このお店を挙げないことには。練達の技と無二のアイデアで奏でる百花繚乱の ごときコースは、何度来ても感嘆するばかり。 神楽坂 虎白。 10月末の来店なんですが、今年屈指の“神回”ゆえに。 最初の2品といくらが、激烈に凄かった。 どうしたらこの並びでこれ出そうと思うかな~???驚天動地とはこれ如何に。 “態々ここに来るだけの価値がある” ハイっ!その通りでございます。 ということで、、、 本日の嚆矢は、キャビアの旨み から。なんとこれが日本料理のオープニングとは。 キャビアをお出汁と一緒に、まあ食前酒的な発想ですが。 そこは瑚佑慈さん、いきなり度肝を抜きますね。 と、思ったら、、次でまた、ひっくり返った。。。 シャトーブリアン 焦がし茄子 木の芽あん なんという美しい姿形、あまりに美味しい餡 ほんのり焦がした茄子と肉の旨味 絶句。もうね、ここですら世界が違う。なんちゅう組み立て。 松茸 飯蒸し これで、一旦王道に回帰 車海老真丈 もうね。何度食べても、虎白の真丈は忘れられん。言葉不要。 平目肝和え 秘伝ジュレ まあ、出るわな。奥義一の型。 クエ 冷やしものが並ぶって珍しいような。。 松茸 白甘鯛 新銀杏 白甘鯛の身と皮目のちょっと炙った加減が、なかなか難しいらしいです。甘鯛って食感といいおいしいよね~。 いくら紹興酒漬け これは、ぶっとんだ!!!臭みどころか、透き通った味わいと山椒とフルーツがほんのり香、手間の掛かった逸品。どうやったらこれ思いつくのかね~。 もちろん、我が生涯に一度も食べたこと無し。 目をつぶって食べたら、いくらって判らないかも。。極美味。 鼈 新牛蒡 蕪 いんげん チーム石かわの十八番でしょ、鼈は。ここで優しいながら食べ応えを出してますね。 虎白麺 白トリュフ トリュフソース う玉 虎白だけの麺に、奥義弐の型トリュフソース 日本料理の品を覆す業物だわさ。瑚佑慈さん、なぜか“虎白麺”を連呼!? 舞茸の炊き込みご飯 旬の舞茸は柔和な香が際立つ、これぞ炊き込みご飯。 栗のアイスクリーム ラム酒ソース ラム酒ゼリー 揚げ湯葉 最後まで和・洋 MIXですが、揚げ湯葉で食感を出すなんて、、、 そうそう、お酒も十四代攻めで、これまた撃沈。赤盤雄町と酒未来大吟醸。激うまです。 山口県のOhmineは、純米大吟醸1grain。ありがたいレア酒攻撃です。 虎白の愉しみの一つ。ここで、日本酒を勉強させてもらってまっす。 日本料理の既定概念(先付けからお凌ぎ~お椀~というカテゴリーはそのままに)すら ガラガラと崩したと思いきや、まだ王道をいれて、また崩す、そして戻す。が、本筋はぶれない。 蓋し、天才を欲しい侭。ほんと恐ろしい。芸術作品ですね。 6年連続★★★ なんか当たり前のようでおっかね~。 ご馳走様でした。