【話題の新店食べ歩記】『カドヤ食堂』色を真っ白な状態から自分色に染めていく気概が見られる『上方レインボー』に見参! 《7年間、橘イズムを徹底的に叩き込まれた愛弟子のお店》 JR大阪環状線「桃谷」駅南口から徒歩5分、天王寺区勝山通りに2020年2月24日にオープン。お店には屋号の看板もなく、外装から内装まで店内全体を白を基調としたシンプルなカフェのような明るい雰囲気で、カウンター6席のみの営業スタイル。 大阪を代表するラーメン店『カドヤ食堂総本店』代表である橘和良店主のもと、実に7年間も修業をされた奥村元気さん。7年間の修業を経ての独立というのは『カドヤ食堂総本店』史上過去最長記録で、橘イズムを徹底的に叩き込まれただけでなく、ラーメンの極意から接客姿勢に至るまでを、今度は奥村流に体現しようと独立した決意は、並々ならぬものであったに違いありません。 オープン当初から、本格的なコロナ禍で外出自粛要請という試練を与えられ、『カドヤ食堂総本店』の橘店主の愛弟子という話題性から、関西のラーメンフリークでも注目される「話題先行」ぶりで、プレッシャーも相当あったことでしょう。 現在、オープンから4ヶ月すぎて、食べログで3.55(2020年7月1日現在)の高評価。Rettyでも「話題の新店」としてラーメン好きの人気ユーザーが続々投稿されています。 《看板メニュー》 提供されるラーメンの種類は「醤油ラーメン」「塩ラーメン」「加里ラーメン」の3種類で、トッピングの「煮豚」「叉焼」「味玉アローカナ」の3品、「アローカナ卵使用の玉子かけご飯」「ライス」と小瓶ビールが用意されています。 とくに「加里ラーメン」は『カドヤ食堂総本店』の橘店主の舌を唸らすほどの絶品だったことで、看板メニューに加えることを許されたんだとか。 麺は、カウンター内の厨房のわずかなスペースに製麺機が置かれていて、そこで自家製麺されています。 《オススメニュー》(税込) ・塩ラーメン:930円 ・玉子かけご飯:280円 スープは、鶏豚ベースの魚介塩味。クリアな琥珀色が特徴で、表面はこのスープの醍醐味となる鶏油の油分膜に覆われています。塩だれがキリッとした味わいになっていて、鶏と豚の旨みと魚介の風味があいまった上に、ラーメンには珍しい柑橘類の「柚香(ゆこう)」のゼリーをスープに混ぜることによって爽やかな酸味がピリッといいアクセントになって、このお店でしか味わえない唯一無二の一杯に仕上がっています。 麺は「春よ恋」を100%使用した自家製の低加水の平打ち中細麺。箸で持ち上げるとしなやかなコシ感と麺肌がツルツルで艶やかな食感が特徴。もちろん、喉越し良く豊かな小麦の風味を感じながらいただけます。 トッピングは、肉厚ながらホロホロと柔らかいバラ肉と肩ロース肉の叉焼が各1枚、白髪ネギ、紫タマネギのピクルス、極太メンマに加え、柚香のゼリーそしてスィルハーブという珍しい具材が彩りを添えて盛り付けられています。まさにラーメンの芸術品と言ってもいいくらい完成された一杯!最初から最後まで一つひとつの食材を味わいながら完食しました。 玉子かけご飯は、香川県産のアローカナ卵を、店主が1個ずつ卵白にある紐状の「カラザ」を箸で取り除いてから山形県産「雪若丸」の白米にかけて提供するという念の入った一品。卵黄もぷっくりとして、お米も甘く、粒も立っていて絶品なTKGがいただけました。 《追記》 ラーメンの価格が880〜1,000円と手のかかり具合によって値段設定がされていますが、煮豚と叉焼のトッピングが単品で680円!というのが、注文時に躊躇しそうな悩みどころ。今後再考される余地があるかも。 お店は白が基調ですが、お客さん用に用意している傘は、店名通り「レインボー」なのが奥村店主の粋な計らい。これからは、名店のDNAに加え、独自のセンスを組み込んだ奥村レインボーカラーを出した絶品ラーメンが提供され続けることでしょう! #話題の新店食べ歩記 #話題の新店 #至極の一杯 #橘イズム #カドヤ食堂 #柚香のゼリー #桃谷のランチ #勝山のランチ #天王寺ラーメン店 #塩ラーメン