衣被。読めますか? 美味しいですよね。 古くから初秋の季語として歌に詠まれています。 今生のいまが倖せ衣被 鈴木真砂女 正解は、きぬかつぎ。 里芋の子芋を皮のまま茹で、熱いうちに指でつるんと中身を取り出し塩をふって食べる。女性が外出の際、頭から小袖をかむっていた姿を想像させるところからそう呼んだといいます。 かわいらしいよね。 今日は料亭長坂で囲炉裏料理を愉しむ夜。 天井も高く、囲炉裏の煙を逃がすために換気も良かろうと選んだお店。窓も開けてくれて真ん中の囲炉裏がソーシャルディスタンス。 安全安心です。 到着時間に合わせて数時間じっくり遠赤外線で焼いた子持ちの鮎が仕上がっています。 この鮎は頭から尻尾までパリパリと。ここでしか食べられない独特のみそダレをつけて食べるとまた美味し。 続いて衣被。ほこほこでみんなに笑顔がこぼれます。 今年はしんどい1年だったね。よく頑張ったね。 タケノコを軽くあぶっていただいたら、 祖父江の銀杏を網の上で軽く炒って。美味いものは塩だけで十分美味い。 お肉にナスの肉巻き、粕漬けの銀鮭は囲炉裏火で焼けば、もうホロホロで 今すぐ日本酒と叫びたくなる味。 海老しんじょうのスープを飲んだら この地方ならではの角麩を。 先ほどのみそだれをつけて食べれば、みんな東海地方が大好きになるはず。 〆は炊き立て渡り蟹混ぜ土鍋ごはん。 え、まだデザート? お抹茶にぜんざい。 ゼリーに紅イモのシャーベット。 これで一人5800円のコース。マジか! 凄い!接待、デート、大切な仲間と、 誰といっても良い名店!