街中にスッと現れる癒しの和空間。 静かで寛げる座敷から、よく手入れされた日本庭園の、冬晴れの優しい日差しが穏やかに反射する水面を眺めながら、ゆっくり食事が出来る贅沢。真心を感じる接客も、この非日常体験に彩りを与えてくれる。 食事は昼膳¥3240を注文。胡麻豆腐、炭焼の厚揚げ・油揚げ、くみあげとうふという豆腐料理の数々を筆頭に、どれをとってもスキがない。特に、田楽味噌が絡む油揚げの味の深み、くみあげとうふの濃厚で甘くねっとりとした味わいは他に代え難い旨さ。 この値段でこの満足感は、なかなか得難いものであろう。 ※庭園の至る所に灰皿を用意して、喫煙者に寄り添っている姿勢だけは、嫌煙者として誠に残念でならない。
鎌ケ谷駅から少し路地に入ったところにひっそり佇む焼き鳥屋さん。常連客で凄い賑わい。 “備長炭で炙る宮崎の至宝霧島鶏の炭火串焼き。”と謳われる串焼きはどれも絶品。特に、臭みが全くなくゴマ油との相性抜群のレバーと、フワフワでジュワッと旨味が滲み出るシロは他所ではあまりお目にかかれない代物。これで一串¥150前後というのだから驚き。 脇を固める日本酒も、季節ごとに全国の有名蔵から生酒などの旬な逸品を集めており、主役である串焼きをバッチリ盛り立ててくれる。一杯目を頼んだ時に店員さんが唱和してくれる、“今日もいちにち〜…”“お疲れ様で〜す!”の掛け声も、疲れの溜まった週末には嬉しい演出。 締めは、“霧島鶏のセセリと軟骨を加えた食感の強い羽根付鶏餃子”を、“日向夏ポン酢と赤柚子胡椒で”いただき大満足(6個で¥480‼︎)。 他にも馬刺し、馬肉ジンギスカン、牛モツ鍋など、魅惑のメニューが盛りだくさんで、リピート必至。
高尾駅南口バスロータリーのちょいと先にあるホルモン焼きのチェーン店。15:30からやっているとのことで、平日休みの強みを生かし17:30に入店。19:00までは生ビールや日本酒が安くなる嬉しい特典付き。 高尾登山で程よく疲れた身体を座敷席に放り出して、まずは高尾の天狗を一献。90年代Jpopが流れる店内は、ノスタルジックな寛ぎを提供してくれる。 ホルモン(焼肉もある)は種類豊富でいずれも1人前500円前後とリーズナブル。シロ、ハツ、カシラを注文。七輪にくべた炭で焼くホルモンは、臭みなくジュワッと旨味が出てきて、プリプリジューシーな食感が堪らない。 排煙装置もしっかりしていて、ホルモン焼き屋特有の煙に巻かれる状態にならないのも良かった。 追記 その後ホルモンにはまり、味ん味ん、しちりんと通ったが、いくどんのシロの旨さは抜群!シマチョウなどのジューシーなメニューはないけれども、シロだけで攻めるならココ!といった感じ。
東武野田線鎌ヶ谷駅から線路沿いに少し行くと見える、「博士ラーメン」「五つ星ホテルのタイ料理」という怪しくも魅惑的な文言が並ぶ看板が目印。 ラーメンの有名店らしく、壁一面にラーメン情報誌の紹介記事の切り抜きが。オーナーの父が栄養学の権威であり、「ーーー博士の自家製麺は、体に悪いかん水を一切使用せず、糖尿病抑制のギムネマ、ガン抑制のキャベツ生青汁、老化抑制の黒ゴマ入り、特別な健康麺です。ーーー」と紹介されている麺は、モチモチでコシがあり、とても美味しい。これに、「タイの五つ星ホテルから招いた」というシェフが腕を奮って作るトムヤムクンスープを加えた、トムヤムクンラーメン(¥1200)なるものを注文。少し辛さが足りない気もするが、エビの強烈な出汁がアクセントの、コクのあるスパイシーなスープは、パクチーと程良く調和する絶品。やや値がはるが、ここでしか食べられない希少性を考えるとその価値は十分感じられる。 少したどたどしい接客と、入口で博士の胸像が出迎えてくれる怪しげな店内の雰囲気も一興。