今年の1月の山陽山陰旅行にて、念願かなってようやく伺うことが出来ました。これまでに山陽地方出身の人達から何度も何度も話を聞かされていた唯一無二の名店です。 このお店は、広島や山口の若者たちが車の免許を取ったら必ずこの店に行く、と言われているくらいのお店で、要は車じゃないとなかなか訪問できない山の中にあるお店なのです。 とはいえ、我々呑兵衛にとって、誰か一人を犠牲にしてお店を楽しむというのは野暮なもの。ということで我々は岩国に宿を取り、JR岩徳線に乗って最寄り駅である欽明路駅まで、そして駅からは坂道を20分ほど歩いて登ります。他にこうやって歩いている人は居ませんが(苦笑) ただこうやって歩いて向かったのも良くて、真っ暗の中を歩いて行くと山の上の方にぼんやりとした灯りが見えてきて、それが近づくにつれて徐々に見えてきて、その光景は正にファンタジーの中の街のよう。もしくは戦国時代の山城でしょうか。正直この光景を見ただけでこのお店のユニークさに圧倒されます。 こうしてお店に辿り着いたわけですが、さすが新年最初の日曜日。広すぎる駐車場には車がずらっと並んでいて、お店の前では多くの人だかりが出来ています。僕らも順番待ちをしますが、結局席に着いたのは40分ほど後のことでした。 とはいえ待っている間も、敷地内の出店や神社などを見て回れるので、寒ささえ何とかすれば飽きることも無かったですね。 というわけでいよいよ店内へ。半分テラス席のような感じのこたつ席に座り、山賊焼きに山賊むすび、山賊うどん、ひちりんに焼豆腐をいただきました。もちろん肝心のお酒と共に・・・。 いやあ、どれも美味しいんですが、何よりこうしたお店の空間で楽しめるというのが最高なんですよね。豪快に山賊焼きを口に頬張りながら、この雰囲気を満喫したのでした。 しかしメニュー数もたくさんあって、この唯一無二の空間をより大勢で分かち合いたいと思ってしまうわけで、また次の旅行の際には必ず訪れたいと決意した、2024年思い出のお店です。