Yoshihiko Morita

京都旅行の最終日のランチで訪問。カレーの美味しさに恍惚とするも、セレクトされた日本酒のボードに夫婦とも目が釘付け。家内は笑四季の限定酒、私は某にごり酒と、春巻をアテにオーダー。来年の古都旅のディナープレイスが早くも確定。次は出町柳を味わい尽くす旅となりそうです。

塩を軽くふって炭火で焼いただけの鶏肉が、なぜこんなにも美味なのか。タネも仕掛けもございません。厳選された日本酒も格別の味わい。焼き鳥とのマリアージュが完璧。サイドメニューも侮れません。お一人様も気軽に楽しめる隠れた名店。

1990年前後の国立の地で、時給2000円の塾講師のバイトに明け暮れていた学生時代、先輩に誘われてしばしば足を運んだ思い出のBarを35年ぶりに再訪。変わらぬ佇まいは感涙もの。無論、カクテルとウイスキーの高品質ぶりは不変。村上春樹の小説の主人公が、背中を丸めながらスツールに腰掛けていそうな雰囲気も変わらない。俗世の憂さを暫し忘れたければ、どうぞこちらへ。

大切な方と是非ご一緒に。静かに語らいながら、和の趣をそこはかとなく感じるテイストに酔いしれつつ過ごすひとときは格別でした。