昨晩は、山形駅西口の東横インに素泊まり一泊。明けて12月30日(月曜日)の早朝から曇り空。朝ごはんをいただきチェックアウト。庄内に向かうには早すぎる時間。時間はたっぷりある。どうしようかな?起床してクシャミをしたら腰がギック!腰痛が心配になり、かみのやま温泉の共同浴場「二日町共同浴場」に電話すると...やってますよ|是非来てください。そう言われてしまうと行くしかないでしょう。浴場に近づくと「温泉旅館 山城屋」さんを通りかかった。『斎藤茂吉(1882−1953) 書籍展示』の看板が目に止まった。えっ!日本の歌人で精神科医。大正から昭和初期のアララギ派。長男は精神科医で随筆家の斉藤茂太(1916−2006)(通称モタさん)そして次男も精神科医で小説家の北杜夫(1927−2011)(通称ドクトルマンボー)。すべて物故者である。茂吉は山形県上山市出身。斉藤茂吉記念館前という駅で下車すると、斉藤茂吉記念館がある。桜の咲く季節がいいと思いながら参観した思い出が蘇る。茂吉の生家跡は上山の金瓶(カナカメ)に残されている。山形新幹線からも見える。また、茂吉は太平洋戦争中に山形の大石田に疎開もしている。疎開の家は老朽化が進んでいたことが蘇る。私の好きな歌に、茂吉は『亡き父も母もなかりし頃よりぞゆどのの峰に湯はわきたもう』出羽三山信仰は、茂吉の父も母も存在しない頃から湯殿山には霊験あらたかな湯が湧いていた。扨、共同浴場の駐車場に停車して、入浴セット+水を持って行く。先ほど電話しました。あぁ!と言って対応してくれた番台の女将さん。¥150の入湯料。源泉掛け流しなのだが、熱い熱い熱い....湯上りに温海温泉から来た方と話をすると、かみのやま温泉で2番目くらいに熱いじゃないかな〜?風呂談議も愉しむ。そしていよいよ昼食。昨日に行くことができなかった『原口そば』さんにナビを設定。開店の11時を目指して行きました。こちらの蕎麦屋さん。作家の『山口瞳(1926−1995)』さんが通ったお蕎麦屋さんなのだそう。著書に「礼儀作法入門、続礼儀作法入門」を読んだ記憶がある。昨日に来たかったお蕎麦屋さんに入店。厨房に声を掛けると、こちらで注文は先にお願いします。蕎麦がきは納豆とゴマがありますが、どちらがお勧めですか?好みです。納豆はしょっ辛いし、ゴマは甘いです。それでは、『もりそば+蕎麦がき(納豆)』をお願いします。順番で30分くらいは待つことは覚悟。蕎麦がきは、こちらの地方では『かいもち』という。これが滑らかさと納豆+醤油の香りを味わいながら絶品です。お店の方が横の先客の片付けに来た。滑らかで美味しいです。ありがとうございます。もりそばもコシが素晴らしい平打ち麺。山口瞳さんも配膳されるまでの時間を愉しんでいたのではないか?箸休めに、自家製で飴色の青菜漬けの歯応えがサクサクとして美味しい。ごちそうさまでした。これから庄内に行きます。明日は大晦日。出羽三山の修験の祭り、腰の痛みも消え失せて松例祭が楽しみです。(敬称略)