食いしん坊集めて貸切。さすが食通Aさんです。何度かチャンスがありながらも中々訪問に恵まれませんでしたが、やっと訪問が叶いました。 入店すれば、上品な設えに控え目な照明。カウンターにガラスの冷蔵庫も無いどころか、木のネタ箱もありません。美味しいものを出す覚悟が感じられます。 戸口の末席に腰を下ろしますと、期待を胸に笑みを浮かべる本日の戦友。揃いも揃って食いしん坊です。そこへ美女を引き連れてAさん登場。宴席のスタートです。 酒はH魔神様が店に用意された日本酒を並べて順番を指揮します。口を湿らせるだけで赤くなる私には勿体無い名酒が並びますので、何時もの事ですがH魔神様のご指示通り頂けば間違いありません。 それにしても、並んだ酒を全部飲み干すまで退店は無いと思うと、何時もの事ながら足の竦む思いです。 蛸の柔らかく炊いたものでスタート。最初の「徹 純生大吟醸生原酒」なるお酒でグッときます。続いて蒸し鮑。「徹 純生大吟醸山廃」と。実はこの2つは初めていただいたお酒です。美味いですなぁ。 メニューは江戸前の体なんですが、やはり東京とは違ったお味の様でこれが新鮮でした。 強すぎないお出汁の椀では喉が鳴ってしまう恥ずかしさ。海老と海老の内子を叩いたお皿は初めてのお料理です。しめ鯖は脂がコントロールされて上品に活性化しています。散々海老を食べてきたのにこんな食べ方・お味があったのですね〜。 贅沢な雲丹丼にはため息。 握りは酢飯の美味さに驚きました。粒立ってて気持ちの良い締まり具合。醤油を過度に付けてはいけない握りです。口の中でハラリと解けます。 ああ、この穴子。ツメも違いますね〜。 ひとネタひとネタと楽しい緊張感です。一貫毎に名酒で口を洗う快感。なんとも贅沢な夜です。 新潟や東京、伊豆辺りでお寿司はいただいてきましたが、関西のお寿司がここまでとは思いませんでした。正に玉乱お食事でございました。 昇天!