小畠和幸

日暮里の知る人ぞ知るバー・リーノのあとは、 九割方、ここで夜鷹蕎麦をする。 25時に天ぷらを揚げることが多いので、ほっくほくを食いたきゃ、そのあたりが狙い目。 常連は「揚げたてどれ？」と大胆にもオーダーする。 そんなときは「私もそれ」と尻馬に乗ってみる。 有名店なので、多くは書くまい、語るまい。 写真は、ガラケー時代に撮ったもの 立ち食いそばブーム　週6で食すコラムニストがその魅力考察│NEWSポストセブン http://www.news-postseven.com/archives/20150314_309541.html

大通り沿いにありますが、 日暮里や西日暮里駅利用者にもあまり知られていないオーセンティック・バーです。 所作のきれいなマスターが、ていねいにお酒をつくってくれます。 ボトルの数は少ないけれども、それを感じさせない引き出しの多さがあります。 たとえば、ドライマティーニを「カクテルの王様だというが、正直、強くて飲みにくいし、なにがそんなにすごいか分からない」という方は、ここで一度試されてみるといいかもしれません。口当たりがいいだけでなく、喉にまったくひっかからず、透明なお酒が身体の中にすべりこんでいきます。イメージが様変わるかもしれません。 お会計は、バーの多い山手線の内側、谷中根津千駄木エリアとほとんど変わりません。 常連が巣食っていることもなく、一見さんでも安心。お酒に詳しくなくても無問題。 ちょっと開けるのに勇気のいるドアだとしても、トライしてみる価値ありです。