田村 康祐
飯田橋駅
天丼
飯田橋駅有楽町線から歩いてすぐのタワマン1階に、夜はコース料理のみを提供している天麩羅のお店がある。 しかしランチタイムだとお得なメニューがあると聞いて訪問。 目的は1日限定5食の"大かき揚げ天丼"である。 ここ「一心 金子」は、一心会調理師紹介所が支援してオープンした、金子半之助の本家筋にあたる店だという。 入店すると落ち着いた店内で、10席のカウンター席、一番端に通された。 事前情報だと"大かき揚げ天丼"と"大海老天重"が限定5食ずつだったはずだが、メニューを見てみると、なんとも美味しそうな"牡蠣と白子の天丼"の文字が! とても魅力的であったのだが、いや、断腸の思いで最初の趣旨を思い出し"大かき揚げ天丼"を注文。 味噌汁は付いていないとの事で、味噌汁と卵の天麩羅セットを併せて注文。 配膳された品目は大かき揚げ天丼、味噌汁、卵の天麩羅と、沢庵や生姜などの御新香だ。 味噌汁はアサリの身離れが良く、スルスルと飲める。 かき揚げであるため細かい品目は分からなかったが、ぷりぷりの海老とイカ、まいたけのようなキノコ類、半分衣を纏った海苔など様々な食材を楽しめる。 少しタレが濃く感じるが、タレが染み込んだご飯の味を味噌汁で流したり、御新香で口をさっぱりさせるのがたまらない。 また、頭を悩ませたのが卵の天麩羅を食べるタイミングだ。 人生で初めて卵の天麩羅を食べるので単体で味わいたいがもったいなくも感じるし、かき揚げの上で割るのもまたオツである。 結局、大かき揚げ天丼が残り一口の時に丸呑みし、残りを掻き込む。口の中で同時に楽しむ事にしたが、これが大正解。 卵の白身のサクりとした食感と黄身の濃厚な味が、負けず劣らず濃い味のかき揚げとマッチし最高であった。 …ここだけの話だが、私が入店してから大かき揚げ天丼を頼んでいる人を6人ほど観測したので、ある程度かき揚げのプールはあると思われる。 どうしても食べたければ店員さんに確認するのが吉だ。 普段であれば(小市民的に)このような店構えの所には入れないのだが、ランチに限ってはリーズナブルである。 私が11:40頃に訪れた時はスッと入店出来たので、是非一度食べてみてほしい。 後悔はしないはずだ。