さらにシメには名古屋コーチンの生卵が投入され、半熟味噌びたし玉子になったところですかさず白米にぶっかけ。 わー、美味しくないわけないじゃん!これ。 最高の卵かけごはんに舌鼓。 楽、さすが名古屋の旦那衆が集う店。最高でした。

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三重県

魚介・海鮮料理

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竜宮城?で海女と戯れる年末。伊勢海老丸かじり。 この週末は鳥羽まで冬のドライブです。 こちら海女小屋はちまんかまど。 海女小屋とは海に潜った海女が休憩や食事をとった簡素な海辺の掘立小屋。 密にならないし、インバウンドがなくなったいま、国民注目のスポットです。 広い小屋の真ん中に囲炉裏があり、そこで会話をしながらサザエやヒオウギ貝、はまぐり、伊勢海老やアワビ、アジなんかを海女さんが焼いてくれます。 海女には2種類いて、舟人海女(夫の操る船で沖まで行って海中深く潜り多くの漁獲が得られえる)と徒人海女(岸から近い浅い磯場で一人で潜る」に分かれるらしいのですが、高齢化で舟人のほうはもう数名しかいないのだとか。 こちらの海女さんたちは皆、徒人海女だそうです。 といっても一日に100回程度潜るそうで、1分ほど息が続くのだそう。 大変なお仕事だけど、獲った瞬間に疲れなんて嬉しさで忘れてしまうわな。と笑って 教えてくれました。 炭火で焼かれた伊勢海老の皮を、女性が手でむいて食べさせてくれるサービスは銀座や六本木のどこでもしてくれないサービスです笑。 伊勢海老一本食い。初めてしたけど目の玉が落ちそうになるぐらいにプリプリ。 幼いころ何の小説で読んだかわからないのですがサザエのつぼ焼きにあこがれて 小学校の修学旅行で三重で食べたのですがその時はただ苦くて・・・ でも今となっては旨味しかない。 貝好きにはたまらないお店。 〆は味を焼いたものにこのあたりでとれるアオサのお味噌汁、ごはん。 少し肌寒い寒気のいい小屋でいただくお味噌汁が最高! 食べ終えた後は海女漁の説明と、海女の舞い踊り。 火を囲んでまあるくなって楽し気にひらひら踊るこれぞ竜宮城。 帰り際には石神さんまでの道を教えてくれて、男性はまあ何をお祈りするのかね? 私は何回も願い事がかなったよと。 手を振りお見送りしてくれました。 これぞ、東海いい旅。

5

愛知県

ステーキ

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「TEPPANYAKI × お座敷」=贅沢! そう、こちらは香流にあるお座敷ステーキのお店 千薫庵です。 山荘あるいは料亭のような一軒家。 茅葺門を潜り玄関に入るとまずウェイティングルームに通されます。 樹齢1000年は越えようという木製調度品や山下清さんの作品などを眺め待つこと数分。 この時間が舞台への期待を高ぶらせてくれる憎い演出です。 廊下に飾られる絵もまるで美術館。一つ一つ堪能したい気分になりますが、そそそとお部屋へ。 お部屋は十数部屋しかないそうでそのうちの一部屋へ。 個室には床の間、真ん中に大きな鉄板・掘りごたつ、窓からは暗がりながら庭が見えます。近づくと大きな池に悠然と錦鯉。 とりあえず16500円のコース、分厚いお肉、ボーナスも入ったし、無事に2020年を乗り切れた感謝を込めていっちゃいますか。 シェフがまずは野菜をきれいに鉄板に並べ始めます。 テーブルにセットされたサラダを召し上がりながらお待ちください。 続いてお肉の端っこ部分を切り、細切れにして 手軽なワインのおつまみに。 これで十分美味しいです。ワイン爆ススミです。 例年なら予約も取れない12月。今年はまだ空きもあるそうで。 野菜も焼き上がり、二つのお皿に彩りよく並べてくれます。 これ、ナスはおナスだし、長芋はお長芋だし、たまねぎなんて肉汁を吸ってオオ玉ねぎ! 手元のタレは甘さと酸味の具合よく、塩だけでも、つけて食べてもまた美味い。 本日は宮崎牛をご用意いたしました。 とのことで、牛さん遥々ありがとう。 ステーキはミディアムレアでお願い 舞台は整った。主役登場。四方を素早く焼き固め 肉汁を囲ったら火入り具合を見た目だけでシェフが判断。 静かに切り分けて、こちらもお皿にON。 焼いたニンニクもトッピング。 鉄ヘラのチャカチャカいう音も五感に訴えてきます。 お~~~~年末の贅沢!!!!! 〆はガーリックライスをお願いして程よくおこげを作ってもらい赤出汁にお漬物。 最期にシャーベットで〆。 年末を最後に名古屋を去る君に 思い出に残る店を、ね。

6

愛知県

うなぎ

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マスクってしんどいけど、まさかのこんな良いこともある。 所用で瀬戸へ。よし、ならば、と、日本中から鰻食いが集まる尾張でも有数と言われるうなぎの名店、田代に行こう。 9時50分に到着、名を告げ予約して、食べられるのは13時半とのこと。 深川神社や陶祖神社にお詣り後、13時半に再度店に到着。あ、瀬戸弁のぼぼけるは、わかったけど、ちんぐり?わかりません誰か教えて。 外から親父さんがバケツの生きた鰻をムングっと掴み、サッと目打ちして腹開きに、骨と肝を取って串に刺し、備長炭の上に。職人芸を眺めながら待つことしばし。 店内に通されると、まさに鰻の寝床的に細長い店内にはテーブルは3つ。 ワクワクしながら待つこと約7分。お腹減ったー。 おおおお。素晴らしい香りに包まれて丼が出てくる。 小さな店内の良さ、炭火の焼き場から焼き立てが供されるため、鰻にまだ炭火の熱がしっかり残り、ガス炊きのご飯の上で熱々だ。 蓋を開けると、並は大きく一尾を八切れに切り、どんどんどんと米に並べ重ねてある。 タレは甘辛過ぎずさっぱり目でうなぎ本来の味を殺さない。 皮は焼いている割にはパリというより硬めの弾力性を残し、身は肉厚ながら余分な脂がしっかりと炭火で落ちてこちらは程よい弾力が残っている。山椒はなく、うなぎの味だけで勝負。 弾力二重奏に墨の香りが纏付き、これが名店の味。 きゅうりの柴漬けもサイズ大きく、しゃっきり味変に使えて美味。  並は3000円だが充分にうなぎの滋味栄養でお腹満たされます。 あー美味かった。店を出てもしばらくは満足感、うなぎの味が舌に残り続けてる。 と、その瞬間、僕はこうも思いました。 マスクしてるからやーー。香ばしいうなぎ食べて マスクしたら、口から香りがマスクの中に充満し、2時間近く鰻を堪能できる。 古典落語の鰻の嗅ぎ賃の話、再現できるぜ! 新しい発見。 みなさま、この夏はマスクして、うなぎ食べにいきましょう。

7

愛知県

焼肉

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焼肉屋はそもそもエロい。 そんな中でもこの竹千代、大人の隠れ家。半個室と言っても、ほぼ周りからは見えない作りで、しっぽりワインと珍しい黒タン焼しゃぶを、程よいお値段で愉しめる名古屋のエロい焼肉やの一つ。 最近の赤身ブームにのって、今宵は赤みを軸に組み立てよう。 お通しがわりに頼んだキムチの盛り合わせ。旨味が凄くて、これは期待値が上がる。 黒タンは勿論欠かせない。 レモン汁と塩がもっとも良い。タンならではのシャキシャキ感瑞々さと、牛さまの深みある肉汁感が口の中に広がる。 焼きしゃぶは、月見ポン酢でさっぱりと。 おー、溶ける。これはお肉ジュース。うんま。 イチボやうちもも、クリなど赤身しっかり7皿ほど。サラダを頼んで一人1万円ってとこ。 炭水化物なし。お肉だけで満腹。 こんな場所に、と思う繁華街から離れた場所にある美味なる焼肉屋を知ってることは間違いなく男子の価値といえます。 麻布にあってもおかしくない雰囲気。深夜になっても美男美女が切れることがなく来店。 再訪まちがいなし。

8

奈良県

そば(蕎麦)

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三輪山を御神体、神奈備と捉えて自然崇拝、信仰する日本古来の神道。 コロナで日本最古の神社である大神神社の三ツ鳥居はご拝顔出来なかったものの片道4キロ、往復8キロの三輪山登拝を済ませ、汗乾かぬうちに三輪素麺をいただきます! ちなみに大神神社は三本杉、良き日本酒が入った際に居酒屋さんで杉玉を飾るもとになった酒造りの神様(主祭神は大物主大神)でもあるのですが、今回は暑すぎて、まずはビーーール!となりにける。 もちろん、素麺も神様のみことばに従い、小麦を水豊か、肥沃な奈良盆地に植えたことで始まる献上品です。 こちら一の鳥居前にあるそうめん処森正さん。 古民家の庭先、庇はあれど野外で素麺を戴くお店。夏感が半端ない。 缶ビールは飲み口の下を凹ませると、泡立ちよく喉越しが良くなるの知ってました? 透明なカチ割り氷に清らかな水の流れよろしく器に盛られた三輪素麺。 ツルツルツルルル〜ッと啜ると口の中に森の風。 ああ、幸せ。。 甘く似た椎茸からは旨味がギュッ。 海老もまた淡い甘さが素麺に合う。 そしてまた素麺へ。 出汁の旨味、塩味、冷たさが身体に満ちる。 紅葉の緑葉を素麺に初めてあしらえた人のセンスに唸る。 夏はこれ、これだがね。

神戸太郎

名古屋で既に有名な美味い鰻屋は幾つもある。 しかし、この登河。新しいが故にあまり名前が上がってこないが、美味いよ、ここは。 矢場町の古長屋が並ぶ小径。 雨降りそぼる日のランチ。黒壁の中から炭火の白煙と鰻の香ばしい香りが匂い立つ。 誘われるように入ると、奥はずどんと緑の庭。 うーむ、これは大人デートにも良いぞ。 2900円で鰻丼を。 うなぎはしっかり焼かれ、噛めば皮パリ音がなるほど。心地良い苦味に甘すぎない濃いめのタレと色っぽいツヤ。 美味い美味い! とにかく焼きが良い。 名古屋らしい、直焼きの良さがしっかり。 お吸い物も美味しい。 デザート付き。 これさ、プリン?ババロア?パンナコッタ? この差って難しいらしい。 鰻に限らず三河地鶏なんかも頂けて、夜は更にしっぽり良いのでは? 僕の中では名古屋市内なら上位の鰻やにランクイン!です。

10

愛知県

定食

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キャベツを食べるために味噌カツが必要な定食。 金山から10分ほど歩いて、尾頭橋商店街の中にある人気店 葉栗屋。 こちらの名物は味噌カツ定食である。 頼むとすかさず質問されるキャベツの量は普通で良い? はい、所詮キャベツ。僕の背丈考えたら、そりゃ、普通、或いは大盛りでしょう。 その考えが甘かった。 通常、味噌カツの濃厚な味をさっぱりさせるために、キャベツを箸休め的に食べますよね。 こちら葉栗屋の味噌カツ定食は、 キャベツを食べるために味噌カツを食べることになります。 うず高く、約25センチの円錐形に積まれたキャベツ。高さに目を奪われがちですが、ポイントは円錐形。下に行くほど量が増えます。これが食べても食べてもなかなかキャベツが減らない理由。 初めて感じたキャベツでも腹は膨れる感じ。 味噌カツの濃厚な味があるからこそ、キャベツが食べられます。 食べ切った。登頂した。顎が疲れた。食べ疲れた。 味噌カツライス1260円。 しばらく八百屋でもキャベツ見たくないという謎の気持ち。