耕田川
(2023.06.02) 10年ほど前から、二極化が進んでいる回転寿司に変わって『日本海庄や』や『すし屋銀蔵』のような寿司居酒屋に注目が集まると推奨していたのでありますが… 近年は伝統的な“寿司”でなく、海外でブームになったような創作系の“SUSHI”でもない、その間をいくような“スシ”が写真映えするとF1層を中心に注目を集めているようで、“カタカナスシ”と呼ばれる新たなジャンルを生み出したようであります そんなお店がJRJP博多ビルに先週オープンされたとのことで、早速お邪魔させていただくことにいたします ガラス張りであることから店内の雰囲気を察することができますので入りやすさがありますし、厨房を囲うコの字型のカウンターに窮屈な感じはありませんし、白木調に設えられていますので清潔感も感じられます 30席ほどのカウンター席だけのお店に見えたのですが、奥にテーブル席もあるようですのでファミリーやグループでの利用にも対応しているようですね “回らないけど高級過ぎない”とのことで一貫80円からいただけるようではありますが、80円でいただけるのは玉子とツナマヨの2品だけでありまして… 鯛やかんぱちは190円、サーモンは220円、まぐろ赤身は250円、いくらは300円、まぐろ中トロは350円などと並びますので、お好みでいただくとそれなりのお値段になることから、ランチメニューとして用意された3品から「特上にぎり9貫」をいただくことにいたします まぐろ赤身 イカ かんぱち 海老天 生海老 生サーモン 芽ねぎ いくら うなぎ と、ネタはどれもしっとりとしていて良質なものであろうことを感じることができますし、歯ごたえが強いものはャリを包むほどに判を大きく薄めに切られていたり、まぐろのように気が柔らかいものは10mmほどの厚めに切られるなどネタによって切り方を変えるなどのこだわりが感じられます 赤シャリが小ぶりであることからランチの商品としては物足りなく感じるところですが… おつゆに出汁の香りが薄かったことは残念ですが、たっぷりなアオサが乗せられたことでの風味が効いた煮麺が添えられていることで満足することができました お皿にわさびが添えられていることから、失礼ながらネタを捲ってみますと、なんとそこにわさびの姿はなく… 帰り際に、お寿司をにぎってくださった板前さんに尋ねてみますと「回転寿司に慣れたのか、7割近いお客さまが“さび抜き”を注文されることから、その声に応えるため、わさびはつけてにぎらず、添えることになりました」と少し悲しそうな表情で答えてくださいました これも時代なのでしょうが、食文化までもが変わってしまうようで寂しい感じがしますね https://synapse-gourmet.blog.jp/archives/37072028.html