2019年、お伊勢さんに初詣。 その前に…神々しさすら感じさせる最高の伊勢牛のすき焼を。 有名な和田金、牛銀本店よりも地元では若柳さんで戴くすき焼が美味しいって言われてるんです。宣伝とかされませんのでね、口コミだけで知る人ぞ知るお店ですわ。 伊勢に居を構える三重県の有識者から聞いた情報は確かでした。 創業明治42年。肉の宝石、松阪牛と同じ伊勢牛(戦前まで松阪牛は伊勢牛と呼ばれていました)の名店、豚捨。もとは畜豚家の初代捨吉さんが、あまりの伊勢牛のうまさに豚なんて捨てちまえ、と言ったのがお店の屋号になったそうです。その豚捨さんが存分に伊勢牛を味わってほしいと、あみ焼き、すき焼きのお店を経営、それが若柳本店です。 旅館のような建物の玄関を潜ると、女将さんが二階の個室へ通してくれます。 個室には2メートル近い一枚檜のテーブルに囲炉裏が備え付けられていて、炭火をおこしていただいています。なんかエロい笑。 まずは伊勢の地ビール、神都ビール。お通しに、牛そぼろと肉味噌、味噌をつける胡瓜が出てきます。ビールは甘みを感じる不思議な味。肉味噌、いきなり日本酒に行きたくなります。 すき焼は全て女将さんが、炭火の具合を見ながら作って下さいます。 特選ロース。厚さ8ミリ、大きさ25.6センチはあろうかという伊勢牛は霜が綺麗に入って、見目麗し。 すき焼鍋に牛脂を引いたら、お肉を並べ伊勢醤油とお砂糖を上から乗せるかのように注がれ、甘い香りが部屋いっぱいに漂います。割下はありません。 程よい頃合いで卵をとき、器にお肉をイン! はひふふふ。柔らかいです。美味いです。濃厚です。ジューシーです。 こんなすき焼食べたことなーい!自然に笑みが溢れます。日本酒もいいぞ。 お野菜、しらたき、お豆腐も順次調理いただき、器へ入れていただきます。 しらたきもお豆腐も、伊勢牛の味が染みわたりいつまでも残る深い旨さに驚きます。 卵を追加して、先ほどまでお肉や野菜を入れていた溶き卵でTKG。おーい、これは気が遠くなるほど美味いぞー。 赤出汁も出汁の味がつよくて、赤出汁の概念が変わりそう。 おつけものは白菜と梅の味がする沢庵。 最後のデザートは、メロンか冷たい白玉ぜんざいから選択。 この白玉ぜんざいに合わせて出される伊勢茶が抜群に美味い。満腹、満足。 伊勢神宮の外宮、内宮、猿田彦神社、お参りして名古屋に帰ってきてもまだ続く肉の旨味。 はっきり言って、最高でした。 ご馳走さまです。