k.kimura

k.kimuraさんのMy best 2025

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神奈川県

イタリア料理

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ソファ席の宴は充実感この上無し @読売ランド前 開店以来お世話になっているお店。 内外装ともに年季が入って、これもまた雰囲気が良い。 店内はオープンキッチンを中心に客席が配され、カウンター席、テーブル席、ハイチェア席、ソファ席と多彩。 ドリンクと前菜を仕切るマスターと、チャコールグリル操るシェフの兄弟がこのお店を営んでいて、カウンター内の彼らのパフォーマンスを眺めたり、カウンター越しの会話を楽しみに訪れるお客も多い。 当日は家族一同でソファ席に。 大きなテーブルはいつの間にかワイングラスと彩のある料理で一杯に。 これが賑やかで楽しい。 そして、人数が揃うと料理をシェアしながら多種の味が楽しめる。 旬の素材を活かしたシェフの即興の料理、当日の雰囲気と料理に合わせたワイン。 自分たちの嗜好を知ってくれている安心感と特別感が嬉しく、ご機嫌の宴となった。 ◆真鯛のカルパッチョ ガラスの器に繊細なハーブが盛られ爽やかな装い。 オイルとビネガー、ハーブの絶妙なバランスに包まれて、しなやかでほのかな熟成感のある鯛の旨みが冴える。 ◆生ハム ◆苺のカプレーゼ 水牛のモッツァレラチーズにオリーブオイル。 それらが苺のジューシーさと甘味を引き立てる。 主役をはっきりさせた潔さが気持ちよかった。 ◆インカのめざめのポテトフライ【名物】 このメニューも名物と言っても良いのでは。 ホクホクで香ばしく揚げられたインカのめざめは品のある甘味を伴う。  そこに、森林を思わせるトリュフの香りとエネルギッシュな塩が乗り、ものすごく充実した味わいに。 ◆アスパラと菜の花のグリル ビスマルク風 菜の花とアスパラの緑が冴える。 ほろ苦さと軽快な歯応えに新鮮な春のパワーを頂く感じる。 ◆筍とカラスミのペペロンチーノ 黄金の大皿。 旬の筍は大きめのカットで、コリッコリの食感と地のエネルギーを感じる美味さ。 それがオイルに絡んで、カラスミと合わさり芳醇さを纏う。 豪快にして繊細な旨みの構成だ。 ◆ピッツァマルゲリータ 食欲を掻き立てるイタリアントリコロールカラー。 バジルの香りが立ち昇る。 自家製の生地はしっかりとした厚み。 それがトマトに馴染んで絶妙なバランスだ。 ◆ポルケッタ【名物・絶品】 このお店の名物料理。 様々な香草を大きな豚肉で巻いて炭火でグリル。 脂が多いが、焼き目の香ばしさと薫感で味わう。 レモンを絞って爽やかさを交えるとまた美味。

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神奈川県

イタリア料理

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円熟さが織りなす美味 @生田 お世話になること十余年。 シェフとマダムには家族や親族の成長、変化を見守ってもらっている。 当日はクリスマスディナー。 今年も家族と共に素晴らしい味わいとサービスを楽しませていただいた。 メニューはイタリアンのフルコースで、アンティパストとプリモは2種づつという充実した構成だ。 美しい見た目に技巧を凝らしたり、トリックで驚かせてくれたり。 そんな年もあったが、今回は違う。 最上質の素材を丁寧に調理した一つ一つの料理には円熟の美味を感じることができた。 [アンティパスト]冷前菜 ・ローストビーフのサラダ仕立て フレッシュなりんごと濃厚なゴルゴンゾーラソースの対比が印象的。 ローストビーフは素材の旨みを噛み締めて楽しみながら、味覚が覚醒する。 [アンティパスト]温前菜 ・ムツの薄炙り メニューの名前は忘れてしまったが、炙られた皮目の香ばしさとレアな身の甘みが素晴らしい。 まるで絵を描いたような美しさ。 茄子のカプナータとジェノベーゼソースと共に変化を楽しむ。 [プリモ]パスタ 香箱蟹のパスタが素晴らしかった。 クリスマスにこれ?と嬉しい驚き。 緑の皿に盛られた鮮やかなオレンジと赤の外子が雰囲気だ、なるほど。 丁寧に抽出された脚は品のある旨み。 コリコリとした外子の食感楽し。 それらをパスタと交互に味わう。 蟹と帆立だと思われる出汁で作られたソースには海鮮の贅沢さがギッシリ。 それが自家製のタリアテッレととてもよくバランスしていた。 既成概念にとらわれない発想に感心、感謝。 ◇ワイン 前半は白をグラスで。 後半は大好きなプリズナーをいただく。 これがセコンドの蝦夷鹿に良くあってご機嫌。 [プリモ]リゾット ・原木椎茸のリゾット [セコンド] ・蝦夷鹿のロースト ベリーソース [ドルチェ]

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東京都

居酒屋

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お洒落な中に人情あり @代々木上原 高感度創作中国料理店。 仕事帰りにフラリ、カウンターに落ち着く。 「お酒を飲むのが好きなので、ついついお酒を楽しめる料理を考えてしまうんです」女性シェフのこの一言にグッと来た。 「酒好きの酒好きによる酒好きのための料理」 それを食べたいのです。 カウンター越しのオーナーとの会話も勉強になる。 それは、チームワークを発揮するための人と人との関わりにおいて注意べきことの今昔。 だよな。 ◆新玉ねぎと,春キャベツとトマトのスープ 野菜自身の味だけで構成されたような、とにかく優しく、素直に身体に沁みる感じだ。 ◆苺マスカルポーネ キャラメルの甘苦さとチーズのコク、それらが苺の爽やかな果汁で包み込まれ、生ハムの塩味 で引き締まる。 ◆四川風ピリ辛牛すじの煮込み【絶品】 薄い衣を纏った牛すじはシャクジュワッとした食感。 そこから滲む四川風味と柔らかな牛すじの深い旨みが融合する。 その繰り返しが楽しかった。 ◆牡蠣と春菊のクリーム和え麺【超絶】 牡蠣のエキスがしっかり出たソースの海に若い緑の春菊を纏った麺の小島が浮かぶ。 綺麗だな。 牡蠣はふっくらとして濃厚な味わい。 細麺をソースに絡めて頂く。 芳醇さと磯の香り、深い旨みが融合した世界が広がる。 濃厚だがベタつかない絶妙な加減。 春菊のほろ苦さも良いアクセントに。

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正月酒で新年のスタート @初台 年明けを記念したお酒を贅沢に。 上質な寿司居酒屋として幅広い客層から人気のこのお店。 ネタケースに並ぶ旬の魚貝を眺めて本日の宴の期待を膨らます。 注目は出角のコーナーだ。 ここに特別な素材が配されているからだ。 お通しの数の子のコリコリに目を細めながら金箔入りの栄光富士を頂く。 それをスタートに刺身を楽しみ、色々な具材を海苔に乗せて。 お酒は朝日山の元旦搾り、田酒のHappy New Year 2025へ進む。 新しい髪型の大将と会話を楽しみながら一杯一杯を大事に味わう。  冷酒に酔ったところで鍋を仕立ててくれた。 贅沢な海鮮入りここれがまた美味。 温かい初宴だった。

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東京都

イタリア料理

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楽し美味し @代々木上原 美味の感覚の刺激が楽しいお店。 通りから大きな窓を通して中の活気が窺える。 このお店の魅力の一つはスタッフとの相談。 ワインや料理についてとても楽しく説明してくれる。 それも美味の想像を掻き立てるように…。 トリュフの鉄板焼きオムレツはシンプルながら香り高く、玉子の甘味さと旨みが広がって超絶に美味。 そして上質な牛のタリアータも絶品だ。 小さなオープンキッチンのライブ感と賑やかな雰囲気も相まって楽しく充実した宴となった。 ちょくちょく来てみよう。 ◆生ハム盛り合わせ ◆鰤のカルパッチョ ◆トリュフのオムレツ【超絶】 ◆ホワイトアスパラのビスマルク風【絶品】 ◆タリアータ【絶品】 ◆ボロネーゼ

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東京都

焼き鳥

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酒よし鶏よし人もよし @初台 地下の焼鳥天国。 比内鶏などの上等なな素材を熟練の職人が炭火で焼き上げる。 煙の立ち昇る焼き台で塩を振り、うちわで火加減を操るその姿をカウンターで覗くのが楽しい。 地酒のチョイスも自分に嬉しい。 特に「風の森」のラインナップが豊富で、その飲み比べが楽しくてクセになってしまう。 店長、スタッフの人達は誠実、丁寧で気さくだ。 どんな相談にも応えてくれるし、新発見に繋がる提案もしてくれる。 そんなことで、今日も期待を胸に膨らませて一人階段を降りる。 いつもの通り7本コースにアラカルトを加えて楽しもう。 さて、 印象に残った2本。 これ、次回も必ずオーダーしよう。 ◆つなぎ【超絶】 最高に美味かった。 心臓と肝臓を繋ぐ部分でしっかり歯応え、強い旨みが特徴。 ◆とろもも【超絶】 レアが最高。 上質な肉にどう熱を通すのか、コンマ一秒の加減で炭からあげるのだとか。 そして地酒の飲み比べ。 ◇風の森 奈良県 油長酒造 ・秋津穂507 ・露葉風807 ・山田錦807 ・ALPHA1 好みは秋津穂507だが、このお店の焼きとりと合わせるには807くらいのパワーがあっても良いかも。 そう、何が好きかよりも、今日ここで何が美味いかなんだな。 ◇鷹長 奈良県 油長酒造 大好きな風の森を造っている酒蔵が復元した菩提酛。 これはなかなかお目にかかれないぞ。 室町時代の味わいをイメージしたとのことだが、流石にそれは理解できず。 とにかく、ふくよかで米の発酵した旨さをストレートに味わえる。 しっかりと冷やされることにより、それがピシッと入ってくる感じだ。

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神奈川県

日本料理

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花冷えの日は美味いものを食べて暖をとる @新百合ヶ丘 この界隈で一番安心できるお店。 基本はコース料理から注文ふることになるが、その日の繁忙度によっては特別なアレンジをしてくれる。 経験豊富な大将は優しく懐の深い人。 こちらの様子を観察しながらお酒や料理を提案してくれる。 出してもらったもの、全てが美味で思いやりの暖かさみたいなものがこもっている。 当日は4月だというのにコートが必要なくらいの寒い日。 おかげで、退店時はポカポカに。 感謝。 ◆前菜盛り合わせ ひょうたん型の籠に風情あり。 ・九条ネギとじゃこの玉子焼き ほんのりと感じる出汁、優しい。 ・アサリのさつま揚げ 温かくふわっと香ばしい。 アサリの味もしっかり感じられ充実感あり。 ・グリンピース豆腐 新鮮な青味とコク。 ・稚鮎の南蛮漬け もうそんな季節なんだな。 若いエネルギーを頂く。 苦味なく、繊細な骨の感触を楽しむ。 ◆ 鰯のつみれ椀 とにかく限界まで柔らかなつみれ。 舌先の感触と脂の旨みを楽しみつつ、丁寧に頂く。 温まるな。 ◆造り ・生牡蠣、甘エビ、銀鯛、尾赤鰯、鮪 ◆ホタルイカの卵とじ 楽しい卓上鍋。 鮮やかな水菜の緑が金属フィルムに反射して綺麗。 ホタルイカは上等品。 こんなに小さいのに芳醇さと旨味の存在感アピール素晴らしい。 玉ねぎが良い仕事をしていた。 ◇加儀屋   おりがらみ★★★☆☆ 二口目からの味わいが深く、そして爽やかな後味。 ◇雁木★★★★★ コクとキレ、旨みのバランスが冴える。

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東京都

洋風なおかず

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親近感を持って楽しめるポルトガルの美味 @代々木八幡 裏路地で密かに賑わうポルトガル料理店。 店内は満席。 適度な暗さを保つ照明に小さめのテーブル。 独特の落ち着き感があるな。 大西洋に面するポルトガルは日本と同様に魚介類の消費が高い国。 新鮮な魚を用いたり、塩漬け熟成にしたり、出汁をとったり、素材の味を活かしたとその食べ方にも似たところが多いと聞く。 香辛料やトマト、レモンを上手く使うところが新鮮。 更にこのお店は化学調味料を使用しないので、親近感と安心感が湧く。 さてさて、 ◆ケージョフレスコ 柔らかくあっさりしたチーズ。 ◆生ハム 熟成感というよりもフレッシュさを楽しむ感じかな。 ◆鰯の炭火焼き【超絶】 お店の人が頭と骨を取ってほぐしてくれる。 鰯の熟成した身と脂の旨みに炭焼きの香り。 それらが絶妙な塩加減で引き出されている。 そこにトマトの水々しさやハーブの爽やかさが加わって、更にレモンを絞って。 地味に見えるが超絶な美味が冴える。 日本食の七輪焼の美味さと通ずるも明らかに違う料理だ。 ◆バカリュウ・ア・プラス【名物・絶品】 干鱈とフライドポテトの玉子とじ。 ポルトガルの代表的な料理。 熟成した鱈の旨みと塩味がフライドポテトのコクや香ばしさと融合して玉子で広がる感じ。 飽きのこない重層的な味わい。 いつまでも食べ続けられそうだ。 ◆ポルトガル風リゾット【絶品】 イタリアのリゾットと違ってスープ勝ち。 蛤の旨み深く、それが優しく身体に沁みる。

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東京都

日本料理

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上質な日本料理をシェフズテーブルで @新宿 十二社とは西新宿の存在した地名で、熊野神社の別名。 ここは、それにちなんで十二颯の名付けられた日本料理店だ。 ヒルトン東京の2階。 ここは日本料理とグリル、中国料理のレストランが垣根を廃してレイアウトされている。 それぞれ奥に進めばその雰囲気専用のスペースや個室もあるのだが、自分はこのセミパブリックなスペースが好きだ。 品格と落ち着きを保ちながらも食欲や会話を盛り上げてくれるエネルギーがあるようで。 当日はグループでシェフズテーブルに。 グラマラスな模様の天然石を厚く切り取ったビッグテーブルの先が鉄板のあるキッチンとなっていて、そこで専属のシェフが料理を作ってくれる。 ライブ感のある粋な演出だ。 透明な耐熱フィルムに封入された温前菜は鉄板で温められ、各人の目前で開封される。 湯気とともに立ち昇る出汁の香りに歓声が。 旬を捕まえたそれぞれの料理は繊細美味。 辛口な白ワインとよく合っていた。 和牛のフィレステーキは実に上品に日本料理として食べられる。 上質な旬の素材を入念に仕込んだ出汁と共に頂く。 しかも目の前で丁寧に調理されて。 感謝。

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東京都

イタリア料理

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上質なくつろぎと共に上等な美味さを楽しめる @町田 独自の物語がありそうな老舗イタリアン。 内装な調度品にそな雰囲気がある。 テーブルセッティングも丁寧。 テーブルには清潔なクロスがきちんと掛けられて、シルバーはフランスのラギオール製だ。 当日は意外にもお客が少なくがらんとした印象。 前回と同じテーブルで落ち着いた時間を過ごさせて頂いた。 どの料理も趣向が凝られていて美味。 スタッフの方ともう少し親近感を持って話ができたらな。 ◆生ハム盛り合わせ ふわふわの生ハムの香りを楽しむ。 サラミの薫感も食欲をそそる。 ◆前菜盛り合わせ これは贅沢な盛り合わせだ。 一つ一つが丁寧に作られている様子がすぐに分かる。 特にサワラのマリネは鮮度と熟成度のバランスが素晴らしく。オイルと絡めて海藻と食すと美味。 ・京都のサワラのマリネ ・鹿児島のキビナゴのサラダ風 ・ホタルイカのトマト煮 ・牛もつとインゲン煮物 ・水牛とトマトのカプレーゼ ◆天使の海老のフリット【絶品】 春を思わせ鮮やかで爽やか彩り。 頭から尻尾までサクッと揚げられている。 香ばしさと甘さと芳醇さと。 絶妙な塩加減で調味されていた。 海老と対になっているチコリーは水々しく軽快な食感。 これが素晴らしくマッチ。 ◆ホワイトアスパラのグリル【絶品】 シャキシャキの食感 爽やかなるほろ苦さを伴う果汁と生ハムの芳醇さと塩味が合体し美味。 それらがチーズのコクと黄身の甘みで広がっていく。 複層的で変化を伴う味わいに酔う。 ◆ホタルイカと筍のパスタ 細麺 ホタルイカはフレッシュながら濃厚。 そのソースは味わい深さがありながらドロドロせずに細めのパスタに良く絡む。 筍はエグ味やアクを全く感じさせない。  シャクッとした歯応えが刺激的。 素晴らしき合わせ技。 ◆パルメザンチーズのリリゾット【絶品】 白い楕円の皿に黄色のリゾット。 見た目が実にシンプル。 そして、味の方も後方支援のペッパー以外チーズしか感じない。 それをとても贅沢に感じさせる手業に感心。 舌先に感じる米の粒感を楽しみながら飽きずにペロリ。 ◆スペイン産イベリコ豚のオーブン焼き 引き締まった身から滲み出る味わいの深さは特筆に値する。 それは上品に熟成された旨みと脂の甘みだろうか。 ◆クレームブリュレ 浅く広いのが贅沢とされる。 まさにそれだ。