Yasuyuki Enokiuchi

Yasuyuki Enokiuchiさんの My best 2017

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1

東京都

中華料理

Yasuyuki Enokiuchi

三田のミシュラン2つ星の「桃の木」出身シェフが、和食の要素を取り入れた中華料理店を2014年にオープンさせた。 日本人が作る日本人のための中華料理がコンセプトで、テーブル席とカウンター4席のコンパクトなつくりの店内からは、中華というよりも和の雰囲気が感じられる。 多くのお店が軒を連ねる杉大門通りの外苑東通り出口のロケーションにあるが、6/8からは同じ荒木町内に移転することに。 夜のメニューはおまかせで、9000円、12000円、15000円の3コースとなっており、9000円で。 雰囲気の良いお店では、なぜかエビスビールを飲みたくなり、量の丁度いい小瓶で喉を潤す。 スタートは三段前菜からで、鮮やかな見た目もさることながら、まるで白子のような焼き胡麻豆腐を始め、出汁巻玉子、よだれ鶏など、いずれもクオリティが高い。 たっぷりの唐辛子に包まれた稚鮎の素揚げ、コクのある海老味噌がアクセントの帆立と海老炒め、味噌が濃厚なボタン海老の老酒漬け。どれも前菜からの期待を裏切らない美味しさで、紹興酒のペースも上がる。 箸休み的に出されるミントティーのレベルも高く、細部に至るまで手抜きがない丁寧な仕事ぶりが光る。 土鍋ご飯とともに頂く、鯛のふっくら煮もメインに相応しく、さすが「桃の木」出身と唸らせる出来栄えで、盛られている和食器の美しさも花を添えている。 既に現在の場所での営業は終えているが、移転後にすぐにでも再訪したくなる気持ちになったのが、このお店の評価の全て。 #マイベスト2017

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神奈川県

焼き鳥

Yasuyuki Enokiuchi

焼き鳥 さいとう 〜 関内のビブグルマン焼鳥店 ミシュランガイドのビブグルマンにも掲載された関内の人気焼鳥店。 横浜スタジアムでの野球観戦中に電話予約して訪れたのだが、電話対応も気持ちがよく、この時点で既に良店の兆しが。 白い暖簾が映える外観で、6坪の店内はカウンターとテーブル席2卓のコンパクトなつくりになっている。 メニューは焼鳥中心に串物25種類のバリエーションがあるが、まずはおまかせ7本セットをオーダーするのがマストらしい。一品料理は7種類のみで、焼鳥に注力しているのが、メニュー構成からもよく分かる。 ドリンクメニュー お通しの後に、焼鳥はすきみから。その後の串いずれのボリュームとクオリティともに申し分なく、とても7本で1500円とは思えない驚愕のハイコスパ。しかも野菜串なしで。 もも肉 ささみ つくね 手羽先 はつ 炙りレバー 一品料理から唯一オーダーしたあつあつグラタンもなかなか。 食べるリズムに合った串の提供テンポも良く、この日はおまかせ7本のみだったので、他の串を食べに行く機会を、早くもうかがっている。 http://enoking.com/?p=431 #マイベスト2017

3

東京都

ビストロ

Yasuyuki Enokiuchi

ペタンク 〜 フジマル出身シェフのマイクロビストロ 今年4月に奥浅草エリアにてオープンしたばかりのマイクロビストロ。 シェフの山田氏は前職が浅草橋の「フジマル」で、その前は銀座にあった今はなき「グレープガンボ」という経歴の持ち主。 奥浅草とも呼ばれる浅草寺奥のこの辺りは「ソンポーン」や「正直ビアホール」で度々訪れているが、最近ニューオープンのお店も増えている注目エリア。 入口にはシェフの似顔絵と思われるデザインが描かれており、店内はカウンター8席のみで、マイクロビストロとの呼ぶに相応しいコンパクトなつくり。 メニューのラインナップはどれも魅力的で、ビストロ的な良心的な価格設定にも好感が持てる。 ワインはグラスもあるが、まずはボトルで。カウンター裏に飾られた紙にある通り、ジャケ買いでイエティアンドココナッツ(ロゼ)を。 雪男が描かれたジャケットがチャーミングだが、澄みきった味わいから、しっかりとしたクオリティも感じられる。 料理はウフマヨ(300円)から。ウフはフランス語で卵の意味だが、思わずウフ!という声がもれてしまう美味しさ。 マグロとパクチー、ミョウガの春巻き(800円)は、生よりも揚げ派の自分をアゲアゲの気分にさせてくれる激ウマ春巻き。 しいたけのブルーチーズ焼き(600円)は、ブルーチーズの風味の強さをしいたけが受け止めているバランスが抜群で、ワインのお供に最適。 チューリップカラアゲ(800円)はマイベストチューリップとなるクオリティで、思わずビールが飲みたくなり、ブリュードッグのパンクIPAを頼んだほど。 炭水化物系はパスタとご飯のどちらかを選ぶことはできなかったので、両方をオーダー(笑) まずは浅草開化楼パスタフレスカ‼︎卵黄と青唐辛子(1000円)を。「ロットチェント」以来のサローネグループとのコラボパスタだったが、シンプルながら味わい深い一品。 チャハーン‼︎サルシッチャとトマト(1300円)は、チャーハンではなくチャハーンと名付けるのも頷ける新しい美味しさ。タイ米をバターで炒めており、自家製サルシッチャの塩味とトマトの酸味のバランスが絶妙。 締めの赤ワインはグラスで、これまたジャケ買いでルッチレッド2016を。豚が描かれたジャケットにセンスを感じる。 フジマルでも感じたが、やはり山田シェフの料理とは相性が良いうえに、ワインセレクトのセンスも良く、訪問前の良店の予感は実感となった。 http://enoking.com/?p=1959 #奥浅草 #ビストロ #ワイン #カウンター #マイベスト2017

5

沖縄県

ビストロ

Yasuyuki Enokiuchi

2014年10月にオープンした沖縄恩納村にある自然派ワインビストロ。 前夜に「An Di」でのワインイベントでワインを飲みまくったばかりだが、初沖縄の初ディナーはここで。 宿泊先の「カフーリゾートフチャク」からは歩いて15分ほどのアクセスで、ホテル「ムーンビーチ」入口のロケーション。 沖縄の綺麗な海を思い浮かべる真っ青な壁が印象的な外観とは、打って変わって店内はウッディなつくりで落ち着きがある寛げる雰囲気になっている。 黒板に書かれたメニューのバリエーションは、どれも食べてみたくなる魅力的なラインナップ。 自然派ワインがウリではあるが、やはり沖縄なので、まずはオリオンの樽生から。 1番人気のシャルキュトリー盛合せについてくる読谷村の「おとなりや」のパンがワインと良く合う。 シャルキュトリーには尾島さんの生ハムをはじめサラミ、リエット、パテが盛られ、いずれもクオリティが高い。 ボリュームたっぷりのブッラータとフルーツトマト。 ワインのラインナップは沖縄とは思えないほどで、まずはシチリアのラ・カラブレッタを。 自家製の島豚ロースハム フレンチフライ ブロッコリーのペペロンチーノ 金城アグー豚のロースト やんばる椎茸のパスタ 沖縄に来ていることを忘れてしまうほど、沖縄らしさはあまりないが(笑)、美味しいことに違いはない。 2本目のワインは、レスカルポレットのエチケットなしで、これを飲むのは初めてで、まさか沖縄で飲むとは。 シェフの田邊さんは、那覇の「ビストロ モンマルトル」出身で、自然派ワインへの造詣も深く、美味しいワインの提案をしてくれる。 ご夫婦で営んでいるアットホームな雰囲気には沖縄らしいスローさがあり、一緒に沖縄クラフトビールを飲んで、楽しい一夜を過ごせた。 沖縄で自然派ワインがどれだけ受け入れられているか分からないが、東京でも十分勝負できるポテンシャルがある実力店。 #マイベスト2017

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東京都

フランス料理

Yasuyuki Enokiuchi

ドリンクペアリングを堪能できるモダンフレンチレストランで、シェフはフロリレージュ出身の鳥羽さん。 代々木上原駅からほど近いロケーションにあり、20席ほどの縦長のコンパクトなつくりの店内はエリアに馴染むお洒落な雰囲気。 ランチメニューは6プレートの4500円のコースで、3300円のドリンクペアリングをつけて。 Grisおすすめのドリンクペアリングにはワインペアリングとノンアルコール、ミックスの3種類があり、もちろんワインに(笑) メニューには料理名ではなく、素材が書き並べられており、インスピレーションを掻き立てさせる趣向。 「敏幸さんの蛤 モロヘイヤ」 から。 ワインはシャンパンに始まり、料理に合わせて、白、ロゼ、赤の4杯で見事にマリアージュしている。 ブーランジェリー部門シェフが焼く自家製パンも美味しく、おかわり必至。 「フォアグラ イチジク 塩キャラメル」からは蕎麦の芽が顔を出す。 「越田さんのもの凄い鯖 とろろミョウガ」は今話題のノルウェー鯖を上手く使っている。 「小麦 トマト 唐辛子」のペンネ。 メインは「鶏 りんご 根セロリ」 デザートの「茶豆 幻幻庵 レモングラス」までクオリティに波がなく、オニバスコーヒーで満足のフィニッシュ。 最近トレンドのモダンなカテゴリでありながら、そこまで奇をてらっておらず、素材の味をストレートに生かしているところに好感が持てた。 #マイベスト2017

7

東京都

スペイン料理

Yasuyuki Enokiuchi

店名のアルドアックはバスク地方の言葉でワインを意味し、カウンターにてスペインの郷土料理をコースで楽しめるスタイルのスペイン料理店。 オーナーシェフの酒井さんは、渋谷の「サン・イシドロ」で8年間シェフを務めた経歴の持ち主。 センスの良いお店が点在する代々木八幡エリアのロケーションで、カウンターのみ8席のコンパクトなつくりながら、このお店もその例に漏れず、センスあり。 メニューは2種類のおまかせコースのみで、ワインは300種類以上の豊富なラインナップを誇る。せっかくなので、スペシャリテが入っている7500円のデグタシオンコースを。 オリーブとサラミをつまみつつ、マオウビールを飲みながらウォーミングアップし、スナップえんどうのスープからスタート。すでにこの時点で、シェフの確かな腕を料理から感じることができる。 その後のホタルイカ、ヒラメの海の幸も素材の良さを活かしており、白ワインとも良く合う。 スペシャリテのピキージョは、このコースにして良かったと思うと同時に、もう少し欲しくなるほどの美味しさ。 肉料理のイチボのステーキはアーモンドソースがアクセントになっていて、米料理のイカスミのパエージャまで、コース全体のボリュームも申し分ない。 全て1人でまかなっていることを感じさせないほどオペレーションも完璧で、皿の出るタイミングもちょうど良く、心地よい時間を美味しく過ごせること間違いない。 #カウンタースパニッシュ #マイベスト2017

8

東京都

中華料理

Yasuyuki Enokiuchi

担々麺の人気店「希須林」系列という隠れ家中華バーは、デートに使える雰囲気の良さとクオリティ高い料理のバランスが取れた良店。 #隠れ家 #中華バー #クラフトジン #マイベスト2017

9

東京都

ベトナム料理

Yasuyuki Enokiuchi

AnDi(アンディ) 〜 料理の鉄人挑戦者の森川シェフのマイベストフォー 藤巻さんのグレープリパブリックのワインイベントで初めて訪れて好印象だったので、通常営業時に来たいと思い、土曜のランチで再訪。 イベント時は芋洗い状態(笑)だったが、改めて落ち着いて店内を見渡しても、センスのあるスタイリッシュなつくりであることが分かる。 ランチでもコースにワインペアリングがあるが、この日はアラカルトで。 ドリンクは米焼酎の山翡翠で作ったレモンサワーから。すっきりとした飲み口で、最初の一杯に最適。 料理は10種のハーブ&季節野菜 エビの生春巻きから。イベントでも印象的だった一品で、その美味しさと美しさを再確認したが、柴漬けやセロリのぬか漬けが隠し味という仕事がニクい。 揚げ春巻きも同様のクオリティの高さで、生と揚げの春巻き競演。 鶏フォーも今まで食べたフォーでマイベストに躍り出て、さすがは料理の鉄人に出場経験のある森川シェフで、以前は青山の「CAY」で腕を奮っていたらしい。 その後も白ワインをグラスで楽しみ、締めの一杯に百年の孤独で有名な黒木本店の「球」をサービスしてもらった。 芋焼酎とは思えないフルーティーさで、爽やかな飲み口は食後の余韻を膨らませてくれる。 イベントでの美味しい直感は確信へと変わり、定期的に訪れたいモダンベトナミーズ レストランとなった。 https://enoking.com/?p=2478 #マイベスト2017

10

東京都

中華料理

Yasuyuki Enokiuchi

神田にある中国東北地方料理の人気店「味坊」の姉妹店で、湯島の「味坊鉄鍋荘」に次いでオープンした最新店。 新御徒町駅近くのロケーションにあり、神田味坊の雑多な雰囲気とは異なり、外観と店内ともに新しさを感じさせる、綺麗系味坊。 漢字で店名が書かれた看板が目印で、戸がガラス張りになっているため、外からでも中の活気が伝わってくるよう。 味坊名物でもある自然派ワインの冷蔵庫も健在で、セルフで選べるスタイルは、やっぱり楽しい。 「祥瑞」の勝山さんすすめで始めた味坊のワインは、中国料理店とは思えないラインナップで、この日はロゼから。 名物の羊肉料理を中心としたメニューも豊富で、朱色の札の品書きに趣きを感じる。 よだれラムから、味坊でいつも感じる香辛料使いの巧みさ。 羊の旨味がたっぷりとスープに溶け込んだ、ラム肉小籠包。 個人的には味坊では欠かさないマストメニューの干し豆腐の冷菜。 ハイライトとも言えるラム肉炒めは山椒とクミンそれぞれの味つけとも、抜群の旨さ。 ラムは串焼きでもあり、ショルダーやネック、レバーなど様々な部位を楽しむことができる。 ジャケ買いの赤ワイン。 味坊名物の一つであるパクチーサラダ。 白ワインを2本。コップでワインを気軽に飲むのが味坊スタイル。 白身魚とラム肉の出汁でとったスープの魚羊麺は、あっさりとしていて締めにぴったり。 店名に偽りなしの羊肉料理のクオリティの高さは味坊ならではであり、今後は神田と新御徒町での味坊2択に悩むことになりそうだ。 #マイベスト2017