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大阪府

ラーメン

野添 裕幸

【話題の新店食べ歩記】『カドヤ食堂』色を真っ白な状態から自分色に染めていく気概が見られる『上方レインボー』に見参! 《7年間、橘イズムを徹底的に叩き込まれた愛弟子のお店》 JR大阪環状線「桃谷」駅南口から徒歩5分、天王寺区勝山通りに2020年2月24日にオープン。お店には屋号の看板もなく、外装から内装まで店内全体を白を基調としたシンプルなカフェのような明るい雰囲気で、カウンター6席のみの営業スタイル。 大阪を代表するラーメン店『カドヤ食堂総本店』代表である橘和良店主のもと、実に7年間も修業をされた奥村元気さん。7年間の修業を経ての独立というのは『カドヤ食堂総本店』史上過去最長記録で、橘イズムを徹底的に叩き込まれただけでなく、ラーメンの極意から接客姿勢に至るまでを、今度は奥村流に体現しようと独立した決意は、並々ならぬものであったに違いありません。 オープン当初から、本格的なコロナ禍で外出自粛要請という試練を与えられ、『カドヤ食堂総本店』の橘店主の愛弟子という話題性から、関西のラーメンフリークでも注目される「話題先行」ぶりで、プレッシャーも相当あったことでしょう。 現在、オープンから4ヶ月すぎて、食べログで3.55(2020年7月1日現在)の高評価。Rettyでも「話題の新店」としてラーメン好きの人気ユーザーが続々投稿されています。 《看板メニュー》 提供されるラーメンの種類は「醤油ラーメン」「塩ラーメン」「加里ラーメン」の3種類で、トッピングの「煮豚」「叉焼」「味玉アローカナ」の3品、「アローカナ卵使用の玉子かけご飯」「ライス」と小瓶ビールが用意されています。 とくに「加里ラーメン」は『カドヤ食堂総本店』の橘店主の舌を唸らすほどの絶品だったことで、看板メニューに加えることを許されたんだとか。 麺は、カウンター内の厨房のわずかなスペースに製麺機が置かれていて、そこで自家製麺されています。 《オススメニュー》(税込) ・塩ラーメン:930円 ・玉子かけご飯:280円 スープは、鶏豚ベースの魚介塩味。クリアな琥珀色が特徴で、表面はこのスープの醍醐味となる鶏油の油分膜に覆われています。塩だれがキリッとした味わいになっていて、鶏と豚の旨みと魚介の風味があいまった上に、ラーメンには珍しい柑橘類の「柚香(ゆこう)」のゼリーをスープに混ぜることによって爽やかな酸味がピリッといいアクセントになって、このお店でしか味わえない唯一無二の一杯に仕上がっています。 麺は「春よ恋」を100%使用した自家製の低加水の平打ち中細麺。箸で持ち上げるとしなやかなコシ感と麺肌がツルツルで艶やかな食感が特徴。もちろん、喉越し良く豊かな小麦の風味を感じながらいただけます。 トッピングは、肉厚ながらホロホロと柔らかいバラ肉と肩ロース肉の叉焼が各1枚、白髪ネギ、紫タマネギのピクルス、極太メンマに加え、柚香のゼリーそしてスィルハーブという珍しい具材が彩りを添えて盛り付けられています。まさにラーメンの芸術品と言ってもいいくらい完成された一杯!最初から最後まで一つひとつの食材を味わいながら完食しました。 玉子かけご飯は、香川県産のアローカナ卵を、店主が1個ずつ卵白にある紐状の「カラザ」を箸で取り除いてから山形県産「雪若丸」の白米にかけて提供するという念の入った一品。卵黄もぷっくりとして、お米も甘く、粒も立っていて絶品なTKGがいただけました。 《追記》 ラーメンの価格が880〜1,000円と手のかかり具合によって値段設定がされていますが、煮豚と叉焼のトッピングが単品で680円!というのが、注文時に躊躇しそうな悩みどころ。今後再考される余地があるかも。 お店は白が基調ですが、お客さん用に用意している傘は、店名通り「レインボー」なのが奥村店主の粋な計らい。これからは、名店のDNAに加え、独自のセンスを組み込んだ奥村レインボーカラーを出した絶品ラーメンが提供され続けることでしょう! #話題の新店食べ歩記 #話題の新店 #至極の一杯 #橘イズム #カドヤ食堂 #柚香のゼリー #桃谷のランチ #勝山のランチ #天王寺ラーメン店 #塩ラーメン

野添 裕幸

【絶品!カツオの塩タタキはここで食え!!】土佐備長炭の焼とりや「高知家」の本場の産直品が安くて美味しくいただける西田辺の名店。 《「高知家の魚」応援の隠れた名店》 大阪メトロ御堂筋線「西田辺」駅から徒歩6分。高知直送の新鮮なカツオを使った土佐の料理や銘酒が楽しめるお店。 高知県宿毛市出身の浦木店主夫妻が切り盛りしている『土佐備長炭焼とり龍馬家』は、2018年に開店した「高知家の魚」応援の隠れた名店として知る人ぞ知るお店で、私も近所に事務所を構えているにもかかわらず、関西ラーメン界の重鎮である沖山欣也さんに教えていただき、初めて先月一緒に会食した次第です。 浦木店主によると、近鉄南大阪線「矢田」駅から徒歩10分、今里筋の湯里6丁目近くにある土佐料理店『酒楽彩魚 ざまに』の店主と親類らしく、両店とも高知から毎日仕入れる地魚や本場カツオのタタキや土佐備長炭で焼き上げる焼き鳥、ブランド卵の「土佐ジロー卵」など「高知家」の産直品が安くて美味しくいただけるお店として、食通の沖山さんもイチオシ!!のお店です。 《その新鮮さはご覧の通り!!活きのいいメニューがずらり》(税別) ・高知名物カツオの塩タタキ:580円 ・鶏の刺身盛り合わせ:不明 ・高知沖産のアジフライタルタルソース添え:380円 ・焼き鳥盛り合わせ(6本):580円 ・焼き鳥の梅肉焼(2本):350円 ・焼き鳥こころ(2本):240円 ・焼き鳥柚子胡椒ぽんず(2本):380円 ・土佐ジロー卵のとん平焼:550円 ・広島産カキフライ:480円 ・カマンベールもち:480円 ・至福の親子丼:680円 ・巻きたてう巻き:700円 ・サッポロ生ビール黒ラベル(中):390円 ・土佐鶴:600円 ・海援隊:480円 ・土佐ゆず蜜チューハイ:420円 「高知名物カツオの塩タタキ」は、ご覧の通り厚切りの身で石垣の塩がパラッとかけられていて、そのままでも新鮮でプリッとしたカツオのタタキがまさしく「口福」にさせてくれます。にんにくと玉ねぎと青ネギ、そして柚子コショウを添えていただくとさらに絶品な本場の味わいを堪能できます。 鶏の刺身盛り合わせは、新鮮でないと口にできないのはもちろん、薬味と一緒に稀少な部位の刺身は柔らかくてコリコリした食感にしばし感動さえ覚えました。 さらに、土佐備長炭でじっくり焼き上げる絶品焼き鳥に舌鼓。土佐醤油を使用したこだわりのタレは、鶏ガラから炊き込んだもので焼き鳥や焼き物の味をより引き立ててくれ店主の焼きの技をとことん堪能させてくれます。 特筆ものは、〆にいただいた「至福の親子丼」。土佐ジロー卵と甘めの土佐醤油で煮立てた割り下に、プリッとした歯ごたえのある鶏身とタマネギがとろとろ玉子がご飯を覆い、黄身が真ん中に鎮座している絶品な親子丼。これは必食です。 3人でいただいた「高知家」の本場の産直品のメニューは、どれもこれも見た目から食指を動かさせられる一品ばかり。美味しい土佐料理でお酒もピッチが上がり、終始楽しい会食を楽しめました。 何より、浦木店主の土佐愛に満ちた郷土愛と食材をいかにしてお客さんに喜んで食べていただくかが一皿一皿に伝わってきて、このお店も再訪間違いなし!です。 《追記》 Rettyでも投稿した方は私で3人目ですが、カウンター席でも予約をしないとなかなか伺えないほど、リピーターのお客さんの予約でいっぱいになるほど隠れた人気店です。 浦木店主も奥様も人当たりも良く、アットホームな雰囲気で、土佐の地酒で本場のカツオのタタキに舌鼓を打つことが至福の喜びと感じるお客さんが多いのも頷けます。 #絶品!カツオのタタキ #高知名物カツオの塩タタキ #高知家 #高知直送 #高知の魚 #高知家の魚 #絶品焼き鳥 #鶏の刺身盛り合わせ #土佐ジロー卵 #土佐鶴 #高知の地酒が飲める店 #土佐備長炭の焼き鳥 #西田辺の隠れた名店 #西田辺の焼き鳥店

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京都府

ラーメン

野添 裕幸

【京都・西院の人気店探食記】つるつるむしゃむしゃ、天然素材をふんだんに使った珠玉の一杯! 《京都の鶴武者でしか作れない、京都らしい魅力あるらーめんを提供》 京都でも指折りのラーメン激戦区である西院に2012年1月9日に開業された『らーめん鶴武者』は、鶴“武者”というイメージから無骨な大将が、日々ラーメン道に日々精進している男臭い!?お店と勝手に想像していましたが然にあらず。店内は整然として、京都らしい和風モダンな雰囲気で若い女性スタッフ2人で切り盛りしていてびっくり!!たまたま、仕込みの材料を取りに外出していた西村店主は、お勘定の際に戻ってこられてお話を聞くことができました。 一見して真面目でやさしそうな西村店主でしたが、このラーメン激戦区で、食べログでも3.71という高評点もあって、その人気の秘訣は「子どもが安全で安心のラーメンを提供したい」と、天然素材だけを使った一杯を作り続けたことが、地元のお客さんの評判をよび、たちまち京都や関西でも知られる人気店になったようです。 単にラーメンを作るだけでなく、小学生を対象にいた「ちびっこらーめん教室」も不定期ながら開催し、製麺機を使った麺の切り出し、子ども用の包丁を使ったメンマのカットや麺茹で器で麺を茹で丼にトッピングするまでの体験課外授業もされていて、らーめん完成後には、参加したお子様向けに特典付き認定証をプレゼントするなど、地域に密着した地道な活動がお店の評判を押し上げているのかもしれません。 さらに、2019年からは京都でもらーめんに使用できる「京小麦」の収穫が開始されたのに合わせ、北海道産と京都産の小麦のそれぞれの持ち味を生かしたブレンド麺や、京小麦100%の麺も限定メニューを自家製麺で提供するなど、地産地消にも精力的に取り組んでいらっしゃるところにも、常にお客さん目線で京都の鶴武者でしか作れない、京都らしい魅力あるらーめんを提供されている姿勢に感服しました。 《自慢のちゃーしゅー麺!》(税込) ・ちゃーしゅー麺:1,050 ・煮玉子:100円 近江地鶏の丸鶏に鶏ガラや豚骨、野菜を加えて半日炊き上げた鶏白湯とあさりやするめなどの魚介メインの和風醤油の2つのスープに、手間暇かけた自家製麺を合わせ、このお店自慢の低温調理された豚の肩ロースが7枚花びらのようにトッピングされた珠玉の一杯。 自家製中太ちぢれ麺は、北海道産と京都産の小麦のそれぞれの持ち味を生かしたブレンド麺は、コシものどごしも申し分なくスープを持ち上げてくれます。 鶏白湯スープは余分な脂分をカットし、クリーミーでまろやか。京都らしい雑味のない上品な味わいで、女子ウケがよいのもコラーゲンたっぷりだからそうです。 低温調理されたチャーシューは、そのまま食べても、スープにくぐらせてもといろいろな味わいが楽しめます。 臭みがなくなるまで煮込んだメンマも絶品。本来煮玉子は半分にカットされていますが、あえて食撮映えするため追加トッピングしました(笑)。 文字通り、天然素材のみ使用した一杯は、バランスの取れた鶏白湯ラーメンで、丁寧な仕事ぶりが、具材一つひとつに現れています。とくにスープは最後の一滴まで飲み干しても後味がまろやかで京都らしい「はんなり」した味わいが楽しめました。 《追記》 新型コロナウイルス対策も徹底していて、接客姿勢もよく、子ども連れのファミリーでも気軽に入れる雰囲気のお店。最近、京都に仕事行く機会が増えてきたので、京都の探食記も力を入れていきたいと思います。 #京都・西院の人気店探食記 #鶏白湯 #ちゃーしゅー麺 #低温調理されたチャーシュー #京小麦 #食撮映え #西院の人気ラーメン店 #京都の人気ラーメン店 #女子ウケがよい

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大阪府

とんかつ

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【Retty投稿1番乗り】創業50年の明石焼きの人気店『阿倍野 明石焼き たこつぼ』の極厚とん平焼きと同じ美味しい国産豚が堪能できるとんかつ店!! 《女性店主が手間暇かけて揚げる極旨とんかつ店》 阿倍野の明石焼きの老舗で行列が絶えない『阿倍野 明石焼き たこつぼ』の三代目の店主の奥さんの大鳥亜裕美さんが、阿倍野区役所の真向かいに2018年6月22日にオープンした『とんかつ たこつぼ』は、女性店主ならではの感性が光るひと味違うとんかつの数々を提供されています。 名物は、山芋とろろが付いた「特製かつとじ」と数量限定「特上ロースとんかつ」と『たこつぼ』名物メニューの極厚とん平焼きと同じ国産豚を使用していて、その分厚さにびっくりさせられます。 この場所は、元たこ焼き屋さんだったこともあって、たこつぼという屋号からたこ焼き屋さんによく間違われたそうですが、最近はとんかつ屋さんとして地元の方々にも認知され、11月からは昼と夜の営業に変更し、店主お一人で頑張っていらっしゃいます。 《お値段以上の値打ちある極旨かつとじ!》 ・特製かつとじ:1,800円(税別) 初めての方は、少々値段の高さにビックリされ、さらに注文してから15分ほどかかるのでちょっといらだってしまうと思いますが、目の前に登場したご飯茶碗の約2倍以上ある土鍋のかつとじの蓋を開けたらビックリ!!します。 玉子で閉じられたわらじ大のかつが横たわり、彩りのよい刻み三つ葉がトッピング。トレイの上にとろろ、ご飯、豚汁がセットになっていて、ロースかつの断面は指が2本ほど入る分厚さで、しかも肉の中心までしっかり火が通っています。 大阪搾油高級品「綿実油」を使用していて、はじめは150℃、続いて170℃で2度揚げることで黄金色の美しい仕上がりのとんかつ。まさに分厚いポークステーキをじっくりしっかり時間をかけただけあって、手間暇かかっているのが一口食べてみてわかります。 かつは、割下を吸ってしんなりして柔らかく、噛み締めるとロース肉特有の脂の甘さが広がります。割下は甘めで濃いめながら、鰹出汁の旨味がかなり効いています。また、玉子のとじ加減も半熟で、とろっとした食感がたまりません。 豚汁は、ダイコン、こんにゃく、エノキダケ、ネギと豚肉と具沢山。女性店主ならではのヘルシーな食材と味付けにも工夫がみられます。 分厚いロースかつは食べやすいように包丁でカットされ、一切れずついただきますが、半分残った頃合いに山芋とろろをたっぷりかけることで、さらに絶品なかつとじが堪能できます。 分厚いとんかつは、まさにお値段以上の値打ちある極旨かつとじで、お腹も満腹そしてプチ贅沢なランチタイムを満喫できました。 《追記》 メニューは、他に「特上ロースとんかつ」1,800円(税別 以下同様)、「上ロースとんかつ」「エビフライ(3尾)」各1,300円、「ヒレかつ」1,000円という少々値段が張りますが、「日替わり」は850円とリーズナブルな定食もありますので、昭和町や文の里、阿倍野区役所に立ち寄った際のランチタイムやディナーにぜひご利用ください!! #Retty投稿1番乗り #極旨とんかつ店 #かつとじ #極厚とん平焼きと同じ国産豚 #二度揚げ #阿倍野 明石焼き たこつぼの姉妹店 #分厚いとんかつ #昭和町のランチ #阿倍野区役所前

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【注目の新店食べ歩記】焼き煮干し、さんま節、大量の北海道昆布から取った出汁+背脂醤油+平打ち極太麺が織りなす至極の一杯! 《『らーめん香澄』系列の4号店》 大阪メトロ谷町線 「中崎町」駅の3番出口から徒歩5分。神山町の角地にある『セイマル中華そば』は、大阪・阿波座に本店を構える『らーめん香澄』の系列店。阿波座本店と中崎町の『らーめん香澄』、肥後橋の『ラーメンモリゾー』に次ぐ4号店で、2020年6月29日にオープンした注目の新店です。7坪の店内に、カウンター7席が用意されています。 屋号は『らーめん香澄』の創業者である尼崎誠氏の「誠」(セイ)をマルで囲ったロゴから「セイマル」だそうです。 『らーめん香澄』の系列店は、提供するメニューやスープはお店ごとで異なり、このお店では、カタクチイワシを焼いた焼き煮干しと、さんま節などを北海道昆布などを合わせた魚介スープの「中華そば」と「まぜそば」の2大看板を基本に各3種類、チャーシュー丼、ごはんが提供されています。 《オススメニュー》 ・特製焼き干し中華そば:950円(税込) レンゲでまずスープを味わうと「焼き干し」と銘打っている通り、カタクチイワシ特有の魚介の味と香りが感じられるも、深みのある醤油ダレが味を引き締め、背脂で甘みとこってり感をプラスした中華そば。飲み応えはしっかりあって、後口はすっきりしています。 麺は、もちっとした食感で食べ応えのある国産小麦100%の「麺屋棣鄂(ていがく)」謹製の極太ストレート麺を採用。スープとよく絡んで頂けます。一般的なラーメン店で使う麺は120グラム前後(並盛り)ながら、同店では中華そば=180グラム、まぜそば=220グラムと他店より量を多く提供されています。 具は肩ロース肉が低温調理されたチャーシューが4枚、2枚はどんぶりの縁に盛り付けられ、味玉、青ネギ、白ネギ、ナルトを使用。チャーシューは、しっとりとした肉質感で芳醇な旨みもよく、味玉とともに美味です。 黒胡椒が、まろやかな醤油味にピリッとしたアクセントが加わって、全体的にバランスがとれ、またボリューム感もある至極の一杯を味わいました。 #注目の新店食べ歩記 #『らーめん香澄』系列の4号店 #焼き煮干し #中華そば #特製焼き干し中華そば #中華そば=180グラム #神山町のラーメン店 #キタのラーメン店 #紙エプロン有り #2020年の注目新店

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大阪府

ラーメン

野添 裕幸

【話題の新店!食べ歩記】店内仕込みの無化調スープに手打ち式製麺機による自家製麺と卓越した具材が自慢! 《ラーメン経験の少ない飲食業約17年の店主の作る一杯に注目!》 大阪メトロ「堺筋本町」駅直結の船場センタービル3号館地下2階に2020年1月21日オープンした『らーめん久遠(くおん)』は、店内仕込みの手打ち式製麺機で織りなすオリジナルブレンドの麺と3種のスープ、トッピングの具材、米など細部に至るまで厳選素材を使用した店主の渾身の一杯が食べられるとあって、早くも2020年のラーメン新店の話題に上っているお店です。 店主は、飲食業界に約17年間、和食、洋食などを経てラーメン店を開業したという経歴の持ち主で、ラーメン店での修行はまったくなく、ラーメン経験の少ない未熟者と公言してはばかりません。かえってそれが、業界の枠にとらわれず自ら作り上げたラーメンだとすると、かなりクオリティーの高い「料理人の一杯」だと納得できる一杯が味わえます。 ちなみに屋号の「久遠」とは、仏教の言葉で、長く久しいこと。遠い過去または未来の意味とか。店内はカウンター7席、4名卓×1の計11席。お店と外との仕切りは藍染の暖簾のみで、一見、立ち飲み屋さんのようなスタイルですが、和風モダンな雰囲気と清潔感があって、女性のお一人様でも気軽に立ち寄れるお店です。 《絶品ないりこの淡麗スープの一杯》 ・いりこそば(塩)+味玉:980円 メニューは4種類。いりこそば(塩)、中華そば(醤油)、背脂煮干しそば(淡醤油)、さかな混ぜそば(汁なし)が各種880円からトッピングの追加で1,200円まで自動食券機で注文できます。 メニューのトップに、ごまかしのきかないスープの塩ラーメンを打ち出すところに、店主の自信が伺えるとあって「いりこそば(塩)+味玉」を注文。 複数産地のいりこと魚介の塩スープは、雑味や苦味が一切なく、いりこ本来の旨味と香りが鼻腔をくすぐりつつ、あっさりした優しい味わいの黄金色の魚介系塩スープです。 手打式熟成多加水麺使用の自家製麺は、全粒粉入りの平打ち麺で、スープとの絡み具合がよく、風味豊かな小麦の程良い弾力とコシが堪能できます。 トッピングの具は、低温調理された鶏肉、豚肉、煮豚の3種類のチャーシューが各一枚ずつ。青ネギの細切り、大分県産の「赤玉」の味玉、ざく切り玉ねぎ、穂先の長いメンマ、海苔と白い麺鉢に彩りが映える盛り付けに、店主のセンスが光っています。 とくに3種類のチャーシューは、それぞれの肉質感と肉の旨みが味わえ、味玉もちょい熟の柔らかさで箸休めにもってこいの一品です。 厳選素材から毎日炊きだす自家製のいりこと魚介の塩スープとトッピングは、一つひとつ丁寧に手を加えてあり滋味深いラーメンに仕上がっています。ざく切り玉ねぎまで、しっかりスープの引き立て役に徹していて最後の一滴まで完食できました。 間違いなく、今年秋発行の「究極のラーメン」に掲載される新店にノミネートされる実力で、これからの進化も期待したいと思います。 《追記》 店主の思いは、バリアフリーの対応はもちろん、盲導犬との入店もOKにし、子ども食堂のような慈善活動も行いたいんだとか。 一杯ずつ調理するため、ランチタイムは少々提供時間がかかっているようですが、手際よく調理されますのでご安心を。混み具合が店頭でわかるので、話題のお店の一杯をぜひご賞味ください!! #話題の新店 #店内仕込み #無化調スープ #自家製麺 #料理人の一杯 #いりこそば #熟成多加水麺 #船場センタービルのラーメン店 #2020年のラーメン新店 #堺筋本町のラーメン店 #堺筋本町のランチ

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ラーメン

野添 裕幸

【期待の新店食べ歩記】25歳の若き店主がつくる旨味とコクが詰まった万人受けする「令和の中華そば」!! 《早くも行列ができる人気店》 大阪メトロ堺筋線「南森町」駅の⑤出口からすぐ北側の天神橋筋沿い『どストライク軒 FACTORY』跡地に2020年8月17日にオープンした『小麦生まれ、麺育ち。』は、コロナ禍にもかかわらず意欲的に出店する新店の中でも早くも期待と話題を集めているお店です。 店主の清田悠悟さんは、現在25歳。18歳の頃に伊丹にある人気店『必死のパッチ製麺所』に入店。その後7年間修行し、店長まで任されつつ、今年独立開業した大阪ラーメン界の期待の星ともいえるラーメン職人。前職のラーメン店とはまったく違う「中華そば」、しかも店頭横にある製麺機による自家製麺で勝負するなど、チャレンジ精神も旺盛な若きイケメン店主です。 店内は、カウンター席6席、テーブル席10席で、コロナ感染防止のため、カウンター席はゆったり幅をとりつつ、サイドには飛沫防止のアクリル板を設置。厨房は清田店主と年配と若手の3人、ホールは細かい気遣いをしつつ、笑顔で接客する若い女性2人の合計5人で切り盛り。 まだオープンして10日あまりというのに、スタッフ同士のオーダーの掛け声やオペレーションもスムーズで、チームワークの良さが伝わります。 とくに感心したのが、清田店主のメッセージとともに「マスク入れ」の封筒として来店者に配っていること。紙エプロンはもちろんのこと、3ヶ月から3歳児用のバンボチェアも用意され、小学生未満には「みんな大好き中華そば」を280円で提供。お子様連れの方も気軽に「令和の中華そば」を食べていただきたいという店主のキモチが伝わります。 《王道の醤油清湯の中華そば》(税込) ・中華そば(旨味醤油テイスト):850円 ・特製トッピング:480円  チャーシュー4枚/とろり味玉/メンマ2倍 お店の名物の「中華そば」は、王道の醤油清湯。ダシの効いた淡麗醤油スープの表面には、鶏油が包む輪が重なり合いキラキラと黄金色に輝いています。 トッピングは、肩ロース肉のレア風チャーシュー、白髪ネギ、三つ葉、メンマ、煮玉子を使用。今回は特製トッピングを注文したため、器いっぱいを覆うようなチャーシュー盛りはたまりません。 スープは、国産の秋刀魚節、飛魚節、鶏節、伊吹いりこ、貝柱、海老を合わせた出汁に島根産のうま味の強い醤油を合わせ、鶏油でコクを持たせることで鶏の旨味の余韻も残しています。 自家製麺は、定評のある「春よ恋」を使用した中細のストレート平打ち麺。風味豊かな小麦感に加え、しっかりしたコシと喉越し、そして子どもでも食べやすいようにスープとよくからむよう工夫されています。 具材ひとつひとつに丁寧な仕事ぶり。スープが冷めていくにしたがって鶏と魚介の味が広がる奥深さ。シャキシャキの白髪ネギが残ったスープもあっさりして最後の一滴まで美味しく飲み干せました。 スープ、自家製麺、具材もトータルに完成度の高さが際立つ至極の一杯でした。 《追記》 数量限定の「濃厚鶏白湯そば」880円は、人気のため売り切れ。9月に提供予定の「塩そば(ゆず香る塩テイスト)」850円も俄然期待が持てる新メニューとして再訪間違いなしです。 現在、お店のInstagramかTwitterをフォローすると、オープン30日間限定(9月20日迄)で、選べるトッピング一品が無料になるキャンペーンも開催中です。 【Twitter】 https://twitter.com/mensodachi 【instagram】 https://www.instagram.com/komugi_mensodachi/ #期待の新店食べ歩記 #話題のお店 #中華そば旨味醤油テイスト #濃厚鶏白湯そば #令和の中華そば #南森町の新店 #南森町のランチ #南森町のラーメン店 #3ヶ月〜3歳用バンボチェア有り

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大阪府

ラーメン

野添 裕幸

【期待の新店食べ歩記】なにわ最強醤油ラーメン『金久右衛門』の大蔵義一社長の肝いり店! 《躍進中の金久右衛門》 JR大阪環状線「玉造」駅から徒歩2分。旧『味噌ラーメン 椋嶺(くらがね)』が2019年9月に閉店し、新しく醤油・味噌ラーメン『ひな菊』として2019年9月12日にオープンした人気店。 なにわ最強醤油ラーメンを標榜し「大阪ブラック」が有名な『金久右衛門』の大蔵義一社長の肝いりで、スープ、麺、タレ、香味油、チャーシュー、味噌にいたるすべての食材を吟味し、現時点で最高峰と自負する渾身の一杯を提供している話題のお店で『ひな菊』ブランドでは1号店にあたります。 また、2020年6月19日に阿波座の『金久右衛門』の隣に系列店として『ひな菊 阿波座店』の2号店がオープンするなど、現在、系列店が大阪府内11店舗、兵庫県、愛知県に各1店舗展開中。 さらに『金久右衛門』の出身の『人類みな麺類』『燃えよ麺助』『麦と麺助』の各店主の人気躍進ぶりとも併せて『金久右衛門』の動向は、関西のラーメン業界でも常に注目されているようです。 《鹿児島県垂水温泉の天然温泉水仕込みのラーメン店》 『ひな菊』は『椋嶺』の旧店舗の特徴のモノトーンのシブい外観はそのままにカウンター8席のみ。現在、コロナ感染防止のためアクリル板で仕切っています。内装も明るく和風モダンな雰囲気で、女性一人のお客様も多いそうです。 基本のメニューは定番醤油、貝出汁ベース、味噌ベースの3種類で、定番醤油は薄口 or 濃口の2種類があります。全メニューのスープは、口当たりがまろやかな鹿児島県垂水温泉の天然温泉水(軟水)仕込みで、オープン当初からはかなりブラッシュアップされたようです。 《ハンパない至極の一杯!》 ・特選 温泉水 醤油ラーメン(煮玉子入):950円 博多地鶏ガラの動物系、仕込み水に鹿児島県垂水温泉水を使用。羅臼昆布、白口片口鰯の煮干しをメインにしたダブルスープ。 島根県松江市『松島屋』謹製のオリジナル醤油3種類を合わせ、ぶどう酒、魚醤、白ワインで熟成させたすっきりした味わいのかえしに、博多地鶏の鶏油に煮干しと鰹節を加えた風味豊かな香油など、見た目にも味重ねに余念のない最上級の食材がスープの上面に散りばめられています。 特に3種のチャーシューも特筆もの。一番大きなピンク色の綺麗なチャーシューは、『松島屋』の淡口醤油とハーブ、バーボンで風味をつけた低温調理の鹿児島県産茶美豚。真ん中は茶美豚を特製スモーク機を使って備長炭で直焼きした焼き豚。残りのチャーシューは圧力鍋でしっかり煮込んだ口どけのいいトロトロチャーシューと、それぞれ味わいや香りを重視したチャーシューの逸品と称してもいいくらい手間暇かけて作られた極旨チャーシューが堪能できます。 麺は『ミネヤ食品工業』の「春よ恋」を練り込んだ特注麺で中細ストレート麺を使用。喉越しもよく、しなやかでコシがしっかりしていて、温泉水効果もあってかなめらかな口当たりが心地よく感じられます。 トッピングの白髪ねぎと三つ葉、金久右衛門特有の極太メンマは、スープに合わせて適度な味とシャキッとした食感は健在。途中、半熟味玉を箸で割って、スープに混ぜることによって、醤油の酸味をほどよくまろやかにしつつ全体的にバランスの良いコクの深さを感じる渾身の一杯に仕上がっていました。 「大阪ブラック」とはまた違う、醤油ラーメンの進化を感じる一杯は、このお店で実際味わってこそ!!玉造と阿波座で味わってください。 《追記》 旧店名の『椋嶺(くらがね)』は、一般的に読みにくかったようで、認知度もいまひとつ。そこでリニューアルにあたって、大蔵社長が娘さんがアイデアを出してもらい、読みやすくやさしい響きの『ひな菊』になったんだとか。 現在の店長は、27歳と若いながら金久右衛門で、4年間修行しているという大蔵くん。ひょっとして大蔵社長の息子さんか親類!?勉強熱心で、ラーメンに懸ける思いがしっかり伝わった好青年です。 #期待の新店食べ歩記 #話題のお店 #金久右衛門 #天然温泉水仕込みのラーメン #茶美豚 #玉造のランチ #玉造のラーメン店 #極旨チャーシュー

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大阪府

ラーメン

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【淀屋橋に味噌ラーメン専門店オープン!】ピリリと和山椒が効いた芳醇な味わいの進化系味噌ラーメン。 《創作味噌ラーメン専門店》 大阪メトロ御堂筋線「淀屋橋」駅から徒歩5分ほど、山休橋沿いにある『味噌NOODLE 麹』は、2020年4月7日にオープンしたばかりの同じく平野町1丁目にある『つけ麺 井手 本店』の姉妹店にあたります。 オープン時がコロナ禍で自粛要請の時期と重なったものの、現在は通常営業で再開。早くも口コミやSNS等で創作味噌ラーメン専門店として注目されているようです。 お店は、板張りと店内が見える外観と15名が座れるL字カウンターで、自動食券機でオーダーする今時のスタイル。 メニューは「味玉味噌らーめん」900円(税込以下同様)「焦がしにんにく味玉らーめん」950円「味玉辛味らーめん」950円「味玉和山椒味噌らーめん」の4種類の創作味噌ラーメンを中心に、ごはん類やトッピングが充実しています。 《クセになりそうな和風ピリ辛味噌ラーメン!》 ・味玉和山椒味噌らーめん:950円 豚骨、魚介出汁からとったスープに背脂を加えつつ芳醇でまろやかな味噌の風味とほのかな柚子と白ネギ、紫玉ねぎが合わさった上に、和山椒がいっぱいトッピングされた一杯。和風でさっぱりした味わいを堪能できる和風ピリ辛味噌ラーメンです。 麺は、全粒粉配合の手打式熟成手揉みの自家製麺を使用。その麺は、一見、蕎麦のような色合いでかなり縮れているものの、もっちりとしたコシ感がありちょっと粘度の高いスープをしっかり持ち上げながらワシワシと頂けます。 トッピングは、霧島山麓ポークを使った中ぶりのチャーシューが2枚、レア風な食感が特徴で食べ応えがあります。濃厚な味付けのメンマ、味玉とどんぶりの表面を覆うように、和山椒がいっぱいふりかけてあり、表面がもえぎいろに染まっています。 卓上には「辛八房」なる唐辛子も置いてあって、さらにピリッとした味変も味わえるだけでなく、スープに混ざっている柚子やレモンの皮、紫玉ねぎのみじん切りがほどよいアクセントと小気味良い食感となって最後まで飽きさせない極上の創作味噌ラーメンをいただけました。 《追記》 ちなみに、入り口横の自動食券機の横に「紙エプロン」が用意されています。 #進化系味噌ラーメン #味噌らーめん専門店 #淀屋橋の味噌ラーメン専門店 #和風ピリ辛味噌ラーメン #新店 #淀屋橋のランチ #淀屋橋のラーメン店

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大阪府

うどん

野添 裕幸

【期待の新店食べ歩記】洋風なイタリアンと饂飩の融合がコンセプトのお洒落なお店! 《麺類の激戦区で個性際立つ創作うどん店》 JR環状線「寺田町」駅近くに、2017年11月16日にオープンした『うどん大師 空海』は、うどんの祖といわれる讃岐が生んだ弘法大師 空海になぞらえ「空海=ku-kai」を屋号にしたなんともユニークなうどん店。 店主の宝代隆児さんは、有名なうどん店に弟子入りして修行するといった形ではなく、いくつかのうどん店や飲食店に勤めながら、洋風なイタリアンと饂飩の融合をコンセプトにしたお店を創りたいと開業した方で、メニューも「洋風うどん」や「カルボナーラうどん」「ミートソースうどん」「ペペロンチーノうどん」とパスタと饂飩のクロスオーバーした新感覚のメニューが人気のお店です。 お店は、濃緑のボーダーのテントの一見するとカフェか洋食屋さんみたいな外観ですが、店の横にある「ぶっかけうどん」の幟で気付くくらいで、店内は厨房に面したカウンター席と、その奥のテーブル席合わせて18席。外観同様、うどん店らしからぬBGMも軽快なジャズが流れていて赤と白の棚が印象的な小洒落た雰囲気。女性のお一人様でも気軽に入店できます。 《まるでイタリアンな饂飩》 ・黒毛和牛肉温玉ぶっかけうどん かやくご飯のセット:1,150円(税込) 冷たい麺肌の白いうどんの上に、Aランク以上の黒毛和牛を熟成出汁で甘辛く炊いたほろほろ牛肉にプチトマト、ベビーリーフ、温玉がトッピングされた、まるでイタリアンな饂飩! 長時間寝かせたかえしと5種類の出汁を混ぜ合わせ熟成したぶっかけ出汁はすっきりとした味わいで、徳利から自分で注ぐタイプ。薬味は、大根おろし、青ネギ、生姜の3種類。 まずは、何もつけずに白い熟成麺を持ち上げるとツヤツヤでもっちりした食感の麺が力強い伸びで口に入っていきます。小麦の香りがほんのり鼻をくすぐり、次に薬味とぶっかけ出汁がかかった麺をいただくと喉越しよくツルツルと小気味よく入っていきます。 甘辛い牛肉、温玉、出汁とバランスよく合わせながらいただくうどんは、これまでの概念をとっぱらった創作うどんで、麺を楽しみながら味わう!といった感覚でいただけるカジュアルなのに重厚な味わいが堪能できる一杯でした。 セットの「かやくごはん」は、朝挽き国産地鶏とごぼうを使用。炒めた後に一晩寝かせて炊きこんだもので、シャキッとしたごぼうとニンジンの食感と鶏の旨味がよく効いた美味しい炊き込みごはんです。 《余裕をもって来店を!》 一番良い状態の麺の茹で時間が約15〜20分かかるとあって、初来店の方は待たされ感があると思いますので、余裕をもっての来店をお勧めします。 メニューは、定番の「きつねうどん」や「肉カレーうどん」をはじめ和風うどんも提供されていますので、和洋織り交ぜてのうどんが堪能できます。 現在、9種類の「お持ち帰り」メニューもあります。 38歳のまだ若い宝代店主。これからも新しい感覚のうどんの可能性を追求したメニューを楽しみにしています。 #期待の新店食べ歩記 #うどん新店 #イタリアンな饂飩 #寺田町のうどん店 #創作うどん #寺田町のランチ #テイクアウトうどん #肉温玉ぶっかけうどん #かやくごはん