涌井 淳

涌井 淳さんのMy best 2017

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北海道

そば(蕎麦)

涌井 淳

【「外食をする」ということ。】 週を跨いでの札幌出張、日曜が夜までお休みになった。 「北海道で休み」になったらずっと行ってみたい店があった。 路麺LOVERにとっては最北の聖地 こちらの仲間に話したら笑われた 「北海道の人でも行ったことないです、3時間以上かかりますよ、東京出張で一日休みになったからって名古屋まできしめん食べに行きますか?」 たしかに。 それでも気持ちは変わらなかった 食べたい時に食べよう。 朝8時半にすすきのでレンタカーを借りて出発、ひたすらまっすぐな道、道。空が高い。8月末の北海道は風がとても気持ちいい。 旭川を超えると知らない地名が次々と通り過ぎていく。ワッサム、シベツ、タヨロ、ナヨロ、ビフカ… そして札幌を出て3時間48分 遂に俺はたどり着いたんだ 音威子府駅。 オトイネップ、アイヌ語で「濁った河口」 駅前の広場に車を停めて駅舎へ 二重の扉の先にその店はあった 本当にあった、目の前に。 待合室には5人ほどのお客さんが座りそれぞれ丼を持って蕎麦をすすっている。 歩いてカウンターに向かう 体が震える。 俺は何を頼むかも決めてあった 決めるのに充分すぎる時間があったから。 天玉そば¥520 かなりお年を召したおとうさんが「はーい」と答えて慣れた手つきでそばに湯を通す おかあさんはその後ろで下げた器を洗っている 1分ちょっとでキタ。 丼を持ち待合室の角にある畳の小上がりに座る 漆黒のつゆに漆黒の麺 つゆをすする、思った通りだ、少し辛め。 持ち上げた太角麺、蕎麦香が凄い、口に入れると強烈な食感と蕎麦粉感、それでも雑味はなくサッパリとしている。 乗せた時はパリパリだった天ぷら、つゆをどんどん吸ってしっとりポロポロに、ひとかけ口に入れるとエビの香り。 美味いよ 最高の駅そばだ これを食べに来たんだ いや、それだけではない この味、この空間、この人達、この会話 この幸せな時間が欲しかったんだ 至福の5分間はあっという間に過ぎていった おとうさん、おかあさん いつまでもお元気で 最高の駅蕎麦を作ってください ごちそうさまでした。 駅を出ると正午を30分ほど過ぎていた 俺は広場に戻り、また車に乗った。 #路麺 #真上写真部 Rettyを始めて4年、やっと1000投稿となりました、書くことが億劫で面倒な性格、そしてなにをやってもすぐ飽きてしまって続かなかった。そんな私が1000投稿!自分を褒めてあげたい(有森風に)。続いたのはみなさんのいいねや行きたいやコメントでした。嬉しかった。お会いしたことない方がほとんどなのに、SNSってすごいですね。感謝しかありません。 そしてRettyを通じて知り合い、こんな私を飲みに誘ってくれるみんな、出会えて本当に嬉しかった。この歳で友達が増えるなんて、世界は素晴らしいな!これからもよろしくお願いいたします。

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埼玉県

テイクアウト

涌井 淳

【昭和スタンド探訪】 土曜14:30、上尾で仕事。千載一遇のチャンス到来だ、1時間早く家を出る。一駅先の北上尾駅で降り、9月の終わりだがまだ少しだけ暑さが残る街道沿いを15分程歩く。デカイ電器屋さんの向かいにそれはあった。 ついに来た、オートパーラー上尾 オートパーラーなのに歩いて来た 決して明るくはない店内、ゲーム機がたくさん並ぶが動いてないのかひっそりとしている、人もいない。左奥にあるお目当の自販機コーナーに向かうとテーブルがいくつか置いてあり先客は3人家族、お父さんが無心に丼からうどんをズルズルしてる向かいでお母さんと娘は自販機で買ったのだろうポテトチップスを黙って食べている。 その隣のテーブル、仕事休憩中なのか作業服のお兄さん2人は目当てが食事ではなく飲み物らしい。自販機で「うわーこれこの瓶のファンタ、何十年振りに飲むんだろう!」出て来た瓶を備え付けの栓抜きで開けテーブルで飲んでいる 私は駅からここまで歩く道すがら悩んでいた、そばにするかうどんにするか。販売機の前に立つまで悩んでいたが、今日の麺の神様は私に道を示してくださった。 そばが売り切れていたのだ。 コイン投入口に100円玉を3枚入れ、強烈に昭和な字体の「天ぷらうどん」¥250のボタンを押す これまた強烈に古いタイマー表示、先のお兄さんに感化され、待ってる間に¥120でファンタを購入。栓を抜いて王冠をズボンのポケットに入れる。 瓶をテーブルに置きうどん自販機の平べったい取り出し口から完成したプラスチックの丼を引っ張り出す。 ついに出会えたぜ、自販機天ぷらうどん 早速食べてみる。 エビのエッセンスを感じるフニャフニャの天ぷら、当たり障りのない中細うどんに濃くも薄くもないつゆ。食べ進めると中からうずらの卵とナルトが出て来た。具が沈んでるのも噂通り 時代を飛び越える一杯 素晴らしいな、一瞬で完食。 そして今日の狙いはうどんだけではなかった。同じ一角で強烈に昭和のニオイを発し、古めかしい写真に「トーストサンド」と書かれた自販機に100円玉を2枚入れ、「コンビーフ」のボタンを押す、「トースト中」のランプが時代を物語る。 1分ほどでこちらも完成。アルミホイルに包まれた熱くて持てないそれが取り出し口から登場。テーブルに戻りアツアツを開封、出て来たぺったんこをガブリ、中からコンビーフが顔を出す。 グレープ味のファンタとトーストサンドで昭和なランチからの昭和なモーニングフィーリングへ。食べる順番が逆だったか。 3人家族のお父さん、どうしても自分だけ昭和自販機うどんを食べたかったのだろう、食べ終わるや否や、暇を持て余す妻娘に気を遣い「せっかくだからゲームしよう、ゲーム」と言いひとり店内を見て回るが程なくして戻って来ると「ほとんど電源が入ってないや、ゲームしたいのに、ねえ」何も答えない娘に妻が「もう帰りましょ」 私も完食、¥570で至福の15分が終わった ごちそうさまでした。 この間も自販機の写真だけ撮って食べずに去っていく男性が2人ほど。知る人ぞ知る人気スポットなんだな 俺もそろそろ仕事に行くか 建物を出てついさっき歩いて来た街道を駅の方へ戻る。ポケットに手を入れると指に硬い感触が。 丸くてギザギザの王冠、娘へのお土産にしよう 多分初めて見るから何だかわからないだろうな。 #真上写真部

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東京都

そば(蕎麦)

涌井 淳

【米次郎じゃないの?】 ついに参上、近くて遠かった路麺。かき揚げそば¥350、安い。「1000円札で良いですか?」「イイですよぉ〜」強面なのに優しいおとうさんが麺をくぐらせる。環七沿いだが歩道にちょっとしたスペースがあり春の暖かな陽射しの中上着を脱ぎベンチでいただきます。濃いめの汁に絡むボソめの麺と粉感強めの分厚いかき揚げがタマラナイ。 美味いなあ! 気持ち良いゼ! 今年も春が来たなトーキョー! #路麺

涌井 淳

【うれしいこともかなしいこともみなしってるてんぐ】 ピアノの音で目が覚めた 娘がピアノの練習をしているんだな この曲は「大きな古時計」か 途中つっかえながらも何度も弾いている くりかえし何度も 私はベッドに横たわり娘のピアノに合わせ心の中で歌ってみる 一番しか知らないから、心の中で何度も一番を歌う 何度も歌っていて気付く おじいさんは死んだのか? おじいさんが産まれた朝から、100年休まずに、おじいさんと一緒に、ということはおじいさんは100歳まで生きたのか? それとも…? 私は横になったまま手探りで枕元のiPhoneを掴み、バックライトの眩しさに目を細めながら検索してみた 「大きな古時計」 歌詞がすぐに出てきた 一番しか知らないと思っていたが二番を読んで歌詞を思い出した そうだ、おじいさん、結婚したんだったな うれしいことも かなしいことも 時計はみな知ってたんだ そして 私の知らない三番に、それはあった そもそも知らなかったのか それとも完全に忘れたのか しかし私の疑問の答えはあった はっきりと、歌詞になっていた 私は泣いた くりかえされる娘のピアノに合わせて、泣いた。 #天狗会 #真上写真部

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東京都

居酒屋

涌井 淳

【男祭りに来ませんか?】 とキムタ●氏からメッセージが来た。なんだそりゃ、聞けば濃いオトコばかり誘って飲み会をやるらしい。迷わず参加、メンバーを見たら、引くほど濃い…。 そして当日。雨が降ってきた田端に19:30、初めて降りた、どっちがどっちか全く分からない。駅前をウロウロしてやっと見つけたお店、外から覗くと座敷に、居るいる…濃いオトコ達が…。 ホッピーで乾杯 でかい木桶に盛られた刺身の登場にオトコ達が「おおおおお」 でかいカマ焼きにカマ兄さんが「オレオレ」 とにかく食べるソラっち、頼んだイカバターが激ウマ 最後に頼んだねぎま鍋がサッパリしててお腹スムースランディング とにかく楽しかった 空いたキンミヤ四合瓶6本2.4升。店のホッピーを飲み干して出てきた緑茶のパックも空けまくって3時間の飲み食いは閉店時刻で終了。お会計するとひとり¥4000…ヤバイな…。 ハツ田端 コイ男達の ヤばい夜 サイた話題は コウがい禁止 #真上写真部 #漢祭り

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東京都

中華料理

涌井 淳

【仙台は いいとこ いい人 美味いとこ】 15年ほど前、転勤で仙台に一年だけ住んでいたことがある。国分町の北、東北大学病院の裏。全く知らない人しかいなくて最初は戸惑ったが打ち解けるとすげーいい人ばかりだし飯はうまいし夏は涼しいし飯がうまいし冬はすげー寒いけど飯はうまいし最高だったな、 だいいち飯がうまかった。 東京に戻るときはちょっと悲しかった、いい思い出ばかりだったから。だから「仙台」という名前に甘いノスタルジックな反応をしてしまう。 4年前Rettyの大海の中でひとりポツンと泳いでるオレを見つけてくれたタライさんがある秋の日「仙台やで宴会するよ」と誘ってくれた。仙台やといってもトーキョー、それも渋谷から恵比寿に行く山手線沿いにある小さな町中華屋のこと。ここのメニューはどれも大盛で有名。ひとりで行くと腹がつらいがみんなで行けば楽しそう、朝昼抜いて期待だけを胸いっぱいにして向かった。 入ると貸切のお店にRettyの重鎮、トップユーザーが其処此処に、初めましての人もすでに何度も飲み歩いているRetty仲間も、とにかくみんな飲み食いが激しい、出てくる巨大な盛りに歓声をあげシャッターを切りまくっても瞬時に無くなっていく、せわしなく作る店主が可哀想だ。が、さすがRetty、飲み物の出てくるのが遅いとみるや否や自発的(勝手?)に氷や飲み物を出して振る舞う、そして時節柄「仮装だ仮装!」と誰かが持参したプロレスマスクを全員に被らせ撮影…。 いい歳した大のオトナたちのする宴会だろうか? 食で繋がるヒトとヒト。Retty万歳。 #真上写真部 #ベロベロでヘブン

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東京都

中華料理

涌井 淳

【カッコいい荒木町でペラペラおじさん(余韻あり)】 Retty仲間に誘われたんだ、カッコいい店にカッコいいオトナ達と。荒木町、20代の頃に誘われて何度か来て以来だけどこんなにカッコいい通りだったか、しかもカッコよく雨降ってるし。待ち合わせたように店の下でバッタリ、4人揃って二階にイン いやいや、楽しくてね、色々出てくるんだけどオレずーっと喋っちゃって、私の前だけ取り分けた皿が残ってる、たまに慌てて食べる。 ビールからワイン頂いたんですが飲み過ぎちゃってね、そしたらまたもや喋っちゃってね、「私がこの夏除毛に目醒めた訳」なんて延々ペラペラ語っちゃってもね… やっぱりオレはカッコいいおじさんにはなれないか。 で、話題のコレ、なにこれ 引きで、寄りで、何枚もカシャカシャすみません。「毛沢東スペアリブ」。ジューシーですげー美味いよ、フォトジェニックだし、カッコいい。 そして、辛い。この一面にかかってるフレーク、これがイイね、麻も辣もシッカリ、かなりスパイシー。辛カッコいい。 で、 余ったフレーク袋入れて持って帰っちゃった 数日後。 家の夕食でアツアツご飯にかけてみた ら、何気ない日常の食卓がいきなりカラカッコイイぜ! 「カラカッコイイ」と言おうとしたら思わず脳髄の奥の奥から呪文のような言葉が飛び出したよ 「カロカックイイケレ」 なんだっけこれ? カロ、カッ、ク、イ、イ、ケレ? 口に出すと青春の苦い記憶。 まあいいよ おじさんは今、カラカッコライスをバクバク口にしてカラタノシかった夏の宴の余韻を感じ、幸せな気分を咀嚼するのだ 苦い記憶が辛くなっていくのがわかるよ ていうかやっぱり辛いよコレ!

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東京都

餃子

涌井 淳

【飯田橋最強餃子、君の名は。】 「こちらからメール差し上げます、ワクイさんってどんな漢字なんですか?」 仕事の電話で聞かれて答えに困る。私は「涌井」だ。「サンズイにカタカナのマに用です」と言っても相手はサッパリなことが多いし、「ピッチャーの涌井と同じワクイです」と言っても野球ファン以外には解ってもらえない。「ワキミズの…」と言うと「湧」になっちゃう。 他に何が…と試行錯誤したが結局「桶(オケ)のサンズイバージョンで「涌」に、井戸の井です」と言うようにしてる。一番伝わるから。 それでも暫くして来たメールやファックスの宛先に半分くらいの確率で書いてあるのは 「桶井さま」 オケイじゃないよ、ワクイだよ、サンズイだって言ったよね、あなた電話で説明した時、「あー、桶のサンズイのー!」って言ったよね?なのになんで「オケイ」?漢字解ってなかったってことだよね? みたいな事が何十年も「涌井」をやってると何度も何度もあって、もうどうでも良くなったよ、好きにしてくれよ 涌井でも和久井でも湧井でも、桶井でも。 仕事で飯田橋ランチ、何年ぶりに来たのか、野菜たっぷりふっくら餃子にモチモチ太麺焼きそばにあっさりパラパラ炒飯、全てがものすごいレベルで美味い、こんなに美味かったか、さすが飯田橋最強の老舗。 そしてグラスや皿はまだしも小皿にもレンゲの裏にも店名が書いてあるのは凄いな…料理も含めてテーブル全部から主張されてるよね 「ウチはオケイだぞ!」ってね。 #真上写真部

9

東京都

餃子

涌井 淳

【水餃子が好みなアラサー女子と】 12年前の元カレから「1万円返して」と言われてるよと先日人づてに聞いて腹が立ち「12年前の話かよ!てか借りてないし!ふざけるな」と人づてに返事したら「借りたんだからココの口座に1万円振り込んでください」と人づてに口座番号教えられブチ切れ「借りてねーつってんだろてか1万くらいでガタガタ言うなよアーそんなに言うなら払ってやるよホントダサい男だなあ」と怒りのダイレクト入金。するとしばらくしてまた人づてに「実はもっと貸してたよね」って聞いて一転、とっても悲しくなり「ああ、そうやって小金をいろんな人から貰ってるんだな、12年前のあの日に戻れたら自分に言ってあげたい、お前クズと付き合う暇はないよすぐ歳とっちゃうんだからね」 てな話をダラダラとされウンウンと聞きながら激ウマ餃子バクバク、深夜半額生ビールをゴクゴク飲んだ。 安心しなよシスター この店ワリカンにしても¥2500くらいだよ

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東京都

ファミレス

涌井 淳

【プロシュート&生ビールのコスパについて】 1年ほど前娘と自転車練習の後2人で旗の台のサイゼリヤへ飲みに行ったとき、俺のツマミを無理やり食べさせたらなぜかハマってしまったらしく、それ以来というもの家族で寄ると必ず「プロシュートダブル」¥798ってセレブなオーダーをする娘。おまけに全部1人で食う娘。女児の塩分摂取が気になる。今夜はさらに一杯目にどうしても生ビールが飲みたかった父母。なので一番搾り生¥399×2がお会計に重くのしかかる。決してプロシュートや生ビールが高いわけではない。他メニューのコスパが良すぎるのだ。ピザ、カプレーゼ、サラダ、パスタ、ドリア。3人でお会計ちょうど¥4000。家族サイゼ初の4千円超え。でもビールの後にワインをカラフェで赤白2本飲んだので父は充分に酔っている。 最高だな。 #娘と行った店