山形芋煮定食980円(税抜) ランチタイム、いつ行っても閉まってるこの店。芋煮が食べたくて今週めげずに通い続け四度目の正直。ついに行きました。食べました。ひゃっほー!おいしかった!ランチは木金土しかやってないそうです。 高円寺で有名なカレー屋「くじら」や山形郷土料理居酒屋「音飯」を展開してる(株)どりーむかむずとぅるーの系列店。本来は蕎麦屋なんだとか。狭いけど趣のあるカウンター。階段をあがると卓袱台のある高円寺らしい不思議空間。 メニューをみれば蕎麦に隠れつつも玉こんにゃくは勿論山形の郷土料理が並ぶ。私に作曲と音楽理論を教えてくれた師匠が山形の人だったので山形の料理には馴染みがあるんだ。山形県民の芋煮にかける情熱は異常。藤沢周平が庄内の味として讃えたそれは地味だけどそれだけにとても貴重。 はふはふに煮込まれた立派な里芋。ひと切れひと切れが大きい。なのに味が染みて箸で切れちゃうくらい柔らかい。その合間に漂うこの肉はひょっとして山形産?こないだアンテナショップで食べたのとよく似た風味。よもやまさか「音飯」で使った米沢牛の切り落としか?これがまたいいお出汁がでてるんだ。とろりと煮込まれたネギと一緒にいただきます。具は勿論、最後の一滴までスープを飲んじゃった。キラキラ光るご飯は粒がたっていて、山椒が微かにきいたジャコをのっけて食べます。つーかこのご飯とお茶だけで既にご馳走の域。こんな贅沢あっていいの?小鉢はホタルイカの酢味噌和え。それに豆腐にオクラとキュウリ?を刻んでのせてのりがパラパラかけてあったひと品。さっぱりして箸休めにちょうどいい。お漬物も◎。 山形から出て来て郷土の味に飢えてるなら高円寺にいらっしゃい?知らないなら来なくて結構。この店は本物の芋煮が食べられるよ。この「芋煮」という言葉がわからない人は多分知らなくていい世界。 #郷土料理 #山形