Takehiko Nishi

予約困難なので、この聖地への登山は険しい道のりだ。 しかしながら、霜降りのロースをレアに炙って 一口食べると、山頂は桃源郷となる。 霜降り肉は、素晴らしい。 脂肪が悪者扱いされ、赤身肉ブームが起こったが、 最新の研究によると、 脂質を食べても血中コレステロール値は上がらず、 むしろ脂質をたっぷり食べた方が健康になるという。 私の主治医も、私に対し、 糖質は控えて タンパク質と脂質を毎食しっかり摂るよう、 指導している。 霜降り肉は健康を維持する鍵なのだ。 特に金竜山の霜降り肉は特別だ。 舌の上で蕩けてなくなる。 霜降りの旨みと甘みの余韻に浸ることができる。

夜の営業は自粛し、 11時から16時までのランチ営業となったが、 「食材に愛を込める」 店主・山根さんの姿勢は、いささかも揺るがない。 「出汁巻き御膳」「焼き魚御膳」「お造り御膳」 「鶏せせりの焼肉御膳」は、1500円均一。 丁寧に出汁を取った旨みが絶品で 上質なランチが楽しめる。 特にキノコの味噌汁は、旨みの極致。 お代わり自由だ。 ここの出汁巻き玉子には定評がある。 奥久慈卵の旨みが感じられるからだ。 そして、2020年9月についに「漬けまぐろ丼」が 新たにメニューに加わった。 店主が試作を重ねること数ヶ月、 やっと納得がいく味にすることができたという。 食べてみると、とにかく品が良い。 まぐろの絶妙な浸かり具合、 コシヒカリアモーレのご飯と玉子と山芋との調和。 食材の旨みを噛みしめることができる。 「これは美味い！！」 近隣にある和食の名店「弥市」が8月末に閉店し、 赤坂リーマン達が「まぐろ丼」ロスに陥っている中、 常連さんからの 「赤坂名物のまぐろ丼を絶やすな」との声に 背中を押されたそうだ。 1日5食限定の贅沢。 赤坂ランチに新たな魅力が加わった。 昼飲みもできる。 凍らせたキンミヤ焼酎に梅酒をかける 裏メニュー「大人のカキ氷」は絶品だ。 甘みと旨みのオンパレード。 アルコール×アルコールなので 酔いが回るのが早くなるが、 それも、また良し。

JR久留米大学前駅から徒歩2分。 多くの学生さんが待機する、 大学のバス停の対面に店はある。 久留米市で研修中の息子によると、 久留米グルメは、焼鳥と鰻が絶品とのことで、 「たまねぎや」で一献かたむけることになった。 生ビールで乾杯し、 地鶏ぼんじり（150円）と皮（100円）を食べると、 思わず唸ってしまった。 「これは美味い！！」 ぼんじりは、よーく運動した地鶏の歯応えと、 脂の旨みが良い塩梅で、素晴らしいのだ。 しかも、安い。 皮も芳ばしい。 息子の一推しは、ダルム（120円）。 腸のことをドイツ語でダルムというそうで、 豚のホルモンを炭火でしっかり焼いてくれるのだ。 これまたジューシーで柔らかい。 出汁巻き玉子は、ふわふわだ。 醤油をかけようとしたら、息子に制止された。 「オヤジ、何もつけずに、そのまま食ってくれ」 カツオ出汁が効いていて、実に美味いのだ。 ニラ玉も美味しかった。 九州のニラは、東京で食べられるものよりも、野太く野性味に溢れ、 鮮烈な旨みがある。 焼鳥を何本食べたことやら。 焼酎を何杯飲んだことやら。 美味しゅうございました。 感謝。 #ダルム #焼き鳥 #もつ焼き #出汁巻き玉子

東京・目黒の人気立ち飲みビストロ。JR目黒駅から目黒通りの坂を下って数分歩けば、お店に辿り着く。ここはRettyの数々の投稿でわかるように、インスタに映える料理が多いが、いずれも味付けが濃くて繊細さを欠く。しかしながら、猫のラベルのバンナチュールのイタリア赤ワイン「オルトレポ・パヴェーゼ」を飲めば、そんなことはどうでもよくなるほどの圧倒的な魅力を発揮する。 バルベーラ種の激しく立ち上がるブーケ、やや酸味があり、果実味溢れる濃厚な赤ワインに対抗するには、濃い味付けが必須なのだろう。 牛はらみのタリアータ、白レバーのパテ、アクアパッツァ、ビスククリームのリゾットが美味しい。 冷製の牛肉・イクラは、見た目のインパクトは良いが、塩気がやや強すぎる。イクラではなく、雲丹をトッピングした方が味のマリアージュは良いと思うが、値段が高くなり、カジュアルな立ち飲みには相応しくなくなる。 このイクラの塩気が、ワイン消費を促し、したたかに酔った。 良質のワインが安い、ツマミも安くて楽しめる。 とにかくバンナチュールの赤ワインを飲んでほしい。 店の奥には、椅子に座れるカウンター席もある。 コスパ抜群の立ち飲みビストロだ。 #バンナチュール #立ち飲み