【「外食をする」ということ。】 週を跨いでの札幌出張、日曜が夜までお休みになった。 「北海道で休み」になったらずっと行ってみたい店があった。 路麺LOVERにとっては最北の聖地 こちらの仲間に話したら笑われた 「北海道の人でも行ったことないです、3時間以上かかりますよ、東京出張で一日休みになったからって名古屋まできしめん食べに行きますか?」 たしかに。 それでも気持ちは変わらなかった 食べたい時に食べよう。 朝8時半にすすきのでレンタカーを借りて出発、ひたすらまっすぐな道、道。空が高い。8月末の北海道は風がとても気持ちいい。 旭川を超えると知らない地名が次々と通り過ぎていく。ワッサム、シベツ、タヨロ、ナヨロ、ビフカ… そして札幌を出て3時間48分 遂に俺はたどり着いたんだ 音威子府駅。 オトイネップ、アイヌ語で「濁った河口」 駅前の広場に車を停めて駅舎へ 二重の扉の先にその店はあった 本当にあった、目の前に。 待合室には5人ほどのお客さんが座りそれぞれ丼を持って蕎麦をすすっている。 歩いてカウンターに向かう 体が震える。 俺は何を頼むかも決めてあった 決めるのに充分すぎる時間があったから。 天玉そば¥520 かなりお年を召したおとうさんが「はーい」と答えて慣れた手つきでそばに湯を通す おかあさんはその後ろで下げた器を洗っている 1分ちょっとでキタ。 丼を持ち待合室の角にある畳の小上がりに座る 漆黒のつゆに漆黒の麺 つゆをすする、思った通りだ、少し辛め。 持ち上げた太角麺、蕎麦香が凄い、口に入れると強烈な食感と蕎麦粉感、それでも雑味はなくサッパリとしている。 乗せた時はパリパリだった天ぷら、つゆをどんどん吸ってしっとりポロポロに、ひとかけ口に入れるとエビの香り。 美味いよ 最高の駅そばだ これを食べに来たんだ いや、それだけではない この味、この空間、この人達、この会話 この幸せな時間が欲しかったんだ 至福の5分間はあっという間に過ぎていった おとうさん、おかあさん いつまでもお元気で 最高の駅蕎麦を作ってください ごちそうさまでした。 駅を出ると正午を30分ほど過ぎていた 俺は広場に戻り、また車に乗った。 #路麺 #真上写真部 Rettyを始めて4年、やっと1000投稿となりました、書くことが億劫で面倒な性格、そしてなにをやってもすぐ飽きてしまって続かなかった。そんな私が1000投稿!自分を褒めてあげたい(有森風に)。続いたのはみなさんのいいねや行きたいやコメントでした。嬉しかった。お会いしたことない方がほとんどなのに、SNSってすごいですね。感謝しかありません。 そしてRettyを通じて知り合い、こんな私を飲みに誘ってくれるみんな、出会えて本当に嬉しかった。この歳で友達が増えるなんて、世界は素晴らしいな!これからもよろしくお願いいたします。